国際記(2005/05/15-)
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パンツを脱いだサル(栗本慎一郎/現代書館)
  
2005. 5. 31 (Tue.)

パンツをはいたサル脳梗塞から帰ってきた栗本が出世作「パンツをはいたサル」の完結編として世に問う最新作。
これまで、うすぼんやりそこはかとなく漂わせつつもその核心を述べてこなかった「パンツを脱ぐ」という行為について、おそらく初めて切実に訴えかけておられます。
すなわち、進化の一時期に身につけ、それがつまるところその他のヒトになりかけたが死に絶えた別種のサルとヒトとを分け隔てた(大量)虐殺の快感。(後日につづく)

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蒲鉾円筒  2005. 5. 30 (Mon.)

蒲鉾城右画像では見づらいですが、すべてかまぼこでできた円筒形を発見したのでご報告しておきます。
さすが、かまぼこのメッカ、小田原だけあって、数え切れないほどの銘柄のかまぼこが生産されています。それぞれの包装を集めると、ほらこんなにカラフル。
ですが、円筒形に積んでいていいのでしょうか。展示されていたのが小田原城内ですから、天守閣にするとか。。。台座も石垣やん。しかし、それは困難。やりかけてあきらめたのかもしれませんね。
いっそのこと、「かまぼこ型」に積み上げられてた方が、何倍も効果的だったような気がするのですが、いかがか。

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ダンスパフォーマンス  2005. 5. 29 (Sun.)

ダンス地方都市を席巻するよさこい風ダンスパフォーマンスですが、ヤンキーの自己満足を満たしながら地方文化を蝕むことからこれ以上の波及を何とか食い止めたいものと常日頃思っておるところ、未来を担う小学生たちにも教えこまれているという事実を小耳にはさみました。で、実際、地元の小学生たちも教えこまれていたところ目撃しました。

憂慮すべき事態と思うところですが、よく考えてみますと、そうでもないかも。
フォークダンスや組体操やマスゲームみたいなことを小学校でやらされた我々がするわけがない。ヤンキーの人々はダサくてやってられんでしょうし、その他の人々は思い切り脱力して笑い求めるような文脈でしか行われないわけであります。極一部の新興宗教系をのぞいては。
そういうことから考察するに、小学校で教えこまれるダンスパフォーマンスは免疫としての効果が見込めるわけで、何十年後かによさこい風ダンスパフォーマンスを行うのは一部の新興宗教系に限られることになると思われるわけであります。

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藪  2005. 5. 28 (Sat.)

何の前触れもなく手術ということで一部の読者の皆さんを心配させたり、その他の多くの皆さんに包茎手術かと思わせたりしたことと思いますが、無事にポッキリ折れた歯を抜いてきました。
歯が折れたのは虫歯によるもので、喧嘩したとかいうわけではありません。虫歯も随分前に処置済みだったものが、かぶせた金属の隙間から内部へ徐々に蝕まれて虫歯になったもので、ひざのお皿の裏にギッシリフジツボが生えた都市伝説のような恐ろしさを感じましたが、痛まなかったので、そんな大したことではないのかもしれません。
ところで、先日欠けた歯は抜いた歯の隣の歯だったのですが、歯医者はまったくそれに言及することなし。ちょっとした不信感が芽生えたのでした。

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歯周学  2005. 5. 27 (Fri.)

じつは27日朝に手術を施されるので26日はおとなしくまじめに過ごしていたのですが、夜、安物ゆえ皮に驚くほどの粘りをもつ餃子を食していたら歯が欠けてしまいまして、へこんでいます。
さらに、「歯周学は経済学より切実な問題である」と栗本慎一郎が言っていた歯ブラシのコマーシャルが何度も頭の中でリプレイされてしまっています。

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パンサル  2005. 5. 26 (Thu.)

ここんとこ飯が喉を通らなかったり、夜も眠れなかったり、仕事も手につかなかったり、ちんこも立たなくなったりしてますが、皆さんはいかがでしょう? それと言うのも、わたくしの師の師の師にあたるのが経済人類学の創始者と呼ばれるカールポランニーその人でありまして、ポランニーがいたから競輪人類学もあるのですが、そのポランニーの弟子の弟子にあたる栗本慎一郎が脳梗塞から帰ってきて新刊を著したことに因ります。
ここは一番、渾身の感想文をしたためなければと思いつつプレッシャーに負け続けて、暗黙知やらレッサーパンダやらカザール帝国やらと小出しにしている次第であります。

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カザール帝国  2005. 5. 25 (Wed.)

ふと気になって20年以上前に購入した吉川弘文館の世界史年表でカザール帝国を探してみたのですが、どこにも記述がありません。必死で細かい字も見て「787 ハザール人の侵寇」「825 ルス人、ハザールから独立」という2文が、東ヨーロッパの欄のブルガル汗国と東ローマ帝国にまたがる形で書かれているのを見つけたのでした。
巻頭の4色刷り、世界史対照表を参照しましたところ、カザール帝国が栄えていたころあいの東ヨーロッパは真っ白に[スラブ]と書かれているだけ。この時期に王朝がないとされているのは、他にアメリカ大陸とローマ帝国分裂後、フランク帝国の支配が及ばない独伊の一部のみ。

こんな風にユダヤ人の陰謀によって歴史から抹消されかけているカザール帝国なのですが、常々ユダヤ人として有名な人々やイスラエル人でもテレビに出てくるような人々の風貌が近隣地域のそれとかけ離れていることに疑問を持っていたのですが、カザール帝国が東ヨーロッパにあったということを知り、歴史の謎が一つ解けたような気がしています。

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100匹目のレッサーパンダ  2005. 5. 24 (Tue.)

臨界点や閾値というものを生物の進化について考えるときの比喩としてたぶんに眉唾ながら100匹目のサルが芋を洗うころには世界中のサルが芋を洗うという伝説を生命潮流のワトソンあたりが言い出したということを思い出さずにいられないレッサーパンダの直立ですが、あの程度ならプレーリードッグは全員やってるような気もします。

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グレートエスケープ  2005. 5. 23 (Mon.)

山下まさる作、古郡雅浩演出による鬼界浩巳事務所公演。於銀座小劇場。3,300円。

確か87年ごろに初演されたはずの作品の約20年ぶりの再演。初演も見てます。マニアな社会不適応者が適応施設に収容されて戦争ごっこをやりながら収容施設からの大脱走を試みるという噺。ピーターパン症候群とかいう言説が社会に流布されだしたかされる直前ぐらいの時代に作り手も演じ手も客もほぼ全員20歳代だったような気がします。が、幾星霜。
そういう若者がごまんといる時代にもかかわらず、小ネタは別にして初演時と概ね変わらない脚本、演出でたいへん懐かしい感慨で楽しんだのでした。が、しかし。帰りに寄ったプロントで脚本や演出に対して批判的な知り合い2名の批判を浴びて、なぜか作者に代わって説明したり弁解する破目に!

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全プロ記念ワールドGP05決勝   2005. 5. 22 (Sun.)

11R 競輪道無用の外国勢を迎え撃つ日本勢という昔のプロレス的対決構図
選手 登録 脚質
1 1 小野 俊之 大分 77 29 S1 追込 0
2 2 ガネ フランス   32 S1 自在 4
3 3 佐藤慎太郎 福島 78 28 S1 追込 0
4 4 ウォルフ ドイツ   27 S1 自在 5
5 荒井 崇博 佐賀 82 27 S1 逃捲 16
5 6 エスクレド スペイン   35 S1 捲逃 5
7 兵藤 一也 群馬 82 27 S1 追捲 0
6 8 クウィアトコスフキ ポーランド   22 S1 自在 3
9 小嶋 敬二 石川 74 35 S1 捲逃 15
推理


並び
826 外人
4 単騎ウォルフ
5913 日本
7 兵藤好位狙い

サイン二段駆け対二段駆け。カギを握るS取り合戦はダッシュ力で(2)ガネが天下布武(1)小野を制す。さすれば(8)クウィアトコスフキの赤板先行で(2)ガネが引退レースを飾るか。
が、「円を外国に持っていかれたくない」と円の海外流出阻止に燃える山嵐(5)荒井が赤板ホーム手前の5カウント以内の反則技で逃げてしまおう。
(5)荒井の先制決まれば、(9)小嶋社長からと見るべきところなれど、巻き返す(8)クウィアトコスフキに乗ってから発進する(2)ガネ恐るべし。また、(2)ガネが(5)荒井に気づいて、(9)小嶋社長が出るまでになんとかすれば、(2)ガネから日本のマーク屋。

 
2車単
 
3連単
2=9,2−1,2−3 2−6=4

結果
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前受けの外人ラインは(4)ウォルフが3番手で(6)エスクレドが4番手で周回。青板ホーム、後方から山嵐(5)荒井が上昇すると、2コーナー前に(8)クウィアトコスフキが早くも誘導を交わし、番手の(2)ガネが中バンクまで上がって(5)荒井を出させないスプリント走行。
(5)荒井と(2)ガネのもがきあいを尻目に(8)クウィアトコスフキが徐々にペースを上げ、赤板ホームで一人旅。出切れなかった(5)荒井は失速して打鐘前にレース終了。
(8)クウィアトコスフキの先行、(2)ガネの第二先行、アウトに浮いた(9)小嶋社長を天下布武(1)小野が迎え入れ5番手以降日本ラインで打鐘から最終ホーム。
2コーナーから(9)小嶋社長が捲ると、合わせて踏み上げた(4)ウォルフが番手にはまり3番手(1)小野となる。(9)小嶋社長が前二人を飲み込み、そのまんま(4)ウォルフ−(1)小野が2,3着。

 
2車単
 
3連単
9−4 12,990円 9−4−1 47,220円

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入場 7,826人(対前年[四日市,1日制]]192%) 総入場 14,456人
売上 2,153,977,700円
(対前年141%) 総売上 3,904,941,300円

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全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪
ワールドGP05
(新潟中越地震復興支援)   2005. 5. 21 (Sat.)

10R 国際選抜
選手 登録 脚質
1 1 小嶋 敬二 石川 74 35 S1 捲逃 15
2 2 ボス オランダ   21 S1 自在 4
3 3 ガネ フランス   32 S1 自在 4
4 4 ホイ イギリス   29 S1 自在 2
5 ウォルフ ドイツ   27 S1 自在 5
5 6 クウィアトコフスキ ポーランド   22 S1 自在 2
7 加藤 慎平 岐阜 81 27 S1 自在 4
6 8 ヌグ マレーシア   25 S1 追捲 1
9 新藤 敦 神奈川 62 37 S1 追込 0
推理


並び
46 英ポ
238 蘭仏ヌグ
5 単騎ウォルフ
17 中部
9 新藤好位狙い

力的には抜きん出る蘭仏両者にアテネでのコバンザメ走法が印象的だった(8)ヌグがつけて本線形成。が、(2)ボス先行の場合(9)新藤が蘭仏分断に動く場合もあり、小回りバンクで(3)ガネが手こずれば4番手を回ってそうな(5)ウォルフ。
(4)ホイの一発にも警戒して「4枠」での投票もご一考を。

 
2車単
 
3連単
3=5,5−8,5=4  

結果
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後ろ攻めの(1)小嶋社長が上昇しかけた赤板ホームから前受けの(4)ホイが先行。(4)ホイライン3番手は(5)ウォルフ。最終ホームで(1)小嶋社長が巻き返すと、中団の(2)ボスは動けずインに詰まり、(6)クウィアトコスフキが恒例番手捲り。
そのまんま(5)ウィルフと連れて押し切り、3着に(3)ガネが食い込む。

 
2車単
 
3連単
6−5 10,310円 6−5−3 62,760円

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ブログかぁ  2005. 5. 20 (Fri.)

ネタがないわけでもなかったのですが、ここんとこたまってたメンテナンスをしながら居眠りこきそうになるような日中勤務のような状態になってしまったので、このへんで。

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BUZZ vol.44 May2005 麗しの80年代大図鑑
  
2005. 5. 19 (Thu.)

同じ企画でSNOOZERでやってもらいたい。買ってきたインタビューの翻訳、それも時期がむちゃくちゃのものを巻頭から80ページも続ける厚顔。出先での2つの仕事の間の暇つぶしのために購入したのですが、750円は痛い。痛すぎ。

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無限の猛省が極限で自己言及のパラドクスというゲーデル的難問  2005. 5. 18 (Wed.)

またぞろとある一中小企業の将来を左右しかねない飲み会に巻き込まれてしまってへべれけなので堪忍にん。
とはいえ、薄々そうなることは察知していたゆえ、ここんとこ「こんなもん読むやつは仕事のできないやつじゃ」と決めつけてたビジネス・経営・マネジメント系の書物で勉強してたりしてますが、ということは俺様自体が仕事のできないやつだったのかと猛省するような、しないような。

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宇都宮競輪開設記念
[ワンダーランドカップ争奪戦]決勝  
2005. 5. 17 (Tue.)

11R 昔の名前だった優秀もしくは憂愁競走と似て非なるキャラ立ちメンバー勢ぞろい。3番手がゴルゴとかタイソンとか
選手 登録 脚質
1 1 神山雄一郎 栃木 61 37 S1 自在 3
2 2 坂本 勉 青森 57 42 S1 捲逃 2
3 3 稲垣 裕之 京都 86 27 S1 逃捲 23
4 4 小川 圭二 徳島 68 34 S1 追込 0
5 渡邉 晴智 静岡 73 31 S1 追込 0
5 6 笠松 信幸 愛知 84 25 S1 自在 6
7 武田 豊樹 茨城 88 31 S1 逃捲 24
6 8 村本 大輔 静岡 77 29 S2 追捲 0
9 山口 富生 岐阜 68 35 S1 追込 0
推理


並び
258 南北
71 栃茨
4 先手ライン追走
396 中部近畿

(自分よりかは)若手自力型の先行争いを誘って漁夫の利を狙う立ち回りはロスの超特急(2)坂本。その上を行く小狡さを見せるか元海兵(3)稲垣。叩き合いと見せかけて鳴門のニコルソン(4)小川を4番手につけさせて、ライン2車のラピスタ(7)武豊に行かせてから捲り勝負。
ラピスタ(7)武豊も王者(1)神山の地元戦で行かざるを得ない絶好のシチュエーションのここは、向日町で完膚なきまでに叩きのめされたリベンヂのチャンス。
とは言え、酸いも甘いも噛み尽くしたベテランの味も1,2票押さえる。

 
2車単
 
3連単
3=9 5−2=8

結果
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打鐘から上昇を開始した好漢(3)稲垣が前受けのラピスタ(7)武豊を抑え、最終ホーム。栃茨ライン追走だった鳴門のジャック(4)小川が(3)稲垣ライン4番手に切替えるが、ラピスタ(7)武豊、4番手から引かずイン詰まり状態。
さすれば小狡い競走などしない好漢(3)稲垣が2コーナーから一気に踏み上げ先行。バックからロスの超特急(2)坂本が捲るが(7)武豊動けず。王者(1)神山は渡邉(5)晴智後位に切替え。
(2)坂本の捲りは不発なれど、直線(1)神山が王者の貫禄、地元の意地、ちょっと感動するぐらいの伸び脚を見せて記念90勝。
鳴門のジャック(4)小川が伸びて2着。王者(1)神山追走となったゴルゴ(8)村本が大恵まれの3着。

 
2車単
 
3連単
1−4 850円 1−4−8 18,030円

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入場 5,179人 総入場 19,948人
売上 3,306,917,300円 総売上 
10,760,596,900(対前年94%)

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東北楽天  2005. 5. 16 (Mon.)

今季はじめて、まとまった時間をとってプロ野球中継を見ることができました。
問題は楽天2点リードの6回裏一死二三塁。楽天から見れば唯一の勝てる見込みがある岩隈が投げていて、打点王候補今岡を打席に迎えた場面というか局面。いかにして同点のランナー、二塁走者金本の生還を許さないかを考えれば、「内野は深く、外野は浅く」がセオリー。が、しかし、内野全員前進守備という超攻撃的背水の守備隊形。アホです。パニック状態です。何かに追い込まれているのかもしれません。
結果はこの守備隊形が見事に裏目と出て、一塁手のミットをはじく同点タイムリー。
こういう細かいところに気づくオーナーであるとも思えないで、よかったですし、口だけGM更迭も正解だったと思いますが、代わりのGMを雇うとかしなければ実力以上に負け続けることでしょう。

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