大岡記(2017/04/01-)
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TROPICAL LOVE(電気グルーヴ)  2017. 4. 15 (Sat.)

「人間と動物」からおよそ4年ぶりぐらいになる電気グルーヴの新作がなんと4,500円+税。「音だけの安いのはありませんか」と尋ねたくもなったのですが、ビデオに運転手までついてた昔の作品みたいなおまけに期待して買ってしまいました。
10年ぐらい前にハンサム化してからあまり新作には期待してなくて、その後もそれなりに聴いてはいましたが本作も原則その延長線上。オープニング曲でピエールの胡散臭いバラエティ司会音声が入ってる「人間大統領」で少しだまされますが、決して脱ハンサム化はしていない趣。
とはいえ安物のDTMソフトをベースに作ったせいかの熱帯性あふれる脱力感がこれまでになく昼寝BGMとしてたいへん心地よく響いてきました。
終盤、寝入った後に現れる夏木マリの歌声にフラメンコギターがかぶさってちょっと艶めく悪夢感という珍しい感覚も味合わせてもらえます。
が、4,500円でついてきたおまけは、まだ見てない配信ビデオをのぞくと、動物の顔濃厚イラストやら動物の顔が角度で変わるジャケット表紙やら動物の顔の厚紙や動物の顔薄型マグネットとかで、やっぱり安いのを求めた方がよかったという後悔は禁じえません。

蕎麦屋開店  2017. 4. 14 (Fri.)

昔10年ほど住んでたアパートの近くに美味い蕎麦屋があって値段も程々。月に3回ほど通ってたのですが当時は日本酒が飲めませんでした。
歳とって日本酒が飲めるようにはなりました。が、今の住まいの近くには美味い蕎麦屋がないと嘆いたところ、新たに美味そうな蕎麦屋がオープン。これで黄檗先生や久住昌之の世界観に浸ることができると期待に胸を膨らませたのですが、結構なお値段で月に3回は無理そうです。

出汁まき
もり

対前年71%  2017. 4. 13 (Thu.)

記念初の夜間開催で世の注目を集めた川崎記念でしたが、入場者数・売上とも歴史的記録的大敗に終わったようです。
日程的には年金支給日前の火曜決勝ということで去年と同じ。やはり夜間開催では遠来の客が本場の雰囲気で大金張り込んだりしないんで売り上げが伸びないのではないでしょうか。さらに、インターネット投票を妨げたKEIRIN.JPのリニューアルと重なったのも不運と言わずして何と言いましょう。

KEIRIN.JPリニューアル  2017. 4. 12 (Wed.)

慣れるまでまだしばらくかかりそうなKEIRIN.JPですが、投票時間拡大は便利。これで投票しそびれたがためにお金を失わずに済んだということが少なくなりそうです。それが我々ユーザーにとっていいことなのかどうなのかは微妙です。
あと文字やら枠やらがでかくなって、全画面表示にしないと使いづらいです。が、ブラウザの設定ボタンから拡大率をマイナスにすることでなんとかなりそうです。が、拡大率をマイナスにすると老眼鏡を探さねばなりません。ということは競輪客の大半を占める目も衰えたご老人向けのデザインだったのかと、少し納得です。

川崎記念[桜花賞・海老澤清杯]決勝  2017. 4. 11 (Tue.)

12R 低温雨予報
選手 登録 脚質
1 1 郡司 浩平 神奈川 99 26 S1 捲逃 9
2 2 浅井 康太 三重 90 32 SS 自在 2
3 3 稲垣 裕之 京都 86 39 SS 自在 4
4 4 菅田 壱道 宮城 91 30 S1 捲追 6
5 中川誠一郎 熊本 85 37 SS 自在 1
5 6 小原 太樹 神奈川 95 28 S1 捲逃 4
7 永澤 剛 青森 91 31 S1 捲追 2
6 8 渡邉 雄太 静岡 105 22 S1 捲逃 7
9 椎木尾拓哉 和歌山 93 31 S1 追捲 0
推理



39 近畿
25 浅井中川
47 北日本
816 南関東

切れ長(8)渡邉の先行に元惜敗王(3)稲垣が襲い掛かって、番手からよく恵まれる盛夫の子(1)郡司が発進の展開。そのまんまゴール線までなだれ込むと見て。

 
2車単
 
3連単
1=3,3=9,9=1  

結果
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後方で周回のコンコルド(4)菅田が上昇。続いた切れ長(8)渡邉が打鐘前に前団抑えて逃げる。前受けのジグザグ(2)浅井は8番手。
6番手となった元惜敗王(3)稲垣が2コーナーから捲るが、3コーナーでこれを止めた盛夫の子(1)郡司が恵まれ、追走の(6)小原−(4)菅田が2,3着に流れ込む。

 
2車単
 
3連単
1−6 490円 1−6−4 3,660円
抜目

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入場 2,319人 総入場 10,981人
(対前年60%)
売上 1,202,874,600円 総売上 4,152,808,900円(対前年71%)

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川崎記念準決勝展望  2017. 4. 10 (Mon.)

地元神奈川から9人準決進出の異常事態。平原と古性が怪我と失格で欠場したんで決勝レースを神奈川だらけにする好機ではあるのですが、どうでしょう? 力的には郡司浩平一人勝ち残れたらいい方、全滅もじゅうぶんありえます。
それよりリニューアルされたKEIRIN.JPの出走表がまだ見慣れなくて往生しています。

川崎記念優秀「ダイヤモンドレース」  2017. 4. 9 (Sun.)

12R 発走予定20時20分。記念初のナイター開催
選手 登録 脚質
1 1 平原 康多 埼玉 87 34 SS 自在 5
2 2 郡司 浩平 神奈川 99 26 S1 捲逃 9
3 3 古性 優作 大阪 100 26 S1 自在 10
4 4 中井 俊亮 奈良 103 26 S1 逃捲 16
5 三宅 達也 岡山 79 39 S1 追捲 0
5 6  林 巨人 愛知 91 33 S1 追込 0
7 岩津 裕介 岡山 87 35 SS 追込 0
6 8 菅田 壱道 宮城 91 30 S1 自在 6
9 稲垣 裕之 京都 86 39 SS 自在 4
推理


175 平原岡山
2 郡司単騎
8 菅田単騎
4396 近畿林

(4)中井先行からモシャモシャ(3)古性番手捲り。別線引き付けてからではセンター(1)平原にいかれてしまうんで、2コーナー発進。

 
2車単
 
3連単
9−3,9−2,9=1  

結果
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青板周回から(4)中井が前団抑えに上がるがセンター(1)平原車を下げず、打鐘で(4)中井が踏み上げると(1)平原イン粘り。モシャモシャ(3)古性が番手獲り切る最終ホームで(1)平原落車((3)古性失格)。
3番手を元惜敗王(9)稲垣が守るが(6)林ジャイアントをさばいて四角い(5)岩津4番手。
最終バックを盛夫の子(2)郡司が高回転で捲り上げるが、(3)古性のきっついブロック((3)古性ダブル失格)一発で不発。
(2)郡司を追ったコンコルド(8)菅田が飛ばされた(2)郡司の内を抜けるや大外一気。中バンクを(7)岩津−漁夫(5)三宅が突き抜けて2,3着。

 
2車単
 
3連単
8−7 44,400円 8−7−5 373,900円

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大岡信  2017. 4. 8 (Sat.)

大学(法学部)なのに教養課程に国語があって何をやるのかと思ってたら大岡信その人がやってきてフツーに国語の授業を1年間してくれました。しかもクラス担任だということで飲み会にも3回程来てくれ、「君たち若者の細胞は乾いてるからアルコールをよく吸収する。したがって飲み過ぎに注意するように」と詩人らしい言い回しで一気飲みとかやってる大学生を戒めてくださいました。
飲み会に来てくれても残念ながら直に話すことはほとんどありませんでした。というのもフェリス高出の女(影のあだ名が「ブリーデン」)が大岡信その人にぴたりと張り付いて離れません。ラインバック、田淵とクリーンアップトリオを組んで赤鬼と恐れられたブリーデン似のフェリス女は、ルックスだけならまだしもその言動においても大学デビューかなんかわかりませんが、張り切り感丸出しで大半の男子をして遠ざけせしめていたのでした。
それはともかく、大学1年の夏休みというのに作文の宿題を出したのも大岡信その人だけでした。「東京」たるタイトルで原稿用紙3枚程度書いてくるようにというのが夏休みの宿題。夏休み明けと言っても秋分の日の頃、必死で3枚書き上げて登校した日、周囲の者どもに尋ねてみると付属上がり(付属から法学部はほぼ付属高の優等生)を除くと大半が宿題をやってきていません。
「そんなんやからお前ら早稲田もすべるんじゃ」という暴言を押し殺し夏休み明け最初の国語の講義を受講しました。余談ながら俺様は早稲田も慶應も受けてません。
で、夏休み明けだというのに大岡信その人は宿題を出していたことを完全忘却の様相で90分の授業を終えようとされ、なんともいえない安堵の空気が教室じゅうを満たしたそのとき、「せんせぇ〜、宿題はー?」というフェリス(ブリーデン)の声が。一層多くの同級生が以後フェリス(ブリーデン)を遠ざけたことは言うまでもありません。
大岡信その人の国語講義は1年だけだったのですが、1年のときのクラス担任が卒業証書を配るという慣例に従い、3年後卒業証書を配りに来てくださいました。
そんなわけで、大岡信その人の名を見るたびに、同時にフェリス(ブリーデン)も思い出してしまわざるをえなくなってしまったという話でした。合掌

タオ・マーケット  2017. 4. 7 (Fri.)

タオ・マーケットしつこく続く第20回岡本太郎現代芸術賞展レポートですが、たぶんこれが最終回。最後にお届けするのは福本歩作「タオ・マーケット」。
マイルーム系、秘密基地系よりかは少なめですが、時折見かける商店系で、タオイズム感あふれるいんちき中華陶器が陳列されています。
吊り札のお品書きにによると、商品は無限算盤やら堂々巡壺やらの用途不明なものから、ダークマターおでん、不屈餅といった食品っぽいもの、そして舌(閻魔対策)、船下駄(三途用)とありますから、どうやら冥界で役立つもののようです。

天地囲碁 品札
品札

なんでも中国では死者があの世で必要とするものの形をした陶製の副葬品があり、これを「明器」というそうです。作者の言葉によると「生きてるうちに買っておけば、安心である」とのことですが、いかがか。用途不明な物品も冥土にもってけば使えるようなるのか?が気になって逆に不安が増しそうです。

ヒゲ

Cycling/salamander[F1]/枯山水 南の島
  
2017. 4. 6 (Thu.)

引き続き第20回岡本太郎現代芸術賞展の続報。敏子賞は井原宏路作「Cycling」。動物の糞で造形された動物という永久機関的な循環リサイクルを考えさせられる作品です。自分の糞で自分を造形するぐらい突き抜けてたら太郎賞まで行けたのではなかったでしょうか。

来館者人気投票1位を獲得したのは特別賞受賞作、井上裕起作「salamander[F1]」。近くで見ても発砲スチロール製とは思えない精巧で重厚感あるレーシングマシーン。
両生類が陸に上がって幾星霜、こういう形のスピード感あふれる進化も起こりえたかもしれませんし、見たものからしか発想しえない人類だったとしたらこういう文明の発達も起こりえたかもしれませんね。

もう1点ご紹介しておきたいのが鈴木伸吾作「枯山水 南の島」。我が国を極小規模に縮小させた造形物数点と掛け軸で構成されています。



掛け軸の絵はコンクリで固められた岩礁ですが大手コンビニチェーン3店舗がそろって出店しているのですが、大手コンビニチェーン以外には何もない南の島です。

経済産業省 第四分館  2017. 4. 5 (Wed.)

経済産業省第四分館入口第20回岡本太郎現代芸術賞展の続報ですが、女性作品にしばしばマイルーム系が登場するのに対し、男性作品には秘密基地系がつきもの。今回も1作、毒山凡太郎作「経済産業省 第四分館」なる一見段ボールハウス的作品が入選していました。
半開きの扉の中に入ると、そこはアルミ箔に覆われた銀ぴかルーム。
外扉 映画は白色灯だったんで若干異なりますが、2001年宇宙の旅を想起させる銀ぴかルームはシャワールームのようでいて、なぜか車いすと杖が設置されています。そこはかと醸し出される老人問題。
さらに奥の間への扉を抜けるとこの謎が解けます。要は老人たちによる経済産業省第四分館の未来形を想像した作品だったわけであります。
内部

内扉 内扉内の能書き
遠い昔、遥か彼方の銀河系で......
時は2016年8月。2011年9月から始まった活動家らの国有地(通称 ポケットパーク)不法占拠は最高裁判所の強制撤去という形で、約5年の歴史に幕を閉じた。
あれからXX年。
夢をあきらめなかった老人たちは、経済産業省の目指す宇宙開発事業による経済促進と、シルバー人材雇用拡大に一役買い、経済産業省第四分館の「脱原発」は「脱地球」という形で実現されたのだった。

奥の間奥の間で上映されていたのは、経済産業省前にあった脱原発テント広場。ここに集う老人たちへのインタビューが延々と流されていました。
昨年夏に強制撤去されたテント=第四分館をあらぬ方向に再現して老人たちの意をくんだ意欲作でありました。

BE GOD./388全身図II  2017. 4. 4 (Tue.)

岡本太郎現代芸術賞展昨日に続き第20回岡本太郎現代芸術賞展から2点女性作品をご紹介しようと思います。
他のジャンルと異なり、鑑賞するうえで作者が女性か男性かをあんまり考えることがなくてすむのがアート作品だったりするのですが、ときおり女性性が強く出ていて好悪の分かれ目になることもあります。
その一例としての入選作(特別賞受賞)、あべゆか作「BE GOD.」は若い女ゆえの毒々しさ全開の最後の晩餐。

BE GOD.
BE GOD.の果実 BE GOD.の白鳥丸焼き BE GOD.の半透明洋酒
BE GOD.の紙幣 BE GOD.のベーコン&エッグ

388頭部絵画自体に特筆すべきところは見出しにくいのですが、絵画前のテーブルインスタレーションとあわせてこの毒々しさと女性性について考えさせられてしまいます。おかまならこうはならずにPOPになったことでしょう。
もう1点は冨田美穂作「388全身図II」。巨大和紙(156×233)に刷られた木版画です。精巧な1色刷り。
次回は版画の前に乳製品やなんかをインスタレートしていただければもっとぐっと牛さんが身近に迫ってくるのではないでしょうか。

388全身図II

第20回岡本太郎現代芸術賞展  2017. 4. 3 (Mon.)

TARO賞昨年、久々に盛り返した感あった岡本太郎現代芸術賞展でしたが、今年はどうか?
応募作品点数499は前年(485)を若干上回ったものの、迫力的には少し下回ったかなという印象でした。
大賞たるTARO賞受賞作は山本直樹作「Miss Ileのみた風景」。角砂糖で模した空想都市風景。ガラス壁面にはこれも砂糖で書かれたメッセージが空間を仕切ります。
社会問題を想起せしめるガラス壁面テキストと甘ったるい都市造形から現在性を際立たせています。
Miss Ileのみた風景Miss Ileのみた風景
Miss Ileのみた風景Miss Ileのみた風景

杉本球審  2017. 4. 2 (Sun.)

マツダスタジアムで28四死球(死球1)、4失策、約33残塁のエイプリルフールみたいな世紀の大凡戦が繰り広げられました。
草野球も楽しいですが、たいてい2時間でグランドを借りてます。もしこれが時間無制限の9回勝負下手したら延長戦突入ということになれば、先攻のチームが最後は負けてあげてビールの1杯でもおごってもらうという展開になることでしょう。
もともとは広島先発岡田の制球力不足が招いた悲劇だったのですが最悪なことに杉本球審。頑迷判定が悲劇を惨劇にしてしまいました。

薄っぺらい岡本太郎  2017. 4. 1 (Sat.)

太郎正面太郎横

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