小倉記(2005/01/16-)
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実況  2005. 1. 31 (Mon.)

その強面とは裏腹の優しい心、あるいはチキンハートが垣間見える後閑信一選手の初優勝で幕を閉じた第46回競輪祭でしたが、特筆しておきたいのは日替り実況。
小松島の茂村(初日)、静岡・小田原の吉田(3日目)、大宮・西武園の綿貫(最終日)というけれんみたっぷりな人選。とくに綿貫師は、当欄でわたくしがレース結果を記す際にも「高回転で」「猛然と」「行ききれない」などの語彙を使わせてもらうなど、しばしば参考にさせてもらっています。「機が熟した」「行ってみよう、と」なども使いたいと思いつつ未だ実現していません。決勝では、せっかく佐藤慎太郎が5番手にいたのに「真っ中団5番手」が出なかったのが少々残念でありました。

ともかく、上記のお三方は、スポーツ実況をリードしてきたプロレス中継による言説の象徴化作用を多分に競輪中継に導入され、それは規範を逸脱することで新たな世界または非日常的時空を創造する営為であり、かつ昨今の下手なサッカー中継(とくにテレビ朝日)や箱根駅伝や一昔前の劇空間プロ野球の実況にありがちな安いドラマ化に与していないという点で大いに評価したいと思うのであります。
が、なぜか2日目のみ、機械のごとくどんなレースも同じように伝える立川の斎藤。けれんみゼロの渋いいぶし銀。実際の客層とは一番マッチしています。

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第46回競輪祭[G1]朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦
決勝
2005. 1. 30 (Sun.)

11R 新人王戦をやってるわけでもないのに渋いメンバー
 
選手
 
登録
 
脚質
こう戦う
1 1 加藤 慎平 岐阜 81 26 S1 自在 13 俺か神山さんしかいないんで
2 2 後閑 信一 群馬 65 34 S1 自在 4 神山さんが勝ってもらえるレースしてもらえれば
3 3 内林 久徳 滋賀 62 41 S1 追込 0 非常にやりにくいです。番手をまわれるように考えていきたい
4 4 山口 幸二 岐阜 62 36 S1 追込 0 僕は何があっても後ろなんで山田の後ろです
5 佐藤慎太郎 福島 78 28 S1 追込 1 目標がないんでどうやって優勝しようかなと考えてる
5 6 川口 満宏 東京 58 37 S1 追込 0 競輪界高年齢化が進んでるような。2人の後ろついてくだけ
7 山田 裕仁 岐阜 61 36 S1 捲逃 3 岐阜の中で優勝出せるように
6 8 望月 永悟 静岡 77 28 S1 追捲 0 慎太郎につけるか、自分で前々行くか
9 神山雄一郎 栃木 61 36 S1 自在 2 後ろ関東2人つくんで自在なレース
推理


並び
926 関東  174 岐阜  3 内林好位狙い  58 南北

自在ヘア加藤(1)慎平が先行態勢に入るなら中バンクを使って別線をおびきよせて後ろを競らせてから。後続もつらせて逃げ切りを図ろう。好位で脚ためてそうな坊主(8)望月と帝王(7)山田の自分のレース要警戒。
王者(9)神山がだまし逃げに持ち込まんとすれば、若武者(5)慎太郎のみならず、中部ライン4番手で周回の琵琶湖の豊悦(3)内林が、いくら強面でも盟友(2)後閑に襲いかかろう。なので、打鐘からドカンまたはツッパリ関東二段駆けに注意。

 
2車単
 
3連単
1=5,1=8,5=8
4−7,2=6,2=8
1=2−9

結果
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自在ヘア加藤(1)慎平がS取って前受け。選手紹介で帝王(7)山田に並んだ琵琶湖の豊悦(3)内林が続くが、アウトから帝王(7)山田に並ばれ4番手まで引く。5番手に若武者(5)慎太郎、6番手以降関東ラインで坊主(8)望月が最後尾で粛々と周回。
赤板ホームから上昇した王者(9)神山が自在ヘア加藤(1)慎平を押さえ打鐘。(8)望月後位に(5)慎太郎切替え。加藤(1)慎平後位に追い上げた(3)内林だったが、(7)山田の斜行に前輪とられて落車。
王者(9)神山が流す最終ホーム、(1)慎平動かず馬鹿武者(5)慎太郎が追い上げマークを試みるが強面(2)後閑に飛ばされ、(9)神山スパート。
2コーナーから自在ヘア加藤(1)慎平発進。3コーナー、ギリギリまでひきつけた強面(2)後閑が牽制しながらの発進。加藤(1)慎平の猛追を振り切りようやくのG1初優勝。王者(9)神山タレて(2)後閑追走の(6)川口が3着。

 
2車単
 
3連単
2−1 1,490円 2−1−6 11,050円

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入場 6,703人 総入場 18,169人(対前年110%)
売上 6,764,034,000円 総売上 18,162,430,200
(対前年96%)

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第46回競輪祭[G1]準決勝   2005. 1. 29 (Sat.)

10R 自在ヘア慎平のゲリラ戦
選手 登録 脚質
1 1 佐々木則幸 高知 79 28 S1 捲逃 15
2 2 岡部 芳幸 福島 66 34 S1 捲追 2
3 3 山口 幸二 岐阜 62 36 S1 追込 0
4 4 渡邉 晴智 静岡 73 31 S1 追込 0
5 三宅 伸 岡山 64 35 S1 捲追 0
5 6 川口 満宏 東京 58 37 S1 追込 0
7 加藤 慎平 岐阜 81 26 S1 自在 12
6 8 坂本 英一 栃木 59 37 S1 追込 0
9 小川 圭二 徳島 68 34 S1 追込 0
推理


並び
195 四国伸
248 東
736 中部川口

そのヘアスタイルとともに変幻自在な加藤(7)慎平が狙うは漁師系(1)佐々木後位と見た。隊列短くなったところを「1コーナーから行く」と決めてるっぽい(2)岡部の出番。捌く加藤(7)慎平と渡邉(4)晴智の攻防が見もの。
久々あっと驚く(2)岡部の準決先行も一考。

 
2車単
 
3連単
7−1,2=7,4=7
4−2,4−8
 

結果
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前受けのの漁師系(1)佐々木に自在ヘア加藤(7)慎平が並びかけて赤板ホーム通過。2コーナー過ぎ、加藤(7)慎平が誘導を交わしてスローペース。(2)岡部が続き、(1)佐々木は後方7番手。
(1)佐々木が2センターから踏み上げ山降ろしで黒潮に乗ってカマさんとするが、最終ホームまで来ていた(7)佐々木が合わせて踏み上げ先行。(1)佐々木出切れず、北日本の司令塔になれない(2)岡部も詰まって動けず。
ゴール前、富生の兄(3)山幸がチョイ差し。3着も中部ライン追走(6)川口。

 
2車単
 
3連単
3−7 2,140円 3−7−6 11,030円


11R 王者が帝王追走
選手 登録 脚質
1 1 山田 裕仁 岐阜 61 36 S1 捲逃 2
2 2 稲垣 裕之 京都 86 27 S1 逃捲 19
3 3 神山雄一郎 栃木 61 36 S1 自在 2
4 4 金田健一郎 大阪 60 38 S1 追込 0
5 高木 隆弘 神奈川 64 35 S1 追込 0
5 6 坂本 勉 青森 57 42 S1 逃捲 8
7 吉田 敏洋 愛知 85 25 S1 逃捲 23
6 8 石丸 寛之 岡山 76 30 S1 捲逃 4
9 後閑 信一 群馬 65 34 S1 自在 4
推理


並び
65 南北
24 近畿
8 単騎石丸
71 中部
39 関東

行きっぷりはムキムキ(7)吉田より元海兵(2)稲垣か。単騎の(8)石丸とロスの超特急(6)坂本が中団を狙えば、また王者(3)神山の切替えも考えられ、(7)吉田は早めに巻き返すことに。さすれば、捲りごろ。

 
2車単
 
3連単
5=6,8−3,8−9
8−5,8−6
 

結果
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元海兵(2)稲垣が赤板ホームから上昇を開始、前団を押さえんとするが、ムキムキっと(7)吉田も踏み上げ、打鐘から先行争い! が、帝王(1)山田陛下は参加せず車を下げて自分の競走
(2)稲垣が踏み勝つものの、(7)吉田はムキムキっと(4)金田を飛ばし番手奪取後、バックから捲り発進。が、中団から帝王(1)山田陛下が情け容赦なく前団を捲り、追走した王者(3)神山−強面(9)後閑が直線追込む。

 
2車単
 
3連単
3−9 1,150円 3−9−1 3,980円


12R 3番手は切替え含み
選手 登録 脚質
1 1 吉岡 稔真 福岡 65 34 S1 捲逃 5
2 2 内林 久徳 滋賀 62 41 S1 追込 0
3 3 佐藤慎太郎 福島 78 28 S1 追込 1
4 4 冨田 卓 千葉 76 32 S1 追込 0
5 市田佳寿浩 福井 76 29 S1 捲逃 8
5 6 星島 太 岡山 66 34 S1 追込 0
7 望月 永悟 静岡 77 28 S1 追捲 0
6 8 西川 親幸 熊本 57 39 S1 追込 0
9 松岡 彰洋 三重 69 34 S1 逃捲 10
推理


並び
523 近畿慎太郎
187 九州望月
964 ごちゃ混ぜ

不確定要素多く含みつつも、ジタバタ逃げる(6)松岡、中団から捲る脱朴訥(5)市田、後方から不動心(1)吉岡。

 
2車単
 
3連単
5=2,5−6
1=5,1=6
 

結果
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後方で周回の脱朴訥(5)市田が上昇すると、前受けの(9)松岡は引く。続いて不動心(1)吉岡が押さえにかかると、なんと(5)市田が朴訥に打鐘からツッパリ先行。(7)望月が(5)市田ラインに切替え。
後方から(9)松岡がカマすが、出切れず中団アウトでジタバタと浮き、不動心(1)吉岡はイン詰まり。
直線、追込む琵琶湖の豊悦(2)内林を3番手4番手から若武者(3)慎太郎−(7)望月が強襲。

 
2車単
 
3連単
3−7 6,790円 3−7−2 57,850円

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第46回競輪祭[G1]ダイヤモンドレース   2005. 1. 28 (Fri.)

12R ジタバタマーク
選手 登録 脚質
1 1 佐藤慎太郎 福島 78 28 S1 追込 1
2 2 山田 裕仁 岐阜 61 36 S1 捲逃 2
3 3 市田佳寿浩 福井 76 29 S1 捲逃 8
4 4 小川 圭二 徳島 68 34 S1 追込 0
5 岡部 芳幸 福島 66 34 S1 捲追 2
5 6 松岡 彰洋 三重 69 34 S1 逃捲 10
7 佐々木則幸 高知 79 28 S1 捲逃 15
6 8 高木 隆弘 神奈川 64 35 S1 追込 0
9 吉田 敏洋 愛知 85 25 S1 逃捲 22
推理


並び
38 臨時
51 福島
74 四国
962 中部

ライン3車でムキムキっと(9)吉田が行くか? 行くとしても最終ホーム。中部ラインに続く漁師系(7)佐々木が黒潮に乗ってドカン。続くのは福島コンビと見た。
早めにペースが上がったときは前々脱朴訥(3)市田が好位から。

 
2車単
 
3連単
7=4,4=5,4−1
3−4,3−7,3−8
 

結果
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まず後方で周回の漁師系(7)佐々木が上昇して前受けの脱朴訥(3)市田を押さえる。続いて上昇の(5)岡部が前団を押さえ、さらに(9)吉田がムキムキっと駆け上がって打鐘で先行態勢。流すところを後方となった(3)市田が追い上げ番手でジタバタする(6)松岡に競りこむ最終ホームから(9)吉田がムキムキっとペースを上げる。
1コーナーから先に(5)岡部発進。少し遅れて(7)佐々木発進。
最終バックでジタバタする(5)松岡遅れ、車を引いて争いをさけた帝王(2)山田陛下だったが動けず。
3コーナーから4コーナーの捲り合戦はアウトの漁師系(7)佐々木が黒潮山降ろしで伸びて1着。(5)岡部マークから若武者(1)慎太郎が2着。北日本に切替える形になったトカ(8)高木が3着。

 
2車単
 
3連単
7−1 14,200円 7−1−8 197,470円

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第46回競輪祭[G1]特選予選   2005. 1. 27 (Thu.)

10R ライン3車でラピスタ武豊
選手 登録 脚質
1 1 小嶋 敬二 石川 74 35 S1 捲逃 16
2 2 武田 豊樹 茨城 88 31 S1 逃捲 20
3 3 岡部 芳幸 福島 66 34 S1 捲追 3
4 4 三宅 伸 岡山 64 35 S1 捲追 0
5 阿部 康雄 新潟 68 37 S1 追込 0
5 6 山口 富生 岐阜 68 35 S1 追込 0
7 兵藤 一也 群馬 82 26 S1 追捲 0
6 8 佐々木則幸 高知 79 28 S1 捲逃 16
9 佐藤慎太郎 福島 78 28 S1 追込 1
推理


並び
16 中部
39 福島
275 関東
84 中四国

(1)小嶋社長のツッパリを叩けさえすれば、先行有利な当所だけにラピスタ(2)武豊が粘りこむ。もつれれば、ちょうど1年ぶりの大活躍を予感させないでもない漁師系(8)佐々木が黒潮に乗って一発。

 
2車単
 
3連単
2=7,7=8,8−4  

結果
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ラピスタ(2)武豊が打鐘前に前団を押さえ、中団4番手は前受けの(1)小嶋社長と関東ラインに続いて上昇の漁師系(8)佐々木の並走。
最終ホーム手前から(2)武豊踏み上げ先行。(1)小嶋社長を決めきれなかった(8)佐々木がアウト並走の1コーナーから黒潮捲り。(4)三宅はぬーぼーっとつけきれない。遅れて(3)岡部も発進。
3コーナーで(8)佐々木が ラピスタ(2)武田を捕らえるが、その外を北日本の司令塔になれなかった(3)岡部が捲り、追走若武者(9)慎太郎が2着。

 
2車単
 
3連単
3−9 1,620円 3−9−8 12,500円


11R ライン3車で偉大な村上
選手 登録 脚質
1 1 加倉 正義 福岡 68 33 S1 追捲 0
2 2 吉田 敏洋 愛知 85 25 S1 逃捲 23
3 3 村上 義弘 京都 73 30 S1 逃捲 19
4 4 小川 圭二 徳島 68 34 S1 追捲 0
5 神山雄一郎 栃木 61 36 S1 自在 1
5 6 新田 康仁 静岡 74 30 S1 捲逃 17
7 小橋 正義 新潟 59 37 S1 追込 0
6 8 望月 永悟 静岡 77 28 S1 追捲 0
9 市田佳寿浩 福井 76 29 S1 捲逃 9
推理


並び
21 臨時
57 関東
68 静岡
394 近畿小川

復調待たれる偉大な日本一の先行小僧(3)村上が思い切って出切ってしまえば。分の悪い高速バンクなれど、王者(5)神山、静岡の赤い彗星(6)新田が自在に立ち回りそうで、一発要警戒はムキムキっと捲る(2)吉田。

 
2車単
 
3連単
3−9,3=5,3=6
2=9
9−4−3/5/7

結果
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偉大な(3)村上が前受けで後方となった王者(5)神山が青板バックから上昇して先頭位置をうかがうが、(3)村上これを突っ張る。代わって静岡の赤い彗星(6)新田がペースを上げて(3)村上を交わして打鐘。
出切った(6)新田が流すところ、王者(5)神山がインから前々に攻め、偉大な(3)村上が発進。
前団のもつれを模様眺めの(2)吉田が1コーナーからおっとりがたなでムキムキっと捲り発進。
3コーナーで偉大な(3)村上を捕らえて1着。久留米のジャンレノ(1)加倉を捌いて切替えた脱朴訥(9)市田が2着かと思いきや、不用意にあけたインから鳴門のジャックニコルソン(4)小川が2着。

 
2車単
 
3連単
2−4 9,540円 2−4−9 36,350円


12R ライン3車で九州
選手 登録 脚質
1 1 小野 俊之 大分 77 28 S1 追込 0
2 2 斎藤登志信 山形 80 32 S1 自在 3
3 3 山田 裕仁 岐阜 61 36 S1 捲追 2
4 4 高木 隆弘 神奈川 64 35 S1 追込 0
5 荒井 崇博 佐賀 82 26 S1 逃捲 22
5 6 松岡 彰洋 三重 69 34 S1 逃捲 11
7 後閑 信一 群馬 65 34 S1 自在 5
6 8 太田 真一 埼玉 75 29 S1 逃捲 12
9 池尻 浩一 福岡 63 35 S1 追捲 0
推理


並び
24 南北
63 中部
519 九州
87 関東

ケンカした後の仲直りだけに結束固い天下布武(1)小野をつれて山嵐(5)荒井が打鐘から駆ける。中団獲りから何も考えずに強襲する斎藤(2)登ス信と戦法の幅を広げたい(6)松岡がジタバタとイン捲りで天下布武(1)小野に迫る。結束固いだけに(1)小野が山嵐(5)荒井をかばえば逆転も。

 
2車単
 
3連単
1−5,1=2,1=6
1−9
 

結果
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後方から山嵐(5)荒井が上昇して先行態勢。中団アウトで何を考えているのかわからない斎藤(2)登ス信ばかりを警戒しながら流す最終ホーム、(6)松岡がジタバタっとインから先行。山嵐(5)荒井は踏まずに3番手を狙ってその後、不発。
ホームから斎藤(2)登ス信がカマすが行ききれず追い上げマークになって帝王(3)山田陛下と並走のまま直線失速。
(6)松岡がジタバタっと逃げ切りマークの帝王(3)山田が2着。斎藤(2)登ス信後位から直線伸びてトカ(4)高木3着。

 
2車単
 
3連単
6−3 6,790円 6−3−4 90,550円

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男のマロンズ  2005. 1. 26 (Wed.)

男のマロンズ縄文採集ヴァーチャル男色中年スペースロック・男のマロンズの2回目のライブ公演を高円寺円盤にて。入場1,000円で1ドリンク付! しかも、前回ライブの録音CDが「ご自由にお取りください」状態でお得感満点。いわゆる対バンも2つもあり。
これだけでもう、客的には歌や楽曲やライブパフォーマンスはどうでもいいぐらいのコストパフォーマンス。
とは言え、中年ロックにふさわしい楽曲の数々を細かいビートは刻みにくいドラムセット(ベースドラムは鍵盤)でゆるゆるとしみじみと熱くEDの魂の叫び満喫。

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Return of the Giant Slits(The Slits)  2005. 1. 25 (Tue.)

去年の今頃(一部のタコツボで)話題になってたような気がするUKニューウェーヴルネッサンス2004なるCD発売シリーズ。「すべてCCCD!」という報道とともに一気に誰も話題にしなくなったような気がしていました。
が、先日パッチギ!を見た帰りに寄ったHMV立川店の投売りセール箱の中にスリッツのCDがあったではありませんか。UKニューウェーヴルネッサンス2004の帯つきで。1,785円がさらに1割引! 帯によりますと世界初CD化だそうで「大地の音(日本語)」も入っていますが、何よりニューエイジステッパーズの1枚目に入ってる歌の元歌もあったりして、俄然ニューエイジステッパーズみたいなダブ渇望中。

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僕の叔父さん 網野善彦(中沢新一/集英社新書)
  
2005. 1. 24 (Mon.)

士農工商なる「階級」とその下位に位置する明治期の「新平民」みたいな大嘘を教えられてきた世代(小学校同和教育1期生)に属するわたくしですが、多かれ少なかれ近代以前の社会をイメージする感性を抑圧する教育システムをくぐり抜けてきた研究者の意識によって解読され解釈された「歴史」が今日のアカデミズムを支配する歴史学を再生産する様式。「日本史」と呼ばれて記述されている事柄も近畿地方の一部の人々のことに過ぎないことも多々あります。
そんな歴史学を、歴史学の中にあって民俗学的研究成果などから問い直して去年死んだ網野善彦。漢字の多い本は読めないわたくしなので、1冊も読んだことがないのですが、栗本や小松や中沢といった人々の著作物などから、その偉大な存在は知っていましたし、我が国の王制と賤視されてた職能民や漂泊民との関連についての問題は大いに関心のあるところであります。

で、本書は網野善彦への中沢新一の追悼文。中沢5歳のときの出会いから最後の電話での会話までのなかに、両者の対話や中沢家の人々の問題意識や研修成果を織り交ぜつつ、アジール、石つぶて、トランセンデンタル、紺屋といったキーワードを介して網野と中沢の間に低通するする関心領域と交換が、人類学的報告に多々ある「おじ−甥」関係の気持ちのよさで語られます。終盤、文学臭いのがちょっと鼻白まなくもないですが、そこが中沢の中沢たるところですからこらえて。

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大[Oh!]水木しげる展図録   2005. 1. 23 (Sun.)

図録大相撲初場所初日か2日目に行った両国の江戸東京博物館で売り切れていた図録。サンプルをチラと立ち読みしての2千円は破格!だったので注文しておいたのが千秋楽を前に届いた!

ほぼフルカラーA4判248ページに加え、水木しげるの人生絵巻が折りこみでとじこみ! アホほど働いてこられた数々の仕事がギュギュっとつめこまれていて何年でも楽しめそうであります。

巻頭でプロデューサーを務めた京極が「水木しげる大先生の限りない魅力を伝えるために」と題して4ページ使って述べておられます。水木先生の偉大さとその仕事を展示することの困難について。
展覧会では「詰め込みすぎ」という感想を抱いたわたくしでしたが、京極が言うには、「オリジナル」がそう大して意味を持たない水木エンタテイメントを展覧会形式で伝えるには、「水木しげるそのものを水木作品に仕立てる」という方法が選ばれたわけで、水木作品のような物語空間の中で、水木しげる大先生の80年を駆け巡ったからこそ「アホほど働いた」という感想に至ったのだと思うに至りました。

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パッチギ!   2005. 1. 22 (Sat.)

「おまえ、誰にメンチ切ってんねん」に次ぐ不良言葉で頭突きの意味だったのが剃り込みにも転じて用いられるようになる「パチキ」の語源が朝鮮半島にあったと最近気づいた方が多いことと思います。
そんなわけで「岸和田少年愚連隊」が面白かった井筒監督の最新作。68年の京都の高校生の在日がらみの話。
かなり時代は下るものの、多感な青春時代を京都で過ごしたわたくしも朝高の奴らを見かけたならば絶っ対に目を合わせてはいけませんでしたし、記憶が定かではないのですが作品内で頻繁にかかる「イムジン河」をパンク・テクノポップ以前のブリティッシュロック以前の(俺の)フォーク時代に人前で歌ったことがあるような気がするだけに他人事ではありません。一度、円山音楽堂で杉田二郎か誰かが歌う「イムジン河」を聴いた後、なんかの歌の本に歌詞にコードがついたのが載っていたので、歌ってみたのでしたが、その後CD発売されたのを聴いてみると、自分が歌っていたのは3小節目ぐらいから微妙にメロディが違ってきていて、終わり方はまったく別の歌のようになっていたことに20年の歳月を経て気づかされたのでした。

それはともかく、岸和田を上回る社会性や歴史性に加え、はからずも泣けてしまうのですが、笑いは劣るかも。が、府立高校空手部のリーダーが大阪の不良と連合して朝高と闘うに際して述べたABCD包囲網のオチは何度も思い出し笑いをせずにはいられません。

オダギリジョーが花を売るタワー横百貨店の屋上での館内放送が今は無き「丸物百貨店」と言っていたりのディテイルも鋭く凝っているのですが、嵯峨ボウルの決闘では昔はなかった天井から吊り下がるモニターが垣間見えたり、出町柳決戦においては昔はなかった京阪電車の地下乗り場に行く階段入口が垣間見えたりします。そんなこともあり、続けてもう一度見たくなるのですが、完全入替制ですからそうもいきません。
あと、主役の青年が、少々遠回りになるものの橋を渡ればいいのに川に入って対岸へ行く不可解な場面があります。また、出町柳決戦では高野川左岸と加茂川右岸に対峙したあと、やはり両軍が橋ではなく川に入って、二つの川が合流して鴨川になる直前の、すぐ北の河原で戦います。不合理ゆえひっかるところですが、頻繁にかかる「イムジン河」とあいまって、当作品のテーマを強く印象づけるのでありました。

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男のマロンズ   2005. 1. 21 (Fri.)

エフェクター年に1度ずつぐらい当欄で宇宙ダコ(キコリレコード所属アシッドフォーク弾き語り中年)のライブコンサートの模様をご報告してきましたが、ついにバンド(全員中年)サウンドに帰ってきてくれました。
中年バンドというとベンチャーズかビートルズかやけにテクニックに磨きがかかって魂が腐ってるようなのを思い浮かべてしまいますが、昨年末に2曲半だけ拝聴させてもらった男のマロンズはさにあらず。練習3回で「初めてうまく終われた」楽曲を演奏したりのパンクスピリットに溢れるところを垣間見せてもらえました。
早くも2回目のライブコンサートが25日(火)19時半過ぎから高円寺の円盤というところでやるぞというお知らせをつい先ほど頂戴しましたのでご報告いたしますが行けるかどうかは定かではありません。

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そこもっと   2005. 1. 20 (Thu.)

そこもっと先日、生家に帰ったら居間のソファが消失していて、代わって電動マッサージ機が鎮座。家電量販店で目にしたことはあるものの、マッサージは弱いのでまったく興味を持たなかった電動マッサージ機に挑戦!
まず、驚いたことにお金を入れる穴がありません。
十円玉や百円玉を入れなくてもスイッチ一つで稼動。とは言え、画像のコントローラーから察せられますように設定がたいへんややこしいいので、音声ガイダンスもありますが、まぁ緩めな感じで。
10分ほど勝手に叩いたり揉んだりしてくれます。
数多あるボタンの中にはそこもっとという秀逸なのがあるのですが、ボタンを押すタイミングがたいへん困難。そこもっとボタンを押したときに揉んでたところを繰り返し揉んでくれるようなのですが、も一つピンときません。
また、同じそこもっとでも、もっと強くそこもっとなのか優しくそこもっとなのか1点のみそこもっとなのか周辺部も含めてそこもっとなのかなどの加減を命令できないみたいなので、「おぉ、そこもっと」や「うっ、そこもっと」や「あそこもっと」などのボタンの必要性を痛感しました。

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内部告発   2005. 1. 19 (Wed.)

でかい騒ぎになってしまいましたが、NHK番組改変問題の長井Pは単に海老沢を辞めさせて昔みたいに自由に番組を作れる組織にしたかったというだけで、「信頼する上司」を信頼し過ぎな感もなきにしもあらずですが、ねずみがチーズを探す話を社員に読ませる馬鹿経営者が出てきた以降の柔らかい組織管理強化社会にあっては大なり小なりよくある話で、NHKにおいてもコンプライアンス推進室が普通の社員の悪事は取り締まっても、上層部の悪事は取り締まらないのに象徴されているような気がします。
政治問題が関わってしまって話がややこしくなってしまいましたが、つまるところ長井Pの原動力は上層部が意見するほど制作物がダメになるという一般原則と見ましたが、いかがか。

長井P会見の模様は神保哲生のビデオニュースで視聴可能。1時間を超えますが長井Pのスピーチは冒頭の10分強。

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和歌山競輪開設記念[和歌山グランプリ]決勝
  
2005. 1. 18 (Tue.)

11R 赤い靴で吉田が
選手 登録 脚質
1 1 高城 信雄 兵庫 77 29 S1 逃捲 21
2 2 岡部 芳幸 福島 66 34 S1 捲追 2
3 3 三宅 達也 岡山 79 27 S1 捲逃 10
4 4 大井 啓世 奈良 58 39 S1 追込 0
5 吉田 敏洋 愛知 85 25 S1 逃捲 23
5 6 手島 志誠 群馬 83 26 S2 追込 0
7 内林 久徳 滋賀 62 41 S1 追込 0
6 8 野田 源一 秋田 81 26 S1 捲逃 12
9 鈴木 一央 福井 63 36 S1 追捲 2
推理


並び
826 東
174 近畿
593 混成

ぶよぶよっとカマす(1)高城をムキムキっと(5)吉田が捲れるかどうか。(5)吉田発進のタイミングが悪いと琵琶湖の豊悦(7)内林の仕事で(1)高城逃げ切りも。

 
2車単
 
3連単
5=9,9−3,5=7
1−7,1−2,1−3
3−9−5
押さえ:叩きあい 2−6

結果
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後方からムキムキっと上昇した(5)吉田が前団を押さえ打鐘で先行態勢。が、後方から(8)野田源がドカンと打鐘ガマシ。(5)吉田が4番手に喰らいつくと、(1)高城も慌てて追走、インから(9)鈴木を捌いて5番手。
バックから(5)吉田がムキムキっと捲り上げるが、合わせて北日本の司令塔になれなかった(2)岡部発進。続いた(6)手島が直線追込みS級初優勝。(1)高城を交わして琵琶湖の堺すすむ師匠(なんでかフラメンコ)(7)内林が3着。

 
2車単
 
3連単
6−2 7,260円 6−2−7 42,210円
裏

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入場 3,137人 総入場 12,166人
売上 2,624,514,100円 総売上 7,847,182,800
(対前年112%)

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年末年始特番   2005. 1. 17 (Mon.)

忘れないうちにテレビの年末年始特番を振り返っておこうかと思い立ったのですが、その多くを京都で見たせいか番組内容よりもタケモトピアノのコマーシャルばかり思い出してしまいます。
ナニ金6が、金がらみの悪事が日進月歩ゆえ世相を取り込みさえすれば、原作を超える新作がいっちょ上がるというフォーマットを活かしていましたが、終盤帝国金融の事務所のテレビに延々と映し出されていたのが、大手消費者金融会社風コマーシャル。テレビ局的にはタブーすれすれとも考えられる作りですが、本物の消費者金融会社に頼らずともタケモトピアノのような会社にスポットを買ってもらえるゆえ放映できたとも言えなくもありませんからいい加減吐きそうになるほど見せつけられたタケモトピアノのコマーシャルも愛憎半ばするところであります。

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和歌山競輪開設記念[和歌山グランプリ]
優秀「熊野古道賞」   
2005. 1. 16 (Sun.)

11R 中部二段駆け
選手 登録 脚質
1 1 村上 義弘 京都 73 30 S1 逃捲 19
2 2 岡部 芳幸 福島 66 34 S1 捲追 2
3 3 三宅 伸 岡山 64 35 S1 捲追 0
4 4 金子 貴志 愛知 75 29 S1 逃捲 22
5 小川 圭二 徳島 68 34 S1 追込 0
5 6 前田 新 大阪 68 34 S1 追捲 1
7 山口 富生 岐阜 68 35 S1 追込 0
6 8 坂本 正和 長崎 70 34 S1 追捲 0
9 吉田 敏洋 愛知 85 25 S1 逃捲 22
推理


並び
238 即席
165 近畿小川
947 中部

(9)吉田が早々にムキムキっと行って、番手から(4)金子がモンキーダッシュで発進すればの中部作戦なれど、偉大な日本一の先行小僧(1)村上の抵抗必至で、ペースが上がれば北日本の司令塔になれなかった(2)岡部の捲りに乗ってヌーボーっと(3)三宅伸が。
(4)金子が慣れない番手発進でスピード乗らなければその上を偉大な(1)村上が行く。

 
2車単
 
3連単
1=3,1−6,1−4
1−7,3=2,3−4
 

結果
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赤板ホーム、後方から(9)吉田が上昇するが、偉大な(1)村上がこれを牽制して出させず、打鐘で前団を押さえ先行態勢。前受けの(2)岡部は(1)村上後位で粘る。
2センターから(9)吉田がムキムキっとカマシ発進。合わせて偉大な(1)村上も踏み上げるが、(9)吉田が叩く。(6)前田新を飛ばした(2)岡部が中部ラインに切替え4番手確保。偉大な(1)村上はインで粘らんとするがずるずる後退。
3コーナーから捲り追込む北日本の司令塔になれなかった(2)岡部を振り切り、直線モンキーダッシュで追込んだ(4)金子が1着。(2)岡部にぬーぼーっと続いた(3)三宅伸が3着。

 
2車単
 
3連単
4−2 2,110円 4−2−3 6,550円

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