双葉記(2016/02/01-) [日報録に戻る] [イマケイTOP]

第31回全日本選抜競輪総括　　2016.　2.　15　(Mon.) めでたく渡邉一成選手(福島)の特別初制覇で幕を閉じた第31回全日本選抜競輪でしたが、気になるのは渡邉選手の住民登録。帰れない実家がある双葉町にまだ住民票を置いてて住民税を納めてらっしゃるのだとしたらたいへんもったいないと思います。 それはさておき稲垣裕之選手(京都)の残念賞っぷりはこれで完全に板についたのかもしれません。最強またはほぼ最強ラインの番手で優勝を逃したことが何度あったかを数えてみましょう。 2011年競輪祭　唯一ライン4車の偉大な村上ライン番手で番手捲りも武田ラインに捲られ4着（優勝は長塚智広(茨城)） 2012年寛仁親王牌　唯一ライン3車の川村ライン番手で番手捲りも直線マーク村上弟他に抜かれ5着（優勝は単騎の佐藤友和(岩手)） 2015年高松宮記念杯　唯一同地区3車の脇本ライン番手で番手捲りもマーク村上兄が平原にからまれてる間に武田に後位にはまられ2着（優勝は武田豊樹(茨城)） 四度目の正直も叶わず。自力で本命格のときに獲りのがしたものも含めて一時の三宅伸(岡山)をしのぐ域に達したと思うのですが、三宅伸も最後に恵まれました。 第31回全日本選抜競輪[GI]決勝　　2016.　2.　14　(Sun.) 11Ｒ　福島対京都 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ こう戦う 1 1 新田　祐大 福島 90 30 SS 捲逃 2 先頭で戦うことになってるんですけど 2 2 稲垣　裕之 京都 86 38 SS 逃捲 7 脇本君の番手で勝負したいと思います 3 3 佐藤慎太郎 福島 78 39 S1 追込 0 圭尚もいるんですけど福島3人で僕が3番手 4 4 岩津　裕介 岡山 87 34 S1 追込 0 決勝戦も単騎で頑張ります 5 菊地　圭尚 北海道 89 35 S1 自在 4 北の4番手で頑張ります 5 6 近藤　隆司 千葉 90 32 S1 捲逃 6 また単騎なんですけど 7 脇本　雄太 福井 94 26 S1 逃捲 6 稲垣さんも村上さんも任せてくれたので前でしっかり頑張ります 6 8 村上　博幸 京都 86 36 S1 追込 0 僕は稲垣さんの後ろで3番手で 9 渡邉　一成 福島 88 32 S1 逃捲 2 同県で後輩の新田君の番手から勝負したいと思います 推理 並び 　北日本　　　岩津好位狙い　　　近藤単騎　　　近畿 十年来何度も好機を逃してきたセーラー(2)稲垣が名人(7)脇本後位からついに栄冠を手にするとき。まぎれるとしたら北のスピードスター(1)新田のツッパリから双葉町から世界と戦う(9)渡邉の抜け出し。 ２車単 ３連単 ２−８，２−４，２＝９ ９−８   結果 北勢が前取って中団に近畿、後方に四角い(4)岩津−マクド削減(6)近藤で周回。 赤板ホームを前に名人(7)脇本が一気に北日本ラインを叩いて先行態勢。一度はあわせて踏み上げた北のスピードスター(1)新田だったが、単騎勢に中団譲って後方待機。 出切った惰性で流す(7)脇本が打鐘から踏み上げペース駆け。(1)新田は打鐘過ぎ2センターから巻き返して前団に迫る。 最終ホームで止めきれなかったセーラー(2)稲垣が2コーナーでもう一度張りに行って落車。偉大な兄の(8)村上弟、(4)岩津も乗り上げ落車。 バックで(1)新田が(7)脇本をとらえると、最終ホームで踏み遅れてた(5)菊地和尚と(6)近藤は落車のあおりもあって大きく離され、福島三人旅。 3コーナーから踏んだ双葉町から世界と戦う(9)渡邉が後続の馬鹿武者佐藤(3)慎太郎を千切りながら特別初優勝。 ２車単 ３連単 ９−３　750円 ９−３−１　4,140円 入場　5,711人　総入場　16,627人（対前年[静岡]49%） 売上　3,380,890,700円　総売上　9,752,116,600円（対前年94%） 第31回全日本選抜競輪[GI]準決勝　　2016.　2.　13　(Sat.) 10Ｒ　竹内の先行力 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 武田　豊樹 茨城 88 42 SS 捲逃 4 2 2 竹内　雄作 岐阜 99 28 S1 逃捲 12 3 3 橋本　強 愛媛 89 31 S1 追込 0 4 4 菊地　圭尚 北海道 89 35 S1 自在 4 5 諸橋　愛 新潟 79 38 S1 追込 0 5 6 紺野　哲也 宮城 69 43 S1 追込 0 7 稲垣　裕之 京都 86 38 SS 逃捲 7 6 8 村上　博幸 京都 86 36 S1 追込 0 9 金子　貴志 愛知 75 40 S1 自在 3 推理 　関東 　中部橋本 　北日本 　京都 前々攻める弱くない(1)武田や(4)菊地和尚が着を拾ってもしょうがないので、首太い(2)竹内後位混戦。そこをセーラー(7)稲垣が捲る、かカマす。 すんなりだったら、そんなに強くない(3)橋本強いるんでズブズブ。 ２車単 ３連単 ７＝８，８＝２，９−３   結果 後方で周回の首太い(2)竹内が赤板ホームで前受けのセーラー(7)稲垣を抑える。(2)竹内が誘導後位でぼやぼやしていると前々攻める弱くない(1)武田が叩き、さらに(4)菊地和尚が打鐘前にインを切って、(7)稲垣の打鐘カマシ。 すぐさま(2)竹内が巻き返すが、2コーナー偉大な兄の(8)村上弟のブロックで一杯。 早々に(1)武田を捨てた苦労人フェイスで調子乗ってる(5)諸橋の捲りも届かず、ゴール前粘る(7)稲垣を(8)村上がとらえて京都ワンツー。京都追走の(4)菊地3着。 ２車単 ３連単 ８−７　1,460円 ８−７−４　11,970円 11Ｒ　新田原田が本調子でないのに飯嶋が余計なことして難解 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 原田研太朗 徳島 98 25 S1 逃捲 13 2 2 村上　義弘 京都 73 41 SS 自在 4 3 3 山崎　芳仁 福島 88 36 SS 自在 1 4 4 山内　卓也 愛知 77 38 S1 追込 0 5 小倉　竜二 徳島 77 39 S1 追込 0 5 6 近藤　隆司 千葉 90 32 S1 捲逃 6 7 脇本　雄太 福井 94 26 S1 逃捲 6 6 8 飯嶋　則之 栃木 81 37 S1 追込 0 9 新田　祐大 福島 90 30 SS 捲逃 2 推理 　近畿中部 　　脇本後位競り 　徳島 　福島 　近藤単騎 後ろ競りでポカ名人(7)脇本は戦法の幅を広げる捲り勝負で(8)飯嶋に嫌がらせ。スピードスター(9)新田の先行から別線来たら五右衛門(3)山ちゃん行っちゃう。 ２車単 ３連単 ３＝１，３−５，３＝７ ３＝２，３−６   結果 赤板ホームを前に奇面組(1)原田が前受けの名人(7)脇本を抑え、続いた北のスピードスター(9)新田がさらに抑え、(7)脇本の上昇にあわせてペースアップ。打鐘前からもがきあうが、(7)脇本が3番手に下げて(9)新田先行。 最終ホーム最後方からマクド(6)近藤が一気の大カマシで2コーナーまでに全員飲み込み、そのまんま押し切る。 バックから捲る(7)脇本−番手守った偉大な(2)村上が迫り、ゴール前粘る(9)新田を(7)脇本がとらえて2着。 ２車単 ３連単 ６−７　4,570円 ６−７−９　21,890円 12Ｒ　出入り激しくなりそう 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 浅井　康太 三重 90 31 SS 自在 1 2 2 園田　匠 福岡 97 34 SS 追捲 0 3 3 渡邉　一成 福島 88 32 S1 逃捲 2 4 4 　南　修二 大阪 88 34 S1 追込 0 5 佐藤慎太郎 福島 78 39 S1 追込 0 5 6 三谷　竜生 奈良 101 28 S1 捲逃 5 7 中川誠一郎 熊本 85 36 S1 自在 2 6 8 柴崎　淳 三重 91 29 S1 捲逃 10 9 岩津　裕介 岡山 87 34 S1 追込 0 推理 　福島 　中部 　九州 　近畿 　岩津好位狙い 双葉町から世界と戦う(3)渡邉が世界のダッシュでカマシ逃げ。ヘタレ(8)柴崎が好位にいれば結局ジグザグ(1)浅井がコースを見つけて。 ２車単 ３連単 １＝３，１−５，１−６ １−９   結果 青板ホームから煮え切らない(7)中川が早くも上昇。3コーナーで誘導を交わした後、赤板ホームで(6)三谷が前団抑え、さらにヘタレ(8)柴崎が抑えて打鐘。 またもや(7)中川が叩いて(8)柴崎が浮かない(2)園田にからんで飛びつく最終ホーム、双葉町から世界と戦う(3)渡邉がホームカマシ。 中団獲った(8)柴崎が捲るが馬鹿武者佐藤(5)慎太郎が仕事して3コーナーで不発。後位のジグザグ(1)浅井も内を(2)園田にすくわれ後退。 粘る(3)渡邉を(5)佐藤がゴール前差して福島ワンツー。最終ホームの混戦で最後方まで下げてた四角い(9)岩津がしぶとく内突いて3着。 ２車単 ３連単 ５−３　1,660円 ５−３−９　8,310円 第31回全日本選抜「スタールビー賞」　　2016.　2.　12　(Fri.) 12Ｒ　京都 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 浅井　康太 三重 90 31 SS 自在 1 2 2 山崎　芳仁 福島 88 36 SS 自在 1 3 3 村上　義弘 京都 73 41 SS 自在 4 4 4 原田研太朗 徳島 98 25 S1 逃捲 13 5 稲垣　裕之 京都 86 33 SS 逃捲 7 5 6 岩津　裕介 岡山 87 34 S1 追込 0 7 渡邉　一成 福島 88 32 S1 逃捲 2 6 8 諸橋　愛 新潟 79 38 S1 追込 0 9 竹内　雄作 岐阜 99 28 S1 逃捲 12 推理 　福島 　京都 　中部 　中四国 　諸橋好位狙い 奇面組(4)原田と首太い(9)竹内が内容重視で先行争い。セーラー(5)稲垣が好位獲って捲る。 ２車単 ３連単 ５＝３，５−１ ３＝１，３＝７   結果 青板バックから上昇した奇面組(4)原田が赤板ホームで前受けの世界と戦う(7)渡邉を抑える。続いた首太い(7)竹内はすぐには叩かず、打鐘前からスパートして打鐘先行。苦労人フェイス(8)諸橋が続く。 その後位に続いたセーラー(5)稲垣だったが、(4)原田ががっちり4番手キープして、打鐘過ぎ3コーナーから致し方なく発進。が、ジグザグ(1)浅井のブロックであえなく後退。 今度は2コーナーから捲り上げる(7)渡邉を(1)浅井が止めた3コーナーで内を突いた(8)諸橋が直線粘る(9)竹内を追込み大穴を開ける。 (4)原田動けずイン進出からコースを縫って(6)岩津が3着。 ２車単 ３連単 ８−９　21,770円 ８−９−６　236,250円 第31回全日本選抜[GI]初日特選　　2016.　2.　11　(Thu.) 10Ｒ　細切れ戦。誘導はギャンブルレーサー田中誠 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 大塚健一郎 大分 82 38 S1 追込 0 2 2 稲垣　裕之 京都 86 38 SS 逃捲 7 3 3 神山雄一郎 栃木 61 47 SS 追込 0 4 4 早坂　秀悟 宮城 90 30 S1 逃捲 17 5 金子　貴志 愛知 75 40 S1 自在 3 5 6 諸橋　愛 新潟 79 38 S1 追込 0 7 村上　義弘 京都 73 41 SS 自在 4 6 8 中川誠一郎 熊本 85 36 S1 自在 2 9 深谷　知広 愛知 96 26 S1 逃捲 11 推理 　早坂神山 　九州 　京都 　愛知 　メグム位置決めず 帰ってきた超新星(9)深谷が自在ヘアカラー(4)早坂を寄せつけず先行勝負。が、(4)早坂を寄せつけないのに脚使って、中団3番手ないし4番手獲ってセーラー(9)稲垣が捲る。 ２車単 ３連単 ２＝７，２−５，５＝７   結果 後ろ攻めの自在ヘアカラー黒ぶち(4)早坂が打鐘前に帰ってきた超新星(9)深谷を抑えて先行。(9)深谷は6番手まで下げたところで行くのか行かないのか煮え切らない(8)中川と併走になって出られぬまま、2コーナーからセーラー(2)稲垣が捲ってゴール前偉大な(7)村上が差す。 終始京都追走の(6)諸橋3着。 ２車単 ３連単 ７−２　1,510円 ７−２−６　9,340円 11Ｒ　三分戦。誘導は坂本兄 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 渡邉　一成 福島 88 32 S1 逃捲 2 2 2 平原　康多 埼玉 87 33 SS 自在 6 3 3 原田研太朗 徳島 98 25 S1 逃捲 13 4 4 小倉　竜二 徳島 77 39 S1 追込 0 5 山崎　芳仁 福島 88 36 SS 自在 1 5 6 菊地　圭尚 北海道 89 35 S1 自在 4 7 芦澤　大輔 茨城 90 33 S1 追捲 0 6 8 橋本　強 愛媛 89 31 S1 追込 0 9 武田　豊樹 茨城 88 42 SS 捲逃 4 推理 　北日本 　関東 　四国 奇面組(3)原田が気持ちよく先行。中団獲ってセンター(2)平原が達人(4)小倉竜の牽制を交わして気持ちよく捲るが、双葉町から世界と戦う(1)渡邉が届くか、どうか。 ２車単 ３連単 １＝９   結果 奇面組(3)原田が打鐘前に前受けの世界と戦う(1)渡邉を抑えにかかるが、(1)渡邉ツッパリ先行。 内すくってセンター(2)平原が内側追い抜きであげくのはてに(6)菊地和尚を落車せしめて3番手まで上昇。前々攻める弱くない(9)武田は続けず後方。 バックから捲った(2)平原が仏恥義理の1着だったが道中の悪事がばれて失格。 粘る(1)渡邉後位から五右衛門(5)山崎が追込み繰り上がり1着。2コーナー外踏んでて落車に巻き込まれなかったもののほぼ第二先行状態の(3)原田が車間を詰めて3着。 ２車単 ３連単 ５−１　2,340円 ５−１−３　19,940円 12Ｒ　複雑で難解。誘導は牧 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 浅井　康太 三重 90 31 SS 自在 1 2 2 新田　祐大 福島 90 30 SS 捲逃 2 3 3 園田　匠 福岡 87 34 SS 追捲 0 4 4 和田　圭 宮城 92 30 S1 追込 0 5 脇本　雄太 福井 94 26 S1 逃捲 6 5 6 海老根恵太 千葉 86 38 S1 追捲 1 7 竹内　雄作 岐阜 99 28 S1 逃捲 12 6 8 岩津　裕介 岡山 87 34 S1 追込 0 9 佐藤慎太郎 福島 78 39 S1 追込 0 推理 　北日本 　脇本匠 　切れ目に海老根 　中部 　岩津好位狙い 戦法の幅を広げたい名人(5)脇本より首太い(7)竹内が先行。ジグザグ(1)浅井が別線の巻き返しにあわせて踏み上げる。 ２車単 ３連単 １−７，１−８，１−２   結果 後方から上昇の名人(5)脇本が赤板ホームで前受けの北のスピードスター(2)新田を抑え、その外から首太い(7)竹内が打鐘前に出て先行態勢。 (2)新田も(5)脇本も前々踏んでの中団獲りでもつれるところを尻目に最終ホームまで流して(7)竹内ペース駆け。単騎の四角い(8)岩津、改心(6)海老根が続き、5番手は(2)新田が獲るがそのまんまほぼ一本棒で直線。粘る(7)竹内をジグザグ(1)浅井−(8)岩津でズブズブ。 ２車単 ３連単 １−８　1,510円 １−８−７　9,340円 「岩盤規制」の大義 医・食・農＝国民生活を土台から壊す"規制緩和"とTPP （鈴木宣弘/農文協ブックレット） 　　2016.　2.　10　(Wed.) ところで「TPPが中国包囲網」という言説があるのですが、まったく理解に苦しみます。多くの加盟国それぞれにとって最大の貿易相手国を包囲して何の得があるのか理解できないのですが、ウヨの（頭の悪い）人をだまくらかす統一自民ネットサポーターズクラブ的な物言いだととらえると合点がいきます。 それはさておき、本書PART4「ウソと言い訳で固められた、なし崩し的対米譲歩の数々」において、「中国包囲網」みたいなアホなものはおいといて、数々の詐術を叩かれます。見出しを見ると概ね察しがつくと思われますので、おもなものを列記しときます。 「TPP断固反対」のウソ 「聖域は守る」の二重三重のウソとゴマカシと屁理屈 「安全基準」「軽自動車区分など、自動車についての日本の独自性は守る」のウソ 「保険の独自性は守る」のウソ 「医療、薬価制度は守る」のウソ 「TPPに参加しないと産業が空洞化する」のウソ 「国家主権を侵害するISDS条項に反対する」のウソ 「国益は守る、信じてほしい」「席を立って帰ってくる」「最終的に署名しない」のウソ 農業攻撃をめぐるウソ 「農業対国益論」のウソ 「食糧自給は必要ない」のウソ 「TPPで過保護な日本農業を競争にさらして強くし、輸出産業に」のウソ よくこれだけウソをつき通せたるものだと寒心しますが、会議内容は原則非公開、大著の英文合意書は翻訳されない、記者クラブメディアはご存知のとおり大本営発表垂れ流しですから、できなくもありませんね。良心的な官僚がリークするにも特定機密法による厳罰の恐怖に耐えねばなりません。 最終章PART5は「「岩盤」の大義を再認識し、TPP反対、真の地方創生を現場の力で勝ち取ろう」というタイトルのもと、著者お得意の農政分野について1章が割かれています。 娘が東電でおなじみの石破農相時代にまとまりかけたものをベースに民主政権時に戸別所得補償制度が実現しました。アメリカはじめ農業強国並みの「岩盤」（＝セーフティネット）を設けることで農業経営を安定化させ、積極経営を促し、食糧自給率確保に資するものでした。が、現政権になってそれらがひっぱがされ、大資本が派遣農奴を使って経営するモノカルチャー・プランテーション策が推進されようとしています。そのために農協も弱体化されました。 そんなわけでわたくしたちには縁の薄い農政問題で締めくくられてしまったのですが、新自由主義グローバライゼーションによる高度な世界の市場化と社会破壊、かつまた、構造協議、年次改革要望書を通じて推進されてきた植民地政策の一環あるいは象徴としてTPPを概括させてもらいました。 「岩盤規制」の大義 医・食・農＝国民生活を土台から壊す"規制緩和"とTPP （鈴木宣弘/農文協ブックレット） 　　2016.　2.　9　(Tue.) ここんとこのセンテンススプリング・ムーブメントやいつでもしょっぴけた清原ここにきての逮捕とか、統一与党政府国民会議タッグによる憲法改正に踏み込んだ発言など、枚挙に暇のない「話題」づくり連発。甘利辞任も含めそれもこれもTPPの隠れ蓑と考えているのですが確証はありません。 国家転覆で甘い汁を吸う輩の利にしかならないだけでなく、国民生活破壊の突破口をドリルでほじくるがごときＴＰＰについて、農政分野で農学系から官僚上がりの学者で反TPPの急先鋒による告発の書。官僚上がりだけあって、官僚密告やリーク文書もはさみつつ、面白おかしく語ってくださっています。800円＋税。 PART1「「岩盤規制」攻撃は、大が小を駆逐する凶器のドリル」でTPPの枠組みがWTOではなくFTAであり、自由貿易ではなくブロック経済を志向するものであるという前提と巨大企業を利するISDS条項をおさえつつ、密約と密約に向けての猿芝居、「仮定」の取り方でいくらでも結果を変えられる「試算」の正体などの問題だらけのTPPのなかの大問題を端的に挙げていかれます。 PART2「TPP漂流化をおそれる日米両政府のあせりと巻き返し策」でさらに猿芝居を詳述された後、PART3「国産が食べられなくなってからでは手遅れの消費者の健康リスク」は名指しこそイニシャルですが、ロシアや中国では禁輸しているモンサント社の世界戦略と食品の安全性がテーマ。 つづくPART4がもっとも盛り上がるのですが、「ウソと言い訳で塗り固められた、なし崩し的対米譲歩の数々」と題し、TPP推進派が都合が悪いところだらけのTPPをいかに取り繕ってるかが列挙されていきます。（つづく） PAC3　　2016.　2.　8　(Mon.) 誰もその迎撃精度を知らないと言われる対ミサイル迎撃砲PAC3を言い値で買わされてる日本政府なのですが、もっと買ってくれろというアピールロケット一発打ち上げても元が取れるぐらいおいしい商売なのでしょう。 かつては米韓合同軍事演習にあわせて実行されてた北朝鮮の挑発的軍事科学パフォーマンスですが、韓国から絞り取り尽くした昨今は日本の予算審議にあわせて少し時期が早まったように見受けられます。 第2回国際自転車トラック競技支援競輪[GIII] 「京・ウインターアスリート賞」決勝　　2016.　2.　7　(Sun.) 12Ｒ　1回目の豊橋と異なり大物不在 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 澤田　義和 兵庫 69 43 S2 追込 0 2 2 星島　太 岡山 66 45 S1 追込 0 3 3 西岡　正一 和歌山 84 38 S1 追込 0 4 4 村上　直久 神奈川 95 34 S1 捲逃 7 5 西川　親幸 熊本 57 50 S1 追込 0 5 6 才迫　開 広島 101 23 S1 逃捲 10 7 稲毛　健太 和歌山 97 26 S1 逃捲 14 6 8 窓場千加頼 京都 100 24 S2 捲逃 9 9 安部　貴之 宮城 92 32 S1 追捲 0 推理 　近畿 　西川好位狙い 　和歌山 　南北 　中国 実力で抜きん出る(7)稲毛が打鐘過ぎからのスパートで順当。ただし(6)才迫弟いるんで叩くのに脚使って末脚鈍ったらの場合も一考。 ２車単 ３連単 ７−３，７＝４，７＝８ ７−９   結果 後方の(7)稲毛が赤板ホームを前に前受けの去年ようやく親父の稼ぎを超えた(8)窓場子を抑えたところを(4)才迫弟が抑え、さらに(4)村上が抑えて(5)西川入道が続く。 6番手となった(7)稲毛は後方の(8)窓場をにらんだまま動かず、打鐘前から流してた(4)村上が打鐘を聞きながらペース駆け。 この間も後ろ見たままの(7)稲毛ににらまれたまま最終ホームから(8)窓場発進。が、2コーナーから(6)才迫が捲り上げ、3コーナーで出切ると後続のもつれを尻目に父も兄もなし得なかったGIIIを一応制覇。 バックから3コーナー(9)安部が張った内を突いて(5)西川入道が2着で、(9)安部3着。 ２車単 ３連単 ６−５　31,330円 ６−５−９　311,600円 入場　2,255人　総入場　5,689人（対前回[11月豊橋]109%） 売上　1,739,791,000円　総売上　4,024,878,400円（対前回77%） の・ようなもの のようなもの　　2016.　2.　6　(Sat.) もちろん衝撃映像的なのはのぞきますが、一生涯の印象に残るような名シーンが1個か2個あれば少々結末があまかったりしてもじゅうぶん名作たりえることを感じさせてくれたのが森田監督のデビュー作「の・ようなもの」でした。そしてその主演デビュー俳優で、これのみが代表作で終わったといって過言でないのが伊藤克信でありまして、わたくし的には伊藤克信は大スターなので競輪場で見かけたりすると必要以上にというかその必要もないのに緊張の脇汗をかいてしまいます。 それはさておき、森田監督が死んだんで「の・ようなもの」の続編として制作されたのが本編。あのあと、落語家のようなものだった、伊藤演じる志ん魚（しんとと）は師匠逝去後姿を消していて、わけあってその後出世してる尾藤イサオら当時の兄弟子の命で松山ケンイチ演じる新弟子志ん田（しんでん）が志ん魚を探さねばならないところから物語が始まります。 森田監督の弟子筋の制作だけあってロケハンに力を入れた感満載の下町風景をバックに、前半は列車映像と監督なじみの名優ちょい役連発で引っ張りつつ、森田−伊藤の競輪ラインにちなんでところどころに競輪エピソードが出てきます。 志ん魚登場後の後半はフツーの人情コメディ。が、「の・ようなもの」での堀切から浅草までの道中付けで映画史に残る名シーンを想起させる復活志ん魚の古典「黄金餅」の道中付け。ここに志ん田が師匠の墓前で演じる志ん魚の発表されずじまいの新作「出目金」がかぶさるクライマックスで大団円。 後日また志ん魚が姿を消したことを聞いた志ん田がややこしい道筋の下町を後にする後姿でエンディング。とはいえ、競輪場に行けば志ん魚にまた会えるという安心感からか、年取っても若返った感ある尾藤イサオの歌声からか、寂寥感なく満々のほのぼの感をもって閉幕。 分解するっちゃ杯　　2016.　2.　5　(Fri.) 急病人多発で2日目から開催中止となった小倉競輪「分解するっちゃ杯」。去年の2月にも和歌山であったノロウイルス食中毒は「WTVテレビ和歌山杯争奪戦」でしたが、そのときは欠場者多数のなか決勝戦まで行われ、タイソン笠松が優勝。顔だけでなく胃腸も強いところを見せつけてくれました。 今回分解するっちゃ杯での発症前初日特選の着順は以下に。 1着 (2) 小川勇介(福岡) 2着 (7) 新井秀明(熊本) 3着 (8) 片寄雄己(静岡) 4着 (3) 林　巨人(愛知) 5着 (4) 古性優作(大阪) 6着 (5) 佐藤慎太郎(福島) 7着 (6) 浦川尊明(茨城) 8着 (1) 櫻井正孝(宮城) 9着 (9) 東口善朋(和歌山) 発症された皆さんの早期の快復を祈念いたします。 ちなみに謎の健康食品「分解するっちゃ」の冠開催だったのですが、急病人多発と分解するっちゃとの因果関係は、多分ないとは思いますが、明らかにされていません。 分解するっちゃにしてみれば、宣伝効果が高まったのか、低まったのか、微妙ですね。 セシウム梗塞　　2016.　2.　4　(Thu.) 駅の改札を出たとこで死ぬにはまだ若いおっさんが死んてるみたいに倒れてて駅員他が介抱してるがＡＥＤも救急車もまだ来てないところに出くわしてしまいました。心筋に付着したセシウムによるものかどうかまったく不明ですがあれからかれこれ5年。被曝症状が一気に現れるかどうかの瀬戸際が迫ってきました。 Five Yearsというとデビッドボウイの名作「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Soiders of Mars」のＡ面1曲目に収められてる名曲ですがあれから5年経たずにボウイは死んだことになります。 大本営発表緩やかな回復基調　　2016.　2.　3　(Wed.) 師走なのにGDP前月比1.1%減で正月以来悲報続きなのですが、大本営発表は依然緩やかな回復基調だそうで、撤退を転進、全滅を玉砕と言い換えた昭和10年代後半の大本営以上の壊滅状態が近づきつつあるようです。 アベノミクス来26ヶ月連続で下げ続けた実質賃金が下げ止まったものの5か月ぶりにマイナスに転じたほかにも以下のような悲報が続いています。 軽自動車販売前年比16.6%減、新車登録前年比4.2%減、生活保護世帯最多更新、15年国内輸入自動車販売前年比1.6%減、一致指数1.7ポイント減、貿易収支3か月連続赤字、機械受注前月比14.4%減、工作機械受注前年比25.5%減（5か月連続）、発受電電力量12か月連続マイナス、鉱工業生産確報0.9%低下、年金資産損失21兆円、大口電力需要20か月連続マイナス、国内粗鋼生産5%減、国内パソコン出荷19か月連続マイナス、小売販売額前年比1.1%減、実質消費支出4.4%減（4か月連続マイナス）、新設住宅着工1.3%減、国内自動車生産5.1%減、さらにお年玉「過去最低」という調査結果もあります。 そんなわけで、ゲス、ベッキー、SMAP、甘利、ＵＲと文春（センテンススプリング）が景気に関係ない話題を連発してくれてますが、ネタ切れ前に清原逮捕で警察が切り札をここで切ったという美しい国家権力の互助会ぶりです。 高松記念[玉藻杯争奪戦]決勝　　2016.　2.　2　(Tue.) 12Ｒ　９Ｒはエヴォリューション 枠 車 選手 登録 期 齢 級 脚質 Ｂ 1 1 浅井　康太 三重 90 31 SS 自在 1 2 2 原田研太朗 徳島 98 31 S1 逃捲 13 3 3 村上　義弘 京都 73 41 SS 自在 5 4 4 池田　憲昭 香川 90 33 S1 追込 0 5 深谷　知広 愛知 96 26 S1 逃捲 10 5 6 有賀　高士 石川 61 46 S2 追込 0 7 山田　英明 佐賀 89 32 S1 捲追 3 6 8 石井　秀治 千葉 86 36 S1 捲逃 9 9 　南　修二 大阪 88 34 S1 追込 0 推理 　中部 　四国 　近畿 　山田単騎 　石井単騎 偉大な(3)村上が先行も辞さずの魂のイン切り。先行力戻した超新星(5)深谷の後ろでは勝負にならない奇面組(2)原田が叩いて(5)深谷を後方に置けば不発も。 (5)深谷行ききればジグザグ走法(1)浅井が車間を切って。 ２車単 ３連単 ２＝３，３＝７，３＝１ １−２，１−７   結果 偉大な(3)村上が上昇して単騎勢が続くと、前受けの戻った超新星(5)深谷は後方7番手まで引いて打鐘前2コーナー山おろしから反攻。 ぴょん(6)有賀はあてにならない(9)南に飛ばされ、(3)村上が3番手にハマる。直線勝負でもよさそうな(3)村上が2コーナーから魂のバック捲り。 3コーナーから4コーナー、ブロックするジグザグ(1)浅井とがっつんがっつんやりあってる間に(5)深谷逃げ切り。 近畿後位から内突いたしぶとい(7)山田が2着に食い込み、(9)南3着。 ２車単 ３連単 ５−７　9,110円 ５−７−９　115,300円 入場　2,533人　総入場　8,090人（対前年126%） 売上　1,696,810,800円　総売上　6,505,628,400円（対前年118%） 大草胃腸薬　　2016.　2.　1　(Mon.) ちょい食べ過ぎてしまいまして、家にあった試供品を服用しましたところ粉薬の粉が「だま」になってのどの入口にくっついて離れません。こんなことは初めてです。 水やお茶をがぶ飲みしても流れず、口内苦いまま。ツバを飲んでも苦いです。 はたと気づいてチョコレートクリームが挟まってるクッキーみたいな甘いお菓子が家にあったので、食べてみたところたちどころに苦味が消えました。お試しあれ、と言いたいところですが、粉薬をだまにして喉に残す方が困難な気がします。

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