音楽日報'24
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輝け! イマケイレコード大賞2024
  
2024. 12. 27 (Fri.)

年末恒例レコード大賞の季節がやってまいりました。とは言え、買ったレコード(CD)が少なすぎて大賞も何もないと選考をやめたのが昨年。今年も数えてみたら3枚しか買ってませんでした。
昨日2枚買って5枚になりましたが、まだ聴いてません。そんなわけで今回はやけくそで3枚全部大賞ということにさせてください。

■レコード大賞(欧州)
INTERPLAY(RIDE)
66 (Paul Weller)


■レコード大賞(国内)
らんど(ZAZEN BOYS)

小山田圭吾 炎上の「嘘」
東京五輪騒動の知られざる真相
(中原一歩/文藝春秋)
  2024. 10. 15 (Tue.)

一応読み終えて感想を書くつもりだったのですが、帰宅途中に一杯ひっかけてきてから書くにはちょっとヘヴィなんで、明日はきっと真っ直ぐ帰ってきてから書きます。

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小山田圭吾 炎上の「嘘」
東京五輪騒動の知られざる真相
(中原一歩/文藝春秋)
  2024. 10. 16 (Wed.)

2021年夏の騒動のとき、件のロッキングオンジャパンもクイックジャパンも読んだ者として強い違和感がありまして、沢田君(仮名)との友情物語あるいは障碍者との付き合い方のあるべき一類型と受け止めてたものが何故こうなった?との疑問を禁じ得ませんでした。
その謎は数日後、真っ先に外山恒一によって解き明かされ、さらに数々のブログやウェブサイト、最終的には片岡大右著『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』で社会学的観点から「インフォデミック」に焦点を当てて解明されました。
(つづく)

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小山田圭吾 炎上の「嘘」
東京五輪騒動の知られざる真相
(中原一歩/文藝春秋)
  2024. 10. 31 (Thu.)

(前回までのあらすじ。いわゆる小山田騒動の謎は外山恒一や片岡大右らによって晴らされた)
そんなわけで2021年緊急事態のMETAFIVE苗場公演ではメンバー6人中4人不在で「環境と心理」ヴォーカルリレーが聞けずじまいに終わったという実害をこうむったものの、そのうち明けるだろう謹慎状態が終わるのを待っていました。
結果、約1年近く活動が自粛されたのですが、その間のことも本書では詳述されています。
その初期には殺害予告も含む殺伐としたネット環境がつづられ、人間(群衆)が一番怖いというデビルマン的テーマも浮かび上がってきたのでした。
そんな騒動渦中を振り返る前半3章は以下の文(太字)で締めくくられます。

今の日本のマスコミ全体に聞きたいのは、調べ直したのか? ってこと

後半では小山田の生い立ちやら和光学園やらについて深く語られ、同級生取材から和光での、さらには業界での小山田像が立ち現され、ROとQJインタビューから捏造された嘘サイトとの相違が追求されていきます。
最後の方では逃げまわるRO山崎洋一郎の人間の小ささも浮き彫りになりますが、これは余談のうちでしょう。
エピローグでは、いじめに関する問題なのに関わる発言のほとんどがいじめというパラドキシカルな問題提起でまとめられるのですが、2022年謹慎明け最初の苗場公演での終演挨拶を背後から撮った写真が添えられていて感無量となります。拍手喝采する万単位の客のなかにわたくしもいるはずですが老眼でなくても見えません。

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66(PAUL WELLER)  2024. 8. 31 (Sat.)

5月25日のウェラー師66歳誕生日の前日に発売された最新作。イントロ短めでたたみかけられる12曲に日本盤は1曲おまけがついてもLPレコードサイズの46分あまりにおさまって税込2,860円。
5月末に発売されてから感想をまとめるのにずいぶん時間がかかってしまいました。
マッドネスの人に歌詞を書かせた冒頭1曲目は決して悪くないのですが、数年前のアコギアルバムに入っていてもいい仕上がりで一抹の不安が。3曲目は今年の来日公演でもやってた楽曲でギャラガー兄に歌詞を書かせてたものでした。あと、ラス前、プライマルスクリームのギレスビーに歌詞を書かせた楽曲あたりがアッパー系で盛り上がります。



中盤はダウナー系渋めの楽曲が続き、昔のスタンダードナンバーのようなアレンジの楽曲も多く、なかなか起きて最後までたどり着けず感想をまとめるのに時間がかかってしまったのでした。



50年近く前は社会状況に対する怒りをパワフルな楽曲でストレートに訴えられていたウェラー師ですが、年齢をタイトルにするほど老境を自覚されたのでしょうか。逃げ場を探す内省的な曲調で歌詞の一部も頼める奴に頼むという態勢となった本作でした。

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107 SONG-BOOK(THE NATARSHER SEVEN)
  
2024. 8. 21 (Wed.)

まだパンクムーヴメントが京都まで届いてない70年代末、フォークギターでちょっと古いフォークソングを歌うのがカッチョいい時期がありました。
生家の従業員として(たぶん最低賃金ぐらいで)来てくださってた若者に師事してちょっと古いフォークソングを学び始めたのですが、そんなとき高石ともやはフィールドフォークとも呼ばれるアメリカ民謡からアイルランド由来のブルーグラス、さらにマザーグースから日本民謡まで、「フォーク」の語義に順じた深掘りを進めてらっしゃりその集大成を107ソングブックとして自費出版されていたのでした。合掌

フツーの本屋では売ってなかったので、バスだったか電車だったかとんと忘却しましたが、京都市西端の方の楽器屋かなんかで売ってるという風のうわさを頼りにフォーク仲間4人ぐらい(後にニューミュージック系とパンクロック系に分裂)で買いに行きました。
この後レコードシリーズとしてリリースされましたが、ゲストも多彩だったマザーグース編「ハンぷティ・ダンぷティ」をいちばんよく聴いたと思います。

107ソングブックからは、「オー・スザンナ」と「わが大地のうた」を人前で歌ったことがあるような気がします。




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宵々山コンサート  2024. 8. 22 (Thu.)

(昨日からつづく)そんなわけで夏休み直前の日曜日は宵々山コンサート。全席自由席ですから土曜日学校が終わってから並びます。4人ないし5人組でローテーションを組み、深夜から早朝は全員で過ごし真夏でも明け方は結構寒いということなどを学んだと思います。
当日も交代でいったん帰宅して開場の昼頃までに再集合という塩梅で宵々山コンサートから我々の自堕落な夏休みが始まったのでした(たぶん中3と高1の2年)。

[ライブLP中ジャケ]


我々の学校OBの自切俳人先輩がヒューマンズーを結成してレコードを出された直後ということでいちばんのお目当ては自切俳人とヒューマンズーでしたが、主宰のザ・ナターシャ―セブンはもとより、杉田二郎、石川鷹彦、諸口あきらといった近しい人々に限らず、戦前からスウィングジャズをなさってた谷口又士とオールドボーイ・オールスターズ、坂本九、宮城まり子、永六輔(主宰)、淀川長治、谷啓と安田伸といった皆さんの演奏やトークを夜まで拝聴させていただき、へとへとになって自堕落な夏休みに突入したのでした。



[裏ジャケ]


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すえひろ  2024. 7. 30 (Tue.)

苗場までの道のりですが、例年だいたい朝6時台後半に出て10時台前半に着く感じで4時間弱。それが今年は関越道事故渋滞でたいへんな目に遭ってしまいました。
渋滞は外環道に伸びて合流のために左に寄っとく自動車で走行車線は大渋滞。追い越し車線も流れ出したり止まったり。かと思うと後方から自動車がまったく来ない時間帯があったりしています。
どうやら分岐点が近づいて追い越し車線を止めてでも走行車線に車線変更する輩がいるようです。感触的には外環道から関越道に10台合流する時間に追い越し車線から走行車線への車線変更が9.5台。そんなわけで走行車線は1時間経っても数十メートルしか進みません。
意を決して追い越し車線が後方で塞がってる隙を突いて鶴ヶ島ジャンクションを直進。一つ先のインターチェンジから一般道で関越道渋滞地点の先までの急がば回れ作戦で難局を切り抜けたのでした。
月夜野インターチェンジを降りたらもう昼どきだったんで、いい感じの国道沿い食堂「すえひろ」で舞茸天そばをいただきまして、現地着は14時台後半。渋さ知らズオーケストラ家主を見逃した次第です。

Fuji Rock Festival 2024
初日_GHOST-NOTE  
2024. 8. 2 (Fri.)

大渋滞で14時台後半に現地着となりましたが、とりあえずのビールを二口三口飲んだところでグリーンステージにマカロニえんぴつが登場。どういう演奏だったのかの記憶がないほど昼寝をさせていただき、終演後比較的すいてるトイレや喫煙所を求めて奥地へ向かいました。

諸々の小用を済ませるともう夕刻。
オレンジカフェ数軒の飲食店でぱっと見いちばん美味そうなカレー屋がいちばん長い列でしたが、意を決して並びました。
が、しかし。10分ほど並んであと10分ほどでありつけるかというタイミングでビーフカレー売切れ。あとはチキンカレーしかありませんが、わたくしはかしわ(鶏肉)が苦手です。


そこで隣の隣のハンバーガーに急遽変更。ベーコンチーズバーガー1,300円は割高感あるもののたいへんおいしくいただきました(ただし、ベーコンの塩味とひき肉にまぶされた胡椒でこのあと喉がカラカラに)。


ベーコンチーズバーガーを食べ終わるや、フィールドオブヘブンからGHOST-NOTEの1曲目が聞こえてきました。
ジャズの人々と聞いていて、確かに動き続けるベースとテンションコード入れまくるエレピはそんな感じでしたが、リーダーのおっさんのドラムはエイトビート基調で煽り声も交えてがんがん攻めてこられてまして、そこに小さいおじさんの刻みパーカッションとアフロヴォーカルの広い音域、さらいラッパによってこれぞまさにファンキー!のノリが醸し出される豊饒な音楽。さらにメンバー全員変体ソロを披露して客を笑わせにきます。ドラムのリーダーが「ジェームスブラウンにどうのこうの」みたいなことを言って客が盛り上がるとアフロヴォーカルがいいタイミングで「Who's that?」のボケまでカマしてくれました。
終演20時でしたが、明日早いんでここまでにして初日は滞在約6時間で退散。

Fuji Rock Festival 2024
2日目前半_くるりなど  
2024. 8. 3 (Sat.)

2日目前半は概ねグリーンステージの後ろの方でのんびりと。駆けつけ一杯のビールの時間帯は東京スカパラダイスオーケストラ。相変わらず安定のパフォーマンスでした。
続いてTHE LAST DINNER PARTY。衣装の世界観がまったくバラバラで女子高文化祭かと思わせるイギリスの女子5人組にサポートドラムを加えての6人編成。
個性派女声ヴォーカリスト多数のエッセンスを煮詰めたようなエキセントリックなリードヴォーカルに引っ張られる小難しいアートロックな味わいですが、まだ若いだけあってか間奏やコーラスは爽快。終盤にはブロンディの「Call Me」もカバー。
あと、特筆すべきはベースのお姉さんの日本語MC。我々の中2英語ぐらいに該当する日本語でメンバー紹介やら今日新幹線に乗りました、速いですねー、みたいな会話で客のハートをがっちりキャッチされましたが、他のメンバーにはちんぷんかんぷんだったことでしょう。次に何を話してくださるかわくわくしましたが、長く話されたのは2回だけでした。
この後は比較的すいてるトイレと喫煙所を求めてゲート外のイエロークリフへ。去年もいただいた仙台牛ガーリックライスを昼食にしてグリーンステージに戻ると10-FEET登場。気合がからまわるステージに中盤うとうとさせてもらいました。
客を「おまえら」呼ばわりすること自体は別にいいのですが(平沢師は「おまえたち」)、曲間に繰り出されるバイト先の先輩の根拠薄いポジティブシンキングな説教みたいなご高説は後半食傷でした。

夕刻になってところ天国でところてんとモヒートをおやつにしてホワイトステージへ。


ホワイトステージでは椅子に座ってもいいエリアと立ってないといけないエリアの中間に位置したのですが、結局全員起立を求められることに。また昔の賑わいに戻ってきたのはいいのですが、年寄りにはつらかったです。
そうこうしているうちにくるり登場。概ねフジロックでは天気が出てくる歌から始められてる気がするのですが、この日は1番で
曇りがちなその空を
一面晴れ間にできるように

と歌われる「奇跡」から。
ライブでおなじみの「モーニングペーパー」の重たいエンディングから「ロックンロール」のイントロに入るいわゆる鳥肌モノのメドレーもありましたが、近年あまり聴いてないんで知らない歌もちらほらでした。
「ワールドエンドスーパーノヴァ」のイントロがやけに長いなぁと感じてたら別の四つ打ちソングだと途中で判明し、その後そのまま「ワールドエンドスーパーノヴァ」が始まったときは笑っていいのかビミョーでした。


くるり終演後まだクラフトワークまで2時間以上あるので、今度は奥地の比較的すいてるトイレと喫煙所に立ち寄り、ついでに夕食に和歌山ラーメンをおいしくいただきました(濃厚とんこつ出汁でこのあと喉がカラカラに)。

Fuji Rock Festival 2024
2日目後半_KRAFTWERK  
2024. 8. 5 (Mon.)

2日目大トリはクラフトワーク。コロナ前2019年のレッドマーキー平沢師以来最前列(付近)へ。
開演10分前に粗いビットの4人組画像が映し出され環境音楽が奏でられました。延々10分これが続いて一瞬の静寂の後オープニング曲「Numbers」のイントロを聴きながらメンバー4人が電飾スーツで登場。


冒頭「Numbers」から「Computer World」のメドレー。曲替わりのタイミングで電飾スーツの電光色も変化。この後も曲調の変化に応じて電飾スーツの電光は変幻自在に変化したのでした。


また背後のCG映像が楽曲の理解を深めてくれます。
「Spacelab」ではレトロフューチャーな宇宙船が地球に近づき苗場を目指し最後はグリーンステージに着陸する感動のフィナーレ。
「Autobahn」ではのんびり走る70年代のフォルクスヴァーゲンを本邦では社長かヤクザしか乗ってなかった70年代のメルセデスベンツが追い越してゆきました。
圧巻は「Trans Europe Express」。スピード感に欠けるなぁという感想を抱いていた楽曲なのですが、そんなことより欧州の闇を切り裂いていく光の重厚感を表現しておられたのだと、映像に加えライブで味わう音圧の凄みに40年の誤解が解けたのでした。

中盤、「Autobahn」終演後、ヒュッターによる「eins, zwei, drei, vier 」のドイツ語カウントから感涙の「The Model」。一緒に歌いたいところでしたが、どうしてもヒカシューの日本語詞が思い浮かんで叶いません。
「The Model」で感動に浸っているとヒュッターが初めてちょっとしゃべって坂本追悼戦メリ主題歌「Merry Christmas Mr. Lawrence」の手弾きアンサンブル(ショートヴァージョン)から、すっかり日本語詞が定着した「Radioactivity」。あと、「Dentaku」もやってくさって一緒に歌うことができました。

最後は「Musique Non Stop」。右端からメンバーが一人ずつ去って音数少なくなり、機械音声も小さくなって終演。
思ってた以上に生で演奏されてるようで、また歌声も聴かせてもらって激しく感激。



Fuji Rock Festival 2024
3日目前半_町田康  
2024. 8. 6 (Tue.)

2日目にちょろっと雨が来ましたがここまで概ね曇天。若いころと違って猛暑の好天よりかは雨の方がマシと思えるようになってきましたが、まぁだいたいそんな感じの3日間でした。
3日目まずは駆けつけ一杯の間にNO PARTY FOR CAO GONG。台湾からやってきたウィスパーヴォイスから突然シャウトするようなメリハリ効いたロックバンドですが、中盤以降寝させてもらいました。
このあと、どちらも絶対盛り上がるはずのバスク音楽のバンド(ESNE BELTZA in ホワイトステージ)かフィンランドの若手5人組(US in レッドマーキー)かで迷いましたが、どちらも座ってられないと考え、スッパリあきらめ昼食(今年初めてのオアシス)へ。
クラフトワークも食べてるかどうかわかりませんが、そんな看板のプルドポークライスなる一品を選択。白飯だったのが看板の写真と異なりますが、トマトソースにチーズも混じえ、きゅうりの酢漬けも載った欧州風味で案外なことにたいへんおいしくいただきました。


昼食後、いとうせいこうに町田康も出てくるというので、今年初めてジプシーアヴァロンのステージへ。まだ、津田大介のアトミック・カフェをやっていて、玉城デニー知事や斎藤幸平の終盤に間に合いました。
わりとすぐにいとうせいこう is the poet with 町田康のリハーサルが始まったので、降雨の中そのままうとうとしながら拝聴しました。with の後が満島ひかりのときはたいへんな動員でしたが、今回はそんなことないままリハ終了。
さすが日本語ラップの創始者だけあっていとうせいこうの声はよく出ていました。また、途中から登場の町田康も本邦ポストパンクのカルトヒーローにふさわしくよく声が出ていました。
往時は「メシ食うな」だった町田ですが、昨今は「うどん食うとけ」。これを連呼されてるところが印象的でした。

Fuji Rock Festival 2024
3日目後半_RIDE  
2024. 8. 7 (Wed.)

町田康による「うどん食うとけ」連呼を聴いてホワイトステージに向かうと間もなくTHE JESUS AND MARY CHAIN登場。
とらえどころのないバンドですが、やはりそのようなとらえどころの難しいライブパフォーマンス。そんな中、一貫してヨレヨレだった兄貴のギターですが、相当酔っぱらってたみたいです。

終演後ところ天国で夕飯。カルビ焼きと生姜焼きとキーマカレーを載せた3種の超豚天国丼1,600円。真ん中のキーマカレーはなくてもよかったように思いました。


ホワイトステージではKIM GORDONでしたが、あまり迷わず同じ時間帯のレッドマーキーへ向かったところ、アイルランドの若手FONTAINES D. C. を見終わった大群衆が熱気とともにこちらに向かってきまして、とても太刀打ちできそうにありません。おかげでレッドマーキーは風通しが悪いことを思い出し、アクエリアスを購入後入場しました。


アクエリアスを8割ほど飲んだところでRIDE登場、新作「Monaco」からスタート。前回2015年は再結成直後でベスト盤を演奏する体でしたが、再結成後3枚もLPを出してるだけあって新旧織り交ぜた演目でした。が、前回やらなかった珠玉のギターポップ「Twisterella」を3曲目にお見舞いしてくださいました。
ラス前「「Vapour Trail」ではスマホ撮影が多すぎるのが気になりましたが、いつかそのうち気にならなくなるのだろうか、と思ううちに「Chelsea Girl」で終演。風通しの悪いレッドマーキーでの爆音1時間で脳みその震えがなかなかおさまらない余韻を味わいましたが、客のほとんどはギャラガー兄に猛ダッシュ。
遅れること数分、ギャラガー兄の2曲目か3曲目からの2曲ほどを聴きながら荷物片づけて撤収。


フェスティバル  2024. 7. 29 (Mon.)

無事に帰ってまいりました。生でクラフトワークを見られてよかったです。
それはさておき、若者の不在。見るからに若いやつらからもれ聞こえる会話がほとんど中国語か韓国語。国内の若者の趣向及び稼ぎからして、外タレが近隣諸国を優先して日本が名古屋みたいに飛ばされる事態がそう遠くない未来に起こりうる予感に震える現地でした。

「たま」という船に乗っていた
(【原作】石川浩司【漫画】原田高夕己/双葉社)
さよなら人類編  
2024. 7. 21 (Sun.)

石川浩司(たまのランニング)による「たま」自伝が漫画化されwebアクションに連載されたものの書籍化。1,300円+税。
上下2巻の上巻は「さよなら人類編」で下巻が「らんちう」編ということで、ビートルズ同様に前半が赤で後半が青の表紙でわかりやすいのですが、わたくし的には若干の違和感があって上下間違えそうです。
その要因に「イカ天」初登場曲が「らんちう」だったことに加えもう一つあります。
まだランニングでなく、ベースのGさん加入前の3人だった1986年に下北沢でライブ演奏を拝聴しているのですが、そのときの「らんちう」は今でもかすかな記憶のなかにあって、他に「かなしいずぼん」もおぼろげにやってた気がするのですが、そんな記憶の中に「さよなら人類」がないのです。てっきりブレイク直前の作品のような気がするのですが、本作巻末付録(BONUS TRACK)「「さよなら人類」誕生秘話」によりますとその完成が1985年のことのようです。
謎は深まるのですが、ライブハウスのピアノが使えない何らかの事情があってやらなかっただけなのかもしれないという気がしてきました。





「たま」という船に乗っていた
(【原作】石川浩司【漫画】原田高夕己/双葉社)
らんちう編  
2024. 7. 22 (Mon.)

石川浩司(たまのランニング)上京浪人生(当時長髪)から「イカ天」初出演までの前半「さよなら人類編」に続く後半は「イカ天」審査員の反応から2003年のたま解散までが描かれ、さらにエピローグとあとがきの全302ページで1,500円+税。
1995年の柳原幼一郎脱退後はとんと拝聴することもありませんでして、ここまではある程度知ってることの裏側だったのが、本書後半は知らなかった「「たま」その後」として拝読しました。
時折、つげ義春カットや楳図かずおカットが紛れ込んでデフォルメされるものの、石川以外のメンバー3人とその他の登場人物は概ねその特徴をつかんだ人物造形で登場するのに対し、石川以外のメンバー3人が我々のイメージと異なります、不思議なことに。
知久寿焼はアクがなく可愛く、柳原幼一郎は外連味少ない好青年。Gさんはいつも煙草を持って大人の意見を吐きます。わたくしたちが知ってる彼らとは異なる、石川目線の3人を知らせてもらったと思いました。





振替輸送  2024. 7. 3 (Wed.)

職場移転から4週間と2日。早くも3回目の振替輸送です。遅めの取引先直行で振替輸送を免れた日が1日あって、これも入れたら4回とほぼ週に一回ペース。
「人生失敗しても軽はずみな行動はお慎みください。落ち込んでも思いつめないように」とスーパーベルズが最初に出てきたときから歌ってました。
これまでに都営地下鉄新宿線振替と営団地下鉄(「東京メトロ」に改称)東西線〜半蔵門線振替を利用しましたが、今回は最大で西武国分寺線から西武新宿線、さらに営団地下鉄東西線〜半蔵門線の最長コース。道中客がおりて空いた席を目の前の若者が放棄して譲ってくれまして、助かりました。



MICHAEL LINNELL  2024. 6. 29 (Sat.)

通勤カバンのたすき掛けはわりと早く流行を取り入れたのでかれこれ30年近くたすき掛けで通勤してました。
が、今般の職場移転は住宅街から都心へのそれ。急遽都心通勤のためにリュックサック型通勤カバンを取り入れることにしました。
とは言え、たすき掛けの通勤カバンはもっぱらリサイクルショップで調達できたのでしたが、リュック型のそれでいいのがなかなか見つかりません。
致し方なく新品を地元の駅ビルで見繕ったところ、購入するに値すると思えたのがイタリアの自転車ブランドのか日本のアウトドアブランドので、ともに15,000円前後。
ここは大奮発も覚悟しつつ、移転前日に一応イオンモールに行ってみて見つけたのが、MICHAEL LINNELLなるブランドのそれ。15千円を下回る税込12,100円で調達することができました。
調べてみるとイギリスの郵便配達に採用されて発展したようです。牛乳配達から一世を風靡した一澤帆布は最近めっきり見かけなくなりましたが。
イギリスの郵便配達と言えば、映画「24 HOUR PARTY PEOPLE」に出てた人が真っ先に思い浮かびますが、他は知りません。登場人物のほぼすべてが実在の有名人のなかで、唯一実在かどうかも怪しいけれどもセックスピストルズがマンチェスターに来たときに真っ先に踊ってた人です。



東京ブギウギ/買物ブギ―(笠置シヅ子)
  
2024. 6. 28 (Fri.)

先日発見を報じた笠置シヅ子のシングルレコードですが、もちろん再発モノで600円。いつどこでどのように購入したのかがまったく思い出せません。
テクニクスのレコードプレイヤーと炊飯ジャーを交換する逆わらしべ長者というかわらしべ貧者みたいな物々交換をしたのが1985年春のこと。以来自宅でレコードは聴いておらず、本作も自宅で聴いた覚えがありません。
とは言え、1990年代のCD普及時までの間もちょいちょいレコードは購入していて、人の家でカセットに録音したりしていたような気がするのでその間に購入したような気がしますが、気のせいかもしれません。



トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代
  
2024. 6. 7 (Fri.)

平日休めたんで加藤和彦の伝記映画をみてきました。老人割引で1,300円。
平日の昼というのに百席弱ほぼ満席の盛況。ただし平日の昼だけあってほぼ全員老人割引世代でもしや自分が最年少?というなかなかの動員でした。
粋なオープニングは深夜ラジオ「オールナイトニッポン」。今や70歳代か80歳代の草分けDJがリクエストに応えて「帰ってきた酔っぱらい」をかけて始まります。
きたやま先輩をはじめ、レコード会社の元ディレクター、音楽出版社のお爺さんらがフォークル発祥時のエピソードとともに加藤和彦の人となりが語られます。
ソロ期からミカバンド期、吉田泉谷や竹内まりやプロデュースからさらにベストドレッサー、美食家、モノの値打ちのわかる豪奢生活者へと、登場人物は音楽業界をはみ出てバラエティー豊かになっていきますが、つねに虚構を生きてた人みたいな浮遊感を漂わせたまま、キャリア後半の第2期ミカバンド以降、映画演劇関連はバッサリ割愛されても2時間の長尺。
子分の自覚満々でミカバンド黎明期に誘ってもらえたのに本格始動でははずされたつのだ☆ひろがいい味出してました。



最後は若い世代にも「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌い継がせて老人客の涙腺を刺激して大団円。きたやま先輩の名調子「あか〜とんぼのう〜たを」の新録りは予告ビデオでも聴けますが、本編でしか見られない3番ではもっと大勢の人々が出てきます。



INTERPLAY(RIDE)  2024. 5. 31 (Fri.)

RIDE4年半ぶり通算7枚目の新作は13曲収録で2,700円(税込2,970円)。
シューゲイザー(靴を凝視するやつ)に位置づけられるRIDEですが、その魅力の本質は手数の多いドラムのノイジーギターポップと受け止めています。
再結成時の5枚目Weather Diaries(2017年)ではドラムの手数が後退しましたがギターは健在だったように思います。6枚目This Is Not a Safe Place(2019年)を挟んだ本作はギターも後退。あろうことか(重めの)シンセポップという趣でいささか当惑。
ギターも利いてるのは「ピースサインを掲げろ」と歌われる1曲目Peace Sign と「モナコを燃やせ」と歌われる4曲目Monacoぐらいだったような気がします。



[参考]前作2曲目Future Love (Live on KEXP)


[参考]前々作2曲目Charm Assault (Official video)


浪花のモーツァルト キダ・タローのすべて
  
2024. 5. 17 (Fri.)

90年代初めのCD発売の際にちょっとしたキダ・タローブームがあったように思うのですが、わたくしだけでしょうか? 「タモリの音楽は世界だ」のような全国ネットの番組でも特集回がありました。が、調べてみたらテレビ東京系列だったので大都市周辺にしか放映されてなかったようです。
それはさておきなんかのきっかけで本体4,000円(税込4,120円)で購入した2枚組CDは全85曲におまけのキダ先生コメント2個がついて87トラックのお得盤。
21世紀になってから「キダ・タローのほんまにすべて」なる増補盤が出ますが、さすがにそっちは購入してません。ただ、増補盤においても仁鶴の生活笑百科のテーマが入ってないのが残念です。合掌



関西ローカルのテレビCMや関西制作番組のテーマ曲でタイトルがベタに入ってくるとキダ先生作品だと思い込みがちですが、「パルナス」も「びわこ温泉ホテル紅葉」も違います。「霊感ヤマカン第六感」も違う人の作品だと今になって気づきました。



らんど(ZAZEN BOYS)  2024. 5. 15 (Wed.)

ワンコードまたはワンパタンリフのごり押しや変拍子などを使ってゴリゴリの音像の塊をぶつけて冷凍都市で繰り返される諸行無常とそれでも蘇る性的衝動を吟じて登場したZAZEN BOYSでしたが前作「すとーりーず」では横揺れビートやシンセ活用の変化球が効果を発揮していました。
それを思い出させるような冒頭1曲目で始まる本作は約12年ぶり6作目で全13曲税込3,300円。



ただし本作ではほぼno synthesizers 。「ライブ会場に運ぶのに重いから」という理由でシンセを捨てられたのですが、ギター2本がからみあうならではな楽曲が増えて得した気になります。
また、それまでの冷凍都市の暮らしからポテトサラダが大盛りの場末のスナックに主戦場を移されたのが前作でしたが、さらに本作は東京近郊の住宅街の夕方に主戦場を移されNUMBER GIRLにあったようなよりリアルな寂寥感が漂います。



ところが終盤に出てくるえぐい異色作が「永遠少女」。かつて「鉄風 鋭くなって」で幼少期トラウマに飛ばした意識をまだ存在しない1945年に飛ばしたかのような力作です。





HYBRID PHONON 2566+/平沢進+会人
(Zepp Haneda)  
2024 5. 8 (Wed.)

去る4月30日(火)、P-MODELと核P-MODELと平沢師ソロ作を織り交ぜて演奏なさるHYBRID PHONON 2566追加公演に参列してまいりました。オールスタンディング7,480円+ドリンク代。
出囃子のなかまず登場の会人の2人が脚立に登り、ステージ背後のマークに追加公演を意味する「+」の記号を貼り付け開演。
平沢師が登場すると会人がピンク光線のスポットライトを回してP−MODELの楽曲から始まることがわかります。
おそらくは本公演をDVD化するにあたりどうしてもやり直したいところがあっての追加公演と察するのですが、本公演と同じ楽曲と演出は7割程度だったという印象です。
この日は追加公演初日とあってか序盤のギターソロの音が出なかったり、そう難しくなさそうな低音域歌唱の音を取るのに苦労なさる場面があったりもしました。特筆すべきと感じたところは「ロケット」の間奏。新たなアコギソロパートが加えられていて、この思い付きをやりたいために追加公演が企画されたのかもしれないと思わされたのでした。

HYBRID PHONON 2566+ (9/17 TOKYO)
No. pix
song
LP pix
artist
1 BIIIG EYE 9th「big body」(1993) P-MODEL
2 おやすみDOG 7th「ONE PATTERN」(1986) P-MODEL
3 時間等曲率漏斗館へようこそ 9th「big body」(1993) P-MODEL
4 BEACON 14th「BEACON」(2021) 平沢進
5 ロケット 2nd「サイエンスの幽霊」(1990) 平沢進
6 CODE-COSTARICA 10th「白虎野」(2006) 平沢進
7 ビストロン 1st「VISTORON」(2004) 核P-MODEL
8 崇めよ我はTVなり 1st「VISTORON」(2004) 核P-MODEL
9 1778-1985 6th「KARKADOR」(1985) P-MODEL
10 LANDING 14th「BEACON」(2021) 平沢進
11 FGG 2nd「サイエンスの幽霊」(1990) 平沢進
12 賢者のプロペラ-1 8th「賢者のプロペラ」(2000) 平沢進
13 白く巨大で 2nd「гипноза (Gipnoza)」(2013) 核P-MODEL
14 Monster A Go Go 未発表  
15 消えるTOPIA 14th「BEACON」(2021) 平沢進
16 Another Day
(還弦主義Ver.)
7th「ONE PATTERN」(1986)
「突弦変異」(2010)
P-MODEL
平沢進
en1 TIMELINEの終わり 14th「BEACON」(2021)
平沢進
en2 QUIT 2nd「サイエンスの幽霊」(1990) 平沢進

HYBRID PHONON 2566 (2023/9/17 TOKYO)



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TOWER RECORDS 渋谷店  2024. 4. 18 (Thu.)

コロナ禍下以降は年に1回か2回程度行くだけの8階建て巨大レコード店、タワーレコード渋谷店ですが、行くたびに我々おっさんの居場所が狭まってるように思います。
右画像は数年前に階段の踊り場に設えられたオルタナロックな展示物ですが、こういうの販促展示物に加えてフロアスペースも韓流アイドルとかアニメ関連とか、大久保コリアンタウンや秋葉に集う女子供と外国人向けに取って代わられまして、ついに喫煙室も消滅。

72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶
(宗像明将/blueprint)  2024. 4. 15 (Mon.)

戦後まもなく、ある劇団が北海道公演をしていたところ、
劇団を招いた張本人が、金を持ち逃げしてしまう。
劇団は仕方なく北海道で公演を続け、
そうこうしているうちに、ある男女の間に子供ができる。

その子供の名は鈴木慶一。
後に50年以上にわたって、「日本最古」のロックバンド・
ムーンライダーズをはじめ映画音楽、ゲーム音楽、CM音楽、
そして楽曲提供やプロデュース活動により、
日本のポピュラー音楽史に多大な影響を及ぼしてきた人物だ。

しかし、1950年の北海道では、
鈴木慶一の両親はまだそんなことを知る由もない。
上記序文の扉で始まる鈴木慶一72年の記憶。概ね時系列に沿いつつの取材インタビューから構成してまとめられた336ページ。3,000円+税。
何度も聞かされてるあがた森男との出会いなどの誰もが知るエピソードから今だから語れる秘話まで。とくに幼少期から吉祥寺曼荼羅乱闘事件のはちみつぱい最後の夜までの第1章1951年-1974年は面白エピソードの連続で楽しく拝読しました。
ムーンライダーズ結成以降はよく知るエピソードに加え、難聴やムーンライダーズオフィス清算時の借金問題など様々な苦難にも触れておられます。借金はメンバー一人1600万円総額9600万円の巨額に達していました。この借金問題のコーナーは若手ミュージシャンへのアドバイスで締めくくられています。
「契約書は気をつけろ。我々もあまり見ないし、杜撰だったよね。覚書にも効力があるので、サインには気をつけろ。あと、連帯保証人にはなるな。弁護士にも相談したほうが良い。野心を持ちすぎた人と組むな、というのも大事だね。でも、音楽業界というのは、お金の問題で失脚したとするじゃない? 破産したとするよね? 3年ぐらいすると戻ってこれるんだよね。それは日常茶飯事なの。格言のように言われてるんだ、倒産しても3年すれば戻ってこれるって(笑)」

終盤は神経症仲間だった高橋幸宏やテレビ出演や受賞などの行動指針の模範だったPANTA、橿渕哲郎、岡田徹らメンバーの死を迎えてしみじみするところもありながら、死ぬまでにやりたいことを次々実現していく元気な爺っぷりを見せてくださってまだまだ現役のまま長生きされそうな勢いです。

亀川千代  2024. 4. 12 (Fri.)

近所で遭遇する有名人として唯一無比だったゆらゆら帝国(〜不失者)のベースの人でしたが、病気療養で休業の報を聞いたのがコロナ直前の頃だったと思います。
その半年ほど後、日曜朝のコンビニ前でストロングゼロを飲んでらっしゃるところを目撃。すっかり快癒されたか、あるいは手の施しようがなくなったかのどっちかだと思っていました。
さらにそれから1年半ほど後、同じコンビニにゴミを捨てるだけに入ってこられて生存を確認したものの、その顔色の悪さに心配が高じていたのでした。
近所ではこの20年の間に2,30回すれ違いましたが、ステージで拝見したのは2002年のフジロックだけでした。合掌





不適切にもほどがある_第8話
1回しくじったらダメですか?  
2024. 3. 16 (Sat.)

昭和パートの比重が小さいとあまり語ることがないのですが、映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の大ヒットが1978年で大場久美子の「ディスコドリーム」も同年。バブル崩壊直後のいわゆるジュリアナブームが1992年。そのはざまの80年代ディスコがどうなっていたのかは謎です。


Paul Weller Japan Tour 2024  2024. 2. 5 (Mon.)

ポール・ウェラー師匠来日公演ということで最終日のEXシアター六本木に行ってきました。とうとう9,800円に発券手数料やら載せられ大台超えてほぼ11,00円。おまけにこんな大ホールにもかかわらずドリンク代600円まで取られました。
たいへんもったいない気はしましたが、酒類はがまんして600円払ってもらったドリンク券は緑茶ペットボトルと交換。これのおかげで終演まで生きながらえることができました。
開演予定時刻にあわせて前座の娘さん、リア・ウェラー登場。時折はさむ日本語のイントネーションが完全にネイティブスピーカーのそれになってるぐらいなじんでらっしゃり、身重なのに和服での登場です。
ギター、エレピ、パーカッション(尻の下の箱を叩くタイプのやつ)のシンプルな構成で熱唱。前座があることは知ってましたし、5曲ぐらいなら我慢、もとい拝聴する覚悟はできてましたが、身重なのに7曲約30分熱演されて退場。このあとさらに30分待たされることになります。(つづく)


Paul Weller Japan Tour 2024
(EXシアター六本木)   
2024. 2. 6 (Tue.)

17時半にポジション獲りをしてかれこれ1時間半。ようやくポール・ウェラー師匠とバンドメンバーの登場です。
いつもの6人にラッパ担当が加わっての7人編成。楽曲によってはドラムの人がギターなどを弾いてパーカッションの人がリズムキープしたり。ウェラー師は冒頭テレキャスからギブソンSGに持ち替えたりしつつもアコギ多めでたびたびエレピで弾き語られるなどヴァラエティに富んだ編成で新曲2曲も含めてヴァラエティに富んだ楽曲群をまったくだれずに演奏されていきました。
まだまだ元気なウェラー師ですが長い間奏の楽曲などではドラムセットの台に腰かけたり、舞台袖に引っ込んで(たぶん)一服なさったりを挟みつつおよそ20曲。
みんなで歌える「Start!」から絶対盛り上がる「Peacock Suite」でいったん終演。ここまで3時間近く立ちっぱなしの客を慮ってか、アンコールはわりとおとなしめの楽曲を披露され、2度目のアンコール「Town Called Malice(放題「悪意という名の街」)で大団円。
「呼んでくれたらまたすぐ来るよ」的な言葉を残して去って行かれたので、きっとまた近いうちに来てくださるものと信じています。
演目(セットリスト)は信頼できるサイト未掲載なんで、若干あやしいかもしれませんが、だいたい以下のような感じ。
NO songs LP
1 Rip the Pages up PW single(1992)
PW 9th "22 Dreams"(2008)bonus track
2 Nova PW 13th "A Kind Revolution"(2017)
3 Cosmic Fringes PW 16th "Fat Pop"(2021)
4 My Ever Changing Moods TSC single(1984)
5 A Man of great Promise TSC 3rd "Our Favorite Shop"(1985)
6 All the Pictuers on the Wall PW 2nd "Wild Wood"(1993)
7 Stanley Road PW 3rd "Stanley Road"(1995)
8 Glad Times PW 16th "Fat Pop"(2021)
9 Village PW 15th "On Sunset"(2020)
10 Hung up PW 2nd "Wild Wood"(1993)
11 Fat Pop PW 16th "Fat Pop"(2021)
12 More PW 15th "On Sunset"(2020)
13 Shout to the Top TSC 3rd "Our Favorite Shop"(1985)
14 Jumble Queen 新曲
15 Satterns Pattern PW 12th "Saturns Pattern"(2015)
16 Nothing 新曲
17 Above the Clouds PW 1st "Paul Weller"(1992)
18 Into Tomorrow PW 1st "Paul Weller"(1992)
19 Start! Jam 5th "Sound Affects"(1980)
20 Peacock Suit PW 4th "Heavy Soul"(1997)
  encore
e1 Wild Wood PW 2nd "Wild Wood"(1993)
e2 Headstart for Happiness TSC 2nd "Cafe Blue"(1984)
e3 That Pleasure PW 16th "Fat Pop"(2021)
e4 You Do Something to Me PW 3rd "Stanley Road"(1995)
e5 Broken Stones PW 3rd "Stanley Road"(1995)
e6 Mayfly PW 14th "True Meanings"(2018)
  encore
e7 Town Called Mallice Jam 6th "Gift"(1982)



積雪   2024. 2. 7 (Wed.)

6日(月)は昼からの降雪が夕刻を前に積雪して雪に慣れない我々的には大変なことになりましたが、わたくし的にはウェラー師公演翌日なんではなから仕事を休みにしていて難を逃れました。
思えばPaul Weller Japan Tour 2018 のときにも積雪したはずです。雪を呼ぶ男、雪男か? 次の来日は夏にお願いしたいと思います。

Peacock Suit   2024. 2. 8 (Thu.)



ウェラー師Japan Tour 2024 の続きですが、ここんとこライブコンサートの終盤に演奏されてる「Peacock suit」を先日の東京公演でも一部の最後にやってくださいました。が、間奏後のカッチョいいギターリフがなかったのですよ。
ニューアレンジ? 省略? とちった?
その真相はわかりませんが、リベンジのためにも近いうちの来日公演を望むところです。
ところで、80年代までの楽曲は概ね身に染みてるのですが、ソロ活動を始められてからのものはイマイチ楽曲構成が身についておらず、頭で考える分リアクションが遅れがち。
たとえば本曲の終盤、八分音符の手拍子があるのですが、これまでピタリとあわせることができませんでした。
が、さすがEXシアター六本木の照明施設。リアクションするところのちょい前になると客席に向けた電光が明るくなって「ここですよ」と教えてもらえ、初めて無事に八分音符手拍子をあわせることができました。



外国ではもう終わってるのにまだ八分音符手拍子をやり続けてる客もいるようです。



炎  2024. 1. 12 (Fri.)

八代亜紀(73)逝去、山川豊(65)肺がん公表、細川たかし(73)再婚と昭和演歌界がたいへんなときに冠二郎(79)逝去の報です。合掌
演歌界のIt's only Rock'n Roll 「炎」はいつでも聴けるようにしたいもののCDを買うほどではないなぁと考えてたときにiTunesで購入できることに気づいて200円だったか300円ぐらいで買わせてもらいました。
自動車ではもっぱらiPodをシャッフル機能で聴いてますが、突然他とは別世界の曲調を持つこの楽曲が半年に1回ぐらい飛び出すたびに毎回ビックリ仰天させられます。



どういう企画か?管弦ヴァージョンもありました。



得も言われぬ違和感的なものと闘っておられるかのような必死の形相が痛快です。逆に和太鼓、エレキギター、女声コーラスあってこその「炎」なのだということがよくわかったと思います。



アホの坂田  2024. 1. 6 (Sat.)

この年末年始はいろいろあり過ぎてまだ正月が来たような気がしませんが、アホの坂田利夫師匠逝去の報を忘れるわけにはいきません。
70年代前半の突然のブレイクはキダタローによる楽曲の力も大きかったと思います。また坂田師匠が中心に位置していた「あっちこっち丁稚」や「爆笑寄席」も間寛平がおもしろかったような気がします。コメディNo.1の漫才もあまりおもしろくなかったですし、全然ほめてませんがともかく合掌



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