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輝け! イマケイレコード大賞2014 2014. 12. 26 (Fri.)
年末恒例のレコード大賞です。今年は近年まれに見る激戦といいますか、たくさんCDを買ったので懐具合が薄ら寒いです。あと、毎年仕事納めのあとにレコード大賞の選定をしてるのですが、今年はまだ仕事が終わってないなかでの選考と異例づくめです。
そんなわけであまり深く考えられないせいか、TEMPLESダブル受賞です。
■レコード大賞(欧州)
SUN STRUCTURES (TEMPLES)
■レコード大賞(国内)
ナマで踊ろう (坂本慎太郎)
■最優秀新人レコード大賞
SUN STRUCTURES (TEMPLES)
チェンジ ザ ワールド (キュウソネコカミ)
■審査員特別功労賞
MORE MODERN CLASSICS (Paul Weller)
アーキタイプ (平沢進)
ヒカシュースーパー2 (ヒカシュー)
■買ってがっかりさせられたレコード大賞
THE PIER (くるり)
■買うのを我慢して(たぶん)正解だったレコード大賞
該当作品なし
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ヒカシュースーパー2(ヒカシュー) 2014. 12. 25 (Thu.)
ヒカシューの2枚目までとシングルをあわせたベスト盤に、白夜書房のエロ本「ウィークエンドスーパー」とタイトルロゴが似ている「ヒカシュースーパー」というのがありました。80年代を代表する名盤だと認識するのですが、いつの間にかCD化されていて買いそびれてることに気づいたのは、レコード店で表題作を見つけて調べてみた結果です。ライブでは必ず演じられるベンチャーズアレンジの「パイク」が「ヒカシュースーパー」でしか聴けないもんで、買いそびれたのは痛恨の極みです。
それはさておき、ベンチャーズ共演からも「パイク」以外の2曲が収録されている編集盤が「ヒカシュースーパー2」と題され2,500円+税で絶賛発売中。非CD化曲からは「超・少年」「私はバカになりたい」のポップチューンが収録されています。
ヒカシューの作品はどれもこれも異色作と言えなくもないのですが、81年から二十世紀の終わりごろまでの、おもにLPに入ってない異色作が12曲。とくにジプシージャズ一家との共演作「オポポイ」のスキャットは一聴に値します。昔「ごっつええ感じ」であったボクシングタイトルマッチで黒人ボクサーの国歌斉唱がわけわからんアカペラでそれが終わりそうになってもまた息を吹き返して終わらず、延々続くというコントが想起されて微笑まずにはいられません。
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人間と動物(電気グルーヴ) 2014. 12. 24 (Wed.)
昨年出た作品で今頃なのですが最新作ということで。2008年の9作目「J-POP」でのハンサム化を最後に、「YELLOW」「20」と2作続けて遠慮していたのですが、この夏に2回も見たライブがよかったりしたもんで2,913円+税で購入してしまいました。
電気の名作のほとんどにはギターが入っているぞ!としつこいぐらいいろんなところで言っていますが、1曲目からギターのカッティングが効いたプチ名曲でスタート。が、その後はギター現れず。概ね手打ちっぽいパーカッションをうっすら活かしたシンセポップで全曲歌入りの親しみやすいつくりになっていて老若男女楽しめる仕上がりになりました。
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チェンジ ザ ワールド(キュウソネコカミ) 2014. 12. 19 (Fri.)
最近はdisrespectから転じた「ディスる」という動詞が批判や揶揄、侮蔑の意を表したり悪口を言う場合に使用されてますが、インディーズバンドとして開き直ったディスり芸で人気のキュウソネコカミがマネージャーごとビクターエンタテインメントとメジャー契約して発表したミニLP、DVD付で2,400円+税。
1曲目からビクターエンタテインメントをはじめとする音楽業界をディスっておられる痛快作。ディスり芸バンドといえば、セックスピストルズやストラングラーズ、アナーキー(亜無亜危異)、さらにソフィスティケイテッドされたテクノポップ御三家(ヒカシュー、P-MODEL、プラスチックス)など、70年代末から80年代初頭においてはむしろ主流音楽として花盛りでしたが、そこにさらに自虐も盛り込む諸刃の剣として革新された現在性を持つディスり芸バンドとして現れたのがキュウソネコカミ。
さらにJ-POPの持つ複雑な構成も採り入れられ7曲しか入ってないミニLPでもじゅうぶんゲップが出そうになります。
DVDの方はライブ録画で、まだ副音声の雑談付の方でしか観てないのですが、雑談のなかで「こっちから聞く奴はおらへんやろ」とおっしゃってましたが、まだこっちしか聞いてません。
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人間椅子 2014. 12. 8 (Mon.)
タワーレコード渋谷店に等身大パネルがあったのですが、ねずみ男だったベースの人は、怪僧になっているようでした。 |
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THE PIER(くるり) 2014. 11. 29 (Sat.)
くるり12作目14曲入り2,900円+税。理解に苦しむ1曲目インストはインストということで大目に見て、2曲目3曲目と冬の日本海のどんより感。なぜか各楽曲の作られた場所が書かれているのですが、多くの楽曲が宮津でつくられたみたいです。これは5作目の名作「アンテナ」みたいに雲間の中を行きつつ時折の晴れ間や一条の光が眩しい傑作かと思いきや、4曲目以降はほとんどぴんときませんでした。外国モチーフの楽曲もたんにやりました感漂い、わたくし的には忌み嫌うクリスマスソングまで出てくる始末。
ドラムが抜けて道に迷った4作目「The World is Mine」のあとに「アンテナ」が出てきたり、才能の行方が行き過ぎた8作目「魂の行方」のあとに脱力傑作「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」が出てきたみたいに次回作に期待の一作と位置づけました。
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2014楽器フェア 2014. 11. 27 (Thu.)
2003年のパシフィコ横浜を最後に長く行ってなかった楽器フェアが東京ビッグサイトに来たんで11年ぶりに行ってきました。入場料は当日税込1,500円。
わたくしにとっては古い楽器か新しすぎる楽器の展示ばかりで、Rolamd社でもKORG社でもCASIO社でも興味をそそられる製品に出会うことはありませんでした。
そんななかおっさんを中心に来場客の注目を集めてたのがYMO展示コーナー。ビデオでよく見るアメリカ公演のセッティングが再現されていたのですが、惜しむらくは人民服のステージ衣装は飾られていませんでした。
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[アーキタイプ]1989-1995 Polydor years of Hirasawa
(平沢進)
2014. 10. 24 (Fri.)
平沢進師匠ソロ初期5作目までのベスト盤。2,650円+税で2枚組。
これが出ると知ってたら先日ご報告したライブ盤は買っただろうかと考えたりしてしまうのですが、そのライブ盤レポートもP-Model期の「Liveの方法」を平沢師匠ソロとしたり間違えてたのですが、それほど90年代後半からの師匠には無頓着でありました。
それ以前、師匠ソロも2作目「サイエンスの幽霊」3作目「ヴァーチャル・ラビット」はアホほど聴きたおしていました。科学と神話と祈りの接点に屹立する孤高のテクノ音楽。
が、3作目までで初期3部作は終了。4作目「AURORA」あたりから、純粋芸術の世界に踏み込んでいかれ、同時にパーカッション(機械)やギターを駆使したバンドサウンドも退潮。そのへんの端境期までの作品からよりすぐりの名曲が抽出され、概ね発表順に並べられています。
今から思えばP-MODELを解凍されたのが初期3部作を終えられた頃。よって4作目以降は当然のサウンド変遷だったと振り返れるわけで、その分を割り引きながら拝聴したところ、大人になってようやくわかる値打ちみたいなものが「オーロラ」や「Lotus」といったすごいメロディの名曲から感じ取ることができ、聴いてない間、仕事中も睡眠中も鳴り止みません。
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LIVEの方法2 導入のマジック(平沢進|核P-MODEL)
2014. 10. 13 (Mon.)
平沢師匠ソロ2枚目のライブ盤。前作は10曲程度そこそこの数の楽曲が入ってたと思うのですが、本作は8曲のみで2,315円+税。
前作同様、ご家庭での観賞用ではなくステージ上の音像再現を企図されていて、その電子音の顆粒にまみれるかの感覚は高級ヘッドフォンで聴きたいところですが、難聴が心配です。
さらに本作はすべてライブ冒頭曲からの選曲で「出囃子」と称される導入イントロ楽曲付。出囃子はだいたい1分から3分くらい、ものによっては10分。よって、8曲しか入らないし、聴きたい楽曲の頭だしもかないません。
初期作品を除いてバンドサウンド著しく減退する平沢師匠作品なので、ライブ盤といってもその価値は小さく、ステージ上で聴こえる音圧の再現やライブでしか聴けない本来使い捨て楽曲の収録によってようやくライブ盤としての値打ちが産み出されると考えられます。
出囃子は概ね危機感をあおったり大作映画またはSFアニメーションのオープニングがごときスリリングかつサスペンスフルな電子音群。なかには10分の大作もあって、聴衆の反応によって楽曲や演出が分岐するといういち早く平沢師匠が打ち出されたインタラクティブライブが作る物語性の一端を垣間見せてもらえるわけです。具体的には宅配便の荷を解いたときの爆発で「言っても信じてもらえないところ」に閉じ込められた平沢師匠日記朗読とそれに続く「彼のコンサートがあると言ってみんなをだましてここに連れてきた」という女声による世界を再起動させるための難解な説明。
ただ、実際にはCG映像も活用されているはずでCDだけでその世界を想像するのはいささか困難です。わたくしの場合は92年ごろのP-MODEL解凍ライブを最後に拝見していません。そこでの出囃子背景は直線だけで描かれた立体モアイ像がぐるぐる回っているシンプルな初期的CG。よって本作の導入出囃子を拝聴しながら頭の中でモアイがぐるぐる回っている次第であります。
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MORE MODERN CLASSICS(PAUL WELLER)
2014. 10. 7 (Tue.)
MODERN CLASSICSに続くウェラー師2枚目のベスト盤。22曲入りで2,500+税。
ブリットポップ期がひと段落した2000年のソロ5作目、アコギ主体の「Heliocentric」以降の作品が概ね発表順に並べられています。熟成の味わいを出されて2回ぐらいしか聴いてない6作目「Illumination」と次のカヴァー集「Studio 150」から各2曲、1曲、1曲。本作においてはイントロにあたるといえましょう。
このへんで結局のところ他のどのメンバーよりいちばん長い付き合いだったドラムのホワイト兄が抜けたり若いプロデューサーを招いたりして回春ニューウェーヴ期。2005年からイマケイレコード大賞を差し上げている「As Is Now」「22 Dreams」「Wake Up the Nation」「SONIK KICKS」からやけに短い歌が増えますが、それはともかく、熟成をやめて今なお若いウェラー師復活の楽曲がこれでもかと続きます。
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スピーチーズ 2014. 9. 19 (Fri.)
競輪専門CSテレビ「SPEEDチャンネル」の広報を務めておられるスピーチーズの皆さん。見分けのつきやすい3人組から見分けのつきにくい4人組になったと思っていたら1人抜けて3人組になってます。
何故見分けがつきにくくなったかと考えたら、1人の人が自分の趣味で人選したのではなかろうかという疑惑が芽生えるのですが、わたくしが希望する「ショートカットを交える」は未だ実現していません。
が、スピーチーズを抜けた青山りょうはショートカットにしてSPEEDチャンネルでスピコン指数を伝えたりしてます。
下は2010年ごろのスピーチーズ。衣装は今の方がよくなってるような気がします。
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岩崎良美ミニライブ(ヤマダグリーンドーム前橋)
2014. 9. 17 (Wed.)
岩崎宏美の方ですと2曲ぐらいはヒット曲を知っているのですが、岩崎良美の方は1曲しか思い浮かびません。が、その1曲を含め2曲披露してくださいました。
平塚競輪場に来てくれた浅香唯でも3曲か4曲ぐらいやってくれたと記憶するのですが、良美は2曲で終演。あっという間の出来事でした。 |
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TECHNO RECITAL(高橋幸宏 & METAFIVE)
2014. 9. 4 (Thu.)
メンバー構成でびっくり仰天。小山田圭吾(コーネリアス)×砂原良徳(まりん)×TOWA TEI(Deee-Lite)×LEO今井(KIMONOS)×ゴンドウトモヒコ(アノニマス)。ラッパの人ゴンドウだけ存じ上げないのですが、リンゴスターと仲間たちとかザ・タイガース・メモリアル・バンド的なオールスターキャストによるライブ盤。ワールドハピネスの予習として3,000円+税で購入したのですが、全曲カバーのライブ盤。
機械を駆使して凝った楽曲をセンスよく提供してくださる皆さんなのですが、全曲カバーのライブ盤。御大を囲む文化祭と化していていささか残念な思いで拝聴いたしました。
よって、予習の成果としてワールドハピネスのトリでも混雑を避けて最後まで聴かずに帰る決意を容易につけられたのですが、CDの2曲目がそこそこの名曲「CUE」だったのに対し、ワールドハピネスの2曲目では大名曲「KEY」を演奏されたのでいささか後ろ髪を引かれたのでした。
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スカパラ顔ハメ 2014. 8. 30 (Sat.)
左上の穴に自分の顔をハメて写真を撮るとスカパラのメンバー気分になれるのですが、何もハメずに写したら死んだ人が写るような気がしないでもないですが、見えますか? |
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ピカピカふぁんたじん(きゃりーぱみゅぱみゅ)
2014. 8. 26 (Tue.)
濃厚テクノポップでキラーチューンやテクノなプチ名曲が満載で現在のテクノ歌謡を存分に楽しませてもらった前作に比しての本作(3,000円+税)はいかがなものか? 前作に交えても遜色ないと思えるのはオープニング曲の次に配された1曲ぐらい。
中田の手抜きか才能の枯渇がどうかまでは察知できませんが、子ども向けアニメ番組のオープニングか子ども向けアニメ番組のエンディングか子ども向け映画の挿入曲みたいな楽曲が多すぎて我々爺の鑑賞には耐えません。
きゃりーぱみゅぱみゅの子どものもの化が憂慮される昨今、楽曲までおもねらんでもと憤懣やるかたなしです。
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ワールドハピネス2014 2014. 8. 12 (Tue.)
たぶん二度と行くことはないと思うのでどうでもいいのですが、10日の日曜日に夢の島のゴミ埋立地で開催されたワールドハピネス2014に行ってきたことを報告しときます。
もともと人選が俺様の好みに近いので気にはなっていましたが諸般の事情で参加することはありませんでして、初めて行ったのですが、便所の列が短いということ以外はフジロックで鍛えられた俺様でさえストレス満載の息苦しい催しでありました。ゆえに二度と行くことはないでしょう。
おまけにこの日は台風に向かって吹く強風がステージ向かい風。きゃりーぱみゅぱみゅがオールバックおでこ丸出しになりがちだったり、鈴木慶一とケラがずぶ濡れになったりなどの見所こそありましたが、音量が一定せず短いトンネル続きの高速道路でラジオを聴く有様で最悪の音響状態でした。
二度と行くことはないと思うのですが、どうしても聴きたい場合は隣接する公園にタダ聴きエリアがあるので、そこにレジャーシートや椅子を持ち込んでゆったり聴くとよいでしょう。休憩したくなったら少し歩くだけで静かなところに行けるのもタダ聴きエリアの方が楽です。
ちなみに公演は長いので40分、短いので20分とかなのでお金を払って見る値打ちはないと思います。
赤い公園や高橋幸宏 with In Phase(ひと月以内に2回目)やきゃりーぱみゅぱみゅやポカスカジャン(シークレットゲスト)やくるりやNo Lie-Sence(鈴木慶一とケラ)や電気グルーヴ(ひと月以内に2回目)や奇妙礼太郎を聴いたのですが、帰りの混雑でさらに二度と行くことはないの思いを強くするのも体によくないので、高橋幸宏&METAFIVEの2曲目「KEY」まで聴いて帰りました。
とは言え二度と行くことはないと思うものの、会場で10年ぐらいぶりに旧友(YMO好き)に出会えて13年ぐらい前に貸したままの本(浅田彰著「構造と力」、糸井重里編著「ヘンタイよいこ新聞」など)を返してくれるとむこうから言ってきてくれたのでよかったです。
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ナマで踊ろう(坂本慎太郎) 2014. 8. 8 (Fri.)
ゆらゆら帝国をやめた後の1枚目は買いそびれたままなのですが、レコード店他の推薦文にもおどらされて2枚組2,600円+税の本作を購入いたしました。ジャケットは坂本自筆によるキノコ雲を背にスチールギターを弾く坂本骸骨の図。
2枚組の2枚目はカラオケ。スチールギター多用の穏やかな音楽。人類滅亡後の地球に鳴り響き続けるBGMのようであります。1枚目はそこに新自由主義経済体制でむき出しになった支配の行く末と被支配に生きる世界が歌われています。
2曲目から9曲目までは一貫して絶望的ですが、冒頭1曲目と最終10曲目のみにかすかな希望が見出され、革命蜂起をゆるく促しておられるように拝聴いたしました。
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マルゲリータ/パエリア/ラムチョップ/キーマカレー(FRF'14) 2014. 8. 6 (Wed.)
3日目は朝からマルゲリータとビールで景気をつけましたが、雨降り。マルゲリータは注文してから釜で焼く仕組みなので、ちょうどビール1杯飲んだぐらいで焼きあがり、できたてをおいしくいただきました(岸朝子です)。 |
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さらにいつものフィッシュ&チップスの隣の店でパエリアもいっちゃいました。
じゅうぶんおなか一杯になったところで、食べ物の歌が半分以上を占めたBEGIN。大ヒット曲しかしらなかったのでまったく期待することなく、腹ごなしのつもりで拝聴したのですが、たいへんよかったです。食べ物の歌の数々も生まれ育った土地と生き様に根ざした歌詞とメロディ。それを天才的に押しつけがましいところなく伝えておられました。
身も心も満たされたところでオレンジコートの便所の列にならびながらPia-no-jaCをチラ見したのですが、初日にH ZETTRIOのピアノ曲芸を見てたのでありがたみが薄かったです。
便所の列に並び終えるや、田原総一朗がどんな服装で来たかを確かめに行きました。
行楽地にジャケット&スニーカーという爺カジュアルで特筆すべきところはまったくなく、フィールドオブヘヴンで見つけたラムチョップ(小)をいただいてグリーンステージに戻ったところでCDを買うか買うまいか迷い続けてるTHE STRYPES。
グリーンステージに出る方々は皆歌声や表情に上機嫌っぷりがあらわになるのですが、この若造たちだけは終始カッチョつけたままのパフォーマンス。おそれいりました。CDは買わないけど。
気持ちいいほど潔いカッコつけ若造の演奏を拝聴したら早くもおなかが減ったのでキーマカレーをいただいてから憂歌団へ。
35年ほど前に買ったレコードで聴いて以来、その後の35年間ほとんど聴くことのなかった憂歌団でしたが、レコードそのままに聴こえる渋いブルースから名曲「おそうじオバちゃん」まで存分に楽しませてもらって帰宅いたしました。 |
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ミートタコス/天国バーガー/もち豚丼(FRF'14)
2014. 8. 5 (Tue.)
2日目は朝からミートタコスとモヒートで景気をつけてペプシコーラの広告でおなじみのTHE HEAVYを拝聴しながらさっそく転寝。
しかしながら方向性の定まらない楽曲の数々でなかなか寝付けぬまま、早くも昼飯に天国バーガー。いつも通り列に並びながらちょうど1杯のビールを飲んだところで焼きあがります。 |
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オレンジコートまで歩いてヒカシュー・フリー・インプロヴィゼーション・サミット。去年のゴジラ・放射能・ヒカシューがよかったのと、前衛音楽をたっぷりやるぞというユニット名からあまり期待してなかったのですが、程よくヒット曲も交えられて、たいへんよかったです。転寝してたんで聞きそびれた中央アジアのホーメイに巨匠坂田明のサックスも存分に堪能させてもらいました。
加藤登紀子をチラ見してからグリーンステージでごろごろしながら、久しぶりのTRAVIS、相変わらずのザ・クロマニヨンズ、方向性が定まらないDAMON ALBARN。往年の名曲も大いに交えて盛り上げてくれたTRAVISと方向軸がぶれないクロマニヨンズの後だっただけに、一層アルバーンの迷走ぶりが際立つラインナップとなってしまいました。
最後にレッドマーキーで遠巻きにYOKO ONO PLASTIC ONO BAND。腕利きプレイヤーの演奏のうえにオノヨーコの音痴シャウトまたは詩の朗読が乗るという1970年前後の前衛。3曲ぐらいで少し気持ち悪くなったのであまり音のもれ聴こえないところでもち豚丼をいただき、TRAVISよかったんでマニックストリートプリーチャーズをあきらめて退散。
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Fuji Rock Festival '14 2014. 8. 4 (Mon.)
初日と2日目は好天で3日目が終日小雨だったのですが、初日の日焼け止めに問題がありました。
ふつう腕から塗って顔、脚、首の順だったような気がするのですが、何を思ったのか脚から塗ってしまい、腕に塗るにいたることなく日焼け止め塗り作業を終えてしまったのでした。このことに気づいたのが初日の夕刻、日が傾いたころに腕の日焼けの様子のおかしさの要因をさぐるうちにようやく原因究明に至ったものの後の祭りです。
それはともかく、オレンジコートのスペアリブ丼で幕を開けたわたくしのフジロックフェスティバル14でしたが、最初のパフォーマンスはM ZETTRIOによるピアノ曲芸。東京事変にも在籍していたことをそこはかとなく否定するピアノに、ウッドベースと立って弾くドラムス3人組です。目の離せなさにおいて最終日にチラッと見たPia-no-jaCよりも数段上を行く曲芸っぷりでした。つい最前列(付近)で鑑賞してしまい、腕の日焼けとあいまってたいへん消耗してしまいました。
HUNTER HAYESを拝聴しながら転寝した後、定番のフィッシュ&チップスをおいしくいただきました(岸朝子です)。
次に拝聴したのが今年一番の目当てだったTEMPLESだったのですが、どうも調子が悪かったみたいです。CDで聴く歌声の色艶に欠けて可愛い歌声になってしまっていて、4人全員の華奢さとあいまってか弱さが目立つパフォーマンスとなってしまいました。
このあとレッドマーキーからホワイトステージまで急いで途中から高橋幸宏 with In Phase。
全曲高橋幸宏がドラムを叩きながら歌う、というふれこみだったと思うのですが、半分弱は打ち込みリズムで、1曲はギターの人が歌っておられました。
高橋幸宏の軟弱ポップスを堪能した後、グリーンステージに電気グルーヴ登場。中盤の「あすなろサンシャイン」あたりから、最前列(付近)に行ってたら死んでたと思われるハイテンション楽曲の連発であやういところでした。大ヒット曲「N.O.」のときの映像がニューオーダーの初期のアルバムジャケットをモチーフにしてたのがわたくし的には印象的でした。
日焼けもあってここまででじゅうぶん堪能したんで、フランツフェルディナンドやベースメントジャックスとかはどうでもよくなって、レッドマーキーからもれ聴こえるthe Birthdayを拝聴しながら塩豚うどんをおいしくいただいて退散。
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SOMEDAY WORLD(ENO・HYDE) 2014. 7. 16 (Wed.)
ブライアン・イーノとアンダーワールドのカール・ハイドの共作。さらに20歳の若者プロデユーサーと若干のミュージシャンを加え、イーノのスケッチをふくらませて9曲、日本版はボーナストラック1曲追加で2,000円+税のお買い得作品にまとめられました。
わたくし的には好きな音楽の近くにいるけれどもあまり熱心に拝聴したことのないお二方を同時に味わえるということで思い切って購入いたしました。
ありがちなれど聴いたことのないリズムシークェンスをベースに、軽い電子音が幾重にも重ねられ、さらにそこはかとない生楽器のアクセント。そこに思慮深そうな歌声が乗せられていきます。
禅寺の隣の竹やぶで風を感じながら魂の奥底で光る希望を垣間見るかのような心象風景を想起せしめられ、よって必然的に昼寝BGMと化すのでした。
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SUN STRUCTURES(TEMPLES) 2014. 6. 18 (Wed.)
サイケデリックサウンドに現代性を持たせて去年イギリスの田舎町から出てきた4人組の初LP。2,371円+税。サイケと言っても1970年代に入ってからのヘヴィで古臭感漂うものではなく60年代の軽めのものを現在性ある音作りで再構築し、誌的な世界を歌詞にして歌っておられます。
60年代サイケサウンドに詳しいわけではないのでありきたりなたとえですが、SE凝ってサイケ性をかもし出すビートルズのそれではなく、旋律と伴奏がサイケなブライアンジョーンズ存命期ストーンズのそれ。ただし、ヴォーカルにはレノンの張り艶があり、ドラムは手数の少ないスターの後ろノリ。そのぶんリズムに物足りなさが残り、そこが発展の余地とも考えられるのですが、ボーナストラックのリミックスで埋め合わせてくれています。
キャッチィなキラーチューンと意欲的な異色作が概ね交互に配されるLPの構成なのですが、60年代サイケ期はわが国においてはGSブーム。端々にザ・タイガース全盛期のすぎやまこういちメロディを髣髴とさせるシャープやフラットが心地よい楽曲群となっています。
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福島放射能 2014. 3. 5 (Wed.)
サマソニにクラフトワーク来臨とのことで、思案のしどころです。
最近の様子はどんなものかとYouTubeで検索してみたら、一昨年の来日時すでに名曲Radioactivityの福島版日本語バージョンを演奏なさってるところを拝見しました。着実に再稼動に向かうなか、来日意欲を高めてくださってるように拝察しました。
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