音楽日報'18
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輝け! イマケイレコード大賞2018  2018. 12. 27 (Thu.)

年の瀬です。年末なんで恒例のイマケイレコード大賞です。毎度なけなしのお小遣いをはたいて購入した数少ないCDのなかからの選出なので、去年もまったく同じことを書きましたが、安室引退とか関係ないです。

■レコード大賞(海外)
YRU still here? (Ceramic Dog)

■レコード大賞(国内)
Ripple Waves (Cornelius:2年連続受賞)

■最優秀新人レコード大賞
NIHILISTIC GLAMOUR SHOTS (Cabbage)

■審査員特別功労賞
A (Plastics)
OT WORKS (岡崎体育)
EXITENTIALIST A XIE XIE (THE BEATNIKS)
AS LONG AS I HAVE YOU (Roger Daltrey)
TRUE MEANINGS (Paul Weller)


■買ってがっかりさせられたレコード大賞
songline (くるり:2作品連続受賞)

■買うのを我慢して(たぶん)正解だったレコード大賞
EGYPT STATION (Paul McCartney)

BABYLON ROCKER (LIZARD)  2018. 12. 26 (Wed.)

1980年にリリースされたリザードの2枚目。何度目かの再発CDを2,800円+税で購入してきました。
レコードを長いこと高校同級生の久保田香港に貸したままだったのが数年前に30年ぶりぐらいに返してもらっていましたが、レコードプレイヤーがありません。
そんなわけでしばらく放ったらかしだったのですが、今は動画投稿サイトとかでも聴けます。

するとどうしてもデカい音でいろんな場面で聴きたくなってきて、レコードプレイヤーを買うか再発CDを買うか、熟考の末CDを選択した次第です。
This album was NOT produced by J.J.BURNELLと表記されてる本作ですが、前作の1枚目「LIZARD」はストラングラーズのジャン=ジャック・バーネルにプロデュースを託したせいか、ストラングラーズから何かを間引いたみたいなこぢんまりしたパンク作品でした。
そのなかからチャンネルをまわすとこ以外は現在でもある程度通用するTVマジックをどうぞ。


セルフプロでユースで制作された本作はノイジーでヘヴィでダブでオルターナティヴ増量。歌声の腑抜け感に賛否あるかもしれませんが、ありうべき社会派パンクの典型として歴史的名盤の1枚に数えられると思います。
今はなき町工場溢れる70年代末東京北東部の情景が随所に織り込まれてるのも歴史的価値を高めていると考えられます。余談ながらわたくしが作った歌の文句やタイトルの中に2,3出自がわからないし、あえて歌の文句に選びそうにないワードがあってずっと謎だったのですが、すべて本作からのパクリ、もとい引用オマージュだったことが判明しました。

ギリ平成(キュウソネコカミ)  2018. 12. 15 (Sat.)

キュウソ1年ぶりの新作。去年も年の瀬にLP出したばかりというのに、一発録りの2曲を含む12曲に隠しトラック1曲の全13曲にDVD付で3,800円+税。
限定生産盤は角度を変えるとたまごっち風ねずみっちの中の絵が動くシートのおまけ付。
制作期間が短かったせいか、前作にあったような少し新機軸打ち出してみた感は少なく、インディーズ感から毒からJ-POPからライブで盛り上がるサビから批評性から謙虚なところからなどなどのキュウソらしさがまとまった聴きやすい作品になったと思います。


隠しトラックはアンプラグド風ファッションミュージックアレンジの「サブカル女子」リメイク。楽曲の醸し出す雰囲気と歌詞の世界のギャップとフィット感が絶妙に気持ち悪い仕上がりになっていて何度も聴ける、クセになりそうな仕上がりです。
DVDは搬入搬出もメンバーがやったライブハウスツアーのドキュメントとライブで感動的に作られてる風なところもあるのですが、ずーっと飲みながらしゃべってる副音声を聞きながら見たのでよくわかりません。

The 高校バンド(池袋Absolute Blue)  2018. 11. 20 (Tue.)

知らない人がやってるビートルズのカバーバンドってちょっとどうかと思うのですが、友人知人だったりしたら話は別です。
知ってる人がニューミュージック直系J-POPの毒にも薬にもならない楽曲を上手な歌と演奏でやられたりしたらこっちが赤面です。そういう意味で、ビートルズは安心。
主要メンバーの平均年齢60ちょいの先輩方が、50代半ばのサポートキーボードを引き入れてビートルズばかり34曲。
Money (That's What I Want)やらAnd Your Bird Can SingやらPolythene PamからThe EndまでのメドレーやらLPの中の渋い楽曲も交えて決して上手過ぎない演奏で押し通された志に感服させられました。

ボヘミアンラプソディ  2018. 11. 19 (Mon.)

ボヘミアンラプソディーフレディマーキュリーの伝記映画。なぜか大ヒットしているということで日本でのクイーン人気の高さを改めて実感する次第です。と、言いますのもイアンカーティスの「コントロール」やらジムモリソンの「ドアーズ」やらベニーグッドマンの「ベニイ・グッドマン物語」やらモーツアルトの「アマデウス」やら、思いつくミュージシャン伝記映画みたいなのをイメージしつつ割引利用して1,000円で見てきたのですが、「伝記映画」としては格段に劣る作り。ウィキペディア見ただけでやっつけで書かかれた脚本のセリフを、深刻な表情でゆっくり読むだけみたなドラマウェット部分に見るべきところはまったくありませんでした。
一方、ドラマドライ部分はメンバーや会社間のレコーディングやビジネスでのやり取りでクスリと微笑させられるところがちょいちょいあってそこそこ楽しめました。とくにロジャーテイラーがらみが光っていて、表題曲のコーラス録音場面では「ガリレオって誰よ!」とうすらぼんやり誰もが抱いていた疑問を盛大にぶつけてくださってて、ここが本作最大の見どころだったと思います。
あと、フレディ以外のメンバー3人が、だんだん本人に似てくる摩訶不思議。おそらく特殊メイクも利用されていると思うのですが、終盤は完全にそっくりさん。なのに、当初は似ていないのは予算を後半に残しておいたのか、余ったのか?という疑問が残ったでした。

TRUE MEANINGS(Paul Weller)  2018. 11. 15 (Thu.)

TRUE MEANINGS前作よりわずか1年半ぶりのウェラー師最新作。全14曲に2曲おまけがついて2,457円+税。
ここんとこDTMの力も借りて量産されてきましたが、ここで一転アコギ中心の内省作でLPのなかに1曲入ってたら名作感高まる静かな音楽集。
ビートルズにたとえるなら「HELP!(邦題:四人はアイドル)」における「イエスタディ」。The JAMなら「All Mod Cons」の「English Rose」とか、「Setting Sons」の「Smithers-Jones」とか「Sound Affects」の「That's Entertainment」。スタイルカウンシルでは「Our Favorite Shop」の「A Stone Throw Away」とか(以下略)。
これだけですとウェラー師もとうとう老境の域に達せられたのかという心配が先立ちますが、発売前のインタビューでは「このスタイルは今回限り」の旨を語ってらっしゃってて頼もしい限りです。

60歳を目前にしてのモダンな実存レーゾンデートルが己が内にしか在らずという、わかりやすい結論のまわりをめぐる内省が、アコギとストリングス中心の楽曲でしみじみと紡がれてゆきます。


こういう曲調に入りがちなピアノは少ないし、概ね各曲3分から4分前後で簡潔にまとめられていたり、アコギも一人で抱え込まずにアンサンブルで聴かせてくださりたいへん助かります。惜しむらくは約半分が3拍子。もうちょっと絞ってもらえたらもっとよかったと思います。

songline(くるり)  2018. 10. 31 (Wed.)

songlineくるり最新作は12作目で12曲入り2,900円+税。もうすでに興味は交響曲第2番とかに向かってらっしゃると察せられる退屈作
「魂のゆくえ」のときも、その才能の行方が不安になりましたが、まだ軽やかにあふれかえる音符のおかげで楽しく拝聴することもできました。本作は特段歌を作る意欲もなくなった天才の才能の行方の一つの在り方として、既視感溢れるメロディが随所に出てきて眠気を誘います。唯一ロックなインスト曲では明らかにLED ZEEPELINが出てくるのですが、他の楽曲はわかりません。おそらくは滝廉太郎が活躍していた時代の唱歌のメロディが近代日本の集合無意識として天才を通して紡がれているのでしょう。
そんなわけで、岸田研究家の恰好の教材となる以外は人畜無害な退屈作

Ripple Waves(Cornelius)  2018. 10. 15 (Mon.)

Ripple Waves11年ぶりの新作からわずか1年で出たコーネリアスの新作。15曲入り2,400円+税。
レオ今井が声で出演のオープニング曲「Audio Music Check」はテクニクスのターンテーブル購入者向け実用音楽。続く2曲目「Audio Architecture」は映像芸術展のための音楽。ここにおいて、21世紀に入って音像のインスタレーションを試みるコーネリアスサウンドが、絶対音楽と標題音楽の接点を一つ見出した境地に達せられらたと感じせしめられます。同曲のスタジオライブ盤も中盤に収録。


アメリカのラジオ局の仕事では、カバー曲ですがアコギを入れたらフリッパーズの1枚目に入ってるかのような英語詞ポップがあるかと思えば、前作の没曲はギターのエフェクターを変えればコーネリアスの1枚目に入っててもおかしくないポップナンバー。途中のところどころには「ファンタズマ」期のようなサウンドコラージュも出てきて、小山田裏ベストB面集のように聴くこともできます。
21世紀に入ってから正座して耳を澄ませて聴く音楽が多かったゆえ、久々に気兼ねなく聴けるコーネリアスサウンドとあいなりました。
終盤はダメ元で頼んだ細野リワーク、坂本リワークなど他人に頼んで作りかえってもらった6曲。ここは実験性が強いので注意が必要です。

浅香唯(ヤマダグリーンドーム前橋)  2018. 10. 13 (Sat.)

浅香唯2013年の平塚記念以来、久々に浅香唯を拝見させていただきました。
わたくし的には大場久美子時代の後の松本伊代時代の後の森尾由美時代の後の本田美奈子時代の後の時代を築きかけたアイドルで、3枚目のシングル「ヤッパシ・・・H!」とか良かったのですが売れずじまいのまま仕事が忙しくなってアイドルが出るテレビ番組など見られなくなってるうちにまさかのスケバン刑事三代目襲名でのブレイクでありました。
平塚では3曲歌ってくださったはずなのですが、この日は合間にトークのコーナーを挟んでの2曲。当然、「ヤッパシ・・・H!」は歌ってもらえず、「C-Girl」で終演。トークのコーナーでは誕生日にちなんだ3連単1(浅井)-2(平原)-4(佐藤慎太郎)を推奨なさっていて、ちょっと心を揺さぶられましたが、我慢して買わずに正解でした。

NIHILISTIC GLAMOUR SHOTS (CABBAGE)
  
2018. 8. 30 (Thu.)

NIHILISTIC GLAMOUR SHOTS2015年結成後、EPを何枚か出していたキャベッジのファーストアルバム。2,400円+税。
5人組ですが、ギターの一人とキーボードのツインヴォーカル、イギリスのバンドでは他に思い浮かばないユニコーン、キュウソネコカミ方式。
概ねいわゆるポストパンクに位置づけられる楽曲でテンポの速いのが多いのはうれしいのですが、キーボードの人がキーボードはあまり弾かないのですが、歌や効果音でふざけがち。インタビュー発言によると、絶望的な社会状況を歌ってるんで鬱々とならないようユーモアを散りばめているそうです。
バンド名からして「キャベツ」とはふざけてますが、インタビュー発言によると、「俺たちはマンチェスター郊外出身のシュールレアリスト/セミ・アナーキストのガレージパンクバンド」だそうです。比較的キーボードの人の関与が小さい楽曲「Gibraltar Ape」がいちばんのポップチューン。


他の楽曲のビデオもだいたいふざけてますが、キーボードの方の人の歌声はジョニーロットンやジョンライドンに聴こえるときもあるのであなどれません。
それはさておき、インタビュー発言にもあったように歌の対象が鬱々となる現代社会。本作収録曲の本人解説からかいつまむと、意見を変えないものに教えを説くストレス、兵器取引、火炎瓶、SNSのマッカーシズム、ポストモダンにおける権力の濫用、保守党議員の野次、インターネットポルノ産業、オカルト教義、去勢法を逃れる上級国民(SF)、など。わりとわが国とも共通するので話があいそう。必聴です。
もう1曲、兵器取引の歌「Arms of Pleonexia」もどうぞ。


AS LONG AS I HAVE YOU (ROGER DALTREY)
  
2018. 8. 22 (Wed.)

ザ・フーのヴォーカリスト、ロジャーダルトリー26年ぶりのソロアルバム。俺が買わねば誰が買う?と2,600円+税で購入して拝聴させていただきました。
概ね予想通りの楽曲群。50年代60年代のソウルミュージックにリズム&ブルース中心。十代マッチョな若造のころにハイ・ナンバーズで歌い始めたころの楽曲に女声コーラスが入ったものがメインとはいえそれだけではありません。スティーヴィ―・ワンダー70年代の作品や90年代のボズ・スキャッグスなんかも出てきます。昔のソウルに絞った方が作品としては良くなったと思うのですが、まぁ歌いたかったのでしょう。爺さんの思い出話を聞かせてもらってたら突然あまりおもしろくない艶っぽい話が出てきたみたいに聴かせてもらいました。
終盤にはオリジナル曲も出てきて心地よくうとうとさせてもらえます。
あと、ほぼ全曲で参加しているピート・タウンゼントとミック・タルボットの健在ぶりを確かめることができました。

Fuji Rock Festival '18 初日
天国バーガー劣化疑惑  
2018. 8. 1 (Wed.)

ヒップホップ系とかボブディランとか英語がわからないと楽しめない人が多いメンバー構成だったのであまり気合を入れずに赴いた今回でしたが、やはり気合を入れて行かないといけません。抜けた気合のまま参加するとえらい目に遇うと2日目に思い知らされることになります。 門
グリーンステージそれに先立つ初日。ビールを飲みながら寝そべりつつMONGOL800でスタート。2曲ぐらいしか知りませんが、2曲とも聴かせてもらえました。なんでも現在ファーストアルバムのツアーをなさってるそうです。
恒例のフィッシュアンドチップスを早々にいただいてからモヒートも飲みつつ、また寝そべってGLIM SPANKY拝聴。ワーハピも含めて聴かせていただくのは3回目ですが、とうとうジャニスジョップリンのカバーは出てきませんでした。
フィッシュアンドチップスモヒート

そのまま寝そべってたらトータス、甲本ヒロト、奥田民生、チャボが交代で歌うROUTE 17 Roch'n'Roll ORCHESTRA
飯と小便以外は寝そべったまま夕方になってしまい、夜のセラミックドッグに備えて奥の方に行くと、天国バーガーの行列が短かったので迷わず天国バーガービール
天国バーガー 一口いただいて行列が短かった理由がわかりました。その前から肉を焼くいい匂いがいつもより弱いなぁとは感じていたのですが、肉質が落ちている、もしくは牛比率減少豚比率増加でコストを抑えてらっしゃる疑惑浮上。付け合わせのポテトチップもなくなっていまして、少し悲しい思いを味わいました。
気を取り直してフィールドオブヘヴンの最前列(付近)でMARC RIBOT'S CERAMIC DOGに待機。
フィールドオブヘヴン

左にドラム、右にマークリーボウのギター、真ん中にベースやモーグなどの男なのか女なのか何人なのか地球人なのかわからない謎の人、3人とも座っての演奏。最新作中心のヴァラエティ豊かな楽曲にアジテーション詩朗読の曲をはさみつつ超迫力の演奏に打ちのめされました。CDにはあったゲストミュージシャンや多重録音の部分は一切排除されてましたが、それでもじゅうぶん。たくさんライブコンサートを見てきましたが五指に入るライブパフォーマンスだったと言えましょう。
ギターのモニターアンプの調子が悪いみたいでマークリーボウは演奏中全音符や全休符の隙に再三つまみをいじるのですが、そのタイミングでは次のフレーズに間に合わんやろう!と思わせる場面でも次のフレーズを何事もなかったかのように演奏する天才芸。真ん中の人の指図で2つあった真ん中のモニターアンプの1つをマークリーボウの後ろに移動させたり。アンプが1個なくなったせいか曲中何度も楽器を持ち替える真ん中の人がベースの音を出すのに苦労したり。そんな不調もかまわず、曲間ゼロで次から次へと渋い楽曲が驚愕の演奏でつながれていきまして大満足です。
広島お好み 結局のところ、このマークリーボウのセラミックドッグが3日間で断トツのベストアクトだったわけで、これだけでも遠路はるばるやって来た甲斐が、あるいは何十年も通い続けた甲斐があったような気がします。
その後、トリのN.E.R.D.の冒頭だけ拝見して広島お好みをいただいて退散。

Fuji Rock Festival '18 2日目
地獄のかしわ三種盛り  
2018. 8. 2 (Thu.)

モヒート駐車場から会場までの道のり、雨が降ってたんでリュックの上から新調のポンチョをうれしがって着て歩いたのですが、案外蒸し暑く早々にグロッキー状態。よってビールではなくモヒートで爽やかにスタートしたはずでした。まずはグリーンステージでeastern youthを久々に拝見。ベースの人が変わってましたが、変わらず力み過ぎな歌と演奏で何よりでした。
冒頭の3曲ほどで中座してホワイトステージのOLDICKFOGGYへ。
バンジョーとマンドリンとアコーディオン入りのアイルランドっぽい下北パンク。ボーカルのお兄さんのたたずまいや歌声がかっちょよく、大化けするかもの期待をほのかに抱いているのですが、この日は朝一のせいか高音が出ずに苦労なさってて少し残念でした。
そのままPAテント前の座ってても立ってもいい好位置を確保してバスクからやってきたESNE BELTZA
ラッパ入りの大勢の楽団が出てきて立ちあがったところで異変が。銭湯で長風呂したときにしか体験せぬ立ち眩みに見舞われてしまったのでした。時刻は13時過ぎ。朝飯を食い終わってから5時間も経っていました。早め早めに飯を食って血糖値を高めに維持しないとフジロックは命がけです。
そんなわけで目の前の人々が踊って盛り上がるなか、へたりこんでの鑑賞とあいなりました。
終演後、ふらふらと歩いて半死半生のままアトミックカフェトークの津田大介憲法学の木村教授の話を聞いてから巻上公一とPIKA(あふりらんぽ)登場。巻上はテルミンや口琴や笛を吹いてPIKAが太鼓をたたきながら思いついたことを絶叫がちに述べるという前衛パフォーマンス。このままでは熱中症状態に陥るかもしれません、ということで中ほどで中座して近くの旧オレンジコートの店へ。

まずは列を10分間観察。左のタイ料理屋が12人が食い物にありついたのに対し、真ん中の牛丼屋が6人、右の鎌倉バーガーにいたってはわずか4人という配給能力。どの店も少なく見積もっても20人は並んでますから、右の店だと食い物にありつくのに50分待たされかねません。
地獄の鶏三種盛りそこで左のタイ料理屋に並んで前の方にたどりついてメニューを見てびっくり仰天。全部鶏料理ではあ〜りませんか! わたくしは鶏肉(高級なのと香辛料濃厚なのは除く)が苦手です。致し方なく、3つあったらどれかは食べられるだろうと三種盛り千円を注文。が、三種すべて不味く、これぞ地獄のかしわ三種盛り。目玉焼きご飯で急場をしのいで命をつなぎ留めました。
グリーンステージ
グリーンステージに戻ったところでマキシマム ザ ホルモン登場。1曲終わるや否やドラムのお姉さんと津田大輔はんのおもろいかけあいのコーナーがあったんで満足してホワイトステージのユニコーンへ。
ステーキ丼白地にカラフルな水玉のユニフォームでおっさん5人登場。よく聴いていて歌詞もだいたい覚えてる往年の名曲は2曲目の「スターな男」とラス前の「大迷惑」ぐらいでしたが、楽しく拝聴させてもらいました。
終演後、SKRILLEXの終わりの方を拝見してから場外の湯沢東映ホテルのステーキ丼(今年はキャベツの千切り付)を今年もまたいただいてぶっ生き返らせられて退散。

Fuji Rock Festival '18 3日目
かちかちケバブビーフ  
2018. 8. 4 (Sat.)

キーマカレー3日目は昨日の反省(飯(と小便)は早め早めに)から鼓童の太鼓もそこそこに無難にムンバイのキーマカレーライスからスタート。初日2日目と多少雨降りはありましたが、台風が離れたはずの3日目がいちばんきつく、10分間隔で晴れ−曇り−雨−豪雨−狐の嫁入りサイクルが3周か4周繰り返されたのでした。
最初の豪雨に打たれたのち、2回目の豪雨は屋根付きレッドマーキーのLEO IMAIで無事回避。
レッドマーキー

これまでに向井秀徳と組んでたKIMONOSと高橋幸宏を会長と仰ぐMETAFIVEで拝見したことのあるレオ今井のソロか? と思いましたが、ご本人は「ぼくたちLEO IMAIです」とバンド全体を総称して自己紹介されていました。 それはともかく、思ったよりロックアレンジの楽曲群。なんといってもレオ今井の魅力は地声シャウトですが、ロックアレンジのおかげで随所で聴くことができました。

LEO今井終了後、グリーンステージから漏れ聞こえるSuchmosの悪口で盛り上がる3人組が後ろを歩いていました。最新のサッカーの歌のイントロが始まるや「クソだっせぇやつ」の一言では笑いをこらえるのに苦労しました。
ファンの方々はみんなグリーンステージ前方に集ってらっしゃるはずなのでダイジョブだとは思うのですが、ひょっとすると気を悪くされてる方も近くにいるかもしれませんから、言葉には気をつけたいものですが、 後ろの3人組の会話には概ね激しく同意です。
LOTUS CAFE志がないよりはある方がいいに決まってますが、ブラックコンテンポラリーミュージックのクソだっさいジャパニーズシティポップ化はシャネルズまでで終わりにしてもらっていいと思っています。

後ろ3人組と別れた後は心静かにフィールドオブヘヴンへ。アメリカ白人しかやらないカントリー基調でブルース入った渋〜いWESTERN CARAVANのおじさんたちの後半を聴きながらLOTUS CAFEのレモンスカッシュを幸いなことにテント内でいただいてるときに豪雨を回避したら、キューバからやって来たINTERACTIVO登場。
歌しか歌わないおっさんが4人もいるうえにヴァイオリンを弾くお姉さんに、ときどきベースのお姉さんも歌に加わり、もちろんラッパ付きのキューバ音楽。

陽気なキューバサウンドで心和ませたらおやつにぐるぐるウィンナーを食べてからグリーンステージに戻って一服するや、ハワイからやって来たJACK JOHNSONの心地よいメロウサウンドの冒頭で中座して早め早めの晩飯へ。
エジプトケバブ屋ルクソールカバブのビーフライスを初めて食ったのですが、肉が固くて食べ応えじゅうぶん。胃袋とともに顎の筋肉も満たされたのでした。

帰ってきたところでちょうどJACK JOHNSON終了。帰りの運転に備えて寝る態勢にに入ったのですが、強風に吹かれてなかなか寝付けないうちにBOB DYLAN & HIS BAND登場。寝付けないまま6曲ほど拝聴した後の7曲目ぐらいから熟睡。終演の大歓声で目覚めて、退散しました。
SEE YOU IN 2019

UNFAIR GROUND  2018. 8. 6 (Mon.)

牧草養育のためのグラストンベリーフェスティバル休演の機会にイギリスからフジロックフェスティバルにやって来たUNFAIR GROUND。キャスト・スタッフらの人的資源だけでなく、装置や機材も輸送するというんでどんなすごいものがやってくるんや?と思っていたのですが、まだ時間帯が浅かったせいか現場はあまり盛り上がってませんでした。



YRU Still Here? (Ceramic Dog)  2018. 7. 26 (Thu.)

フジロックの予習でいちばんヒットしたのが、もちろんヒップホップの人とかボブディランとかではなくマーク・リーボウのセラミック・ドッグ。今年出たばかりの最新作を2,500円+税で購入しました。
フリージャズの人のようでいてジョンゾーンから矢野顕子まで芸術性意識高そげな人々に請われてギターを弾くセッションミュージシャンでもあります。そのギタリストだったリーボウのバンドプロジェクト第3作が本作。原則おっさんが怒りながら歌ってるということでポップグループに似てるかもしれませんが、音楽性はだいぶ違います。
まじ怒りながら歌ってる3曲ぐらいはポストパンクな色合いが濃いですが超絶テクニシャンぞろいのメンバーゆえに為せる業か、カリプソ風、インド風、変拍子、前衛オルタナ、テクノファンクなどなどヴァラエティ豊かな楽曲の数々にグルーヴィーなギターが乗ってきて聴きごたえじゅうぶんです。
ただ、半分弱はインスト曲でしかもフリージャズの人だから何時間でも弾いてられるゆえか、インスト曲が長いという点が玉に瑕かもしれません。


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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ アディオス
  2018. 7. 25 (Wed.)

1999年に制作され意外な世界的ヒットとなった音楽ドキュメンタリーの続編。前作見てませんが各種割引を利用して1,100円で鑑賞してきました。
主要メンバーの苦労話にキューバ音楽の歴史を交えての序盤。頑固爺がいがみ合う場面も交えた前作制作過程を経ての中盤からは前作の大ヒットで忙しくなった老人楽団の珍道中という具合に盛り上がっていきます。当然のこととは言えキューバの美しい光景に心地よいキューバ音楽が流れまくって眠くなりかねませんが、ちょいちょい老人たちが老人ならではの名言を吐くので字幕から目が離せません。
前作からの18年の間にはもちろんメンバーの死も訪れるのですが、死ぬ6日前の最後の公演や2週間前の最後の公演の映像があったりして、生涯ミュージシャンをまっとうした老人たちの生き様に微笑まずにはおれませんでした。

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ニットキャップマン  2018. 7. 20 (Fri.)

河原町のジュリー、リー・スクラッチ・ペリーと並び三大ホームレスイメージの巨匠の一角、常田富士男死去の報にムーンライダーズ「ニットキャップマン」で追悼の意を表したく思うのですが、冒頭7分と歌の後5分岩井俊二の「映画」があります。 合掌


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走れ!自転車  2018. 7. 17 (Tue.)

問題はガールズ決勝。とくに児玉、高木の勝ちたい気持ちが強すぎたということで周回のまんま前受け梅川風子選手(東京)の成り行き先行から番手の小悪魔が追込むだけというレースになってしまいました。ほかの競輪場ならともかく松戸でこれはいただけません。ということでお届けします、子門真人歌唱松戸競輪テーマソング「走れ!自転車」、どうぞ。


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NO MUSIC, NO LIFE!  2018. 7. 3 (Tue.)

タワーレコード渋谷店2階喫煙所では現在ビートニクスのお二方の説教を拝読できます。
画像の下に引用させていただきます。
THE BEATNIKS
TOWER RECORDS
音楽を創る時、今がこんな時代だからこういう音を創るべきとか、
発信したいとかは意識したことはないのかもしれません。
ただ、結果的にそうなっているのかもしれない。
僕らはいつもその時々を懸命に、神経質なくらい厳密に、
でも精一杯やわらかに生きてきたつもり。
そして、それが音になっているのだと思います。
時には馬鹿みたいに明るく・・・。
(高橋幸宏)

今と生きるには、今を知る事が必要不可欠と思います。
それは、音楽や映画、演劇、その他
たくさんの創作物を作る要因となります。
経験は意味が無く、歴史から学び、次々とドアを開け、
出口を入り口として今の音楽を作る。
知恵が要る、それを得るために息をしている、聴いていただく、
この循環こそ永遠に続いて欲しい事なのです。
真の平等が在ると思います。
(鈴木慶一)

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EXITENTIALIST A XIE XIE
ON THE NEAT FREAK GENERATION (THE BEATNIKS)
  
2018. 6. 30 (Sat.)

EXITENTIALIST A XIE XIEビートニクス7年ぶりの新作は通算5作目。税込3,240円。
冒頭、前作で比重が大きかった気がするノイズ系のインスト曲から始まって嫌な予感を醸し出しますが、2曲目がニールヤングのカバー曲。1曲目とは逆にエモーショナルなバンドサウンドに振り切れたかと思うと、時代状況を反映した不穏な3曲目。
以降も種々雑多な変化球がコーナーぎりぎりに投げ込まれてゆかれます。
ニールヤング以外はすべて曲は共作。歌詞は共作半分、鈴木半分ぐらいですが、歌は概ね高橋から入りつつも鈴木も同じぐらい出てきていいとこはたいがいハモるという狩人方式。なので歌ものとしてはいちばん楽しめるビートニクス作品に仕上がったように思います。
当初は出口主義(Exitentialisum)を標榜して始められたユニットでしたが、出口が次の入口につながってることに早々に気づかれ、今や老境の開き直り。ポピュラーミュージックの歴史の積み重ねをビートニクス風軟弱サウンドにまとめて最後は赤塚不二夫で大団円。80年代ビートニクスでは考えられない老境の開き直りで時代と対峙するユーモアを見せつけてくださったように受け止めました。


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ZOOM G3n  2018. 5. 24 (Thu.)

連休前にマルチエフェクターを購入しました。これまでのコンパクトエフェクターが1個1万円近くするのに1つの音しか出ないのに、これ1台をエレキギターにつなぐとアホほどいろんな音が出て税込18,500円。これはお得です。
とは言え操作は面倒。前世紀に出始めたころよりははるかに使いやすく、かつ価格も下がったとはいえ、ひと月近くかかってようやくオリジナルサウンドを一つ仕上げることができました。

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OT WORKS(岡崎体育)  2018. 5. 14 (Mon.)

OT WORKS岡崎体育の頼まれ仕事集全12曲に8曲入りDVD付で2,593円+税。
「舟を編む」のアニメ世界に岡崎体育が紛れ込んでる「潮風」のミュージックビデオなど、動画投稿サイトではなかなか見つからないものも収録されてますからDVD付がオススメ。動画投稿サイトで何度も見た「割る!/岡崎体育÷JINRO」とか「お風呂上りにパピコを食べる歌」ですが、DVDでテレビ画面で見るとぐっと迫力上がって見えます。また、逆にスナックで盛り上がってるときに出てくる紙吹雪のCG処理が意外としょぼいことなどもわかります。



他に、ポケモンのエンディング曲やコロコロコミック40周年記念ソングなども収録。CDだと3番まであるものもDVDでは1番だけなのでちょうどいいでしょう。
さらにCDには「メジャー」の意味の両義性だけで1曲仕上げたものの発表の機会を逸してた幻のメジャーデビュー曲「MEASURE」がボーナストラックとして、DVDではちょろっとBGMの発注に応えただけの京都コンピュータ学院のCMなんかも収録されてます。


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A (Plastics)  2018. 3. 31 (Sat.)

2014年に佐久間正英、2017年に中西俊夫をなくして、半分近くがいなくなったプラスチックスのライブ盤。とは言え中西生前の2016年の録音。3,000円程度の通常版もあったのですが、せっかくなんで税込4,320円の2枚組限定盤を買ってしまいました。名曲「COPY」や「Too Much Information」のデモが入ってるとは言え、5曲で本体千円増しはどうかと思うクリエイター価格。香典だと思うことにします。
肝心の1枚目の方は15曲入りでライブの失敗とそのリアクションなども入ってますが、古いリズムボックスに乗っての80年代初頭のままの歌と演奏。聴きどころは佐藤チカの代役のお姉さんリンダdadaの歌声と合いの手で、佐藤チカ以上に佐藤チカなカタカナ英語で堂々と歌とコーラスと合いの手で盛り上げてくださってます。
「Welcome Plastics」に出てくる歌詞の「若者」が「老人」になったり、「Too Much Information」のan・an やpopeye がLine やFacebook になるといった更新も若干そこかしこにありました。
終盤は即興演奏も交えて1曲を長くやるロックな要素も取り入れてのライブならではの盛り上がりを見せ、アンコールの「COPY」から「Top Secret Man」で大団円。Top Secret Man 間奏のシンセのレベルが低くてよく聴こえないままというもともとがパーティバンドの面目躍如な低クオリティで本体3,000というクリエイター価格はどうかと思わされましたが、まぁ香典と思って。

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FROM THE JAM
(Shibuya duo Music Exchange)  
2018. 3. 16 (Fri.)

1月、ポールウェラー師の横浜公演の会場付近で外人が配るチラシで知ったブルースフォクストン来日公演。フォクストンのベースだけが本人であとの二人は違う人という微妙なコピーバンドがFrom the Jam というわけで税込6,500円の前売券を買って行ってきました。
入口でQRコードのチェックをしているのが横浜でチラシを配ってた外人。バンドを呼んでくれた感謝の意を込めて「ありがとう」と大声で伝えるやにやりと外人笑いで返してくれました。
早くに前売券を買っていた成果。整理番号がそこそこ若い数字で、前から3列目付近をゲットできました。
3人のうち1人しか本物がいないというメンバー構成で、客の入りが若干心配でしたが、700人入りの箱がそこそこ満員で開演前から期待感があふれていました。
開演時刻になるや、THE JAM唯一のインスト曲「Circus」が流れるなか、3人のメンバーが登場。無料動画サイトで見るライブでは、ギターかキーボードのサポートメンバーがいることが多いようですが、予算の都合からか3人のみでの演奏。
一発目の「ゴーイング・アンダーグラウンド」から大いに歌って踊って盛り上がらせてもらいました。
客の入りがイマイチだった1980年の京都公演は2列目だったのですが、目の前がフォクストン。ウェラー師が遠かったのが思い出されます。今回は、ラッセル・ヘイスティングスという偽ウェラーの目の前に位置して大いに歌って盛り上がったのでした。
途中、「English Rose」などのアコギのコーナーで少し休ませてもらいましたが、「That's Entertainment」はエレキでロックアレンジ。
1部最終曲は「イートン・ライフルズ」。歌の最後、ウェラー師がアンプに向かって前衛的なフィードバック奏法を延々奏でる間、いつも所在なさそげにAm7のアルペジオを延々繰り返してたフォクストンですが、ラッセル・ヘイスティングスという偽ウェラーは客を煽ったり、フォクストンの方に顔を向けたりしてくれる優しいところがありまして、フォクストンも笑顔を返したり、アルペジオをやめてルートだけで手を抜いたりして楽しそうに演奏されてたのが印象的です。
アンコールは地下鉄SEから始まる「Down in the Tube Station at Midneight (邦題「チューブ・ステーション」)」からの4曲。
2曲目「イン・ザ・シティ」ではステージ前中央付近に平均年齢52歳(推定)のモッシュが発生する盛り上がりを見せ、ウェラー師も最後にもってくることが多い「Town Called Mallice(邦題「悪意という名の街」)」の大合唱で大団円。
NO songs LP
1 Going Underground single (1980)
2 David Watts 3rd "All Mod Cons"(1978)
3 When You're Young single (1979)
4 Saturday's Kids 4th "Setting Sons"(1979)
5 Smithers-Jones 4th "Setting Sons"(1979)
6 In the Crowd 3rd "All Mod Cons"(1978)
7 Mr. Clean 3rd "All Mod Cons"(1978)
8 News of the World single (1978)
9 Liza Radley single c/w "Start!" (1980)
10 English Rose 3rd "All Mod Cons"(1978)
11 Strange Town single (1979)
12 Now the Time Has Come original (2016)
13 To Be Someone (Didn't We Have a Nice Time) 3rd "All Mod Cons"(1978)
14 'A' Bomb in Wardour Street 3rd "All Mod Cons"(1978)
15 The Butterfly Collector single c/w "Strange Town"(1979)
16 That's Entertainment 5th "Sound Affects"(1980)
17 Start! 5th "Sound Affects"(1980)
18 The Eaton Rifles 4th "Setting Sons"(1979)
  encore
e1 Down in the Tube Station at Midnight 3rd "All Mod Cons"(1978)
e2 In the City !st "In the City"(1977)
e3 The Modern World 2nd "This is the Modern World"(1977)
e4 Town Called Malice 6th "The Gift"(1982)

終演後、ラッセル・ヘイスティングスという偽ウェラーがセットリストを前方の客に払い下げてくれて、ちょっとした撮影会に。見ると、80年最初の日本公演1曲目だった「Thick as Thieves」がリストアップされてるのに演奏されずじまいの残念無念だったことがわかりました。


BR-800  2018. 3. 6 (Tue.)

BRシリーズ先週リズムマシンの電池を交換してデータを飛ばしたことについてご報告差し上げました。そのときは、一から出直しと申し上げたのですが、マルチトラックレコーダーに残ってました。
20世紀末に大枚はたいて購入したBR-8は今や珍しいZIPディスクに保存する方式。21世紀になってから中古を2万で買ったBR-1180は当時珍しかったハードディスクに保存する方式。
これらに残ってるデータから今年4万円+税で購入した、SDカードに保存する方式のBR-800へのコピーがほぼ完了しました。デジタルなので音質劣化も僅少でいいのですが、8から始まって1180に増えた後800に戻すローランド社の付番ポリシーが理解できません。

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電池交換  2018. 2. 27 (Tue.)

ACアダプターをつないでいても内蔵電池が切れるとBattery Low!なるメッセージを出すのみでまったく動作しないのはどうかと思うRoland社製リズムマシンの電池交換に挑戦!
まずは購入してからたぶん25年ぐらい、Battery Low!が出てかれこれ6年放置のDR-660の底板をドライバーではずしまして、中の基板を持ち上げ電池発見。


2個セットでおよそ600円の同じ電池をホームセンターで買ってきて交換して元に戻したところ、復旧しました、いや、初期化されて復活。正常に動作はするのですが、幾晩も徹夜して作ったリズムパターンもドラムセットもパターンを組み合わせたソングも元の木阿弥。おそれいりました。

続いて購入から20年弱、最近久々に電源を入れたら恐怖のBattery Low!メッセージを出してまったく活動を停止したDR-770の電池交換。
ひょっとするとデータが残るかも、と電池交換時に電源アダプターをつないでみたもののDR-660と同様、見事に工場出荷時に戻って動作するようになりました。まったくおそれいるつくりです。


そんなわけでメーカー的にはデータの保存を推奨してますが、MIDIという特殊な規格のケーブルでつないで別の機材に保存せねばならないのですが、リズムデータの保存のためだけにそんな別の機材を買う余裕はないのでバックアップデータはありません。
よって、一から出直しです。

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FROM THE JAM  2018. 1. 25 (Thu.)

先日のポールウェラー師公演の会場に入る交差点でチラシを配る外人含む二人組によると、3月にブルースフォクストンが来日するそうです。ポールウェラー師のThe Jam でベースをやってたけれども
82年の解散後、数年前のウェラー師の作品で1曲ベースを弾いたことが話題になるまで何をなさってたのかよくわからないままの人でした。
いったい一人で来て何をするのか?と思いましたが、調べてみたところ数年前からFrom the Jam なるバンドを組んでイギリス各地をドサ回りして稼いでらっしゃる模様。オリジナルメンバーたるご本人が在籍してるのでコピーバンドと言っていいのか微妙ですが、もっぱらThe Jam の楽曲を披露されているようです。
ここまでの情報では期待半分不安半分でしたが、YouTubeで見てしまったら盛り上がること確実。でもウェラー師はいない。拝聴しに行くべきかどうか、苦悩は深まります。

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PAUL WELLER Japan Tour 2018
(横浜ベイホール)  
2018. 1. 24 (Wed.)

ポールウェラー師のワールドツアーが始まりまして、初日は大阪だったのですが、2日目土曜日の横浜公演に行ってきました。とうとう9,000円。
ウェラー師を迎えるにはあまりにこぢんまりしてる横浜ベイホールなのですが、その分師に近いし前回2015年10月のも盛り上がりました。
整理番号が300番台だったんで最前列とはいきませんでしたが、前回同様声が届きそうなところで鑑賞させてもらいました。



とは言え、客に外人が少なかったせいか、客層の高齢化か、前回に比べると若干盛り上がりに欠けたかもしれません。
新作の内容から案の定エレピのコーナーが多いことは予想の範囲内でしたが、それ以上にメンバーと楽曲のせいかもしれません。メンバーはここ数年不動の6人編成。選曲は数年前の作品とくに2015年の前作「サターンズパターン」あたりからのチョイスが多く、15年の演目と結構かぶっていました。そこらへんに若干の盛り上がりに欠ける難点があったような気がします。
しかしながら、それゆえの歌と演奏の安定感から、まだまだ若いぞというウェラー師の意気込みが伝わってきまして、高齢化する客は足腰にきました。
余談ながら今回目立ってたのがベースの人。単に前の客の頭の隙間からよく見えたからかもしれませんが、演奏とコーラスにたいへん頑張ってらっしゃいました。一方、エレピのコーナーでは、ベースの人がマイクの前に立つとウェラー師が結構な割合の客の死角になるのですが、そんなこともお構いなしなのがウェラー師のウェラー師たる所以の一端です。

NO songs LP
1 I'm Where I Should Be PW 12th "Saturns Pattern"(2015)
2 White Sky PW 12th "Saturns Pattern"(2015)
3 From the Floorboards Up PW 8th "As Is Now"(2005)
4 The Eton Rifles Jam 4th "Setting Sons"(1979)
5 Nova PW 13th "A Kind Revolution"(2017)
6 Saturns Pattern PW 12th "Saturns Pattern"(2015)
7 Long Long Road PW 13th "A Kind Revolution"(2017)
8 Up in Suze's Room PW 4th "Heavy Soul"(1997)
9 She Moves with the Fayre PW 13th "A Kind Revolution"(2017)
10 Into Tomorrow PW 1st "Paul Weller"(1992)
11 Man in the Corner Shop Jam 5th "Sound Affects"(1980)
12 Have You Ever Had It Blue TSC film"Absolute Beginners"(1986)
13 Shout to the Top TSC 3rd "Our Favorite Shop"(1985)
14 Hung Up PW 2nd "Wild Wood"(1993)
15 You Do Something to Me PW 3rd "Stanley Road"(1995)
16 Woo Se Mama PW 13th "A Kind Revolution"(2017)
17 Friday Street PW 4th "Heavy Soul"(1997)
18 Porcelain Gods PW 3rd "Stanley Road"(1995)
19 Start! Jam 5th "Sound Affects"(1980)
20 22 Dreams PW 9th "22 Dreams"(2008)
21 Peacock Suit PW 4th "Heavy Soul"(1997)
  encore
e1 These City Streets PW 12th "Saturns Pattern"(2015)
e2 Above the Clouds PW 1st "Paul Weller"(1992)
e3 Be Happy Children PW 11th "Sonik Kiccks"(2012)
  encore
e4 Wild Blue Yonder PW single(2004)
e5 Long Time PW 12th "Saturns Pattern"(2015)
e6 My Ever Changing Moods TSC single(1984)
e7 Broken Stones PW 3rd "Stanley Road"(1995)
e8 The Changing Man PW 3rd "Stanley Road"(1995)



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