暗闇の番手捲り
花月園競輪開設52周年記念/
南関グランプリ・菊花賞典(G3)
2002. 11. 26 (2002. 11. 29up)
約2年ぶりに訪れた花月園競輪場。平日にもかかわらず、好天にも恵まれ、仕事を抜け出してきた、あるいはリストラ転職活動中の背広組も多数集めて1万人を超える入り。
何か風景が違うなと思っていて気づいたことに、バンク中央にそびえてた電光掲示板がない! 映画「菊次郎の夏」でも散々出てきたオレンジと黒のレトロフューチャー感溢れる渋いのが。その代わり、2コーナーにオーロラヴィジョンみたいなのができてる。こっちの方がオッズの表示や7種類の配当の発表に加え、最近登場した不可思議なヴァーチャルアイドル・花月園あすかとかも写せるが、ちょっと残念。 |
花月園あすかは誰に微笑む?
花月園あすかは、CGゆえ結構なお金がかかってると思うが、集客的効果には疑問を禁じ得ませんな。それよりカモメのマスコットキャラ・ラッキー花月くんをもっと育ててあげたい。
隣の平塚のウィンディくんには、親爺やらおかんやら家族ぐるみで場を盛り上げてるのにね。
さて、到着後の第2レース。
伊藤大理(長野)の先行を手嶋靖(千葉)が捲って、2着は伊藤マークの篠崎(栃木)という取りやすい2,360円だったのに、3連単の3着が狂って取りそこなう。
第3レースは2分戦の弱い方のラインで。石橋(千葉)−池田猛(神奈川)−大沢嘉文(静岡)−梨野英人(山梨)という並び。地元バンクということで大沢より明らかに弱い池田が前。 |
池田選手は初めて競輪に行った立川ヒラ開催の最終レース、この方から勝負してハズれて以来、2度と買ったことないってゆーか買えないベテランマーカー。当然、大沢嘉文の頭勝負で50〜200倍の配当を期待。
結果、2センターから早めに出た大沢だったが、直線大沢後位の梨野がよく伸びて、梨野−大沢で19,230円。裏。
100倍未満は配当に非ず
ところで、この日の先着入場サービスは有名中国料理店のお菓子。中華街を擁する横浜ならではな土産。競輪場名に競走タイトル、かもめのマスコットキャラ・ラッキー花月くんなどの印刷入り。
わたくしなどのようにタマにしか来ない客にはたいへん嬉しいサービスですが、背広組の中には持って帰れない客もいたことでしょう。 |
第4レース以降は、基本的に100倍未満は配当に非ずという心意気で臨んだのでカスリはすれど当たることなし。
ラグビー界のスターの輪界入り
第6レースに元・明治の名ウィング・渡辺大吾登場。最近また盛り返しつつありますが、彼が卒業するころからラグビーがたいへんつまらなくなったこともあり、自分が知ってる最後のラグビー選手の世代。
永友(明治−サントリー)より明らかに下手な堀越(早稲田−神戸製鋼)が代表のハーフだったり、プレスキック以外に何もできない広瀬が代表のスタンドだったり、W杯でメンバーを落としてニュージーランド代表と戦ったりの不可解と大学は力が分散して社会人は強豪チームに人材と外国人が集まってどんどんつまらなくなった頃合。ウィングにボールが回ることも滅多になくなった。
まるで今のプロ野球界のような日本ラグビー退潮の時代でしたから、渡辺大吾の輪界入りはわが意を得たりと深い感慨を持って歓迎したのでした。
デビュー1年後ぐらいに立川で見たときは、自転車経験の浅さを考慮すればたいへんな将来性を感じたのですが、いつの間にやら伸び悩みの近況。たまに捲って1,2着を出す以外は不発か逃げて捲られるパターンばかりみたいですな。今開催も初日逃げて8着、2日目逃げて8着。3日目捲って1着。このレースは逃がされそうな気がしたので買わなかったら、見事捲って1着。2着は殿様・松坂(神奈川)で4,260円。やられた。
夕闇を切り裂く番手捲り
|
で、最終11レース決勝。
夕闇迫る花月園。暗い。暗過ぎ。露出補正して再現したのが左画像。選手入場に合わせて照明を点灯するかと思いきや、このまんま薄暗い中、決勝はスタート。
松本(新潟)−神山(栃木)−佐々木(神奈川)、岡部(福島)−斉藤(北海道)の北日本、小嶋(石川)社長−浜口(岐阜)−会田(千葉)に合志(熊本)が単騎。
ここんとこ小嶋社長に先行意欲が見られないんで、「まぁ、神山」と思いつつも100倍未満は配当に非ず、という本日の投票スタイルから、カマシ先行の期待できる岡部マークの斉藤正剛から。
わたくしが初めて万車券を取らせてもらったのは、数年前の京王閣記念準決勝。神山が先行で3着に沈んでくれる予想通りの展開で一丸−斉藤の捲り−捲り約190倍。 |
さぁ、もう一度斉藤に頑張ってもらおう。
あと、神山が仕事してもつれた場合の松本=佐々木からの3連単。
が、本日の岡部は中団取り。小嶋社長とからんでるうちに斉藤は離れて後方8番手か9番手でまったく出る幕無し。もう昔の捲り脚なし。岡部の捲りが前団に届こうかというときに、王者・神山暗闇を引き裂く情け無用の番手捲り。佐々木を連れて1番人気の570円。3着岡部で3連単でも1番人気の2,000円ぐらい。
即刻、100倍未満は配当に非ずという投票スタイルからは脱したい、脱すべきだと考えた帰り道。
|
スタンドの隙間からベイブリッジを望む |
入場 10,789人 総入場 35,131人
売上 2,693,502,500円 総売上 7,873,719,100円
|
|
|
|
オーヴァルって何?
Tokyo Oval
KEIOKAKU
京王閣競輪開設53周年記念競走(G3)
2002.10.31.
いつの間にやら恐竜のキャラクターが姿を消し、東京オーヴァル京王閣と名乗る京王閣競輪。
3年ほど前からの外壁の塗り替えに始まり、共同通信社杯の誘致、メイン特別観覧席に続いてバック特別観覧席の新設。
新オーロラヴィジョンも設置して、ついにグランプリ03の誘致に成功。
どこへ行こうとしているのか、京王閣。
|
人気のない東スタンド上層の穴場。閉鎖中。今は顔が見えるので、包帯を目印に手を握る(「日の戯れ」新潮文庫)無能の人・日の戯れ」所収)とかはあり得ない。中央左よりは寝そべる親爺。 |
つげワールド自伝的または自虐的作品群の中心的存在としての競輪場を、その昭和四十年代のままの風景を保ち続ける存在としての京王閣も残りあとわずか。
もはや、駅よりの東スタンドの一角を除いては、設備が近代化されるものの、客は変わらず。
東スタンド上層より多摩川を望む |
わたくし的にも初的中車券をゲットしたのは、会社の昼休みにここで購入した児玉−神山の岐阜オールスター。というから96年のこと。
直後の記念開催は東スタンドの頂上まで客が入っていて、一番高いところにジュースなどを売る店も出ていたものなれど、今年に至ってはご覧のありさま。
横断幕設置用の足場が組まれておりまするがな。
|
中でひときわ異彩を放っていたのは、工事現場で目にするビニールシートみたいな地に素人仕事丸出しで山本真矢選手(京都)を応援する大横断幕。
京都祇園音速の貴公子。
この応援の甲斐あってか、初日こそ先行したものの捲られ5着。2日目以降は一度も先行させてもらえず、8・9・9。
吉岡はじめ強豪を数多輩出した65期の在校1位も、まったく捲り脚を身につけられないままA級陥落の危機に瀕してしまいました。
祇園に繰り出すのも程々に。
京王閣は池があったり、関東地方ではなかなかお目にかかれない松が生えてたり、それなりの趣を残しているが、特筆ものは競輪神社。
由来が板に書いてあるものの、古ぼけて解読不能。
しかし、最近できた競輪資料館で売ってる絵馬に願い事を書いて奉納することができますが、どれもこれもフツーの欲張りによるもので、特筆すべき願い事はなし。
|
さて、競輪。
火曜日といえど、記念の決勝。仕事を抜け出してきた背広組や作業着親爺も増えて入場1万人は突破しそうな勢い。
わたくしは、
このところの不調のまんま、まったく当たらず最終11レースS級決勝。
復活の王者・神山(栃木)、復調の兆しが見えないゴージャス伏見(福島)、亜細亜大会で金メダル2個せしめたばかりの金子(愛知)による3分戦。
金子マークの松永(静岡)中心に神山もからめての勝負。
金子のいつものカマシ先行を猛然と捲る神山を松永がブロック。あいたインを3番手に潜り込んでたゴージャス伏見に突かれて万事休す。
ゴージャス久々の優勝も追込みですからアテにはできません。
その後、表彰式。例によって、主催自治体組合の背広のおっさんたちが出てくるのですが、一人だけ、真紀子の後の外務大臣チックなコンサバスーツおばさん。この方が、(株)京王閣社長というんで驚き。 |
いかにも、経済産業省から天下りあそばした感。実際のところはどうかわかりませんが、このまじめお洒落おばさんなら昨今の矢継ぎ早な施設改善およびビッグレース誘致もむべなるかな、という気にさせられました。が、客がついて来てない。
ナイター競輪にお客は集まるでしょうか?
入場 12,280人 総入場 38,496人
売上 3,536,175,100円 総売上 9,817,571,000円 |
|
|
|
未来都市・チバ
2002.9.7. 千葉競輪開設53周年記念競走(G3)
秋桜杯争奪戦 チバといえばサイバーパンクSFの代表作ニューロマンサーの冒頭の舞台となる街。ホントの千葉を見たことない世界中の誰もがブレードランナーみたいなことになっていると思っている。 そんな未来都市にもしっかり昭和の影を引きずる競輪場は存在するのだ。
|
アオケイ売ってません
関東の競輪場では、赤競、青競、黒競の3つの予想紙が発売されているが、どういう因果か千葉では青競は売ってません。 4色刷りで見やすいのでもっぱら青競を購入してるので、久しぶりの赤競はどこに何が書いてあるのかわかりづらいのだった。 ちなみに、当サイトの略称・イマケイはアカケイ・アオケイ・クロケイに加え南関東地区にある小田競(オダケイ)などの予想紙の略称にあやかっていると言っても過言ではない。
それにしても、初めて生で見る長走路500バンク。広い。広過ぎ。土地がもったいない。 海外のトラック競技1周250mの超短走路が主流だったりする昨今、西武園みたいに改修の際には走路を短くすべきだと思うのであるがいかがだろうか。
|
千葉公園に住めば競輪場まで徒歩2分
が、しかし川崎同様公園内にある施設なので、改修には市議会の議決とかが必要で面倒なのでしょうな。 レースは6Rから10Rまでかすり続けて当たる気のしない最終11R決勝。 86期の新鋭・海老根(千葉)が動けず、新田(静岡)の先行を小嶋(石川)社長とゴージャス伏見(福島)が捲る展開。 小嶋は不発で高山病を患いながらも1000mタイムトライアルで日本新記録を出したばかりの伏見が捲る。
伏見マークの笹川(新潟)中心に勝負していたのだが、番手は伏見発進時に海老根動けずと見て切り替えた会田正一(千葉)。会田が伏見を追い込んで4,760円。
|
未来都市を担う若造たち
滅多に当たる気がしない500バンク。やはりな結果におわったのだった。
競輪場から徒歩2分のモノレール千葉公園駅に向かう客は極少。千葉駅まで190円。たいがいはすし詰めの無料バスか20分弱のオケラ街道を歩くのだった。
しかし、どの競輪場も95%は親爺に占拠されているところに変わりはなかったが、たまにいる若造の男子はどいつも屈強そうな警官自衛官消防署員タイプ。女子はスナックでバイト、ただしまだスレてないヤンママ乗り遅れ系。
中心の県庁所在地は未来都市なれど、その他の千葉県の風土と歴史と未来を感じさせてくれる若造どもであった。
平塚みたいにPRとかすれば集客の見込める土地柄だけに総入場2万人はもったいない。もったいなさ過ぎ。
入場 5,597人 総入場 20,338人
売上 2,605,884,400円 総売上 7,567,385,600円 |
|
|
|
地元という病
2002.8.21. 小田原競輪開設53周年記念競走(G3)
THE・侍魂/ 北条早雲杯争奪戦
松戸で儲かったし、暑いし、台風で順延やし、新藤の失格ブロックのおかげで決勝メンバーはしょぼこいし…。
あんまり乗り気でなかった小田原記念でしたが、広告キャッチが何故か「ザ・侍魂」。今年から名づけられた北条早雲杯争奪戦にちなんだコピィなのでしょうが、個人サイトを経営してる身としては少なからずあやかりたいネーミングだったりして、つい。気がついたらロマンスカー喫煙席。 |
そんなわけで、小田原記念を観戦しに出かけたのですが、例年のごとく、直に競輪場には行かずに、まずは小田原城。楽しいから。
天守閣400円。エレベーターなし。 場内の動物園はタダで楽しめます。行く度に動物が減ってる気がするけど。覚えてるだけでも、ライオン(雌雄)、マレー熊、アシカがいなくなってるけど補充はなし。
でも、昔からゾウがいてね。年取ってそうな。一匹だけで哀愁漂わせて。目とか合わせられない。遠足の子達が来たら部屋に帰るようなヤツですが、ちょうど行ったときは水浴びの最中。
新たに、ガラス細工の美術館ができててアールヌーボーとアールデコの時代の作品を展示してある、と。2階の美術館は有料なれど1階の販売店は無料で入れますが、なんか地方の広告代理店みたいなのに半ば騙されてる地方都市(まさに競輪場PR)みたいな感じがして敬遠。
ほかに、戦国武将や姫君の装束を着て記念写真とかのサービスがオープンしてました。
そんなわけで、駅から徒歩10分の小田原城で楽しいひとときを過ごして、そこからさらに徒歩10分弱で行けてしまう競輪場へ。
|
200円ぐらいで結構の距離走る電車。
トンネルとか踏切もあったと思う。スーパーとか井の頭公園の電車が同じ200円ぐらいがバカ高って感じで乗れなくなりますぜ。 |
|
先行一車は黙って買え、か?
着いたら7レースS級特選競走。足達(長崎)の逃げ一だったが、弱い逃げ屋なので、2着流しで臨んだら逃げ切り。2着幸田(栃木)で1,260円。
8レースは馬渕(愛知)の逃げ一だけどやはり弱いから番手の岩本(石川)でいったけど、やっぱり馬渕逃げ切り。2着は中部ライン4番手につけたしぶとい川口(徳島)が突っ込んできて1,440円。
9レース順位決定戦Bは伊藤(京都)が人気。 伊藤からとひょっとしての伊藤ツッパリ先行で番手・金田(大阪)からの3連単でいくけど、いつもの淡白な競走で内村(鹿児島)にペース駆けされて捲り不発。内村の番手・西川(熊本)がチョイ差しで2,730円。
内村、伊藤の他にラインができたのは旭健太郎(神奈川)だから、このレースも逃げ一みたいな。 おもしろくありませんな。それもこれも新藤(神奈川)のせい。
|
不協和音は
敵兵をビビらせるためか? ところで、毎レース選手入場の際には、戦国武将6名が法螺貝と鐘で迎えてくれます。さすがに、北条早雲杯「ザ・侍魂」といった演出。が、4本の法螺貝がかもし出すなんともいえない不協和音のおかげで、調子の狂った選手もいらっしゃるかもしれません。わたくしの予想の狂いの一因もここに求められるやもしれません。
バックスタンドの親爺たちの話題はもっぱらこのクソ暑い中、甲冑に身を包む皆さんの日当はいくらか?問題。
1万円あたりという結論に達したようですが、俺様的にはそういう団体の方々のボランティアと見たね。弁当に足代数万円は出てるでしょうが。同じぐらいか。
10レース順位決定戦Aは逃げ一なれど逃げ一が一番弱い吉川(神奈川)でライン2車。別線は一丸(愛知)、金古(福島)に復調気配の吉岡(福岡)と、ついこないだまでは捲り脚強烈な(吉川に比べたら)強者ぞろい。吉川マークの飯田(千葉)から別線の起動型への車番連勝複式でいったが、ライン3車の強みを生かして前々へ攻める一丸が先行する吉川の番手にハマってハイ、それまで。一丸が抜け出し、吉岡の捲りが2着に届いて2,600円。
|
高木の地元制覇
で、最終11レース・決勝。
高木に高木の師匠の息子だか甥っ子だったかの小門洋一に荻野哲の神奈川3車。引っ張るのは石毛(千葉)で南関ライン。別線は伏見(福島)佐藤康紀(青森)の北日本と吉永(広島)西村(高知)の中四国。あと、小林(群馬)が単騎。
予想通り、石毛の赤板先行、ブン逃げ。小林の最終2コーナー捲りに高木が3コーナーから合わせて番手捲りで押し切り。5番手からの捲り追い込みで吉永が迫るが、高木の斜行に阻まれ2着。2,130円。
8番手から大外捲った伏見は3着まで。
そんなわけで、優勝はかつて小田原のテディベアあるいはトカちゃん・高木選手。特別競輪(G1)2勝の名選手。ランドクルーザーを所持してるけど独身。腰痛持ち。浅草の方の育ちだけど、小門選手の父親だか叔父さんを師匠に仰ぐために小田原に移り住んだ高木にとってはホームバンク。数年前に平塚に移動したけど。ここんとこ不調だけど地元で勝ててよかったですな。
しかし、地元戦ということで、それに合わせて調整してくる選手も多いのは事実。が、よく言われる地元選手の活躍が開催を盛り上げるは本当か? 電話投票とかもない時代ならともかく、今回みたいにいくら神奈川勢が3人も勝ちあがったといっても、記念の決勝とは思えないメンバーでは盛り下がるような気がしますがね。盛り上がるというのは売上だけで量られるものではないのやもしれませぬが。やはり、準決勝で金古、伊藤を金網まで持ってって失格を食らった新藤選手の責任は重大と言えましょうぞ。
あと、神奈川だと競輪場が4場もあって、地元戦が多くなるけど、競輪場のない県の選手の立場についても考えさせられますな。3日目、山梨の上田浩が捲り脚を発揮しましたが、ファンの間では大いに盛り上がったと察するのであります。
入場 7,399人 総入場 34,643人
売上 2,276,924,800円 総売上 7,856,188,100円
|
|
|
|
ハンサムガイの悲劇
2002.8.18. 松戸競輪開設52周年記念競走(G3)3日目
特別観覧席を目指して、朝8時半に家を出るも、10時半に着いていたのではとっくに売り切れ! しかし、真夏の祭典といえば松戸記念。どんなに猛暑でも。
たぶん、皆死んだのだと思うが、数年前に各地の競輪場で見た鯵フライを漁る爺とか、パジャマ姿で病院から抜け出してきた入院患者丸出しのおっさんとか、地表から20センチぐらいの低地に目の高さが来ている腰曲がりすぎの爺さんとか、土地柄そういう人に出会えるかもしれない、と思わせる何かが漂う松戸の33バンク(1周333メートルの短走路)。 |
6R。特選競走は山田英樹(茨城)と栗原厚司(静岡)の二分戦。山田−栗原の逃げ逃げに山田マークの大掛(栃木)の3着で3連単4,920円を取らせていただき、5Rまでの負けはチャラに。
注目レースは7R特選。川口(神奈川)−成清(千葉)が6倍強、裏8倍。わたくしの読みは輪界一のハンサムガイ・成清の差しきり。
成清−川口を元返し程度に成清から別線へ。 川口の逃げ一といえるメンバー構成なれど、南関は2車の四分戦。 |
赤板から先行態勢は川口。早駆け。しめしめ。
が、顔見せでは、南関後位にいた北川(福井)が成清のインで粘る。ピンチ。 これをしとめたら、今度は宮本(香川)の追い上げマーク。これもしとめて、さらに、近藤(徳島)の捲りをブロック。
4コーナーからインを突く田前(三重)を押さえて川口を抜きにかかるが、さすがのジャニーズの皮をかぶった狼・成清といえど、これだけ働いたら1/2車身、差をつめるのがやっと。
男前だから意地悪されたのか?とは近くにいたおっさんの弁。 こういう世界ではハンサムガイには風当たりが強いのかもしれませんな。
|
で、次の8R・準決勝Cは滅多に逃げない宮村(石川)の先行逃げ切りみたいな珍しいものを見させていただく。
9R・準決勝Bは山田(岐阜)のカマシを直線、富(山口)なんぞが追い込んで1,460円。木村−和泉田−鈴木栄司の千葉勢二段駆けを予想してたので、まったくかなわず。
松戸でダービーやって記念開催がなかった年以外、例年小田原の稼ぎを松戸で吐き出すという夏休みを何年も続けてきたのだが、松戸が先で小田原が後の今年は、まず松戸で吐き出してから小田原に向かわねばならないという窮地においこまれるのかも、とか思ったりして。 |
ところで、松戸バンクには犬がいるんですよ。置物だけど。植込みや噴水で西欧庭園風にしてる小粋な競輪場といえましょう。
これまで、カレー、ラーメン、やきそばなど何を食ってもイマイチな松戸でしたが、今回大発見はバックスタンド裏の牛丼500円。感服しました。素材の良し悪しはわかりませぬが、煮込みものというのはあなどれません。ここは客が見てる前で煮込んでます。系列会社のレトルトを暖めて出すだけの西武園とは大違い。 |
さて、残すは準決勝Aの10,11R。
10R。斉藤(山形)、荒井(佐賀)、小林(千葉)の三分戦。松永(静岡)が捲り一辺倒の小林ラインを選択せず、単騎の競走。 好調とはいえ荒井(佐賀)が人気を集めすぎで、斉藤(山形)はインにもぐりこんだりしていつも信頼できないので、小林中心に手広く行ったら、カマシ気味のロング捲りが決まって2着松永の6,790円的中。
最終11R。ラッキィレッグス杯誘導から復調気配の太田(埼玉)、これまた復調著しい福井の朴訥青年・市田、それに先行マニアの栗田(静岡)の三分戦。
3連単で栗田マークの東出(千葉)−栗田の1,2着に市田マークの井上薫(大阪)以外の6点勝負。 あと、東出の近況がイマイチなんで、東出マークの競輪国宝・滝沢先生(千葉)の交わしの交わしもからめて。
先行は栗田。中団に市田で太田が後方7番手という予想通りの展開のうえに、最終ホームで井上選手落車! |
結果、1着東出、2着栗田。3着は安目の市田が来てしまったが5,360円的中。
おかげさまで、切羽詰らずに小田原へ。たぶん、例年とは逆のパターンで松戸の稼ぎを小田原に納めに行くことになるのでしょう。
ハンサムガイ・成清の苦戦で、わが身にも同じことがとかふと思ったりもしましたが、結果はさにあらず。全然ハンサムつながりなんぞではなかったととらえるべきか、苦戦しても2着と安目の3連単的中でやっぱハンサムつながりと言えるのだろうかと思案中。結論を導いたところで意味なし。
成清選手はこちらをクリックすればご真影つき選手データが。上画像中央部のオレンジが落車の井上薫選手。
入場 14,875人 総入場 49,231人
売上 2,517,527,700円 総売上 6,804,999,100円 |
|
|
|
常磐線,栃茨ライン
あるいはアトランタライン
2002.7.16. 取手競輪開設52周年記念競走(G3)3日目
|
97年(社)全国競輪施行者協議会発行「競輪場のある街」によると、取手は坂東太郎に抱かれた歴史とアートが薫るまちだそうである。
どこに? 歴史というのはどんな街にもあるものなので、他に紹介するものがないときに使われがち。 アートとというのは、記事によると平成4年に開校した東京芸大取手キャンパスを指すらしい。そして、同記事は「さらに楽しみな芸術・文化の街へと成長している取手から当分の間、目が離せそうにない」と締め括られている。
|
それはともかく、ハロワで初の認定をもらえた! その足で記念開催の取手へ! 気温は35度ぐらいあるけど。
猛暑の中を30分弱歩いてたどり着いた府中本町駅で見たものは、多摩川競艇行きバス。 こう暑いと水気のあるところに誘われそうにもなるが、面白いかどうかわからない競艇には目もくれず、60分以上武蔵野線に揺られて、さらに、常磐線。
常磐線は長い。15両編成とか。長過ぎ。 ともかく、取手駅にたどり着き、いかにも競輪客な親爺たちの後についた。駅前で待ち受けていたのは競輪新聞を売るおばちゃんが2人。(写真右下の帽子)
|
駅の前にこぢんまりした看板がある以外にはとても競輪場のある街とは思えん死んだようなたたずまい。記念開催にしてこのていたらく。
川崎みたいに駅から競輪場まで10メートル間隔もない街灯ごとに商店街みたいな旗を立てるとこもあるというのに。 まぁ、いずれにしてもPRしようがしまいが来る客は変わらん、ということかね。
記念開催とはいえ、平日の3日目。都心から離れるほど、見慣れた親爺軍団以外のファミリィやヤングな客にもお目にかかれて、未来へのほのかな明るい展望も見えてくるのだが、本日の取手には皆無。
マスコットキャラクターのりんたろう(うさぎ)着ぐるみが事務所から出てくるところを目撃。が、まったく誰にも相手にされず、20メートルほど歩いて引き返したのだった。
暑さのせいか、風向きが悪いのか。バックスタンド周辺一帯にはトイレ臭が…、そこはかとなく。 競輪国宝と地元大将による番手戦
9R準決勝C。1着しか勝ちあがれない厳しいレースなるも小林裕司(千葉)の逃げ一。 マークは同県の競輪国宝・滝沢先生と地元茨城の大将・戸辺の番手戦。
小林から滝沢も小林から戸辺も6.5倍ぐらいで客の評価も二分。わたくしは2着がわからない小林の頭勝負は避けて、目標のない上田浩(山梨)の捲り一発200倍以上で。
|
結果、踏み出し勝負は戸辺。少し離れたところをインで待つ小林潤ニ(群馬)に粘られるも戸辺が蹴散らして踏ん張る。遅れを取った滝沢先生だったが、3コーナーから自力捲り。なんと2着入線。1着は小林の逃げ切り。戸辺3着。上田不発。滝沢先生には場内から拍手喝采。敢闘門へ引き上げ、自転車を降りた戸辺は滝沢先生に一礼という競輪ならではな光景を見ることができたのだった。 |
9R、2着まで勝ち上がりの準決勝Bは松田治之(大阪)の捲りに大竹(大分)が千切れる展開で予想を立てるも、なんと松田、前受けからツッパリ先行。で、逃げ切り。マーク大竹がブロックする必要もなく別線の捲りは不発。大竹が差せるワケもなく松田−大竹の一番人気で610円。
10R準決勝A。 太田(埼玉)が長塚(茨城)をマークする関東と大熊(宮城)、山田(岐阜)の三分戦。 大熊のイン粘りまたは遅駆け先行と山田のカマシに乗る小倉(徳島)に期待。
結果は大熊2着の小倉3着。 長塚の世界の5指に入るダッシュある捲りにちぎれ気味に追走の太田が年に1回か2回ある捲りで大外強襲の1着。 先々週、ラッキーレッグス杯で誘導やってた成果か?
神山背信の捲り追込み
最終11R。準決勝A。 神山(栃木)が前で十文字(茨城)が後ろの栃茨ラインに人気集中。かつては逆の並びでアトランタラインと称され、何度も神山がおいしい思いをし、吉岡に苦汁をなめさせた並びの逆。
いよいよ、神山恩返しの時か? オッズは神山−十文字が2倍強で裏が6倍台。 わたくしは、神山の早めの先行策から3着に沈んでくれることに期待して、十文字から高目へ。
が、しかし。 周回7番手の神山、打鐘でも動かず。
一本棒のまま荒井(佐賀)の先行、中団に新田(静岡)。 バック過ぎからの神山の捲りは三宅伸(岡山)にも合わされ不発。 荒井が逃げ切り、新田の捲り追い込みが2着に届いて15,550円。
よほど神山は十文字に恩義を感じないのか? 実績のみならず、頭脳的にもキャラ的にも世界の中野の後はこの人だ、と業界関係者は認めているのに、こういうレースをするからいまいち競輪客には信頼されない。
駅前だけの都市化
競輪場からの帰り道。おそらく駅前開発以前は栄えてただろう商店街を歩いた。 平日の17時前。普通ならば夕飯の買物アワー。が、月曜定休の商店が多いのかもしれぬが、買い物客はまったく不在。
駅前のビルは夜9時まで営業してたりするのに。 さらに駅ビルにはスタバが。 おそらくは職場や学校で土浦市民や石岡市民に対して自慢の種になっていることでしょう。
誰のおかげで駅前がきれいになったと思っているのか、よく考えていただきたいと切に願うのでありました。 |
帰宅後、決勝に備えて出走表をケイリンデータプラザで調べてみたら、準決勝敗退の神山、山田とも最終日の順位決定戦は欠場、お帰り。
なんやケチくさい、と思ったが、考えが甘かった。翌日は台風による順延。
さすがは、ベテラン!な選択。
安いレースのために2日も缶詰になるぐらいなら、帰って練習したほうがよっぽど得というもの。
来週は寛仁親王牌(G1)。
そんなこんなの取手日帰り出張だったわけだが、ここで去年ホントに共同通信社杯(G2)やったのか?という感慨。 甲子園がほぼ廃止確定な段階で最後の記念にとオールスターを誘致したみたいな顛末にならぬことを願って止みません。
(最終日)入場 5,597人 売上 2,188,774,500円
総入場 23,539人 総売上 7,849,683,700円 |
|
| |
激まずシューマイと本命車券の恐怖
2002.4.28. 西武園競輪開設52周年記念競走(G3)
|
西武ってちょっと嫌いでしょ、フツー基本的に。兄貴の流通の方はまだ許せるけど。
ライオンズ買収時のお子様向けなデザインとか雇われ私設応援団(どの球団の応援団もバッターが打ったら、ホームラン級の大飛球だろうがボテボテのキャッチャーゴロだろうが、ラッパを吹き止めて打球の行方を追う。にもかかわらず初期ライオンズの私設応援団は審判のジャッジが下って一段落するまで延々ラッパを吹いてた)とか。あるいは、プリンスホテル野球部創設時の揉め事とか。あるいは、一銭も税金を納めてないとされる国土の開発を計画する会社とか。あるいは、ミカドの肖像(猪瀬なおき)ルポによる親父の悪事とか。あるいは、長野オリムピックとか。あるいは、コンクリ剥き出しで殺風景な西武球場とか。
西武球場やユネスコ村、西武園遊園地といった、ならではな子供騙しテイスト溢れる狭山湖周辺の一角に西武園競輪場もあるのだ。
|
全国でも3個所しかない民営競輪場(主催、施行はあくまで地方自治体)。西武球場同様すり鉢状で前列に行きにくいとか、コンクリ打ちっぱなしの殺風景に加え、金網でなくアイスホッケーで使われる透明アクリル板がバンクを遮っているので、自転車が風を切る音を感じられなかったり、選手への激励、叱責が届きにくいなどの欠点を持つ競輪場なのだ。
ただし、3年前に改修されたばかりで見やすく割ときれいだったり、沿線にこれといった工業地帯を持たないせいか客層がおとなしめで、子供や嫁入り前の婦女子にも居場所のある競輪場ともいえる。
西武線西武園駅から徒歩1分。 家から自転車10分の国分寺駅から直通電車にタイミングが合えば、30分で着いてしまう。 |
今開催の目玉はギャンブルレーサー田中誠原画展。
連載が始まった87年以降の競輪ファンの聖典・愚か者の福音書・ギャンブルレーサーの歴史や原画、入稿原稿などを拝める展覧会が開催されていたのだった。
「沈黙の艦隊」ブームの90年頃からコミックモーニングを読み始めたついででギャンブルレーサーも読んでいるうち、いつの間にやらこのていたらく。既に33巻を数える大長編大河ロマンと化してしまった今から読み始めるならば、とりあえず関が弟子の常荷に競輪競走のイロハを教える11巻だけでも、是非とおすすめしたい。 |
さて、到着直後の4R。最終ホームで3名落車。バックで更に3名落車。まともにゴール線に向かって走っているのは3名のみ! それでも3番人気の3桁配当。
5Rは佐々木弘美(秋田)−西丸(福島)の北日本でどうしようもなさそうなんで、見。昼飯。 西武園の昼飯は2コーナー付近の中華レストランの十色そばと決めてる。なんのことはない中華麺なのだが、十色というぐらい豊富な具、滅多に食べない野菜などが片栗粉まじりになんともこれで700円は安い! 安い食堂にありがちなラーメンを600円も取る競輪場が多い中で、この十色そばと立川の350円やきそばは必食。あぁ、高松のうどんもうまかった。
十色そばを食し終わると、5Rは佐々木−西丸で900円で決着。買っとけば十色そば代ぐらいになったのに。 その後、6Rから9Rまで4レース続けて1番人気の3桁配当の嵐。まるでバンクでボートを走らせてるような。まったく取れん。
ギャンブルは反省したらアカンとは言うが、この4月からの制度改正で競走が微妙ではあるけれど、かなり変わってるのは事実。 組み合わせの恣意性が少なくなったり、勝ち上がりの着順が厳しくなったり、こないだまでA級の選手が大挙S級選手になったり。
まだしばらく様子を見なければならぬが、制度やルールをいじる度に、その時々では納得できる改正ではあっても、着実に古い客が離れていってるのぢゃ。 |
10R。ようやく岡田征陽(東京)の逃げ切りに金子真也(群馬)が捲り追込んで3,000円台の中穴が出るも裏を食う。
おやつに2センター上の売店でシュウマイを購入したら、これが激マズ。全4個のうち、1個は必死で飲み込む。1個めだけ何かの間違いだったのかもしれないので、2個めにチャレンジするも同様に激マズ。吐く。残り2個は捨てた。
どうせ競輪客に食わすもん、という魂胆かよ。 |
11R。上を目指す代ゼミの広告の高校生にそっくりな横田(熊本)と金古(福島)、神山(栃木)の三分戦。
いざとなったら二段駆け、金古マークのロスの超特急・坂本勉(青森・39歳)中心で。
金古押え先行に入るところを外から横田がカマシ。内から神山が北日本分断。
横田が流して混戦。最終バックは横田−金古−神山−高橋(群馬)の並び。後方からロスの超特急・坂本捲るが大不発。
3コーナーから緩ーい捲り発進の神山とそれに合わせて出ようとする金古ともつれながら直線。神山なんとか捲りきり優勝。内を突いた高橋2着で、結局470円の1番人気。またかよ。
11レース中6レースが1番人気、7レースが3桁配当というなんとも景気の悪い日に当たったわけぢゃ。
神山は去年の11月以来の優勝。神山は一線で勝てなくなると、即引退、中野浩一に続いて芸能界デビューも考えられなくない逸材だけに、もう少し頑張っていただきたいものである。
ちなみに今大会2日めの不吉な名前の冠レース、ギャンブルレーサー関優勝牌に勝ったのは愛知の金子の先行に乗った水島(大阪)。やはり準決勝は8着敗退。最終日の順位決定B競走では、再度金子マークも、追込めず2着。
来年以降も、この名称が残り、勝者が不吉な3日め、最終日を迎えることを祈念しよう。
入場 9,595人 売上 2,029,778,900円
総入場 28,332人 総売上 5,231,855,900円 |
|
| |
Keirin
in a ball park 西宮競輪廃止前日
2002.3.9. 西宮競輪開設53周年記念競走(G3)後節 阪急ダイヤモンドカップ 2日目 |
日帰りで西宮へ。10時半ごろのひかりに乗って13時には大阪。
梅田から阪急で15分ほどのところにそれはあった。 阪急西宮スタジアム。
かつて西宮球場と呼ばれ、山田久志が何度も相手打線を完封し、福本豊が塁を盗みまくり、長池が独特のあごを肩に乗せる打法から特大のホームランをかっとばしていた阪急黄金時代のホームグランド。
かつてブレーブス子供会に入っていたわたくしだが、もっぱら京都遠征のサブ・フランチャイズ西京極で観戦するのみ。西宮には行くことがないままブレーブスはオリックスに買われて神戸に行ってしまった。
|
さて、西宮競輪。
もう最後の開催だからか。とにかくどこにも告知が見当たらない。西宮記念の告知を見たのは、阪急電車内の吊広告1枚のみ。 西宮北口駅で下車。駅から阪急西宮スタジアムの建物が見える。たぶん、こんな渋い外観の球場で、プロ野球やってるとこってないのでしょうね。甲子園以外。広島はどうか?
入場料50円を払って場内へ。 一塁側内野スタンドに出てみて驚いた。人工芝グランドの上に特設バンクが設置してあるので、バンクを支える鉄骨を除いて何も見えないぞ。
スタンド上方に行くけど、どこかが死角になる構造。 |
3万人ぐらい入れるスタンドに5千人余りの入場者数は寂しさを一層つのらせる。5千人のうちの2,3割は特別観覧席に入ってるから尚一層の寂寥。
8R特選競走。長野の木下章がいつものように前受けから捲り不発。これがたまに決まるからつい賭けたくなるけど危険。まして西宮のでこぼこ特設バンクで決まるわけなし。見。
「こりゃ取れん」な万車券で決着。 9R準決勝。村上義弘(京都)中心に固く勝負していきなりとらせてもらう。 スタンド内の売店でお好み焼き400円。
たこ焼300円とか関東の競輪場では絶対に味わえない食いもんが安くて旨いのはもったいないぐらい。 |
10R準決勝2つめ。稲村(群馬)が8番手から捲りを決めて格の違いを見せつける。愛知の近藤が4番手から地元の中村を捲って2着の好調。
ひょっとしたらの稲村の先行に賭けて、番手・広川(東京)で勝負してたけど、稲村の発進に千切れる始末。脚が違うもんね。
敢闘門に帰る選手、とくに2着の近藤に声援。近藤も応じるから大声援に発展。 敢闘門と客が近い競輪場はこういうのがあっていいよね。敢闘門側に特別観覧席しかない立川や西武園では選手の皆さんを激励したり叱責するタイミングが難しい。京王閣も改装して声をかけづらくなったよ。
最終11R。儲けから梅田までの電車賃は確保のうえ、あわよくば新幹線代を狙うにはどうしても穴狙いで。が、30代先行日本一・小嶋敬二が前受けから突っ張り先行でマーク鰐渕とのワンツー。1番人気の300円。
ビギナーらしいお姉ちゃん(推定35歳)が的中して大騒ぎ。しかし100円しか買ってなかったんで配当を聞いて大笑い。 |
外野席で謎の残飯発見。刺し身でも売っていたのや? 関東では珍しいけど、ビールも酒も堂々と売ってます。 で、今回いちばん恐れていたのは関西の客。
恐ろしい人とか紛れ込んでるのでは、という危惧は杞憂。 案外、皆さんフツーの親父ってゆーか、終わってる親父率は首都圏の競輪場より低かった。
近畿の終わってる親父たちは競輪に行く元気もないのか、あるいは競艇?
| | |