音楽日報'12
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輝け! イマケイレコード大賞2012  2012. 12. 27 (Thu.)

ここんとこ三十有余年聴き続けているポールウェラー師と同郷のよしみあるくるりが余程はずさない限りの新作を発表するごとに差し上げている当レコード大賞ですが、今年は文句なしです。が、ほかにCDをほとんど買っていないという事情もあります。
あと感想を書きそびれているのですが、昨年末にThe WHOのQuadrophenia (邦題「四重人格」)DELUXE EDITIONを購入しています。本作オリジナルは多感な十代を生きながらえた命の恩人とも言える作品ゆえなかなか感想を書けないでいるのですが、何度も聴きかえすうちに当時は珍しかったCメロがほとんどの楽曲にある贅沢なつくりであるとか、ベースもドラムもタウンゼントが一人で作ったデモテープでほとんど出来上がってるとか、齢を重ねたがためにわかったこともありました。生きててよかったのかもしれません。

■レコード大賞(欧州)
SONIK KICKS (PAUL WELLER)

■レコード大賞(国内)
坩堝の電圧 (くるり)

■最優秀新人レコード大賞
該当作品なし

■審査員特別功労賞
すとーりーず (ZAZEN BOYS)

■買ってがっかりさせられたレコード大賞
該当作品なし

■買うのを我慢して(たぶん)正解だったレコード大賞
ぱみゅぱみゅレボリューション (きゃりーぱみゅぱみゅ)

すとーりーず(ZAZEN BOYS)   2012. 12. 21 (Fri.)

あいも変わらず、繰り返される所行無常とそれでもよみがえる性的衝動を導入としつつ、ワンコードごり押しで紡がれるZAZEN BOYS的地方都市のやさぐれた世界。ただし、これまでの変拍子や無調は抑え気味、歌詞世界もささくれ立った人間世界からはたびたび乖離し、ヤマアラシやサンドペーパーなどのざらざらした比喩とおぼろげな幻想記憶を行きつ戻りつ。空間に音像を凝固するかの試みは影を潜め、ザッパやキングクリムゾンを想起させる難しげな音楽をBGMに酔っ払いが現代詩を詠じるかと思えばエイトビートに乗ってパンツ一丁で踊ったり。
税込2,500円のお値打ち価格で入手できる針のむしろで惰眠をむさぼる境地の音楽。

くるりワンマンライブツアー
〜国民の性欲が第一〜(中野サンプラザ)   2012. 11. 28 (Wed.)

新作「坩堝の電圧」を引っさげてのライブツアー「国民の性欲が第一」の東京公演に行ってまいりました。入場料は税込5,250円。15列目ということで相当前の方かと仕事を休んで気合入れて行ったのですが、しっかりとした座席がある中野サンプラザではそんなに前方ではありませんでした。
それはともかく、名曲「ワンダーフォーゲル」から新しい名作「Everybody Feels the Same」そして高速「Chill Pepper Japones」という観るほうの気合に応えるかのような気合の入った楽曲連発でスタート。途中、爆風スランプの名曲に出てくる「大きなたまねぎ」は中野サンプラザの上にあると思っていた、というトークなどもはさみつつ、新作からの楽曲を中心にしつつも、旧作を織り交ぜて新しいバンドのサウンドを際立たせてゆかれました。
キーボードのサポートメンバーなどもあるかと予想したのですが、そういうの一切なしの5人構成で終始。 ポールウェラー師の前座のときにもやった前衛色濃い「惑星づくり」がここでも演奏されたのですが、テンポチェンジに16ビートも織り交ぜられていっそう複雑に色めく音楽の泥沼のコーナーも華やかに演じられました。
ウェラー師の前座のときには歌詞忘れまくりだった新作「Glory Days」も概ねちゃんと歌われたのですが、「九州のお客さん」と歌うところはなぜか「中野のお客さん」とされていました。この調子で全国を回られるのでしょう。
名作「ロックンロール」で一部終了の後、物販コマーシャルのコーナー。今まではベースの佐藤が一人で売り込んでおられたのですが、ここに新しいギターとチェロの吉田省念も加わり、掛け合いでの売込みになっていました。今まで以上に広告効果があるだろうと感じさせる物販コマーシャルとなりました。
アンコール後は、「敦賀市長は賄賂でもらった越前ガニを食うな、ということを英語で歌いました」という英語詞部分の解説から新作の「Crab, Reacter, Future」でスタート。「ハイウェイ」「東京」に2作目「図鑑」から「宿はなし」という渋い選曲で終演とあいなりました。

PAUL WELLER JAPAN 2012 [Guest]くるり
(Zepp DiverCity TOKYO)   
2012. 10. 30 (Tue.)

ゼップダイヴァーシティ東京でのウェラー師公演は、3日とも前座があったのですが、わたくしにとってはたいへん幸いなことにくるりの日でした。最新作の名曲「Everybody Feels the Same」からのギター2本を活かした開演でしたが、2曲目以降の吉田省念はもっぱらチェロに専念してつねにチェロの音色が鳴り響く新境地の音作りのなかで最新作「坩堝の電圧」からの楽曲を中心に30分の演奏。
岸田がびっくりするぐらい歌詞を飛ばしまくってて相当の緊張が伝わってきました。ポールウェラーの写真を持ってて散髪屋や美容院に行って変な髪形にされたという誰もが通る思い出話を手短に語った後、名曲「ブレーメン」で終演。

PAUL WELLER JAPAN 2012 [Guest]くるり
(Zepp DiverCity TOKYO)   
2012. 10. 29 (Mon.)

PAUL WELLER JAPAN 2012ウェラー師3年ぶりの来日公演に行ってきました。最近わりといっしょにやってるメンバーに加え、パーカッション専門の若造を加えての6人編成。
最近2作の楽曲を中心に時折、昔の名曲を加えるだけでなく、さらに忘れてた楽曲も織り交ぜ、年老いてもさらに濃くパワフルになるリズムで俺流ワールドを繰り広げてゆかれました。
冒頭4曲目あたりで早々にザ・ジャム時代の2分強の名曲「Start!」で盛り上げたかと思うと、タバコに火をつけてエレピのコーナーに突入。最近は酒はやめてペットボトルの水を飲んでらっしゃいますが、この日は演奏中のタバコが5本。エレピのコーナーはいつも聴くほうも一服するところですが、客席は禁煙なので我慢を余儀なくされます。
今回のエレピのコーナーでは、忘れていたスタイルカウンシル時代の地味な名曲「Cost of Loving」をやってくださり新境地を垣間見せてもらえました。
エレピのコーナーのあと、一転して速いエイトビートが3曲ほど続いてパーカッション専任の若造もタンバリンを叩くしかないという時間帯があったりしたかと思うと、2度目のエレピのコーナーという事態に。が、ここではスタイルカウンシル時代の名曲「Long Hot Summer」やソロ活動後初めてエレピが効いてると思えた最新作「Dragonfly」という納得の選曲に加え、間奏ではエレピを捨ててギターを弾くという新たな技を見せてもらえました。
その後ソロ活動開始時の名作「Into tomorrow」などで盛り上がった後、最後は最新作からサイケテクノ色濃い「Around the Lake」でギター2人がともにSGを奏でるという珍しい光景とともに終了。
アンコールはたぶん横浜以来の名作「My Ever Changing Moods」で始まり、一度喫煙休憩を入れたりしつつ、ソロ活動代表作の「The Changing Man」で力強く大団円。

坩堝の電圧(くるり)  2012. 10. 13 (Sat.)

京都に引っ越して新メンバーを迎えて放たれたくるり10作目のLPは、2曲入りDVDのおまけ付全19曲の大ヴォリュームで税込3,400円。
震災後に活動を再開する葛藤を歌わざるを得なかった誰にも言いたくない本音が垣間見えるメッセージソング3ないし4曲と、それがための照れ隠しのような世界を旅する冗談楽曲十数曲で構成されています。
世界中から冗談のようなステロタイプな素材を持ってきて、当地では定番料理の食材になるものを和食に料理したような楽曲を中心に、メンバーそれぞれがリードヴォーカルを務めるものも交え、くるりのホワイトアルバムが仕上がりました。

AKG48  2012. 9. 19 (Wed.)

AKG48かつて多くの地方自治体にはミスがいました。ほどほどのお嬢様なら誰でも務まる仕事だったのですが、家事手伝い(花嫁修業中)同様に婦女子のポジショニングとして絶滅の危機に瀕しています。
代わって浮上中なのがご当地アイドル。各種イベントなどを賑わしてくださるライブパフォーマンスを、レッスン含めて時給制の低コストで実現してくださるので、フェミニズム方面からの風当たりも強いミスを雇うよりよほど現代的です。
が、赤城だからAKGなどのネーミングは、胴元にみかじめ料を払うだけでなく、一儲けしたらあとはどうとでもなれというビジネスモデルまでもが地方自治体に導入されているようで、避けていただきたいものだと切実に願うところであります。

inspire a generation  2012. 8. 17 (Fri.)

先日、朝起きたらテレビでクイーンの生き残りの皆さんが朝っぱらからWe Will Rock Youを演奏なさってて、ああ閉会式なのだな、と気づいたのですが、開会式でユダヤ資本が五大陸を征服する近代史のあらすじがHey Judeで終了という代物を見せ付けられてたので警戒して見ることにしました。
クイーンの皆さん退場後は盛り下がったままでしたが、不毛の十代を歌う不朽の名曲Baba O'Rileyの後にテクノの祖となるイントロシークェンスとともにThe Whoの生き残りの皆さんの登場で目が覚めました。
サビのいいとこをタウンシェンドではなくダルトリーが歌ったりショートヴァージョンだったりしましたが、2曲目に親世代からすべてを受け継ぐ様を描いた8行を誰もが涙するリフレインで聴かせる不朽の名作See Me Feel Meが始まりました。これもショートヴァージョンであれれと思ってたら年取る前に消え去りたいと60年代に歌い後にパンクの祖となる不朽の名曲My Generationが始まったかと思いきや、映像は花火の遠景になってあっという間に終わってしまいました。
途中、アナウンサーのナレーションやフーの値打ちをかけらもわかってなさそうな日本選手らしき人々の映像が挿入されていらつく数分間でした。

ゴジラ・放射能・ヒカシュー / RADIOHEAD (FRF'12)  2012. 8. 4 (Fri.)

オレンジコート3日目朝は、ゴジラ・放射能・ヒカシューのリハーサルから最前列で拝聴いたしました。
本番は、冒頭ヒカシューが4,5曲ほどを演じられたの後、渋さ知らズの皆さんや、ゴジラ音楽と言えばの井上誠らのサポートメンバーを加えてゴジラ音楽の世界。といっても伊福部土着交響楽ばからにあらず、マリアンヌ東雲をリードヴォーカルにしたゴジラ対へドラのテーマ音楽で70年代ゴーゴーサウンド。姉妹のどっちかはアコーディオンもうまいチャランポランタンズによるモスラの歌など。
伊福部マーチの最大傑作宇宙大戦争マーチは、リフレインのたびにだんだん速くなる怒涛の展開で存分に盛り上がったりした後、クラフトワークの放射能で終演。高い音楽性とメッセージ性を存分に味わわせてもらいました。
この日も引き続き夏バテ状態でうどんぐらいしか食う気がしないなか、梅干ぶっかけ讃岐うどんを食べた後は、グリーンステージでひたすら寝ました。
寝ながら井上陽水を拝聴した後昨夜食べたソーキそばの隣の店の鯛だしそばを食べてから寝ながらエルビスコステロ。
しかしながら、あまり好みでない音楽が流れていると寝付けない習性が発揮されてこの間一睡もできていませんでした。
ところが、RADIOHEADの準備中に環境音楽がかかってようやく少し眠れたところで、RADIOHEAD前半に難解な楽曲が続いてまた少し眠れて、ようやく生気を取り戻したあたりで中期のヒット曲などを拝聴して終了。

The SPECIALS / Noel Gallagher's High Flying Birds (FRF'12)  2012. 8. 3 (Fri.)

河童夏バテかな?という状態で迎えた2日目だったので、恒例のフィッシュ&チップスのあと、ドラゴンドラで20分強の奥地まで登りました。さらに、右画像右上にある尾根まで歩いて登ったのですが、景色はそんなに変わらなかったということを後進のためにお伝えしておかねばなりません。
時折、人さまに調子はずれの歌声を聴かせることもあるわたくしですが、今回の夏バテには全盛期に比べて遜色あったギャラガー弟とブランク感じさせまくりのストーンローゼズに一因があったとも感じています。
ドラゴンドラそんな眩暈感を吹き飛ばしてくれたのが、夕方に登場のレイデイヴィス。キャリアに裏打ちされた渋い歌声を聞かせた後、最終2曲に画期的名曲You Really Got Me からAll Day And All Of The Night と続けてくださって、大いに場を盛り上げて退場。
日が暮れたところで、スペシャルズ登場に備え、最前列(付近)へ。
スペシャルズは、NHKで放映された来日公演の模様を何度も見ただけで、決して熱心な聴き手ではなかったのですが、大いに躍らされました。
若い頃より幾分少なくなったとはいえ皆さんよく動かれたのですが、ボーカルの人は依然動かぬままでした。
そんなわけでスペシャルズで疲労困憊したところでギャラガー兄登場。
あまり期待はしてませんでしたが、予想通り調子の出ないときのオーシャンカラーシーンとかトラビスとかにまかせておけばいい楽曲が続き、おまけに最前列の客いじりまで始める始末だったので荷物をまとめて帰路につきました。
前日のギャラガー弟からは、出来はともかく、往年のオアシスみたいなポップチューンで盛り上げてやろうという意気込みは伝わってきましたが、兄にはそういうものもなく、こいつは何を目指しているのだろうかと考えてたら背後から往年の名曲Supersonicのアコースティックアレンジが聴こえてきて、やるせなくさせられました。

BEADY EYE / The Stone Roses (FRF'12)
  
2012. 8. 2 (Thu.)

グリーンステージ比較的すいている金曜日のうちに天国バーガーを食っておこうと、長い長いリストバンド交換の列に1時間ほど並ばされた後、天国バーガーを売っているところ天国へ直行したのですが、すでに行列となっていました。
その後の夏バテ食欲不振を思えば、くじけず並んどいてよかったと今にしてしみじみ思います。
それはさておき、食後奥の方でぶらぶらした後、ジャマイカのギター爺アーネストラングリンをしばし拝聴。
その熟成されすぎたギタープレイは、まるで亡くなる前の笑福亭松鶴師匠。何を言ってるのかわからんけど、おもろい、というものでした。
それから津田大介ともんじゅくん(おこづかいが1日5千5百万円)のトークショーなどを楽しんだあと、うとうとしたりしてから、日も暮れてギャラガー弟のビーディアイ登場。
オアシスのコピーバンドが試しに作ってみたオリジナル曲みたいな楽曲群のなか、名曲Morning Gloryや、Rock'n Roll Star といったオアシスの楽曲もやってくださいました。
多少は全盛期を知るものとしてギャラガー弟の声が全然出てないんで、ご機嫌を損ねて途中で帰ってしまわれないかハラハラさせられましたが、最後まで職務をまっとうして"Enjoy the Stone Roses." のメッセージ(捨て台詞)を残して去ってゆかれました。
で、再結成のストーンローゼズ登場。
天国バーガーの列
もんじゅくん
あまり熱心な聴き手ではないのですが、それだからか、8ビートポップと16ビート残響ギターのバンド内分裂がひしひしと伝わってきて、こりゃ解散致し方なしだわな、という楽曲群をじみじみと拝聴させられて初日終了。
ストーンローゼズ
Fuji Rock Festival '12  2012. 8. 1 (Wed.)

入場門ここんとこずっと雨対策と防寒対策ばかり考えてきたので、猛暑対策を忘れてました。
2日目の途中から夏ばて状態になってうどんぐらいしか食う気がしなくなり、うまいもんを食い逃したのが心残りです。
初日の元気なうちに天国バーガーの長い長い列に並んでおいてよかったと心の底から思っています。
フィッシュ&チップス&パエリア天国バーガー&モヒート

SONIK KICKS(PAUL WELLER)  2012. 7. 21 (Sat.)

前々作の「22 dreams」から様々な分野に音楽性の領域を拡げだしてから3作目で早くも傑作をモノにされたウェラー師の最新作。いきなりDVD付デラックスエディション日本盤は4,800円(税込)。
調子のいいときのプライマルスクリームみたいなテクノな楽曲からブラー全盛期の腑抜けシンセ入りブリットポップなど随所にエレクトロな楽曲で盛り上げつつ、ダブ楽曲やノイズのインスト的クセ球も投げ込んでこられ、かと思いきや、前作で禁止した生楽器を一部解禁してスタイルカウンシル末期の弦楽曲を切々と歌い上げるようなオールドスタイルにも一ひねり加えて今風にしてくださっています。
これで歌詞メッセージが明確だとスタイルカウンシル全盛期の「Our Favorite Shop」を上回る画期的大傑作になったやもしれませんが、さすがに子達も大きくなって嫁はんも若いのに替えててという時節柄、そこまでは望めず、代わりにマイケルホロヴィッツによるアンチ新自由主義な自由詩「ポールウェラーに捧ぐ"Bankbusted Nuclear Detergent Blues"(銀行破産原子力洗剤ブルース)」がみっちり300行近くのボリュームで読まされます。
付録のDVDは、楽曲説明のなかにウェラー師の世界観が垣間見えるインタビューが貴重ですが、ミュージックビデオはウェラー師の登場も一切なく、まったくたいしたことないですから注意が必要です。

ポイントカードはつくらない  2012. 6. 1 (Fri.)

ピクレル・ジュラとガリレイサークル高円寺ペンギンハウスにピクレル・ジュラとガリレイサークルの歌と演奏を聴きに行ってきました。
新曲「ポイントカードはつくらない」がわかりやすいメッセージを明確に伝えてくれていて、生きる勇気を与えてくれました。
この日のピクレル・ジュラはピアノ弾き語りという新境地も見せてくれましたが、たいへん微妙な感じで味わい深かったです。ガリレイサークルの皆さんが歌にもコーラスにも参加せずに演奏に没頭されているだけに、リードボーカルがあっち向いたままという大胆な舞台構成となっていたからです。
それでも、間奏の台詞のコーナーで、ピアノを捨てて台詞を書いた紙を持って立ち上がるや、中央のマイクに向かって台詞を吐かれる開き直ったかのような演出。逆に効果的で、たいへん参考になりました。

ピクレル・ジュラとガリレイサークル  2012. 4. 10 (Tue.)

ピクレル・ジュラとガリレイサークルいつも研究発表会は自分のことで一杯一杯の精一杯ですが、先日のピクレル・ジュラ企画「だいじょうぶマイ・フレンド」は出番が一番だったので、共演バンドの皆さんの演奏もたっぷり楽しませてもらいました。
この日は3番目に登場のピクレル・ジュラとガリレイサークルの皆さんは、リーダーでギターとメインボーカル担当のピクレル・ジュラが楽器を持たないで歌を歌うという斬新なコーナーもありました。ふつう、よほどの歌唱力もしくはパンチ力もしくは存在感のある人でなければ、ましてやアマチュアバンドにおいては、楽器を持たずに歌に専念する人はいません。そんなわけでピクレル・ジュラは照れ隠し程度の打楽器を活用なさってましたが、今後ますます楽器を持たないレパートリーを増やそうという野望を抱いてらっしゃるようで、バンドの先行きに若干の不安を感じたのでありました。
2番目に登場、アコギとエレキの女声2人組マコメロジーの歌と演奏は説明するのが難しいのですが、わたくしは3人組時代のたまを想起しましたよ。気を許すとどっぷりハマってしまいかねない危険な魅力に満ち溢れていました。
あと、最後にご登場のCINELUPAの皆さんはもっと説明するのが難しいのですが、ギターと静かなシンセとピアノもしくはクラリネットという3人組。アンビエントなフォークを少ないコードで奏でる独自の静かな世界。ぐるぐると目が回ったのは酒のせいではありますまい。
そんなわけで2番と4番に独自の世界が来たので、1番と3番に多少の馬鹿ロックみたいなのが入ってる人たちがいていい塩梅にするのに一役買えたのでは、とほっと胸をなでおろしています。

にこたま  2012. 4. 4 (Wed.)

散髪後先日の研究発表会は、「来てないメンバーに会いたくなる」をテーマにお届けしました。よって、メンバー紹介だらけの演目となったのですが、一部に誤りがあったようです。
前回昨年12月の発表会のリハーサルと公開リハーサルの合間に、新高円寺から青葉台だったか多摩プラーザだったかの田園都市線沿線の小洒落たところまで片道1時間ぐらいかけて散髪に行ったやつ、という風にメンバーを紹介したのですが、それは誤りでなんと二子玉川だったとのご指摘をご本人から頂戴したのでお詫びして訂正しときます。

歌舞伎町ゴールデンエッグ  2012. 4. 3 (Tue.)

発表会の会場は、ソープ、ラブホ、ヘルスが立ち並ぶ一画にあったんで、若干の高揚感を持って演奏できたような気がしないでもないのですが、帰りはまっすぐ帰りましたよ。
今回はメンバー紹介を中心にお届けしました。
19時開店
演目
1 平静〜2001年に向けて〜
  挨拶(一発録りカラオケ)
2 ギマンのレンズの平方根
  メンバー紹介
(中学アフロ黒板消し)
3 モデル
  メンバー紹介
(北海道ジャンピング野糞)
4 恋の言語哲学論考
  メンバー紹介
(青葉台散髪ジャンレノ)
5 人間標本1/8計画
  結び
(情報リテラシーとピクレルジュラ)
6 十六文キックについての
楽観的一考察

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