A NEW MORNING CHANGING WEATHER
(The (International) Noise Conspiracy) 2002.10.4 (Fri.)
いやぁ、驚きました。
ガレージ? 欧米における我が国の昨今のパンクでしょ、へっ。てな具合でおりましたが、リズムが尖りつつ横にも揺れてるニューウェーヴ期サウンドを持ちつつ、新左翼と(ポスト)構造主義というカルスタな政治性で闘争性を前面に出しておられるバンドがスウェーデンから登場。
楽団名の長さからT(I)NCあるいは国際騒音共謀団と呼ばれるThe (International) Noise Conspiracyですが、制服が迷彩Tシャツ。革命戦士気取りでしょうか? ただ、CLASHやレゲエ入ってる人たちと違うのは、歌詞やデザインワークその他から、五月革命、シチュアシオニズム、(ポスト)構造主義なテイストがあるゆえ、武闘派でない文化系穏健派のわたくしたちでも共闘できそうなテイスト・フレーバーがあるのです。それをひとことで「知性的」と言ってしまうとミもフタもないけど。
CDを開封してびっくり。THE GLOBAL FEAR FACTRYと題された小論文をみっちり3ページ読まされてしまいます。現代の資本主義社会に分散する流動的なコントロール機能としての「恐怖」が日常生活の中に忍び込んでいると。「恐怖」を娯楽に置き換えると、GANG of FOURのエンタテインメント!ですな。ギャングオブフォーはテレビ画面とアフォリズムみたいな短文で表現しててクールでしたが、T(I)NCあるいは国際騒音共謀団と呼ばれるThe (International) Noise Conspiracyは、みっちり論文書いてきましたから熱い。
ガレージと称されるバンドは、そのギターサウンドの聞き苦しさゆえにガレージと呼ばれるのならば、T(I)NCあるいは国際騒音共謀団と呼ばれるThe (International) Noise Conspiracyはその限りに在らず。
勝手ながらパンク・ニューウェーヴの最終帰結をEntertainment!(GangOfFour)とOurFavoriteShop(TheStyleCouncil)と総括してる俺様的には、その後のオルタナを含めての第2段階最終帰結と言えてしまうかもしれない作品。
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Forty Licks(Rollig Stones) 2002.9.30 (Mon.)
ストーンズ40周年記念ベスト盤。
毎回、外国産CDは輸入盤を購入するか、日本盤を購入するかの選択を迫られて困りますな。ストーンズやし、これまでの付き合い方からして輸入盤でいいかとも思うし、ベスト盤ゆえ日本盤で翻訳された解説書を読んでおこうかとも思うし。
迷った結果、輸入盤でお金節約。決め手となったのは帯にあった各界著名人3名ほどの推薦文。宇多田父らしき人物のがあって、本文の大部分はとんと忘却しましたが、「Mother'sLittleHelperを聞きながら親の立場について考える」みたいな締めくくりだったのですよ。わたくしは、Mother'sLittleHelperというのは避妊薬のことだと思っていたので、その文意が一向に飲み込めずに、日本盤を敬遠したのでありました。
CDは、2枚組みのうちの比較的古い歌だけ入ってる方が、今流行りのデジタルリマスタリングだかなんかで、いつも奥まっていたジャガァのヴォーカルがよく聞こえてよいです。古いファンにはよくないかも。いや、曲によりけり。
驚きは1枚目8曲目UnderMyThumb。デジタルリマスタリングの成果。わたくしの知る(デヴィッドボウイ「チャイナガール」にも出てきた)ギターリフレインだけがしつこい古ーい歌から完全に脱却して現代に蘇ったといえましょう。
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AUDIO SPONGE(Sketch Show) 2002.9.28 (Sat.)
高橋幸宏と細野晴臣によるテクノユニット。
WIREに出た、ということでひょっとしたら何か凄いCDが出来上がるかもとかの期待も無きにしも非ずでしたが、民族音楽こそないものの、概ねテクノドンにビートニクスの暗いところのを掛け合わせたようなフツーの昼寝作品になったと言えましょう。
今日見たBUZZでも、WIREではスケッチショウのとこだけ浮いてたみたいだと編集の人が書いてましたな。
でも、随所にテクノポップ期の古ーい音を使ってて、過去の近未来のこぢんまりしたレトロフューチャー感の矛盾が幾重にも折り重なってるかのような奇妙な味わいを聴き取ることができたので、昼寝BGMだけではもったいなかもしれないと思ったり。
あと、ゴキゲンイカガ1・2・3に隠れがちなれど、我が国で最もハリソンを慕う高橋のFlyingGeorgeという曲でのちょろっとインド入ってるところ。多少なりともハリソン好きだった我々にはビビっと来たりします。
余談ながら、ビートルズのベスト盤といえば、ハリソン選曲による赤と青のやつですが、オールドブラウンシューが入ってるのもご愛嬌。ハリソンが選曲したゆえ、誰も文句のつけられないまさにベスト盤と言えましょう。
AndYourBirdCanSingやHeyBulldogやGlassOnionなどが入ってませんが、これらの歌がベスト盤に入ってないゆえ、一層その存在感をアッピィルしている結果になっているというのも、ハリソンの人徳ゆえか。
何故、こんなことを書いたかというと、ストーンズのベスト盤がつい今しがた出たらしいので、その選曲にドキドキしているからでありました。
と、書いたところでBUZZの表4に広告が載ってましたがな。
She's a RainbowもRuby Tuesdayも入っててほっとしたのも束の間、Time Waits for No oneが見当たりませんがな。ダンデライオンは、逆に入ってなくてOK。知らない歌も結構ありますが、おそらくはエモーショナルレスキューより後の作品なのでしょうか。
2曲目にギミーシェルターが来てたり順番むちゃくちゃやん。
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ILLUMINATION(Paul Weller) 2002.9.27 (Fri.)
ライブ盤1枚を挟んでの約2年ぶりウェラー最新作。
冒頭3曲目ぐらいまで、かなりいい感じで、ギターをアルペジオでやってるとこを全部メジャーコードでかき鳴らしてたら即ジャムになるかもな歌もあり。
政治ソングもあり。久しぶりじゃないでしょうか。ソロ作品になってからは、あんまり歌詞まで読んではいません。てゆーか、歌詞に興味を持つかどうかもサウンドの力によるところが大きいですよね。
4曲目もちょと面白いですぞ。ラッパのサンプリングを使ったりしてて。
スタイルカウンシル最後の作品で、収録から発売まで数年を要した早すぎたハウス、モダニズム:ア・ニュー・ディケイドでのテクノ感をも一度やってもらえないものか、もう無理か。
5曲目からはゆっくりになって、後はだいたい昼寝BGM。1曲が短いのは嬉しいですが。
ウェラーがこの調子でほぼ悠々自適に俺道を追及してるがためにオアシスとかそこらへんの若造が御大気取りで全員ダメになってるのかもね、ひょっとして。
そう考えると、そこらへんの若造たちの間では、ゴリラズのブラーの人がいちばんマシに見えてきたりするから不思議ですな。
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THE MUSIC(THE MUSIC) 2002.8.28
(Wed.)
Pink Floydをたくさん聴いたからラジオヘッドは必要ない。などという年寄りならではな感慨を持つわたくしですが、Led Zeppelinをたくさん聴いていても、むしろあの時代のああいうロックよりも全然いいと思える、
THE MUSICは。
ドラムサウンドがオフな時でも膝頭の貧乏ゆすりは止まらない。
演奏がうまいだけではこうはいかないでしょ。苗場のパフォーマンスでも演奏がいいのは確かめさせてもらったけど。
プロデューサーの功績かもしれませんが、背後のテクノサウンドがビシビシと膝頭に来るのですわ。さらに、ベースが腰にドラムが足首にギターが肩から肘にかけて。
あと、ロバートプラント似(声とヘアスタイル)のボーカル。ロバート・プラント同様残響系のエフェクターでごまかされてるような気もする歌声ですが、ある種のリスナーにハマると思う不思議なリズミカル。
LPだとしんどい部分もあるかなと多少覚悟してましたが、ほとんどなかった。しんどくても、すぐその後に解放してくれます。5分台6分台の歌に耐えられない我らお年寄り世代の仲間にもオススメできます。
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Evil Heat(Primal Scream) 2002.8.22
(Thu.)
自分より年上でちゃんとやってるのは、もうこの方たちだけになったのか。
ガレージロックで出てきて、テクノ導入でサイケな音作りをしつつ、自分の世界を音、楽曲にして世のヤングにも受け入れられてる。ちゃんとってどういうこと?
死ね、「他者」!という本質的に我らが内なる呪われた部分をいかにしてラブ&ピースのうちに解放するか、というベトナム戦争真っ只中に発展したロックの持つ課題、あるいはへの期待。ドラッグでキメてたソマリア民兵がうっかりしくじった米兵を血祭りに上げるがごとき永遠でかつ現代的な問題に米国資本と日経BP社の刊行物(ポケモンストーリーは除く)を愛読する人々以外が直面する逼迫する世界史的課題にIt'sBegunInAfricaなこれまた根源的な歌というメディアで関与を煽る。
も少しストイックな生活でインテリジェントなエスプリを利かせてくれたら21世紀のOurFavoriteShopを作ってもらえるような気もしますが、歳取り過ぎ? いや、まだまだこれから。むしろ、これから。
と、いうわけで次作への期待がますます高まるプライマルの新作でした。
ところで、死ね、「他者」!からあえて目をそらして市民的な論旨に終始して一部の(というかよくある)NGO的臭みを放っているので、文化研究予告で列挙したカルスタ入門本の中でも「カルチュラル・スタディーズへの招待」(大修館書店)だけはオススメしません。
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ロッキング・オンとロックの30年間 2002.8.4
(Sun.)
かつて21st Century Schizoid Magazineとタイトルのショルダーで謳っていたRO誌の最新号は30周年記念号。
現在のショルダーはFirst in Rock Journalism。
かつてはそうだったことがよくわかる巻頭特集。
特集の最後にある「半径5メートルのリアリティ年表」を見てみると、記憶に新しい渋谷の「ヘヴィ・メタル・ブームはゴミじゃ」原稿は81年1月号。全10段組の頭から2段目。大昔やん!
このときのタイトル見出しが凄くて、活字ではなく手書き図版。ゴミの字のとこがゴミみたいになってて、ハエがたかっているという代物。ひょっとしたら、ハエがたかっていたのはヘヴィメタルのとこだったかもしれません。
それはともかく、レコード(アナログ盤)に代わるCDが売れ出した90年代前半以降、レコード会社の広告満載のヴィジュアル誌として単に硬派なミュージックライフと化した提灯記事満載の同誌ですが、他に代わるものが見当たらないのも忸怩。昔は原宿駅から15分ぐらい歩いたマンションの1室でTシャツやバッジを売ってるスマッシュとかいう怪しげな店の広告が毎号入ってました。たぶん、もちろんアーティスト非公認グッズ。予備校生のときに受験大学の下見に来たついでに行きましたがな。長髪デブが一人で革ジャン来て店番をしてました。もしひょっとしてあれがフジロックやってるおっさんだったら面白いね。
それはともかく、せめて、SNOOZER(だったかな?)最新号の「買ってがっかりさせられたレコード」アンケート集計結果ぐらいの批評性を求めたいものであります。
ちなみに、1位はわたくしも購入したのは記憶に新しいが、冒頭の2曲以外まったく思い出せないスタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ。
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The People e.p.(The Music) 2002.8.3
(Sat.)
ザ・ミュージック。プロモーションビデオとか見て、雑誌での取り上げられ方とかやそのバンド名からして、わたくしはザ・ナックを想起しましたよ。80年代の幕開けを飾った一発屋。
ところが、苗場で見て想起したのはLED ZEPPELIN。歌声が似てるよね。大袈裟なギターソロをやめてリズムを今風にしたLED
ZEPPLIN。ヴォーカリストの長髪パーマも加えて。
再来週にはLPが出るというのに我慢できずに標題作を購入してしまいました。
畢竟、ロックミュージックを含む現代芸術は、破壊衝動を知性かユーモアの破れた包装紙で包んだものかも、と思ったり、思わなかったり。
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For Young
Electric Pop (POLYSICS) 2002.7.31
(Wed.)
テクノポップを、同じロボットでもパンクを根にしたDEVO濃度とシンセサウンドとメロディが心地いい、のクラフトワーク濃度で分類するなら、圧倒的に前者だったポリシックスに転機が。
これまで、ドラムがあってギターが弾けてしまうゆえからか、タテのりばかりにシンセはピコピコサウンド主体。ドラム音もロック系だったように思いまするが。
メジャー発売3作めの当作品も半分強はそのノリを踏襲しつつも 、アルバムタイトルにもあるようにクラフトワーク由来なエレポップ感導入。
そして、我が国では電気グルーヴにしかなかったテクノな名曲も誕生。(名曲あれど一風堂はテクノと言うにはちょっと違うので対象外)
ポリシックス初、繰り返し何度でも聴けそうな1枚。
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FUJI ROCK FESTIVAL '02 2002.7.30
(Tue.)
渋滞で、今年いちばんのお目当てだった(半分嘘)少年ナイフ見逃し!
ラブサイケ(半分)−ザ・ミュージック−忌野きよしろう&あのやきこ−エゴラッピン(チラ見)−ベンジーのジュード(チラ見)−井上陽水(半分強)−ペットショップボーイズ−ケミカルブラザーズの2日目。
ゆらゆら帝国(半分強)−ソニックユース(チラ見)−四人囃子(チラ見)− ハイロウズ(半分)−スーパーカー−チャー(半分弱)−ダヴズ(半分)−コーネリアス−レッチリ(チラ見)の3日目。
コーネリアス、見直しました。
スーパーカー、立ったまま寝ました。
ザ・ミュージックがいちばんよかったです、とりあえず。
あと、招致に失敗した感が否めませんでしたが、去年が強すぎたのかもしれませんね。
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THE JAM at the BBC 2002.7.8
(Mon.)
海賊盤が出回るぐらいなら出しといたほうがいいか、なBBCシリーズからJAM登場。
ラジオやテレビ出演時のまったく全楽器が生なわけでもなく、かといってカラオケでも口パクでもない微妙で中途半端なやつ。
ただ、初回限定のおまけのライブ盤(THE JAM at the RAINBOW)がわたくし的には大当たり。
4枚目SettingSonsを出した後ごろの音源で、ちょうど最初の来日公演とほぼ同じ演奏曲目。
毎度のウェラー(父)による前フリ入り。
おしむらくは、ドラムス、リック・バックラーが立ち上がって小型ティンパニみたいなのを叩くという数少ない見せ場があるLittleBoySoldiersは収録されていませんねん。
デモクラシーの旗の下にネイティブを殺戮、収奪するという歌の意味合い的にテレビには乗りづらかったのかもしれませんね。。
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My Generation 2002.6.28 (Fri.)
スティーブ・クラーク編「ザ・フー」(ミュージックセールス社)で読んだのだと思うのですが、メンバーの仲が悪かったときにタウンシェンドがギターでダルトリィを殴ったことがあったとメンバーの誰かが発言してました。
出始めの頃から英国一の大御所としてウッドストックコンサートに出るまで、ステージでしばしば(とくにテレビに出たときは)ギターを床に叩き付けて破壊、さらにギターでアンプを攻撃爆発させたり、ドラムセットを木っ端微塵になるまで解体するなどの荒々しいアクションでその名を馳せたフーです。
しかし、さすがにステージ上で人を殴ったり、ドラムセットを爆発させたりするような命懸けのことをしたという話は聞いたことがありませんでした。
が、本日の共同通信社配信によるエントウィッスル死亡記事後段。
ギターでメンバーを殴ったり、ドラムを爆発させるなど過激なステージが話題を呼んだ・・・。
こうして伝説が生み出されるのか。
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Twist and Shout 2002.6.28 (Fri.)
The WHOが解散を発表して、1年半ぐらいかけたワールドツアー。結局、日本には来なかったけど。10年以上前?
で、Who’s LastというLPにまとめられたのですが、何故かLP最後の曲もプロモーションに使われたのもジョン・エントウィッスルが歌うTwist & Shout。
その後も、新作レコードこそ出さないもののズルズルと演奏活動は続くのでした。
ビートルズもフーも半分になったが、ストーンズはしぶといね。ブライアン・ジョーンズの呪いかもね。
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HEATHEN(David Bowie) 2002.6.16 (Sun.)
いや、そろそろ来るだろうと思ってたのですよ。
ボウイ復活または再評価が。時期的に。
が、そんな思いにちょっぴり冷や水を浴びせてくれる最新作。
ブライアンフェリィ同様、そこそこいいのを作ったね、という仕上がりというか。決して悪くはないのですよ。
と、言ってもニールヤングにピクシーズのカヴァーとかやり放題。(「奇麗」を捨てた? いや、ロックバンドのときにすでに捨ててるか? 何でしたっけ。チンマシーン? ティンマシーン? ラムー?)
でも、8曲目はいいよ。その名にスターダストを含むロカビリーシンガーのヒット曲のカヴァー。テクノ歌謡にファンクギター、いつものサックス。さらにワルシャワの憂鬱とかを表現してたころのシンセサウンドが乗ってきて。
基本的に最初から最後までスンナリな明るい楽曲ばかりだと飽き足らないわけで。さらにノンコンセプトで来られると何を聴いていいのやら。歌声の魅力?
いや、でも決して悪くはないのですよ。が、結局おまけでついてる2枚目のCDの最後の歌、1979年録音のがいちばん印象に残ったりして。。
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うんぽこどっこいしょ 2002.6.9 (Sun.)
昨日8日(土)はくるり。日比谷公園野外音楽堂。
難しいですな。テクノ系の音を野外でやるのは。
別に踊らせるつもりでやってるのではないのかもしれませんが。
音数増やしたり低音出したりするという手もあるのでしょうが、さすればバンドとしてのライブとは何ぞや?という疑問葛藤が発生。
まったくおこがましいことですが、楽団いまわし部族においても似たような問題があります。いや、逆に、勝手に我々の思案をくるりにあてはめているだけのことかもしれません。
が、決してテクノ系の楽曲が目立って多いというわけではなく、中盤に固めて。
THE WORLD IS MINEを評価しないわたくしですが、
Thank you my girlから水中モーターをリッケンで演奏したくだりはよかったです。
終盤のトークで岸田が言ってました。
明日の広島阪神戦は盛り上がるでしょう。
残念ながら野球は休みでしたが、強いブラジル代表と弱い中国代表にはさまれたCグループの2位争い、トルコ代表対コスタリカ代表戦の終盤は大変な盛り上がりでした。
それに比べるとロシア代表はシュート練習をして出直さなければなるまい。
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唄ひ手冥利 其ノ壱(椎名林檎) 2002.5.28 (Tue.)
一聴して一言。
黒の5曲目はいいですね。大西ユカリみたいで。
えっ、其ノ壱って? 次もあるの。。。
白4回、黒2回ぐらい聴いて。
上の黒は白の訂正。まぁ、どっちでもいいです。
結局、アレンジも選曲も特筆すべきものなしなうえ、歌い手としての椎名林檎はわたくしにとってはどうでもいいということを3800円も払って知らしめさせてもらいました。つまりは金をドブに捨てた。
てゆーか、「歌い手」については、ほぼ関心の外。
歌の巧い人ならごまんといます。
いちいち評価してたら、メジャーメディアに乗ってる人だけでも評価したところで際限なく歌を聴き続けなければなりませんがな。ケミとかゴスとか元とかまで。
ともかく、かつて大量発生した椎名林檎を語るおやじはこれにて終焉。わたくしも含めて。
要するに、自分で買ったレコードのワースト10入り確実なわけですわ。
ピーターフランプトンとビージーズのサージェントペパーズを想起。
あと、このCDを評して「さすが、何を唄っても椎名の世界が」みたいな敏感なのか鈍感なのかわからないことを言ってる人がいたら、今後其の人が音楽について語る場合は話半分に聞いといた方がいいというある種の欺瞞を暴く毒としての役割が生じたと言えるとすれば、さすが林檎。
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PSYCO POP KILLER BEE(ホフディラン) 2002.5.24 (Fri.)
発売から5日で4,5回聴いたはずなれど、ほとんど耳に残っておりません。前作のテクノ色が薄れて、メロディ重視になったからのようがします。と、いっても雄飛の方の歌しか聴いてないけど。
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SNOOZER 2002.5.23 (Thu.)
3年ぶりぐりぐらいに購入したSNOOZER6月号は、殺人的344ページの780円。
後半は、THE WHOを軸にしたスミと金の2色刷りロックンロール特集。
我が国でロックンロールと言うと、つい革ジャンリーゼント系を連想しますが、さにあらず。
暴挙、編集部作成・ロックンロール不滅の250曲は250番いきなり少年ナイフで入って、1番はなんと、テクノシークェンスで不毛の十代を歌うBaba O’riley(THE WHO)。まぁ、田中そういちろうやし。
でも、クラフトワークとかDEVOとかスライとかはたまた冨田勲とかいろいろありますが、わたくしにとってもテクノの元祖はWHOであります。
あと、不滅の250曲で特筆すべきは、173番Wah−Wah(George Harrison)のところで「(前略)ただ実際は、口やかましいポール・マッカートニーの小言に対するあてつけ」や、221番Revolution(The Beatles)では「(前略)ポールの、センチメンタルなA面”ヘイ・ジュード”は、その足元にも及ばないだろう。」など、小ネタ批評も。ヘイ・ジュードも麻薬の歌と読み解くとそれなりに面白いですが。
それにしても、我が国の音楽ファンはWHO聴きそびらし過ぎ。今では信じられないことですが、ディスコチックなMiss Youでヒットするまではストーンズも似たようなものだったわけです。
PIL以降、リズムが尖り出したニューウェーヴ期に、キースムーンが生きてたらどうだったかな?とNUM−HEAVY METALLIC(ナンバーガール)を聴いて、ふと思ったりしておりました。
で、SNOOZER。ついに隔週刊化した昨今のJAPANおよび批評性を削ぎ落として本体と同じインタビュー誌に成り下がるBUZZを擁し魂を売りまくるRO社への反撃への投資として780円は安い、安すぎ。
でも、ホントはタナソウじゃなくて、若い奴らがやることなのでしょうけど。もう、ヘボレコードを評するに「新しい地平に確かな一歩を踏み出した」な作者&広告主向けテキストはI’ve had enough!
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Bravo!NOVA(DOMINO88) 2002.4.30 (Tue.)
スカはとにかく軽快であってほしい。ラッパの人がいたり大人数だったりで、ついパラダイスなオーケストラになりがち、目指しがちでも。根がパンク、コア系の人たちは致し方ないけど。
そんななか、多分技量が上がっても軽快にしかできなさそうなのがDOMINO88の皆さん。1年ぶりの新作も期待通りでしたぜ。
前作よりもオルガンが所々に入ったり、ギターのエフェクトが変わったりで音の厚みを増してても軽快は変わらず。日本語詞にも4曲ほど挑戦。
米国西海岸の黒人バンドでアンタッチャブルズという人たちがI Spy for the FBIみたいなタイトルの歌だけど、音はノーザンソウル逆輸入で小ヒットを飛ばしたのが85年頃?
アフリカ移民の音楽が圧倒的な米国よりも、英国においてカリブ音楽が欧米人の客向けに構造化されたとも考えられなくもないですね。それが米国まで届いたのがアンタッチャブルズだった、と今から振り返って思うわけですが如何に?
ところで、DOMINO88はHMV新宿高島屋店では日本のPUNKコーナーに。ラッパがいたらPUNKという分類にされているようですな。
YMOやRCサクセション、誰がカバやねんロックンロールショーなどもNEW WAVEに分類されてた昔が懐かしいです。
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NUM HEAVYMETALLIC(ナンバーガール) 2002.4.26 (Fri.)
一聴して一言。
すごいぞ、
とくにドラムス、アヒト・イナザワ大躍進!
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KYU-BOX.(大正九年) 2002.4.23 (Tue.)
宅録少女として一部のマニアにのみ有名だった大正九年のメジャーデビュー作。
案外、不思議少女感とかナゴムマニア感とかは程々で、うまくまとめられてます。ってゆーか、まとまり過ぎたか。
でも、教育テレビの中途半端なサブカル番組のエンディングテーマに似合いそうな歌の数々、好きです。
なんか懐かしい感じがするのはニューウェーヴ期、白井良明プロデュースの頃のZELDAを思い出すからかも。でも、ギターはないよ。特撮とやってる最後の曲「ネットで叩いてやる」以外は。この曲では三原順子もドラムを叩いてたことを思い出させてもらえます。
そういうわけで、大正九年みたいなお姉さんがいるおかげで、つじあやのとかにフラっといってしまうことはないのであります。
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HMV試聴大会 2002.4.18 (Thu.)
グランプリは実録!大西ユカリ・ショウ。極妻風お姉さんの昭和歌謡ショー。ゆずのヒット曲みたいな感じ。
イントロがゴージャスでJB登場前みたいな盛り上がりがあって、曲間のトークはモロ大阪のお姉ちゃんとおばはんの境界上。購入には至らず。
購入したのはKYU−BOX.(大正九年)とQJ・NUM−AMI−DABUTZU猫町version(ナンバーガール)。感想は後日。
カーブのライブ。3回目ですが速い曲連発のロックな構成で俺的には今までで一番よかったです。長野から来た二人組みが対バン。アコギとエレキの二人組みが「いい」歌を歌うのですよ。「いい」歌は俺的には興味があんまりありません、残念ながら。ハーモニーもうまくて、ここにベースを入れた瞬間にはSomethingエロスなんかあっという間に霞んでしまうような演奏力となるのでしょうが、どうもハーモニーの巧い人たちほど「いい」歌に走る傾向ありませんかね。ゴスとかケミとか出てきた瞬間にチャンネル変えさせられてしまうような人たちが売れてるんでそんな気にもなるのかな、なんて。
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黄昏ロック 春編 2002.3.30 (Sat.)
インディーズでCDを出してるカーブというバンド主催によるライブハウスイベント。
春編というだけあって、ゴザとビニールシートが敷き詰められた会場にステージ周りには桜の造花。インドア派のわたくしとしてはアウトドアないわゆる花見よりも余程よかったです。
2月に冬編を見せてもらったときは、出演バンドが上手すぎて、イマイチ楽しめなかったのに比べ、伸びしろを感じさせる若気の至りを持つバンドがあって、今回の方がよかった。僕ら、音楽よりロックが好き(ただし、知性派)な人間にしたら。
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続・The World is Mine(くるり) 2002.3.26 (Tue.)
いいねぇ。World’s End Supernova。LP1枚この曲でもよかった。。。Cメロがあるのもこの歌だけかな。
僕ら、青い空でヒットして、ワンダーフォーゲル、ばらの花でぐっと来た客やし。(東京は東京で京都より寒い、という真実さえ歌われていれば…)
前作TEAM ROCKは去年聴いたレコードで2番目によかったのですわ。(ちなみに1番はGet Ready/NEW ORDER)
先行シングルがWorld’s End Supernovaやし、当然期待しましたよ。
が、TEAM ROCKにあったきっついとこだけを突き詰めた感じぃ。(語尾上げる)
「図鑑」を作れてしまう偏屈職人男の本領発揮。鈴木博文のソロ? わたくしがベースの人でも喧嘩してたと思う。
ファンの皆さんはどうなのかな? 忸怩たる思いを抱きつつ一所懸命、いいとこを聴き出そうとするのかな? ムーンライダーズの新作が出るたびに僕らがそうしているように。
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The World is Mine(くるり) 2002.3.25 (Mon.)
一聴して一言。
どうした、くるり?
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レノンは世界の偉人か! 2002.3.4(Mon.)
ジョンレノンミュージアム。入場料1500円。
オノヨーコの仕事をこれだけまとめて見たことはありませんでしたから、あらためて結構いい仕事してるやん、と。プラスティック・オノ・バンドで奇声を上げたりしてたのは、この方が40前の頃だったのですわ。(もうじき70)
さて、レノン。もはや偉人か。ミュージアムですから致し方なしかもしれませんが、ビートルズで一番悪ふざけをしてた奴で、「魂」から反戦ソングでは赤裸々にカッコ悪く戦って、半分隠居しての酒浸りを経て子供の世話に専念するダサいおじさんだったからこその根強い人気だと思うのですよ。ゆえに、落合博満野球記念館は知りませんが、諧謔やウィットに溢れた文脈の中に置いて上げたいと思いました。
ビートルズのライブに使いまくったリッケンが展示してあって、ボディに最後の公演の曲順表が貼りついたままなのですが、そこを拡大展示するとか。
出演映画How I Won the Warについての記述や映像の一部もあるのですが、レノンの役どころが「クリケット場確保のために選抜されたダメ小隊の一兵卒(で、すぐ死ぬ)」というまさに20世紀的な Power to the People的な思索のネタを来館する皆さんに伝えたいと思ったりとか。
まだまだ語り足りませんが、今日はこれぐらいにしといてやるっ。
ただ、文句ばかり言ってますが、レノンファンなら5回ぐらい行ってしかるべし。
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アズテックカメラが入っててもよかった 2002.2.19(Tue.)
くるり買おうかどうしょうかと迷いながら入った地元の新星堂。
くるり売り切れ。バンプ山盛り。
ついうっかり洋楽コーナーに足を伸ばしてReplay! Brand New '80sなるCDを発見してしまいました。
ギャングオブフォーもスリッツもポップグループもPILも一段落して買うレコードがスタイルカウンシルしかなかった時代のニューウェーヴヒット集。
アハとか入ってるけど、一家に1枚「テイクオンミー」はあるべきかもしれないし、購入してしまいましたよ。
当時は嫌いだったです。カルチャークラブ、ヂュランヂュラン、フランキーゴーズツゥハリウッドにCDには入ってないけどアダム&ジ・アンツとか。パンク・ニューウェーブの終焉ひいてはロックの終わりって感じで。
ニューオーダーとか「テクノ誤用のユーロビート群」と決めつけてたし。
ところが、今から思えば現在の形でのテクノ生き残りはこうしかなかったのか、と。気づかせてくれたのは電グルでしょうか。そんなわけで木曜日はケミカル行きます。
収録曲
君は完璧さ(カルチャークラブ)
カモン・アイリーン(DMR)
ルール・ザ・ワールド(ティアーズフォーフィアーズ)
悪意という名の街(ジャム)
ラヴ・ウィル・ティアーズ・アス・アパート(ジョイディヴィジョン)
好き好きシャーツ(ヘアカット100)
ラジオスターの悲劇(バグルズ)*これも一家に1枚、是非。
キリング・ムーン(エコバニ)
シャウト・トゥ・ザ・トップ(スタカン)
ゴーストタウン(スペシャルズ)
ブルー・マンデイ(ニューオーダー)他
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ナタリーワイズ見送り 2002.2.6
新宿タイムズスクエア方面へ。HMVはインディーズ盤もたくさん試聴できて助かります。ビッケや高野寛たちがやってるナタリーワイズ。プロモビデオでやってる歌みたいなのばかりだったら購入したのに、試聴したところ案外「癒し系」で見送り決定!
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