音楽日報'06
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輝け! イマケイレコード大賞2006  2006. 12. 28 (Thu.)

毎年この時期になると誠に僭越ながら1年間のうちに発表されて、かつ購入したCDのなかからぐっときた作品にレコード大賞を贈呈してきています。昨年は非業の死を遂げた業界関係者がいましたし、今年は毎年大晦日に発表されるレコード大賞が30日になったり(したけど31日は亀田祭りじゃなくて?)と、レコード業界的には不安定な時代に突入してしまいましたが、我々的にも選考に困り果てました。
お金がないので購入できるCDが限られてるということは今に始まったことではありませんが、なかなかぐっとくる新作CD、とくに若いやつらのに出会えませんでした。わたくしが歳を食ったということもあるのでしょうが、音楽専門CS局にレコード会社のCFがばんばん入りだしたことと無関係ではないと思うのですが、いかがか。
あと今まで聴きそびれていたソニックユースのマイブームが来たこともあるかもしれません。この欄でソニックユースを取り上げたときに、DEVOとドアーズを除いてアメリカ人に聴くに足る音楽なしだった、みたいなことを申し上げましたが、それはビートルズ以後のことだったかも、とJB逝去を期に考え中。

■レコード大賞(欧州ほか)
Rather Ripped
(Sonic Youth)

■レコード大賞(国内)
Moon over the Rosebud
(Moonriders)

■最優秀新人レコード大賞
Wating for My Food
(VOLA and the Oriental Machine)

■審査員特別功労賞(欧州)
Endless Wire (The Who)

■審査員特別功労賞(国内)
Tower of Music Lover (くるり)

■買ってがっかりさせられたレコード大賞
Sencuous(Cornelius)

■買うのを我慢して(たぶん)正解だったレコード大賞
Stop the Clocks (Oasis)

ENDLESS WIRE(THE WHO)
限定盤BONUS DISC THE WHO LIVE AT LYON
  
2006. 12. 23 (Sat.)

一昨日お伝えしたフーの限定盤は7曲入りライブCDのおまけ付き。今年の7月にフランスで行われたライブコンサートの模様が収録されています。
フーのライブ公演が迫力満点のものであることは異論の余地のないところではありますが、つねに演奏ミスりがちです。
ベースがリードを弾いてドラムが始終ソロ状態ですからタウンシェンドのギターが演奏の骨組みを支えるのですが、飛んだり跳ねたり腕をぐるんぐるん回したりしながらですから、正確に音を出し続けることはたいへん困難。また、ヴォーカルのダルトリーも歌わないところではマイクをぐるんぐるん回すことと回したマイクのキャッチに神経を使いがち。
そんなわけで演奏が乱れる危険に満ち溢れているのです。
で、本作最大の聴きどころは最後に入ってるライブ定番曲Won't Get Fooled Again(邦題「無法の世界」)。何百回どころか千回単位で演奏されてるだろう楽曲ですが、ダルトリーが1回だけ出てくるCメロの入りを4小節前に早とちり。おまけに肝心のMeet the new boss, same as the old bossの結びを歌いそびれるという大失態。海賊盤をゲットできたようなおトク感を味合うことができます。

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ENDLESS WIRE(THE WHO)  2006. 12. 21 (Thu.)

フーの約24年ぶりのオリジナルアルバム。24年間、いろんなことがありましたが歳月を経ても腐らない鯛として出してきたぞと感じさせるロックオペラ形式。
ジャケットは名作「トミー」に似てますし、1曲目のシークェンスサウンドは名曲「ババオライリー」のセルフ引用。
ん、焼き直し?という一瞬の疑念を払拭する1曲目のその後の展開でしたが、前半は概ねダルトリーが朗々と歌い上げる楽曲であまりノリはよくありません。しかも、前半9曲はロックオペラとは別の独立した楽曲群。
気を取り直して10曲目から「ワイヤー&グラス」というミニオペラが始まります。ここでは時折若さを取り戻した感もそこはかとなく感じることができるのですが、ハーモニー重視が古い客には違和感。
また、ロックオペラ形式とはいえ「トミー」のときみたいに誰の台詞なのかがわかるようには歌詞カードに書いてないし「四重人格」のときみたいにあらすじ+写真集みたいなのもなく、どういう物語なのかはCDの情報だけではわかりません。

つまるところ、知る人ぞ知る「ライフハウス」的物語がベースになってるけれどもその断片の楽曲だけでミニオペラを仕立てたという感じがします。そして、これらの楽曲に出てくるテーマやリフ、登場人物の外伝がCD前半の楽曲に使われている。そう、知る人ぞ知る「ライフハウス」を作りかけて頓挫してやめたことで生まれた傑作アルバム「Who's Next」のちょっとオペラ寄りという出来だと認められるわけです。ゆえに1曲目のシークェンスサウンドが「Who's Next」A面1曲目の「ババオライリー」酷似ということで、見事つじつまが合うのです。
かような肉体性と精神性と知性のどっちつかずがザ・フーの魅力の一端であります。

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PASSION MANIACS マニアの受難
MOONRIDERS THE MOVIE  
2006. 12. 18 (Mon.)

本日初日京浜工業地帯の機械音溢れる工場と今年の野音のコンサートと関係者インタビューを機軸に綴るムーンライダーズ30年史ドキュメントムービー。野音のみ総天然色でその他はモノクロ。
メンバーの人となりを描きつつ、日本語ロック黎明期の序章、ニューウェーヴ突入大転換の中盤を経て、後半はヒット論とバンド論が展開されてゆきます。
レコード会社など制作サイドの人々のヒットさせたいという熱意がマニアにはおなじみの「ジンギスカン」日本語バージョンをやるかやらないか問題と90年代東芝EMI移籍後のJ-POPヒットの方程式に乗るか乗らないか問題に集約されて語られます。
無論、どちらの転機にも「乗らない」を選択して30年間を生きながらえた故の情熱と受難がPASSIONというテーマに結実されます。
上映前の舞台挨拶(酔っ払いの四方山話含む)で試写を見た感想を求められた鈴木兄が「考えさせられた」とおっしゃってましたが、野音のコンサートから察して「ラストワルツ」みたいなのを予想していた客の多くも我が国の文化状況について考えさせられたのではないかと思います。

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ムーンライダーズ
「OVER the MOON/晩秋のジャパンツアー2006」
(渋谷公会堂改め渋谷C.C.Lemonホール)   2006. 11. 26 (Sun.)

90年か91年に5年ぶりぐらいで活動再開したときのコンサート会場が渋谷公会堂だったと思うのですが、そのときは最新作「最後の晩餐」だけを演奏し、古い楽曲はアンコール後にまとめてでした。
そのときと同様にこの日も小さな演出をはさみつつほぼ最新作からの構成。一連の30周年記念シリーズの最終日というのに、老成できない楽団の面目躍如といった感を抱かせてくれます。
先日の野音とかぶる楽曲はたったの2曲のみ。クソったれな大御所たちにつめの垢を煎じて飲ませてあげたいところですが、ヒット曲がないからこそできる芸当なのかもしれません。
C.C.Lemon
渋谷公会堂
入場券を買ったときはまだ渋谷公会堂
それはともかく、年老いてますます盛んな肉体性の回復。名作「青空百景」のA面ラスト「トンピクレンッ子」では、後奏のヴァイオリンにあわせて踊る鈴木慶一。そのまま客席2周。若めの女子のみピックアップして手をつながせていきながらの客席2周。かような老年性躁病の症例として見習いたいものだという感慨を深めたのでした。

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MOON OVER the ROSEBUD(Moonriders)
  
2006. 11. 16 (Thu.)

結成30年で二十何枚目かのオリジナルアルバム。若いときにコンセプトに縛られて鬱鬱と名作をモノにされた皆さんが、歳とってノーコンセプトで躁状態、という楽曲が半分弱。齢の重ね方としてたいへん参考になりますが、合間に挟まる鈴木兄作の「Rosebud Heights」「ワンピースを、Pay Dayに」と鈴木弟作の「琥珀色の骨」という歌が陰鬱な名曲としていたく印象に残ります。いずれの歌詞にも名作「マニアマニエラ」のモチーフである薔薇が出てくるところがまた、老成できない楽団の悲哀と魅力を感じさせて、聴く者をして自分と重ねせしめてしまうことでしょう。

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SENSUOUS(Cornelius)  2006. 11. 8 (Wed.)

前作「Point」からさ迷いこんだ新境地に新たな地平を開く最新作。音の波動をあたかも粒子のように結晶化させる試み。とは言え、オーディオルームとか高級ヘッドホンとか持ってないわたくし的には昼寝サウンドと紙一重の境地。
前作発表後に苗場で見たライブパフォーマンスには痛く痺れさせてもらえましたが、本作からはその可能性をあまり感じとれません。

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RATHER RIPPED(SONIC YOUTH)  2006. 11. 2 (Thu.)

今まで聴きそびれていたソニックユースのブーム到来。夏ごろからちびちび代表作を聴き始めてようやく最新作に至りました。
録音技術の向上は否めませんが、20年を超えて追究するヘタウマ構成美。クセになるゆるゆるギターの副旋律に病みつき。それがときにノイズに交換される不浄の快や、それぞれのパートがへなちょこでもアンサンブルとなってえもいわれぬグルーヴを発生せしめる楽曲の数々が知的好奇心を刺激して脳内麻薬物質を垂れ流しつつ頭脳と全身の神経のつながりを意識せしめる音楽。
何ゆえ、聴きそびれていたかというと彼らがアメリカ人だからで、アメリカ人の音楽はDEVOとドアーズだけだと思っていたからであります。
日本盤のみのボーナストラックのコード進行がくるりの東京を思い出させますが、彼らのことですからくるりも押さえていて不思議ではないと思われます。

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くるり ワンマンライブツアー2006
〜まZEPPご飯〜  
2006. 9. 27 (Wed.)

大坂福岡仙台東京札幌名古屋の全国ZEPPを巡回するコンサートツアー中盤の東京3連荘の初日を鑑賞。
これまでくるりのライブは、野音なのでキックがぐっとこない、ZEPPだったが岸田の声がみうらじゅん、苗場なので時間が短い、日本武道館2階席なので音が悪いなど必ず何かに妨げられる怨念のようなものを感じさせられていたのですが、今回はとくになし。いや、しいて言えばシークェンスサウンドなし。
のっけからワンダーフォーゲル、青い空、ハイウェイ、ばらの花とふくらはぎが最後までもつだろうかという名曲目白押し。トークのコーナーもなきままワールズエンド・スーパーノヴァ。さすがのこの名曲もシークェンサーなしでは、ミスユーやエモーショネルレスキューのころのストーンズのようなへたれディスコになりかねないところでしたが、なんとか岸田のギターカッティングでディスコティックな横揺れは回避。
中盤以降はベスト盤Tower of Music Loverで脚光を浴びなおした地味目な名曲も織り交ぜ、ライブならではな音楽の泥沼インストやったりレゲエで新聞詠み(桑田退団から始まる野球ネタ)やったり、またトークのコーナー(大部分は高校生ドラフトから始まる野球ネタ)も混じえて、ベスト盤が好評発売中でもクソッタレな大御所には成り上がらないライブ構成でならではな世界を堪能させてもらえました。
終盤、スーパースターからロックンロールで最高潮に盛り上がっても変体ロックなHow to Goで締めくくり、アンコールでは街で盛り上げてもベスト盤おまけの3枚目レアトラック集から人間通で終了。

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Fuji Rock Festival '06(3日目深夜)  2006. 8. 9 (Wed.)

HAPPY MONDAYSザ・ストロークスの皆さんの演奏で、いろんな意味で冷え切った最終日の夜。このままでは帰れないんでハッピーマンデーズの盛り上げるだけの人(ベズ)が齢たぶん四十を超えてなおかつ盛り上げるだけのダンスをしてくれるのかだけを確かめに22時半開演予定のハッピーマンデーズをチラ見だけでもすることに。
シークェンスサウンドに乗って黒人女声スキャットで開演。しばらくしてメンバーの皆さんが登場。ベズはやっぱりベズでピエール瀧見逃しを補って余りあるパフォーマンス。すぐに帰れるように背負い込んだ荷物を担いだまま踊らされ身も心も温まって帰宅。

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Fuji Rock Festival '06(3日目夜)  2006. 8. 5 (Sat.)

最終日 夜 レッドフィッシュマンズで涙した後、苗場食堂付近まで一気に降りてきてキューバリブレで景気づけしてレッドマーキーへ。同じ時間帯にジプシーアヴァロンという地味なところでTHE SUZUKIもあったのですが、ぐっとこらえてレッドマーキーへ。
キリングジョーク約20年ぶりの来日公演なのですが、開演時刻が迫っても画像のように気持ち閑散。そのせいか、予定より10分ほど遅れて開演の音楽が流れ出しました。が、そこからベースのチューニングに約5分。どうも調子が悪いみたいで、全員引き上げてベースを取り替えて再登場後、ようやくヴォーカルの人が出てきて開演。
音が鳴り出してから駆けつけてきた暢気なやつらで会場も埋まってきました。
キリングジョークは1枚目しか聴いたことのないわたくしにとって、めちゃヘヴィな演奏。時代が変わってヘヴィになったのか、そもそもヘヴィな楽曲をやりたかったが当時のニューウェーヴな時代精神でそのように録音しなかったのか、機材が安くてああなってしまったのかはわかりません。
曲間には、"North Korea"とか"Hiroshima,Nagasaki,America,Don't forget."とか「レバノンがどうした」とかいちいち国際政治性溢れるメッセージを投げかけてくれます。
さらに、なぜか火吹きダンサー男女各1名がときどき登場。火を吹いたり、松明の火を口で消したりする芸を見せてもらえました。
とくにドラムがヘヴィだったおかげであまり体は使わず拝聴した後、ワールドレストランでオムカレーを食べてグリーンステージに帰還。20時を過ぎて冷え込んできたところにザ・ストロークスの演奏でいろんな意味でものすごーく冷え込んで、今年は筋肉痛もたいしたことなかろうと思っていたらチラ見するだけのつもりでいたハッピーマンデーズ登場でたいへんなことに!

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Fuji Rock Festival '06(3日目日中)  2006. 8. 4 (Fri.)

ワールドレストランおかげさまで最終日は晴天。高田本部長みたいに褌一丁で和太鼓を叩いたりする鼓童の皆さんの演奏を聴きながら爆睡。2時間ぐらい寝たので、鼓童の皆さんの次に出てきた人々の演奏はまったく記憶になし。
かぶとむし(死にかけ)のいるワールドレストランでフランス風クレープなどを食べて奥地フィールドオブへヴンへ。途中便所に寄った帰りに渋谷陽一とすれ違いましたが、意に介さずフィールドオブへブンで南印度カレー(辛)などを食べて1時間以上過ごしたところでいよいよフィッシュマンズ。
我が国で夏のロックフェスティバルが始まって約10年。3つ4つ誰もが知ってる大きいのが定着しつつありますが、そのどこでも(ウドー系を除く)ここでフィッシュマンズが聴きたかったなぁという感慨を誰もが抱いていたことと思います。ついにその日がやってきたのでありました。
フィールドオブヘヴンほぼ定刻どおり16時20分開演。生き残りメンバー2人に加えギター2名とキーボード、キーボード+ヴァイオリンの6名構成にシークェンスサウンドも交えて。1曲目が何だったのか、感涙にむせんでいたので思い出せません。途中、ドラムの茂木が「もう少しずつ前に詰めてくれるかな」と客に請うほど入りきれないほどの大入り。2曲め以降1曲ずつヴォーカルが出てくるスタイルで全7曲ほどだったでしょうか。
ヴォーカルの人々はよく知らない人が多かったのですが、最終3曲はUAで「Walking in the Rythm」、ポコペンで「season」、ハナレグミの人で「ナイトクルージング」といったポリドール期名曲ラインナップ。
大入りのフィールドオブヘヴンの客の誰もが涙して「season」のサビのところを一緒に歌えないありさま。夏のロックフェスにフィッシュマンズがいないという失われた十年を取り戻したひと時でありました。

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Fuji Rock Festival '06(2日目)  2006. 8. 3 (Thu.)

2日日 昼 グリーン今年も最終日を除いて行きたくても行けなかった人々の怨念が地球温暖化による梅雨雨前線の停滞とあいまって雨に祟られたフジロックフェスティバル。

土曜昼のホワイトステージ、イースタンユースから入るつもりが、湯沢駅でバスに乗るのに1時間以上待たされるとは思ってなくてさっそくイースタンユース見逃し。
仕方が無いので駆けつけ一杯のハイネケンビールに続いてワールドレストランでフィッシュ&チップスとキューバリバー。そんなところに、The Hivesの皆さんがグリーンステージに登場。The Hivesの皆さんの馬鹿ガレージの真骨頂を随所に散りばめたご機嫌なパフォーマンスで大いに盛り上がってきましたが、楽しく過ごせたのもここまで。雨が降り出すや気温がみるみる低下。Sonic Youthを半分ほど拝聴して寄宿。
レッチリはどうでもいいのですが、去年ファットボーイスリムをあきらめた並の無念を残しつつ電気グルーヴ(というよりピエール瀧)をあきらめ撤収。

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Tower of Music Lover(くるり)  2006. 7. 28 (Fri.)

Tower of Music Lover東京タワー写真の「東京」でメジャーデビューしたくるりのベスト盤は夜の京都タワー写真が外ジャケットの3枚組。
中ジャケットを引き出すと、市バス43番の電光案内が表紙で裏表紙は加茂川と高野川が合流して鴨川になるとこ。開くと四条烏丸交差点。歌詞を書いた冊子の表紙は朝の京都タワーで裏表紙はまんじゅう屋の親爺。
かように約30点の京都風景写真で構成されたアートワーク。写真はたいがい、地方都市のどこにでもありそげでなさそげなもので、微妙な郷愁をそそりますが、それは単にわたくしが同郷だからなのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。

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catch-flame!(Paul Weller)  2006. 7. 26 (Wed.)

昨年末にウェラー師がロンドンでやった公演のライブアルバム。2枚組。無論、クソッタレな大御所的ヒット曲連発はやりませんから、最新作As Is Nowの楽曲が多めで、2枚目の中盤は少し眠くなったり他のことを考えてしまったりしますが、その前後はジャムやスタイルカウンシルの楽曲で我々親爺もシャキっとさせられてしまいます。
86年か87年に両国国技館でやったときはすごく忙しかったか貧乏だったかで行けませんでしたが、これを除いてジャム以来ウェラー師の来日公演にはこれまで全部行かせてもらってます。ジャム初来日のときには大阪公演に加え京都会館第2ホールで追加公演。客は100人ちょっとしかいないなか、2列目でしたが右端だったんでベースのフォクストンの目前。フロムAがカルチャークラブとかと一緒に呼んだスタイルカウンシル初来日のときは入場料4,000円が払えない貧乏だったので、横浜スタジアムの外で聴いた。ソロで初来日のクラブチッタ川崎はほとんど見えなかったことなどを思い出しながら味わいました。

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電子音楽 in JAPAN(田中雄二/アスペクト)
  
2006. 7. 25 (Tue.)

98年に刊行された「電子音楽イン・ジャパン」の新装改訂・増補版が2001年に出ていたのですが、ようやく出会えて3,600円+税で購入。
前作同様70年大阪万博で流れまくってた未来の音楽(当時)を起点に、独仏現代音楽で導入された電子音の輸入から80年代テクノ歌謡までの我が国が誇る電子音楽のすべてがここに書かれています。

とは言え、改訂増補版に3,600円以上払う値打ちがあるのか?と購入前に考えさせられましたが、付録CDだけでもその値打ちの半分はあると言えましょう。今となっては眠たい未来の音楽をはじめ、テクノポップ御三家をおさえつつ、レコードよりテクノ色薄いムーンライダーズの「僕はスーパーフライ」デモなど。
異色作は松下電器が発売したシンセサイザーに付録でついてたというシンセドラマ「北陸物語」。たいがいシンセサイザーで出る音でドラマを作らんとすれば宇宙からの侵略者を撃退する地球防衛軍的なものをやってしまいがちだと思うのですが、なぜか松下電器の皆さんが企画したのはアベックが大阪からSLに乗って金沢デート。関西アクセントをそこはかとなくにじませるナレーションとアベックの会話のバックや合間にシンセで作った、今となってはたいへんしょぼい効果音や音楽が入ります。
アベックはそこはかとなく関西アクセントをにじませつつも基本的に関東アクセントなのですが、「海が見たいわ」という女に男が答えて「よっしゃ」と言ってみたりして設定は金沢でも、ついつい松下城下町・門真に引き戻される気分になります。

それはともかく、前作およそ700ページ強に対し、改訂増補版600ページ弱なのですが、厚みは前作42ミリに対し改訂増補版48ミリ。28文字×19行の二段組みが33文字×29行の二段組になり文字はものすごく縮小。全26章立てが34章に増えるなどの充実ぶりがうかがえるのですが、「テクノポップ前夜、ムーンライダーズがシンセサイザーを導入した理由とは?」からYMO、テクノポップ御三家登場に至る以前の前半部をもう一度読む根気は、今のわたくしにはありません。

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帽子が笑う・・・不気味に  2006. 7. 15 (Sat.)

いささか旧聞ですが、プログレッシブロックを全世界に広めたピンクフロイドの創始者であるシドバレットさんが亡くなられたようであります。てっきりもう死んでると思っていた人の訃報を聞いて何を思うか?
まだ生きてたのか、という当然の感想もさることながら、狂って抜けてからのピンクフロイド作品はよく聴いていてもバレットの楽曲は聴きそびれたままというわたくしみたいなやつが全世界に億万人単位でいるだろうな、ということでありました。

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Riot City Blues(Primal Scream)  2006. 6. 9 (Fri.)

前半、南部臭がそこはかとなく漂うもののご機嫌なロックンロールで邪悪な歌。というわけでここ数年サイケからテクノでわたくしとしてはぐぐっと来ていたプライマルスクリームの皆さんがちょっぴり残念ながら昔に戻られたというふうに受け止めました。
それはそれで悪くないんですが、終盤もろカントリー&ウェスタン色が強まってしまいました。
高石ともや&ザ・ナターシャー・セヴンをパンク直前の中学生時代に愛聴していたわたくしですが、カントリー&ウェスタンは日本人がやるもの(一人称は「おいら」)以外はまったくピンと来ません。
そんなわけで最終2曲はなかったことにすれば、ここ数年のプライマルからすればたいしたことない作品とはいえ、そんなに悪くはないです。ちなみに最後の2曲は日本盤のみのボーナストラックという没テイク集。ボーナスで給金がもらえるのに去年より下がってるサラリーマンの心境にたとえられるでしょうか。

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客層  2006. 5. 2 (Tue.)

日比谷公園ムーンライダーズ野音続報。
ゲストで書き忘れた人のなかに細すぎる野宮真貴もいて、91年ごろに日清パワーステーションかどっかでやった「マイネームイズジャック」をまたやってました。
それはともかく、この10年近く新しい客を補充すべき活動をしてこなかったツケと言うべきか。広めなかったわたくしたちの責もあると思うのですが、客のほとんどがおっさん、おばちゃん及びその子達という事実。
数か月前にNHKで重松清がルポしていた永ちゃんの番組を想起せずにはいられませんでした。四十を超えたコアな永ちゃんファンがせちがらい世の中を生きながらえる姿。
齢四十を超えて土着ヤンキーと文化系スノビズムの見分けがつかなくなる厳しい現実を見せつけられたような気がしないでもありません。
が、しかし。Don't Trust Anyone over Thirtyをリフレインごとにforty,fifty,sixtyと歌いかえる自己言及のアイロニーにおいて決定的に違う世界観や生き様があると思い込みたい気分なのですが、それを知性と一言で言ってしまうのはもったいない気がします。

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ムーンライダーズ
Vintage Moon Festival(日比谷野外音楽堂)   2006. 5. 1 (Mon.)

ムーンライダーズ結成30周年コンサート。入場料6,500円。さらに開場前に購入してしまった豪華パンフ「30周年記念BOOK」が4,000円。Tシャツ3,000円に缶バッジ3種全部買うと1,300円。これもマニアの受難。
天気予報が暖かいというもんだから前日から相当な遠足気分で臨みました。もちろん開場1時間前には現地到着。ビールとお好み焼きでリハーサルを聴きます。カラオケにあれば必ず歌う「BEATITUDE」と「Don't Trust Anyone over Thirty」でいったんリハは終わった模様でしたが、しばしの沈黙の後、みうらじゅん画伯みたいなダミ声で「鬼火」。
開場するや否や入場いたしますと結成28周年を迎えたコピーバンド架空楽団による演奏が迎えてくれます。グッズ売り場の列に並びながら拝聴しているうちに最後の曲「くれない埠頭」になるといつの間にやらリードヴォーカルに鈴木慶一登場。そして、オープニングゲストはみうらじゅん画伯。ソロでみうら画伯が多くを「鬼火」からパクったという「大人の悩みに子供の涙」をダミ声で熱唱されます。そのまんまメドレーで「鬼火」を熱唱されて終了。
みうら画伯と入れ替わってムーンライダーズの皆さんが出てきて1曲目は「FrouFrou」。「30」をやってから青山陽一を迎えて「BTOF(森へ帰ろう〜絶頂のコツ)」とか。概ね中期の名曲を中心とした構成のなか、入れ替わり立ち代りゲストが登場。カーネーションで博文がフロントに出て「ボクハナク」、ポカスカジャンはコントの後また「大人の悩みに子供の涙」、曽我部恵一はソロで「スカンピン」、「赤色エレジー」もやったあがた森魚、エンケン、PANTAの「くれない埠頭」は2番の歌詞が出てこなくて3番だらけ、原田知世、サエキけんぞうはやっぱり「青空のマリー」、高橋幸宏の「9月の海はクラゲの海」はキーが低かった。
数少ない最近作からの「夢ギドラ85'」ではサポートドラムの人とかしぶちのドラム合戦。「冷えたビールがないなんて」は、ベースの博文以外の5人全員がギターでそれぞれ4小節ほどのソロありなどのフェスティバルの名にふさわしい趣向を盛り込んで最後はゲスト総登場で「Don't Trust Anyone over Thirty」で大団円。

アンコールは名作「アニマルインデックス」A面最後のヴァイオリンだけのインスト「Acid Moonlight」だけという、クソッタレな大御所には成り得ないヒネリを利かせて後味悪く終了。

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U.K. ROCK BEST DISCS 125  2006. 4. 13 (Thu.)

先日、文藝春秋社のビジュアル特集誌「タイトル」をちょい親爺雑誌とご紹介しましたが、バックナンバーをちらりと見た限りそんなことはないようです。おそらくは編集長の編集方針の強い押し出しかあるいは中心メンバーがちょい親爺かあるいはビジュアル誌にしてはかっちりしたデザインワークがためにそのようなテイストを味わったような気がしてきました。
それはともかく、5月号「ロックで旅するイギリス。」続報。中ほどにある表題のレコード紹介だけでも一見の価値ありですから立ち読み推奨。以下にまとめておきますが、大槻ケンヂのプログレベスト10はさすがに空手バカボンで笑天のプログレ化を成し遂げただけのことはある独特の味わい。

コーナー
タイトル

選者
 
マージービート
ベスト10
仲井戸麗市 右上はビートルズ。10枚中9枚はメンバー写真ジャケット
ブルース・ロック
ベスト10
鮎川誠 右上はストーンズ。カラフル・クリームみたいにメンバー写真が一部サイケ化
ハード・ロック
ベスト10
會田茂一 右上はシンリジィ。10枚中メンバー写真は3枚。ディープパープルは岩化。鋼鉄の処女、聖なる館など怖いイラスト登場
プログレッシブ・
ロック
ベスト10
大槻ケンヂ 右上はピンクフロイド。メンバー写真は笑えるEL&Pととろけるピーターガブリエルのみ
グラム・ロック
ベスト10
ROLLY 右上はデヴィッドボウイ。メンバー写真はほぼ全員化粧
モッズ
ベスト10
加藤ひさし
(コレクターズ)
右上はフー。10枚中7枚はメンバーの全員または誰かがスーツ着用
パンク・ロック
ベスト10
セイジ
(ギターウルフ)
右上はピストルズ。ジャケットは多様化。普通のメンバー写真はストレイキャッツのみ
ニューウェイヴ/
ダンス
ベスト10
石野卓球 右上はフライングリザーズ。ジャケットデザインは多様化から混迷もしくは何でもありへ
ブリット・ポップ
ベスト10
ヒダカトオル(ビートクルセイダース) 右上はオアシス。久々、普通のメンバー写真で登場はオーシャンカラーシーン

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ロンドンに行きたい'85  2006. 4. 8 (Sat.)

宝島社から出た表題の本を熟読したのも今からおよそ20年前。その後、ロンドンに行ったかというとまったく足元にも及んでいません。それはともかく、昨日ご紹介したTITLEですが、ロンドンを中心にしつつもグラスゴー、リバプール、マンチェスターといった、わたくし的には仙台や新潟や松江や鹿児島なんかよりも断然なじみがる(気がする)都市も出てきて、わたくしたちの脳や腰や膝を揺らし続ける音楽を生み出した街と人と店が次から次へと出てきます。(明日も早いんでつづく)

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TITLE 特集●ロックで旅するイギリス  2006. 4. 7 (Fri.)

文藝春秋社のちょい親爺ヴィジュアル誌TITLE。これまでまったく縁がなかったのですが、ブリティッシュ・ロックの聖地巡礼。と特集サブタイトルまで句点つきかどうかはともかく、表紙写真はウェラー師。
特集扉のロンドン橋をバックに演奏するザ・フーの皆さんの若いころの写真に続いてウェラー師インタビュー。買わないわけにはいきません。レコード会社の広告なしで580円のお手ごろ価格。にもかかわらず、ビートルズからフランツフェルディナンドまでを網羅しつつ、ここんとこベスト盤しか買ってない親爺向けに終わらない充実の内容。とてもロック雑誌にはできないことでしょう。(明日早いんで、つづく)

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PaulWeller来日公演(Zepp Tokyo)  2006. 4. 1 (Sat.)

ウェラー師2年ぶりの来日公演。関東はサンプラザとゼップ。無論オールスタンディングオール自由席のゼップで。客層の半分弱を占めるおっさんにはちとキツい状況ですが、スタイルカウンシルが後半グダグダになって後、ポールウェラームーヴメントと題して師が一人で立ち上がらんとしたときのことを思えば屁でもありません。
今回はウェラーを含めて4人のバンドで登場。ドラムは最初おなじみのホワイト兄かと思いましたが、よく似た別人。2曲目にジャムの最終作Gift所収Running in the Spotで縦ノリモード全開。でしたが、バンドサウンド中心としつつもソロになってからの楽曲中心。その後、ウェラーがピアノを弾くコーナーが3曲もあったり全員座って演奏のアコギコーナーが数曲続いたりしましたが、レコードのように眠くはならない尖ったバンドサウンドで客は止まってられません。ウェラーのパンク上がりなパフォーマンスとドラムの人のなせる業だと思いました。
アコギのコーナーでジャムの5作目Sound Affects所収(That's) Entertainment!で親爺客中心に合唱などして、The Changingmanで大団円。ここまで古い楽曲は2曲だけでしたが、アンコールの最後はTown Called Malice(邦題「悪意という名の街」)を大合唱。

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ブロードウェイミュージカル「トミー」  2006. 3. 13 (Mon.)

たいへんな不入りが心配されたブロードウェイミュージカル「トミー」の日本公演でしたが、わたくしが参拝したのは土曜日だけあって新宿厚生年金約半分弱でまぁまぁの入り。その大多数は40歳前後のおっさん。
そんな心配をよそに概ねレコードの楽曲順に物語は始まります。レコードを聴いたことのない客に伝わるだろうかという心配もありますが、わたくしが心配したところでどうなるわけでもありませんし、序曲の間にトミーの両親であるウォーカー夫妻の出会いや召集も描かれます。
そうこうしているうちにお父さんの突然の帰宅。レコードではよくわからない殺人事件の被害加害関係ですが、当作品において本当のお父さんが加害者で映画とは逆。こっちの方がしっくりきますが、お母さんのやさぐれ具合を引き出すのは難しかったかもしれません。
あと、アシッドクイーンが太ってないことに違和感を感じましたが、アシッドクイーンが注射を打つところも描かれていて、なるほどジャンキーならば太っていてはおかしいわけです。が、そんなところにこだわる必要もなくアシッドクイーン役は声量で選んでほしいなと思いました。
ついでにケチをつけるとすれば、トミーの声質とバンド演奏。バンド演奏はこなれたプロ揃いという印象で、まるで倉木のバックバンドがお似合いな方々。それは、Amazing Journey(邦題「すてきな旅行」)を横浜でやったときのスターキー息子のドラムがまだ耳に残っているからにほかなりません。

終盤、We're not gonna take it(邦題「俺たちはしないよ」)の誰もが涙するsee me,feel meからのリフレイン。字幕が突然英語のカタカナ書きになっておののかされます。おそらくは客も一緒に歌ってくれたまえというメッセージだったのでしょう。
そんなわけなので、これから行かれる皆さんは字幕に気を取られなくすむように、誰もが涙するリフレインだけでも覚えておかれるとよいと思うのであります。

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宇宙ダコ生誕15周年記念ワンマンライブ  2006. 3. 8 (Wed.)

宇宙ダコバンド。正式名称調査中去る2月13日(月)標記のライブコンサートに司会で参加させていただいたのですが、司会の緊張からか帰りの中央線で臨死体験をしたので、どのようなライブコンサートだったのかあまりよく思い出せません。
ワンマンライブとは名ばかりで、共演メンバーが入れ替わり立ち代わり。そのたびに司会は何か話さなければなりません。ほぼすべて、セッティングの間どこを見ればいいのか懊悩させられるという話題でお茶を濁したような気もしますし、宇宙ダコ生誕からの15年を一気呵成に振り返ったような気もします。
トリオ漫才風セッション珍しいカバーは悲しみをぶっとばせ(ビートルズ)

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ロックって軽くやばい!  2006. 2. 28 (Tue.)

WHO大学生のときに京都に住んでる従姉妹が雑誌の懸賞でミュージカルキャッツの入場券が当たったが東京まで見に行けへんので代わりに行きなはれ!という指令を受けて仕方なくミュージカルキャッツを鑑賞してしまったがためにミュージカル撲滅!という気分にさえなりましたのも今を遡ること二十有余年。
しかしながら、ミュージカル原作といえどヘアーとかヘドウィグアンドアングリーインチとか映画になって大傑作だったりそこそこの傑作になったものもあると思うので一概にミュージカルを撲滅するのもいかがなものかと思わなくもないです。

で、今週末からミュージカルになったトミーの来日公演。いかがしたものかと思いつつあほほどプロモーションしてるにもかかわらず前売り券が結構残っているらしき現状を見ますれば、多感な青春時代をトミーに続く物語アルバムQuadrophenia(邦題「四重人格」)で生きながらえた俺的には行かざるを得ないという心境にならざるをえません。
そんな折、あほほどやってるプロモーションの一つである表題のなんともやるせないタイトルのテレビ番組を見ました。居酒屋でローリーと山田五郎師を中心にムッシュかまやつとかとトミーにまるわるよもやま話をするのですが、切実にその場にいたいってゆーか何で俺様を呼んでくれへんねんぐらいに思ってしまいました。

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ZAZEN BOYS III  2006. 2. 13 (Mon.)

相変わらず、冷凍都市に繰り返される諸行無常と蘇る性的衝動を凝視する深夜2.5時の音楽。全人口の80%が変態という正体を暴きつつ、変態とど助平の間の行きつ戻りつを音像の塊とするがためにはワンコードごり押し、変拍子、無調を多用しての音象の凝固化を志向する高い志の営為。

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Wating for My Food
(VOLA and the Oriental Machine)  
2006. 2. 1 (Wed.)

ナンバーガール、ZAZEN BOYSでドラムを叩いてたアヒトイナザワの新バンドの7曲入りCD。ZAZEN BOYSを購入するときに試聴して即決、買い。
ナンバーガール時代のCDやDVDなどから歌声の人、とくに民謡系およびニューミュージック継承形としてのJ−POPという印象を抱いていたのですが、本作はさにあらず。2曲目のギターにギャングオブフォーからの引用があるように80年代ニューウェーヴ色とその発展としてのオルタナおよびガレージの我が国における極めて気持ちいいあり方とその限界を感じさせてもらえました。

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はぐれメタル魔神斬り  2006. 1. 9 (Mon.)

日本武道館にはこれまで3度行ったことがあります。大学の入学式と大学の卒業式と高田本部長がUWFだか何だかよくわからないプロレス風格闘技でベイダーみたいな名前のデカい奴と戦うのを見に行ったとき。
4度目の武道館は、表題のタイトルを戴くくるりワンマンライブツアー2006の武道館公演。
2階席が屋根のように頭上を塞ぐ1階席だったもんですから、巨大スピーカーから溢れる音楽のうちの特定の周波数域などが容赦なく間引かれた残りが強烈に伝わってきます。したがって、太鼓の手数足数が多い楽曲はすべてオープニング曲だった「お祭りわっしょい」状態。そんなもんですから、逆にライブだと途中で退屈になりがりな太鼓の手数足数が少ない楽曲をしみじみ味わうことができました。

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