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第14回寛仁親王牌
−世界選手権記念
トーナメント−
太田が海田みたいに弱くならないこと祈念トーナメント
03/7/22 (03/7/26up)
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フジロックフェスティバル'03
ここんとこ、寛仁親王牌はフジロックフェスティバルの開催日とバッティング。2000年山田の1着失格を最後に、寛仁親王牌決勝日は苗場でムーンライダーズを見たり、レッチリのさわりだけ見て帰ったりしてました。が、今年は寛仁親王牌の開催が1週早まって、あわよくば両方行けるやもしれませんというラッキィイヤー。が、しかし、お金がないので、親王牌で一発デカいのを当てないとプライマルスクリームを見る願いは叶わない。 |
そんな気合を込めて臨んだ寛仁親王牌決勝。グリーンドームを訪れるのは山田が1着失格の2000年以来2度目なれど、毎度入口のオブジェが×「バッテン」で先行きの不安をかきたててくれます。
きみはカレーそばを食べてみたいか?
何故か、この日食してしまったのがカレーそば。カレーうどんなら聞いたことがあるし、カレー南蛮みたいな何の肉が入ってるのかあやしい食品もあれど、そのものズバリなカレーそばというのはなかなかお目にかかれません。注文して出てきたのは普通の安い立ち食いそばにレトルト風カレーをかけただけの代物、たしか500円。いや、これが案外そこそこいかにも安いものを食ってるという実感も感じつつまずくもなく。
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長塚落車
絨毯敷きで競輪場としては破格のゴミの少なさが印象的なグリーンドームなれど、喫煙所のおっさんは平気で灰を絨毯に。手を伸ばせばそこに灰皿。なのに。
それはともかく第5R、兵藤がよくがんばったレースからはずし続けて迎えた第8R優秀競走。
先行小僧・村上(京都)、強烈★ロマンス・長塚(茨城)、自称静岡の赤い彗星・新田(静岡)と役者の揃った三分戦。しかも、選手紹介で地元のガマクジラ・手島(群馬)が村上マーク松本(京都)に併走すると場内大歓声。
ここは、村上から高目で勝負でしょう。結果、打鐘で松本、手島落車(松本失格)。ついでに長塚も。村上の番手に新田が入り、嫌な予感がするも村上が逃げ切って格の違いを見せ付ける。2着新田で買い目の中ではいちばんの安目的中。1,330円。 |
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グリーンドーム前橋
JR前橋駅、新前橋駅から送迎バス。関越道前橋ICから5分か10分。名前につられて「緑のドーム」を探しても見つからない。 |
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全プロスプリント3位決定戦で
伊勢崎が稲垣に勝ってたら・・・
第9R特別優秀戦。向日町の上等兵・元自衛官・G1初登場の稲垣が金子(愛知)神山(栃木)と対戦する三分戦。稲垣マーク大井(奈良)−稲垣から手広く流す3連単は本日の勝負車券。
結果、稲垣の先行に神山は何も出来ず、金子の捲りは大井が仕事して止め、追込んで1着。稲垣2着に粘るもののライン3番手西川(熊本)が3着で安目的中。2,400円。
8着5着2着2着という成績でしたが、今大会は稲垣のためにあった大会と申し上げても過言ではないでしょう。前橋バンクだったのが幸いしてるから、稲垣選手はこれで増長せずに、村上鬼軍曹の元で尚一層鍛錬していだきたい。特選スタートが伊勢崎(千葉)よりかよっぽどよかったと思うわけであります。かつて、スプリント第一人者だった北川(滋賀)が寛仁牌だけ特選スタートとヘンな目立ち方をしてたのですが、伊勢崎はそのセンを狙うのも危ないレベルになってしまいましたなぁ。
62期No.1対決
第10R特別優秀戦。帝王・山田(岐阜)と吉川(神奈川)の二分戦のここは山田先行と見て、マーク山口兄(岐阜)! 3番手内林(滋賀)の交わしの交わしなら60倍強。いずれにせよ62期No.1争いをゴール線で見られることかと思いきや。 |
打鐘過ぎ、吉川に叩かれた山田が3番手におさまり好位置狙わにゃ勝負にならん稲村(群馬)・オグリュー(徳島)の東西ヤンキー風情が6番手争いのていたらく。ホームから捲った山田を山口兄がチョイ指しで890円。内林出番なく流れ込み3着。
さて、いよいよ決勝。
(つづく)
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湘南ダービー
第56回日本選手権競輪
−平塚競輪開設53周年記念
歴史を刻む、
社長の馬鹿逃げ
03/3/21,23.5/4 (03/5/8up)
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ビラヌエバのTシャツ
湘南ダービー4日目。1日1本しかない西国分寺駅8時44分発のホリデー快速かまくら号は完全に寝過ごしでアウト。新宿まわりで新宿湘南ライナー。これが豪華2階建て車両という幸運。
2時間半かけて到着した平塚競輪場はグランプリ01以来。スカパラに発注したテーマソングがガンガンかかる入場門をくぐると、いきなりけいりんマガジン編集部がりんマガの即売&PR。ヘル岡部編集部員のご尊顔を拝してしまえば、当然不吉な予感。
が、しかし。バンク内で国際競輪出場外国人選手の紹介をやってるというので、行ってみますればすでにフィナーレ。サイン入りTシャツのプレゼント。 |
俺様は金網によじ登って金品をねだるということはしません。ねんざとかしそうなんで。ところが、ホセ・アントニオ・ビラヌエバ選手の投げたTシャツがわたくしめがけて飛んでくるではありませんか。目の前のオヤジのジャンピングキャッチは失敗に終わり、見事わたくしの掌中に。
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国際競輪Tシャツは2個の車輪を立体化させ、躍動感溢れるナイキマークもどきをあしらったイケてないデザイン。シャツの地が青でなければ多少見栄えがよいのかもしれませんが。しかし、今から思えば湘南ダービーにおける幸運はこのときが最後。
ヤマコウは落車し、村上は吉岡に捲られ最終11レース、ゴールデンレーサー賞。ゴージャス伏見を先頭に、慎太郎−岡部−登志信−有坂と5人揃った北日本。対する堤−松本整の西に神山−小橋がついて実質二分戦。 |
堤のツッパリに期待して松本=神山中心の勝負なれど、カマシで逃げたのは神山。番手小橋と車間のあいた3番手から迫った伏見の1着同着。
ひとつ当たったらスシバーの握りずしを食さんと思っておったのですが、当たらんままカレーパンのみ。
そんなわけで、車券は当たらなかったけど、Tシャツはもらえたし、イエローキャブの野田社長やら山田美保子やら荒木実やら緒方浩一やらも見られた4日目ということで、勝負はこれから。 |
社長で的中
電話投票も含めてはずし続けた湘南ダービー。やはり、日本選手権開催に合わせて塗りなおした走路による影響が俺様の車券戦術に影響を及ぼしてるとしか考えられません。
が、ようやく準決勝2個目。2コーナーからの神山の騙し逃げを追込む東出を大外強襲の小嶋社長が交わして3,790円電話投票的中。やれやれ。
それに、歴史に残るであろう準決3個レース。吉岡、神山、山田の3強が全員先行して決勝進出。
最終日は8時44分西国分寺発の1日1本しかないホリデー快速かまくら号で本場参戦の決意を強くしたのでした。 |
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工藤プロ、全敗
結局、タッチの差でホリデー快速かまくら号に乗り遅れて、今度は南武線川崎経由で2時間半かけて平塚へ。 |
いきなりの第3レース。志智、合志、西郷の三分戦。西郷逃げ切りでマーク安福2着の3,480円。志智の後ろはガッツ渡会で、合志には野球部の先輩のモンキーマン森内でこういうことが起ころうとはっ。
もう後はズタボロ。
湘南ダービーガチンコ真券勝負!と題して5人の解説の皆さんが予想バトルを繰り広げてらっしゃいましたが、最終日のこの日、デイリースポーツ紙では工藤プロと尊称される工藤元司郎先生はノーホーラ。その他の4氏も第6レース、横田、新田、海田の三分戦、新田−スズマコの1,480円のみの的中、というほど難解なレースが続いたのでした。これも塗りなおしたバンクの影響か? いや、1センターの大型ビジョンと垂れ幕。こっちの方に行くと垂れ幕の隙間から冷風が吹きすさんでいた。と、いうことは、本来ならバックストレッチへの追い風が遮られたことによる影響か。それがわかったところで、どう車券戦術に生かせというのかっ? この日もスシバーにはありつけず、カレーパンとピザ。 |
とはいえ、最終11レース決勝。これはもうどうころんでも小嶋社長が捲りで決めてくれるはず。裏目不要。山田に差されたら、そのときは一緒に出直そう。
別線は復活なった不動心・吉岡−池尻−中塚の九州ライン、何も考えなてないのに結果的にクレバーな動きをしたように見える登志信−神山−東出の東のライン。
久々の3強揃い踏みではありましたが、そんなことは霞んでしまうほど、わたくしには小嶋社長の強さしか見えなかった。。。
ところが、皆さんご承知のように、最終ホーム前からの馬鹿逃げ。ズブズブの山田−松本整で1,390円。中団4番手を獲った登志信が4着に終わった社長を抜いただけの3着で3連単15,230円。
小嶋社長への思いは以下の決勝の日の夜に書いた日報のとおり。
小嶋敬二 2003. 3. 24 (Mon.)
驚異の太ももまわり74センチで愛敬溢れるキャラと強い奴が勝つとは限らない、を地で行く負けっぷりで、当サイト応援レーサーのベストテンに入る小嶋社長。
去年から捲りを多用しての勝ちにこだわる競走スタイルに転換。いよいよタイトル奪取も間近と思われてた矢先の湘南ダービー決勝の馬鹿逃げ。ほとほとガッカリさせられましたよ。
74期ということでコミックモーニング読者の方には売の同期というとわかりやすい中堅どころ。が、社長は大学出て社会人も経験してからの競輪学校入校なので相当年寄りです。
デビュー時には、当時F1先行で輪界の歴史を塗り替えた年下の吉岡に対して「胸を貸してあげますよ」と豪語するなどのビッグマウスぶりも話題になったものと伝え聞きます。そんな、選手仲間からも「社長」と呼ばれる大物ぶりが災いしてか、デビュー後の出世は今ひとつ。なかなか逃がしてもらえないので、ヤケのやんぱち青板先行なども敢行されたと聞きます。ただし、33。いくら33バンクとはいえほぼ1キロですから絶対持たない9着確実。そんないい歳こいての青二才ぶりも魅力のひとつ。
グランプリ2000では絶対太田は逃がさない!という心意気が伝わってきて、ライン3番手の児玉の優勝を的中させてもらいましたよ。
それはさておき、湘南ダービー決勝。せっかく戦法変えて人気も山田の頭と同じ1番人気(11.5倍)と本命視されてのあの馬鹿逃げ。三つ子の魂百までの一症例と言えるかもしれませんね。ガッカリはさせられたけど、見捨てないからいっしょに捲土重来を期そう。漢字は違えど同姓の選手が野次られるのは避けたいものであります。
ところが、この後届いた競輪電話投票会員向け情報誌「ウィニングラン」の佐藤正午先生の随筆を読んで驚かされましたよ。小嶋社長は「しみじみ走りたい」というコメントをしていたそうな。俺は聞いてないけど。
東西両横綱に社長が「うちのスーパースター」という山田の3強対決。2年か3年ぶり。ひょっとしたら最後かもしれない。そんなレースを作るのは俺様、という社長の心意気。これを読み取った佐藤正午先生はもちろん山田の頭勝負。
事ほど左様に、力だけでも展開だけでもない競輪競争の奥行きを教えてもらったような気もするけど、社長が太田や伏見あたりの齢ならともかく、吉岡より年上でそこまでするか、というのがやはりのわたくしの感慨。いい歳こいての青二才ぶり。。。
快獣ブースカキャラクターショウ
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歳月は流れて5月連休の記念開催。3日目準決勝。
今度はホリデー快速かまくら号は混んでそうなんでハナからあきらめて自動車で。やっぱり2時間半。
河川敷駐車場のなんともいえない茫洋とした土手を歩いて。
到着早々、スシバー。もうはじめから。やけくそで。
で、
負け戦でこっちもやられて、迎えた第8R準決勝C。岡部で固いが、マークは和泉田だけ。和泉田以外の南関勢4車結束。南関を引っ張る渡辺秀明の番手出口と別線の梅沢、そして単騎になった諸橋愛のほぼボックス。どれが来ても100倍前後。
結果、出口のブロックも及ばず岡部5番手から捲り切って和泉田の2着で310円。梅沢と諸橋は落車。
気を取り直して第9R準決勝B。ここは小嶋社長で固過ぎ。マークガッツ渡会の1本では安いんで、3連単の3着を高目で。
結果、7番手からの社長の怒涛の捲りにガッツちぎれる。3番手獲って捲った水書の2着で1,020円。
第10R準決勝A。その前に、快獣ブースカキャラクターショー。
カレーパンを食べながら。
野生生物を大切にしようというわかりやすいメッセージ満載の教条劇を見せられてしまいましたがな。でも、今にして思えば、これが今開催最大の想い出かも。
第10Rは復活の不動心・吉岡にランドクルーザーを所有する男やもめ高木がマークする地元番組。別線は伊藤保文、三宅伸。伊藤がそこそこ行ってくれてのマーク山口兄の頭勝負は高配当。が、伊藤はイン粘りの様相を一瞬見せたもののズルズル後退、4番手有坂のところで競り負けてさらに後退。ヤマコウ2センターから鋭く捲り追込んでの3着だっただけに惜しまれますなぁ。
最終11R。準決A。新田、小野、神山の三分戦。神山−黒崎−戸辺の関東ラインで3連単。予想通り新婚天下布武・小野は不発なれど神山は中沢にインをしゃくられた拍子に落車。鎖骨に加え肋骨骨折。逃げる自称静岡の赤い彗星・新田を新藤が追込んで1,810円。
翌日の決勝は、またもや南関4車結束二段駆けを突っ張って阻んだ小嶋社長の馬鹿逃げで、捲った吉岡の番手・岡部の勝利という、岡部を応援していた人以外には何ともやるせない結末に終わったのでした。
入場(3日目)11,424人 (最終日)15,353人 総入場 47,575人
売上 2,714,054,700円 4,261,577,000円 総売上 11,374,448,600円
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大宮競輪
東日本発祥54周年記念
倉茂記念杯
逃げよ、村上! 準決ぐらい
03/1/15 (03/1/20up) |
自宅から松戸や平塚、小田原よりも全然近い大宮競輪場に初見参。毎年1月中旬に行われる記念開催はグランプリから立川記念で疲弊しきった直後だし、何故か毎年この時期風邪をひいているということもあり、大宮に出向く機会を逃し続けていた。G2以上の開催も無いし。
そもそも、500バンクは苦手なうえ、イマイチ魅力に欠けると思う。また、市営か県営の500バンクということで、千葉みたいな施設の駄目っぷりを予感させて足が向かなかったということもあり。が、行ってみて驚いた。
警備のおっちゃんと予想紙売りのおばちゃんが、そのレトロ感に磨きをかける東武野田線大宮公園駅から徒歩10分弱。バックスタンド側の入場門から入ったのだが、メイン側までまわってみたら、なんとメインスタンドの建物にはタダで入れたのだった。雨風をしのぐにとどまらず、冷暖房完備でバンクの見える建物に入場料のみで入らせてもらえるなんて大感激。
もちろん、前橋、小倉のドーム競輪場にはかなわないが、特別観覧席に入るには500円なり1,000円なりを払ってしかも早く行かないと売り切れるもんと思っていたわたくしには衝撃の事実。
そんなことを知らずに、例年通り今年も風邪気味ゆえ、準決4個レースに絞っての参戦。ここでやられたら20日に迫るJ-PHONEの引き落としに間に合わない。
不動・吉岡登場
到着直後の第7レース、S級特選競走。初日・2日目と9着9着の不動・吉岡ここでも動けず。が、流れ込んで4着。最終日の特選で土屋(静岡)の先行を捲って勝ったものの復活にはほど遠い哀愁。
第8レース準決勝C。土屋(静岡)、三宅伸、斉藤登志信の三分戦で斉藤の3番手、小嶋道場開場で意気上がる石川の宮村耕一の頭勝負。無論、大ハズレ。
第9レース準決勝B。野田源一に中沢央治(大阪)がマーク。この両者に千葉の赤井マークの競輪国宝・滝沢先生(千葉)の3連単ボックス6点。別線は松本一成(新潟)。
予想通り赤井の先行を野田が捲る展開。滝沢先生必死のブロック&飛びつきも直線で力つきズルズル後退。中沢−ノダゲンの3着に滝沢先生の後ろにいたはずの豊岡弘(佐賀)が来て7,640円。
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龍也、逝ってよし
第10レース準決勝A。「切れ目から」というふざけたコメントの金山栄治(広島)と小嶋社長(石川)の二分戦にアトランタの星・十文字(茨城)と森田(埼玉)の関東。
当然、人気は小嶋社長とマークのガッツ渡会(愛知)に集中。俺的には小嶋社長が早めに出られることを期待して渡会−小嶋からの3連単4点に渡会−十文字、渡会−森田。
ここで関東の競輪場では誰もが一度はその独り言や実況を聞いたことのある名物親爺を発見。何やらぶつくさ言いながらオッズモニターに向かう手に握られた購入車券を見ればわたくしと同じ渡会−小嶋からの3連単。こういうのはまったく嫌な予感がしますな。
が、展開は予想通り金山の先行を最終バックから小嶋社長がひと捲り。が、3コーナー、金山マークの佐々木龍也(神奈川)はたいして小嶋社長をブロックしたとも思えないのに、ガッツ渡会にからむからむ。ガッツが簡単に飛ばされるわけもなく、佐々木は中バンクまで持ってって後続ちぎれ小嶋社長の独走。
5車身以上離れて、ようやくガッツをどかした佐々木が2着入線。以下、十文字−森田。
当然、1番人気の小嶋−渡会をぶっ壊した佐々木龍也には罵声の嵐。もちろんわたくしも率先して。その不可思議なヘアスタイルに対する感想も述べそうになりましたが、さすがにそれはこらえましたよ。当然佐々木失格なれど怒りは納まらず。
村上を激励はしたけれど
そしていよいよ最終第11レース準決勝A。
ほぼ村上(京都)、佐々木(高知)の二分戦に落合−戸辺の茨城など。
村上にしてみれば準決勝、マークは池上孝之(兵庫)−遠沢(神奈川)ならば多少無理してでも逃げた方が3着権利は確かだろう、と村上−池上からの3連単に裏まで押さえて。
バックスタンドにある敢闘門付近に陣取っていると、割と身なりのちゃんとたセーター・ジャケット・スラックス・革靴の親爺がなじみの食堂のおばちゃんなどに「これがハズれたら一生来ないから」とやたら大声で挨拶まわり。このご時世ゆえ、マジで最後の勝負なのかもしれませんが、村上の頭で心中はわからんでもないがヒモが難しいでしょうに。ホントに命を賭けるならA級一般戦でしょうな。
レースは村上と佐々木がけん制し合うスキをついたつもりの落合豊(茨城)の先行。中団佐々木を捌いた村上がバックから抜け出して難なく勝ったものの、池上は佐々木マークの小川巧らにからまれて後退。小川の後ろにいた中塚記生(熊本)が2着で2,310円。3着は中団取りに失敗した佐々木が来て3連単19,300円。
車券は取れませんでしたが、敢闘門に引き上げる村上選手に「勝って当然やな」と声援を送ったのですが、先行できなかったことをアピールするかのように首をひねってらっしゃいました。
これで、20日に迫るJ-PHONEの引き落としは不能。
しかし、施設は汚いものの建物に入って観戦できたり、姿を消しつつあるオープンカフェ系の店舗が多かったり、敢闘門近くから選手の皆さんに声援や叱責を送れるなど、大宮はなかなかに楽しい競輪場であることをようやく認識することができました。佐々木さえいなければもっと楽しい一日になっていたことでしょう。
入場 6,860人
(最終日)入場 10,181人 総入場 38,435人
売上 3,753,448,200円 総売上 11,675,031,900円
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立川競輪
開設51周年記念
鳳凰賞典レース
静岡の親爺3部作
03/1/9-1/11 (03/1/20up) |
静岡の親爺 2003. 1. 9 (Thu.)
昨日の立川記念決勝。競輪場へ向かう中央線国分寺駅ホームにて。ぱっと見60歳の親爺がホームの灰皿を掃除するおっさんに盛んに話し込んでいる。話の内容はよく聞こえないが、掃除のおっさんはまったく無言で無表情ゆえ、60歳親爺は自分のことばかり話していると推定。近寄らない方がよさそうだ。
が、掃除のおっさんへの話がひと通り終わった親爺は、わたくしの持つ予想紙を見つけ、「旦那、立川行くの?」と攻め込まれてしまった。他人に「旦那」と呼びかけられたのはたぶん初めてのことである。
よく見ると、寺田農の従兄弟のようなハンサムガイ。が、長年の現場労働とギャンブルですっかりフケ込んだ様子。ギャンブラーにはふけて見える親爺が多いゆえ、この親爺も50代そこそこかもしれぬ。
親爺はひとしきり、静岡からやってきたが寝過ごして電車を降りたようなことを語り始めるが、中央線下り電車でやって来たのなら、立川はまだ3つ先。さすがに不憫に思った俺様は「立川あっち」の一言と指先で親爺が乗り過ごしたという誤解を解いてあげる。
その後も静岡からの長旅、3連単の難解さ、小田原より東の遠征は初めてなどの講釈が延々と続くのだった。
朝9時台。下り路線ゆえかなり空いたとはいえ乗車率は100%を超える静かな通勤電車の車中に親爺の声は響き渡った。
電車はようやく立川駅に到着。ホームから出口までの混雑の間に親爺の姿も声もなくなる。一応、出口からバス乗り場の方向ぐらい教えてやろうかという仏心を出して自動改札を出たところで止まって振り返ったが、親爺は消えていた。
無料おけらバス乗り場の長い列に並んでいると、親爺は他のターゲットを見つけたらしく、無言無表情の別の親爺に向かって何やら熱心に語りながらバス乗り場に向かって来たのだった。
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続・静岡の親爺 2003. 1. 10 (Fri.)
【これまでのあらすじ;立川記念決勝当日、立川競輪場に向かう道中、静岡から遠征して来たという親爺に話しかけられたのだった。】
話は戻って電車に乗り込んだ際。空席はほとんどなかったので、わたくしは反対側のドアの所に位置どってデイリースポーツ紙を読み始めた。
わたくしが立つドアぐちのすぐそばの席には推定55歳のご婦人が座っておられた。その隣はちょうど一人分だけ空いていたので、おそらく親爺はそこに陣取るだろうと思っていると、親爺「すんません。一個詰めてよ」とおばさんに。当然、気味悪く思ったご婦人は、一個詰めるこどころか、立ち上がり、立つ人を縫うようにして車両の端の方へ移動。二人分の席があいてしまった。
親爺と並んで座るのは遠慮したいわたくしは、そのままの位置で、一面の星野の動向を読み終え、2面のオリックスオーナーの連載から懲りない編集長・安部譲二のなんだかんだへ。
親爺はというと、ぽっかり二人分空いた席には弁当だけを置き、立ったままわたくしの新聞を覗きこみ「競輪じゃないの?」「いや、まだ野球」という一瞬の会話が成立。
その後は親爺も立ったまま二人分の空席を残して、昨日ご報告した通り、3連単の難しさなどを一人で語り始められるが、要領を得ないのでどういう買い方をされてどのようにはずされたのかはサッパリ不明。
そうこうするうちに西国分寺駅に到着。乗客する客の多さに気づいた親爺はようやく着席。着席しつつ顔を正面に向けて、つまりはわたくしを横にしたまま、さらに小田原から東の遠征は初めてであることや、正月の雪の残りを見つけては「寒いねぇ、こっちは」などと話はつきないのだった。
西国分寺を発車して国立も過ぎ、まもなく立川というところ。親爺の話に適当に相槌を打ちつつデイリースポーツ紙を読むわたくしは、4,5面めのサッカーとかを読み終え、競馬欄を飛ばし、競輪欄を後のお楽しみにして、エッチなページを一瞥して社会面へ。そんなとき、おもむろに親爺はズボンを脱ぎ始めになる。一瞬社内に緊張が走ったが、親爺が脱ぎ始めたのはズボンの上に履いていた防寒用のズボンだったのだった。
完全に脱ぎ終え、たたんでから「しまった財布こっちに入れてたんだ」の一言で車内の緊張がやわらいだところで立川到着。
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さよなら静岡の親爺 2003. 1. 11 (Sat.)
【これまでのあらすじ;立川記念決勝当日、立川競輪場に向かう道中、静岡から遠征して来たという親爺に話しかけられたのだった。】
立川駅の出口までに親爺の姿を見失ったのだったが、無料送迎バスに並んでいると、別の親爺をターゲットに選んで、おそらくはわたくしにしたのと同じだろう話をしながら列の最後尾に親爺も並んだのだった。
わたくしがバスに乗ると、空席は2,3個。たいがいどこに行っても最年長な俺様なれど競輪場だけは別。まったくの若造に成り下がる。そんなわけで、着席は遠慮して運転手のすぐ後ろのタテの手すりにつかまって立つ。静岡の親爺も同じバスに乗りこみ、人ごみをかきわけ前方へ。やばい。
何とか、わたくしのいる最前方まであと4,5人というところで脚が止まってほっと一息。
バス車中では、また新たなターゲットに3連単を取る難しさ、国分寺と西国分寺の間でわたくしが聞かされたのと同じ話が始まった。今度のターゲットは割と愛想のいいオッサンで、静岡の親爺の要領を得ない話に質問して、はずれ車券のつかまされ方をわかるようにしようと努力はしたが、やはり要領を得ない答えしか帰ってこない。
静岡から遠征して来た話になり、愛想のいいおっさんが何時に出たの?などと聞くが、最後まで「○時」という答えは返ってこない。が、よく聞くと、前の晩の最終ぐらいに静岡を出た様子。要領を得ないので、沼津か東京駅かはわからずじまいなれど、駅で夜を明かして始発電車。立川到着時刻から察して沼津近辺で夜を明かされたのであろう。この寒中にいつでもホームレスに転じることができるタフネス。
そうこうしているうちに、バスは駅前の渋滞を抜け、税務署入口交差点。右折すればもう競輪場はすぐだ。そんなとき、「あれ、このへんに銀行ないのかな? 農協でもいいけど」と疑問を呈される。フツーそんな用事は駅前繁華街で済ませておくものだ。
愛想のいいおっさんは「駅の方ならあったけど、こっちに来るとないよ」と答えてくれたのだが、「しょうがない運転手さんに聞こう」と親爺。
やおら大声で「運転手さーん。こっちの方に銀行ありますか? 農協でもいいです」
そう、この親爺。この手の自分の世界だけで生きているギャンブル親爺と若干違うところに、言葉の端々に敬語が入るのだ。身長も155センチぐらいなので、ヤバいほどからまれても何とかなるという安心感を意識下に抱かせるのだった。
今はどうかわからないが、お釣りをもらおうものなら命がけだった京都市営バスによく乗っていたわたくしは、バスの運転手に道などを聞くなどもってのほかの恐れ多いこと。例えるなら、大衆浴場で今どきパンチパーマで体に絵が描いてある人の隣でシャワーをブンブン振り回すようなものである。
しかし、立川バスの運転手さんは親切で、「郵便局ならありますよ」と。静岡の親爺は郵便局に口座がなかったのか、沈黙。程なくしてバスは競輪場前に到着。特別観覧席の入場券売り場へ向かうわたくしは親爺を見失い、その後二度と見ることはなかった。
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そんなわけで静岡の親爺のご利益か、第1レース八車立ての一般戦で本線折り返しの2点勝負で2車単850円を手堅く取らせていただいたものの、その後第2レース以降カスリっぱなしのハズレまくりで最終レース。
ゴージャス伏見の逃げ一の番手を元スプリント日本代表・坂本(栃木)−元素人脚自慢チャンピオン・阿部(新潟)の関東勢と、ここんとこ記念の決勝およびグランプリでまったく冴えない晴智(静岡)−冨田(千葉)の南関勢が競り合い。そこにグランプリの常連(ただし誘導)になりつつある川口(東京)も名乗りを上げた大乱戦。
別線は城戸崎(福岡)−児玉(香川)−山口弟(岐阜)。
一応、城戸崎が番手にハマったりした場合の穴目を押さえつつ、伏見=児玉=山口を中心に低配当は3連単へ。
結果、ペース駆けの伏見がゴージャスに逃げ切り優勝。番手戦は意外にも地元で奮起の川口が競り勝つが、捲る城戸崎をブロックしたインを競り負けたフリして3番手に引いてた晴智にしゃくられ万事休す。
晴智の後位に切り替えられた児玉が直線、優勝をあきらめた内線内側走行で2着に突っ込み、晴智は3着。
2−1−9 2車単650円 3連単 5,540円
伏見−児玉の3着は山口弟しか押さえていなかったのは、伏見が単騎で捲る展開を想定していたということもあります。
入場 13,353人 総入場 48,806人
売上 2,953,701,300円 総売上 9,117,028,200円 |
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