音楽日報'19
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輝け! イマケイレコード大賞2019  2019. 12. 27 (Fri.)

年の瀬です。年末なんで恒例のイマケイレコード大賞です。毎度なけなしのお小遣いをはたいて購入した数少ないCDのなかからの選出なのですが、今年は選考に苦しみました。どれもいいのですが、突き抜けたものは国内の核P-MODELのみ。欧州勢からは最終的に実績と敬老精神で選ばせてもらいました。

■レコード大賞(欧州)
WHO (THE WHO)

■レコード大賞(国内)
回=回 (核P-MODEL)

■最優秀新人レコード大賞
A Compact Disc (Drahla)

■審査員特別功労賞
ヒカシュー20世紀ベスト (ヒカシュー)
SAITAMA (岡崎体育)
ヒカシュー21世紀ベスト (ヒカシュー)
3-D 1 2 3 4 5 6 7 8 (KRAFTWERK)
OTHER ASPECTS (Paul Weller)
La Brigata Internazionale (BANDA BASSOTTI)
絶景 (ヒカシュー)
Σ(No,12k,Lg,17Mif) (NEW ORDER + Liam Gillick : So it goes..)
HAPPY NOW (Gang of Four)
THIS IS NOT A SAFE PLACE (RIDE)

■買ってがっかりさせられたレコード大賞
該当作品なし

■買うのを我慢して(たぶん)正解だったレコード大賞
Suspiria (Thom Yorke)

e+  2019. 12. 20 (Fri.)

平沢進落ちた、日本死ね。という話なのですが、来年3月ZEPP TOKYOでやる平沢進+会人東京公演の抽選受付が17日(火)の昼から18日(水)の昼。17日(火)の晩に申し込みまして、20日(金)朝に早落選の報せを頂戴した次第です。
これだけでしたら残念、致し方なしで済むのですが、落選通知の直前わずか23分前に21(土)朝10時から一般発売するぞ!の報せ。落選でへこんでる間もなく、朝10時からつながらないサイト接続にあくせくさせられたあげくに予定枚数終了の告知を見させられる苦行が用意されているようです。

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WHO(The WHO)  2019. 12. 7 (Sat.)

発売日の金曜朝の打ち合わせが早く終わって午後の会合までの間に買えました。
が、土曜日も仕事でまだ聴けてません。

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WHO(The WHO)  2019. 12. 6 (Fri.)

フーの最新作、13年ぶりの12枚目が本日発売。
居ても立っても居られない気分ではありますが、期待なんかしてはいけないことも百も承知。
それでも居ても立っても居られないのは明日も終日仕事でどのようにして調達するか?土曜日以降では売り切れてはしまわないか?などと考えてしまうからなのですが、レコード屋で新作CDを予約したことはありません。
あれはおまけ目当て以外にどういう人がどういう目的でする制度なのかと疑問に思っていましたが、少し理解できたかもしれません。

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WHO(THE WHO)  2019. 12. 25 (Wed.)

THE WHO約13年ぶりの新作。前作が約24年ぶりでしたから、およそ37年で3枚という腐った鯛っぷりです。前作は半分ロックオペラの中途半端な仕上がりでおまけのライブ盤とかでお茶を濁されてたのですが、今回は本格的なマジのつくりで全11曲におまけ4曲付きで2,600円+税。
冒頭1曲目からザ・フー・サウンド全開です。

音だけでなく、タウンゼントらしい皮肉な歌詞。齢70を超えてますます盛んな歌とコーラスも聴かせてもらえます。
2曲目はキューバにある米軍収容所グアンタナモの歌。

おまけの1曲目でもタウンゼントが歴史の西欧支配を歌ってらっしゃたりするのですが、本編はタウンゼントの1曲をのぞき、ダルトリーが歳とってますます低音に艶みを出してる歌を聴かせてくださいます。
ノンコンセントアルバムはイマイチになりがちなザ・フー作品ですが、本作もノンコンセプトとは言え、インタビューや歌詞から察するにタウンゼントとダルトリーの生き残り二人の友情が全編を支配してて、これをして一種のコンセプトアルバムと化していると言えましょう。そのためカッチョいいイントロで始まったのに歌が始まるところで伴奏がトーンダウンしてがっかりという楽曲も若干。
逆にボーカルとともに盛り上がってくザー・フー・サウンドはラス前10曲目「Rockin' In Rage」。


あとは、タウンゼントが才能を発揮しまくっギター以外の上物伴奏が各種そこかしこに散りばめられていてその天才っぷりがよくわかります。それが雑味なくまとまっているんで、ザ・フーに期待するところのものにはいささか物足りません。それを察してかおまけのうちの2曲は明らかに60年代の雑な録音。
そういうわけでタウンゼントの天才っぷりと仲良くなるのに50年を要した友情物語はよくわかったので、次作はシンプルでロックなのをお願いしたく思いました。

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カラオケ  2019. 12. 2 (Mon.)

自分で作った歌なのに上手く歌えないのは今に始まったことではありませんが、先日の研究発表会(約7年ぶり)ではデカい声や高い音がますます出しづらくなってきたことを痛感させられました。
そこで歌の練習をするにも機材をかついで電車に乗って練習スタジオに行くのは一苦労。そこで人の歌でもいいやと一人でカラオケ店に突入してみました。
自分で作った歌でもうまく歌えないのに平沢進師匠の歌が歌えるだけでもおこがましくいたみいりました。

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サウンド・オブ・ミュージック  2019. 12. 1 (Sun.)

心の映画ランキングベストテンで1位を争うミュージカル映画の最高傑作「サウンド・オブ・ミュージック」のリバイバル上映を1,100円で観てきました。
これまで何度もテレビなどでみたけど映画館ではみていない、という認識だったのですが、みてる途中で「中1ぐらいのときに観た」ことを突然思い出しました。3時間超のなかではかなりの序盤、長女が電報配達といちゃついてて雷雨が来てからのダンスシーン。なんとも恥ずかしい思いで見てた記憶がハタと蘇って恥ずかしい気分になりました。
そんなわけで心のベストテン1位争いをしてるのに映画館で観ていないという前提は崩れ、来年2月にリバイバル予定でこれまた何度も見てるけど映画館ではみていない(はずの)「大脱走」と心のベストテン1位争いの決勝が行われる運びです。

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第70回NHK紅白歌合戦  2019. 11. 15 (Fri.)

本人ツイートで気がついたのですが、岡崎体育紅白落選のようです。

THIS IS NOT A SAFE PLACE(RIDE)
  2019. 10. 31 (Thu.)

2017年に21年ぶりの新作を発表して2年、早くも最新作を発表したライドの6枚目。全12曲におまけが2曲で2,400円+税。
ほぼインストの1曲目のタイトルが「R.I.D.E」とやる気があるのかないのかわからない立ち上がり。かと思いきや2曲目にらしいギターポップ、ただしサイモンとガーファンクルばりの美メロハーモニーでむしろ若返えったかのような印象を与えます。


シューゲイザー(靴を凝視する奴)の代表格としてノイジーでありつつも手数の多いドラムに乗せたテンションコード多用のギターポップみたいなのを期待するライドですが、本作は当たらずとも遠からずのビミョーな趣。
前作がっかりしたドラムの手数は多少増えて若返ってるのですが、バラエティ豊かな楽曲群。特筆すべきは5曲目「Clouds of Saint Marie」。90年代に70年代サイケ期の名曲をオマージュしたような楽曲。いつもライブで歌モノ聴かせどころの「Vaper Trail」がギターメインのアンディ・ベルに歌われているんでメインボーカルのマーク・ガードナーがスポットライトを浴びせろよ!と歌っているように聴こえます。


あと7曲目の「Fifteen Minutes」は完全に変則チューニングで奏でるソニックユース。そんな風に様々な90年代サウンドを楽しめる前半と打って変わって終盤4曲は終わりの歌が続きます。
テンポ遅めだったり、マイナー調のささやきボーカルで陰鬱だったり、アコギで静かに始まったり、低音オルガンエフェクトが基調だったりの4曲。最終曲は終わりそうで終わらない不穏な曲調で「ここは安全な場所じゃない」と繰り返されます。
歌詞カード掲載写真もすべて隠し撮り風アングルで近年の憂愁を表現されておられるように受け止めました。

Gang of Four - Entertainment! 40th Anniversary Japan Tour(duo MUSIC EXCHANGE)
  2019. 10. 30 (Wed.)

ギャング・オブ・フォー約6年ぶりの来日公演。アンディ・ギルが体を壊して延期になった3月のやつの振替公演に行ってきました。入場料7,000円。
去年決済された7,000円を取り返すときがようやく来ました。
そんなわけで最前列(付近)で鑑賞。
昔の外タレミュージシャンみたいに定刻より10分遅れでギターでかつ唯一のオリジナルメンバー、アンディ・ギルがGジャンみたいなラフな格好でストラスキャスターを抱えて登場。フィードバックをキンキンいわせてるうちにその他のメンバーがスタンバイ。
床に投げ捨て半壊させたフィードバックギターを鳴らせたまま、もう1本のギターに持ち替え、本日の1曲目「Anthrex」のつぶやき合唱。
ファーストアルバムで歴史的名盤「Entertainment!」のB面最後の楽曲です。いかにも最後の楽曲らしいフィードバックノイズが陰鬱なオープニングに続いて苗場での初来日公演では1曲目だった「Return the Gift」から大盛り上がり。
さらに「Not Great Men(邦題「強者の歴史」)」と1枚目からたたみかけられます。
それもそのはず、「Entertainment!40周年記念ライブ」ということで、最新曲などはぐっと我慢しての演目。縦ノリ全盛時代にファンクなリズム&ベースとおなじみソリッドギターで異彩を放った皆さんですが、それでも現代感覚からは大いに縦ノリ。4,5曲でこっちはもうへとへとです。
なんとか1枚目(ほぼ)全曲を乗り切ったところで第1部終了。
ねちこい二代目ヴォーカルは前任者に比べると高音の伸びに欠けてていささか残念なのですが、そこらへんはヴォーカルが生まれる前から聴いてただろう我々ベテランの客が補完するのでダイジョブです。
演奏の大音量は翌日まで耳鳴りが残るほど。それのせいもあって昔のロックコンサートばりにヴォーカルの音量が小さくより一層わたくしたちの補完が必要になるのですが、こっちも歳をとってて高音がつらいです。
休憩後は電子レンジ破壊パフォーマンスを伴いながら奏でる「He'd in the Army」から再スタート。
演奏の大音量は翌日まで耳鳴りが残るほど。それのせいもあって昔のロックコンサートばりにヴォーカルの音量が小さくより一層わたくしたちの補完が必要になるのですが、こっちも歳をとってて高音がつらいです。
そのせいもあって後半は2作目以降の馴染の少ない楽曲を我々もおとなしめに拝聴。
最後は「To Hell with Poverty」。もうア、ア、ア、アーシャウトにはついていけないなか大団円。




HAPPY NOW(Gang of Four)  2019. 9. 30 (Mon.)

アンディギル以外のメンバーがごっそり入れ替わった前作はカッチョいいロックに仕上がってましたが、売れ行きはいかがだったのか? 4年ぶりの本作は日本版未発売で輸入盤を2,290円+税で購入。
前作にもましてギターエフェクト、サウンドエフェクト増量、さらにはドラムの音色も増量され、ヴァラエティ豊かな楽曲10曲入りとなりました。

後半に行くほどシンセ音も増す中、ネット常時接続時代の陳腐でまやかし感マシマシの現代人的幸福感を追究されておられるようです。

ねちこいヴォーカルがちょっと耳に障りますが、さまざまなサウンドエフェクト効果もあって横ノリ感も年寄りには心地いです。歳をとってようやくギャングオブフォー2作目以降のファンク路線に追いつけてきたのかもしれません。
10月にはこの春延期になった来日公演があるのですが、たぶん1枚目中心の演目となりましょう。ただ、1枚目連発は盛り上がるものの老体にはきついので新作を時折交えてもらってもよいと思うに至っております。


FROM THE JAM
(Shibuya duo Music Exchange)  
2019. 9. 18 (Wed.)

去年の3月に来たばかりのFrom the Jamおよそ1年半ぶりの来日。1日2回公演という弾丸仕事で入場料は6,800円。
前回同様、ブルースフォクストンのベースだけが本人であとの二人は違う人というカバーバンドですが、活動歴はもうかれこれ数年になるでしょうか、本国では大きいところで何か所もライブ公演を行っていてもう堂に入ったコピーっぷりです。
前回は偽ウェラーの前に陣取ったので、今回は80年京都公演と同じくフォクストン前で鑑賞させていただきました。
700人入りの箱がそこそこ満員だった去年の初公演からは若干さびしい入りで50代親爺軍団によるモッシュも今回は発生しませんでしたが、堂に行った演奏っぷり。前回より若干短めの1時間こっきりの本編とアンコール4曲でしたが、50代親爺軍団が耐えうる縦ノリとしてはマックスだったと思います。



NO songs LP
1 David Watts 3rd "All Mod Cons"(1978)
2 The Modern World 2nd "This is the Modern World"(1977)
3 Town Called Malice 6th "The Gift"(1982)
4 The Butterfly Collector single c/w "Strange Town"(1979)
5 Saturday's Kids 4th "Setting Sons"(1979)
6 News of the World single (1978)
7 To Be Someone (Didn't We Have a Nice Time) 3rd "All Mod Cons"(1978)
8 Smithers-Jones 4th "Setting Sons"(1979)
9 English Rose 3rd "All Mod Cons"(1978)
10 When You're Young single (1980)
11 'A' Bomb in Wardour Street 3rd "All Mod Cons"(1978)
12 Down in the Tube Station at Midnight 3rd "All Mod Cons"(1978)
13 That's Entertainment 5th "Sound Affects"(1980)
14 Strange Town single (1979)
  encore
e1 Start! 5th "Sound Affects"(1980)
e2 In the City 1st "In the City"(1977)
e3 The Eaton Rifles 4th "Setting Sons"(1979)
e4 Going Underground single (1980)
セットリストは、たぶん吾輩の目の前におられた方のツイッターから引用させていただきました。夜の部にも連続参加されたようで、初来日公演1曲目だった「Thick as Thieves」やら「Little Boy Soldier」「Private Hell」といった4枚目「Setting Sons」の名曲群がたくさん出てきたみたいでうらやまずにはおれません。


2018年3月の日本公演

トロッコに乗って promoton video  2019. 9. 9 (Mon.)

つい先ほど公開された岡崎体育の新作ライブ映像のプロモビデオです。



行こか行こまいか散々迷って行かなかったさいたまスーパーアリーナ公演の模様なのですが、行かなかったものには行かなくてよかったと思わせ、行ったものには行ってよかったと思わせそうなまさに岡崎作品。

10月22日(火)  2019. 9. 4 (Wed.)

1990年の11月10日(月)はその年だけ国民の祝日になったんで特段の政治性はなくとも東高円寺でなんかやったはずです。そんなわけで今年の10月22日(火)もとりあえず高円寺ペンギンハウスの昼間をおさえました。
何をやるかはこれから考えますが、皆さん是非あけといてください。

40周年記念リサイタル(仮)  2019. 9. 6 (Fri.)

うそ、つかないだいたい決めました。
2019年10月22日(火)
13時半ごろ開演(予定)14時半ごろ終演(予定)
高円寺ペンギンハウス
(東京都杉並区高円寺北3-24-8 みすずビルB1)
入場料検討中
是非あけといてください。


40周年記念リサイタル(仮)  2019. 9. 19 (Thu.)

うそ、つかないいまわし部族40周年記念リハーサルの件ですが、入場料金も決めました。
2019年10月22日(火)
13時半開場 14時半ごろ終演(予定)
高円寺ペンギンハウス
(東京都杉並区高円寺北3-24-8 みすずビルB1)
入場料1,000円(+ドリンク代)
1,500円と電車賃があったらなんとかなると思うので、是非あけといてください。
それはさておき、平沢進師匠のライブの模様がフジロック公式より1曲だけ公開されました。後でフジロック3日目の日報にも埋め込んでおこうと思います。


ダビング  2019. 9. 22 (Sun.)

マルチトラックデコーダーの音源をCD化するのに半日要しました。
昔は線をつないでカセットテープにダビング。楽曲の時間とほぼ同じ時間でできたものです。
それが今や、マルチトラックレコーダーでマスタリングとかができたりします。マスタリングの効果のほどはよくわからないのですが、そこからパソコンへのエクスポート。パソコン内でデータ変換しつつCD化という工程を経て60分弱の音源をダビングするのに半日かかったという次第です。便利になったのかどうだか、という話でした。

実施要項  2019. 10. 18 (Fri.)

いよいよ来週ですが皆さん準備は万端でしょうか。 我々はまだまだです。

いまわし部族
40周年記念リサイタル(仮)
実施要項


10月22日(火)
13:30開場 13:50開演  14:30終演(予)
入場料1,000円(+1drink代)
高円寺ペンギンハウス http://penguinhouse.net
(杉並区高円寺北3-24-8 みすずビルB1)


休日運転  2019. 10. 20 (Sun.)

22日(火)の研究発表会に向けての研究会ですが、だいぶ煮詰まってきたと思います。後の問題はJR中央線の休日運転。快速が高円寺を通過することを覚えてられるかどうがです。

いまわし部族 40周年記念リサイタル(仮) 実施要項

10月22日(火) 13:30開場 13:50開演  14:30終演(予)
入場料1,000円(+1drink代)
高円寺ペンギンハウス http://penguinhouse.net
(杉並区高円寺北3-24-8 みすずビルB1)


リサイタル(仮)  2019. 10. 23 (Wed.)

ご来場各位には心底深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
次回、50周年か次の即位の礼の日もまたよろしくお願いします。

[演目]
1)十六文キックについての楽観的一考察

 挨拶(ビリーバンバン)
2)あたかもパーソナル
 挨拶(カッパ河原、河村ジッタ)
3)ギマンのレンズの平方根
 挨拶(CR-68、仲尾マンジ、成績向上委員会、久保田香港、荒木源)

4)意味の病を運ぶウイルス
 挨拶(山田ハルフ)

5)平静 〜2001年に向けて〜
 メンバー紹介1(千保嵐児)

6)人間標本1/8計画
 挨拶(DR-660、DR-770、QY10)

7)恋の言語哲学論考
 挨拶(花柳幻舟)

8)実存カテゴライズ,詩人の秩序
 メンバー紹介2(SoleColor Design Watanabe Isocow)

9)うわさの知識人類
 次回予告(50周年、即位の礼、オリンピック)

10)無意味に耐えかね虹の彼方へ

Σ(No,12k,Lg,17Mif)
(NEW ORDER + Liam Gillick : So it goes..)

  
2019. 8. 13 (Tue.)

Σまた出た、ニューオーダーのライブ盤。シンセ奏者12人を調達、リアム・ギリックの映像演出による2017年のマンチェスター・インターナショナル・フェスティバル(MIF)でのライブコンサートということで標題のタイトル。2枚組全18曲で2,600円+税。ちなみにライブ会場はトニー・ウィルソンの音楽番組「So it goes」の収録会場。
2枚組ですが比重のほとんどは1枚目で、7月13日公演の全曲。2枚目はアンコール2曲と他の日にやった楽曲3曲のおまけで構成されています。
シンセ12台でどんだけうるさいかと思いきや、序盤はむしろバンドサウンド。ここんとこアレンジを変えてきてアグレッシブなライブ盤を立て続けに発表されてますが、今度のは少し違う感じがします。

さらに2曲目こそわりと最近のLP1曲目ですが、ヒット曲の間を縫うかのようにLPのなかの渋い楽曲が続き、40年近い歴史の中から満遍なく隠れた名曲が発掘されていきます。歌いなれてない歌が多い分、ヴォーカルの頼りなさがニューオーダーらしさをさらに際立たせてるように感じました。
終盤に行くほどテクノ色が強まり、シンセ12台の真価が発揮されつつバスドラ4つ打ちで大盛り上がり大会。1987年の中野サンプラザのころには聴きづらかった「Sub-Culture」も強力にアップデートされたといえましょう。


Disc 1 songs LP
1 Times Change NO 6th "Republic"(1993)
2 Who's Joe NO 8th "Waiting for the Sirens' Call"(2005)
3 Dream Attack NO 5th "Technique"(1989)
4 Disorder JD 1st "Unknown Pleasures"(1979)
5 Ultraviolence NO 2nd "Power,Corruption & Lies"(1983)
6 In A Lonely Place NO single c/w"Ceremony"(1981)
7 All Day Long NO 4th "Brotherhood"(1986)
8 Shellshock NO single(1986)
9 Guilt Is A Useless Emotion NO 8th "Waiting for the Sirens' Call"(2005)
10 Sub-Culture NO 3rd "Low-Life"(1985)
11 Bizzarre Love Triangle NO 4th "Brotherhood"(1986)
12 Vanishing Point NO 5th "Technique"(1989)
13 Plastic NO 10th "Music : Complete"(2015)
Disc 2  
1 Your Silent Face NO 2nd "Power,Corruption & Lies"(1983)
2 Decades JD 2nd "Closer"(1980)
3 Elegia NO 3rd "Low-Life"(1985)
4 Heart And Soul JD 2nd "Closer"(1980)
5 Behind Closed Doors NO 7th "Get Ready"(2001)

フェスティバル  2019. 7. 26 (Fri.)

今年も台風接近中ですが、雨中のB級グルメフェスティバルで修行してくるのでしばらく更新を休みます。
弥彦も同じ新潟県ですが、苗場弥彦間は東京苗場間と同じぐらい(海原)遥か彼方(師匠は松竹芸能所属)です。そんなわけで決勝は皆さん各自で頑張ってください。
ところで今年は見所(レッチリパイパーズ、SHAME、佐野史郎、KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD、SOUL FLOWER UNION、チャラン・ポ・ランタン、THE CHEMICAL BROTHERS/怒髪天、宮台真司、突然段ボール、INTERACTIVO、CAKE、太陽肛門スパパーン、ASIAN KUNG-FU GENERATION 、EGO-WRAPPIN’/渋さ知らズオーケストラ、never young beach、玉城デニー、VAUDOU GAME、平沢進+会人(EJIN)、平賀さち枝とホームカミングス)多過ぎて困ってるのですが、最後の平沢師匠までの体力温存が最重要課題です。


Fuji Rock Festival '19 前夜祭  2019. 7. 29 (Mon.)

今年は木曜日から行ける都合がついたので前夜祭(入場無料)から見てきました。
午後6時過ぎの開門直後ですでにオアシスエリアは満員状態。とは言え、飲食店の列はもち豚丼の金六イレブンとかの一部人気店を除いて列はたいしたことなく、思い切ってムンバイスペシャルにチャレンジしてみました。カレー2種にタンドリーチキン、サフランライスにナンまでついたスペシャル版をおいしくいただいたら、苗場音頭で盆踊り。踊りの列には加わらずに遠巻きに眺めて、抽選会と花火を経たらレッドマーキーで前夜祭ライブ。盆踊り前にもかかってた「富士山」(電気グルーヴ)から始まるDJプレイに続いてレッドホットチリパイパーズ登場。4曲ほど拝聴したところでカレーのときのビールも醒めたんで帰宿。



Fuji Rock Festival '19 初日_SHAMEなど
  
2019. 7. 30 (Tue.)

初日の最初は昨日も見たレッドホットチリパイパーズ。3本のバグパイプがメインのカバーバンド。Fat Bottomed Girls (Queen) なんかのおもしろい選曲もちょいちょい出てくるのですが、歌の上手いおっさんが朗々と歌い上げる感じはいかがなものか、と思いつつビールを飲みながらうたた寝したりしてるうちに終演。そういえば残響音の長いブライアンメイのギターサウンドはバグパイプと通じるものがあるような気がしますな。

まだこの時点は晴天。後日水没するエリアも上画像のように黒山の人だかりです。
レッドマーキーでモヒートを1杯ひっかけたところで、誰の入れ知恵か?「笑点のテーマ」を出囃子にSHAME登場。今年はイギリスのロック系が少ないんでここを逃すと最終日トリのThe CUREまで待たねばなりません。
ヴォーカルの柄が悪いところも含めてオアシスと同じギター2本のメンバー構成。楽曲的にはギターの残響音強めのものに可能性を感じましたが、それを上回ってしまう魅力のパフォーマンス。
パジャマで出てきた柄の悪いヴォーカルのおっさんは早々に上半身裸でがなり立てます。さらに止まってられないベースの人のADHDっぷりベース演奏から目が離せません。最終曲では宙返りまで披露してましたが、前列の客からの情報では流血パフォーマンスだったようです。
そんなSHAMEのライブ演奏を堪能したんで佐野史郎の森野山川バンドはあきらめて昼飯。
旧ワールドレストランでタコスの具をドンタコスみたいなトウモロコシ粉を焼いたのと食べるナチョスをおいしくいただきつつ、謎の野菜入りケールビア。ビールと青汁と何か甘いものを混ぜた飲み物が案外イケてるうえに、勘違いかもしれませんが体によさそうな後味を味わうことができました。
満腹になったところでホワイトステージに移動して、KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD。オーストラリアの曲者バンド。

ダブルドラムでどんな不可思議なことが起こるのだろうかという期待を抱いたのですが、ツカミのギャグのつもりか?冒頭メタル3連発。これはいかんと退出して奥の方へ進んだら謎の迷路に迷い込んでしまったのでした。(つづく)


Fuji Rock Festival '19 初日_JANELLE MONAEなど
  
2019. 7. 31 (Wed.)

KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARDを途中退出してフィールドオブヘヴンのOAUをチラ見して進んだ奥地の旧オレンジコートに巨大レコード迷路が出現していました。
通路を仕切るベニヤ板には古今東西のレコードがいっぱい。ジャケットもあればレコード板そのものもあり、他と比べて内山田洋とクールファイブが若干多く目についたの気がするのですが、たぶん気のせいだと思います。

また、「世界は二人のために」(佐原直美)のようにバカ売れしたレコードにはドーナツ盤をかけるときにかます丸いやつなしでも聴けるような仕掛けがあることなどもわかりました。
巨大迷路を抜け出し命からがらグリーンステージに戻ると、太陽肛門スパパーンの方々がいつもの白ブリーフ一丁でプロモーション活動に勤しんでおられました。

そのままグリーンステージでくつろいでいるとJANELLE MONAE開演。こういう音楽はよくわからないのですが、途中新自由主義弱肉強食不寛容社会に異論を唱えるミニスピーチには大いに共感させられました。
オアシスエリアで九条ネギ焼きそばをいただいて戻ってくるとELLEGARDENが始まっていました。
こういう音楽もあまりよくわからないのですが、なんでも約10年ぶりの復活ということで、そのTシャツを着てる客の多さも目につきましたし、初日のわりに客が多いなぁと実感できるほど多くのファンを動員されていたようです。
そうこうしているうちに漆黒の暗闇の中からTHE CHEMICAL BROTHERSが登場。前半の新作パートで盛り上がってからおちついたところで荷物をまとめてTemptation(NEW ORDER)からStar Guitarを聴きながら撤収。


Fuji Rock Festival '19 2日目_CAKEなど
  
2019. 8. 2 (Fri.)

2日目も朝はフツーの曇天。駆けつけ1杯のビールで怒髪天がロックバンドの本気っぷりを高らかに歌われる新曲からスタート。
あまりゆっくりしていると宮台真司に間に合わなくなるので、ミートソースモヒート。パスタは麻布十番みたいな家賃の高いところで経営が成り立ってる店のものだけあって、たいへんおいしくいただきました。
ここまででもう2杯飲んだわけで若干ふらつきながら奥に進んでアトミックカフェトーク、いつもの津田大介宮台真司永田夏来が始まってました。瀧逮捕に伴うソニーの出荷規制にまつわるあれこれから宮台が「クズ」と総称する与党支持者に支えられた与党政治なんかの閉塞社会について。
終盤はボランティア活動などを伴にするブラフマンのトシロウとエルレガーデンの細美も参加。
トシロウが「先生、来年やるだろう選挙もクズがクズ与党に投票してまた同じことになりそうですけど、どうしたらいいんすかねぇ」という問いかけなどでその立ち位置を鮮明にするのに対し、細美はトーク終了後のライブ前に「僕はクズやネトウヨの人にもこういうところに来てほしいし話も聞いてほしい」的な優等生発言でフォローを入れておられました。
ちなみに先の問いかけに対する宮台および津田の回答は、2020年から遅くとも30年までには誰の目にも先進国でなくなっている日本社会においていくらクズでも見たくないものを見ないでいられる状況はありえない、イギリスやスペインみたいな旧先進国だからパンクだ!という趣旨のものでした。
そんな話を拝聴してから最奥地のオレンジコートに赴いたら突然段ボールがすでに始まってしまっていました。
老いて飄然っぷりにさらに磨きがかかる蔦木弟の歌とギターとMC。しゃがみこんでなかなか立ち上がらないから皆を心配させておいてから、「マルチエフェクターの画面が見えなくて」などと日本ニューウェーヴ界の蛭子能収のようなとぼけっぷりが伝わってきたのは、案外ロマンチックな楽曲も歌っておられたかもしれません。最後は「ホワイトマン」から「変なパーマネント」。「おもしろくもないしつまらなくもない」と今思えばたいへんぜいたくな1980年の気分を再現してくださいました。
終演後、雨が徐々に本降りになるなかおやつに買ったベーグルサンド(鮭フライ)をかじりながらグリーンステージに帰還。前の方でCAKEを拝聴させていただきました。
映画音楽みたいな出囃子が流れてまもなく登場かと思いきや、終わりそうで終わらぬままおよそ5分。ようやくちゃんと終わってCAKEの皆さん登場。
カントリー風味を醸すヘタウマアメリカンロック。ヘタウマな味わいに聴こえるのは単音ギターと消音トランペット、ヴォーカルのおじさんの渋い低音と小さいアコギ、そしてヴォーカルのおじさんが多用する与作パーカッションのせいで決して下手ではありません。こちらのヴォーカルのおじさんも飄然っぷりを大いにたたえていて、カリフォルニア育ちのせいか雨がよほど嫌みたいだったのですが、思いっきり嫌な感じを飄々と述べておられました。

CAKE終了後、また最奥地のオレンジコートに戻ったら、太陽肛門スパパーンが始まってしまっていました。巨大アベシンゾー(右上画像左端)を伴い、ブリーフ一丁でケツパーカッションパフォーマンスをなさってましたが、演奏がアホほどうまいです。でもパンツ一丁。この雨で白ブリーフはダイジョブか?と心配させられたのですが、ダイジョブになるよう白ブリーフの下に小さい黒パンツを装着しているメンバーを拝見して安心しました。なお、リーダーの花咲政之輔によりますと、「リベラリズムじゃネオリベラリズムに勝てない!」とのことで、さらなる左傾化を促しておられました。
いよいよ雨が豪雨化してきて、オレンジコートの屋根付きの椅子席をゲットして日本酒地元産おつまみ3種盛り。濃厚風味の日本酒でまったりしてしまったうえに帰り道渋滞でグリーンステージ戻ってきたら、ASIAN KUNG-FU GENERATIONはもう最後の歌。
ここから先は豪雨なんで写真もありませんが、荷物を撤収して駐車場で休憩してからSIAを2曲ほど聴いて、美味いけれども900円もする割に驚くほど量が少ない鱧うどんを購入するやダッシュでレッドマーキーの屋根まで持ってって4口ぐらいでたいらげてから、帰りの場外の売店でホットコーヒー&チョコレートマフィンで飢えをしのいで帰宿。


Fuji Rock Festival '19 3日目
_BANDA BASSOTTIなど  
2019. 8. 3 (Sat.)

豪雨が明けた3日目は在中国モンゴル族バンドHANGGAIからスタート。朝青龍みたいなおっさんのエスニックロック歌謡熱唱は迫力ありましたが、途中うとうとしてしまったような気がします。
昨日の豪雨でいつも陣取るところをはじめとしていたるところで沼化現象が見られましたが、湧水も随所に。ただの草っぱらからこんこんと水が湧き出すところやないところに滝ができてるなどの大自然を満喫できました。
ところ天国で森のハイジカレーを連日のモヒートともに久々においしくいただいて、ホワイトステージのBANDA BASSOTTIへ。開演1時間前からPAブース前のいいところで腰かけて待機してたら大将・日高社長が登場。お客さんがあんまり集まってないみたいなんで「友だちを呼んでよ」と呼びかけておられました。
開演時刻が近づき客も増えてきたところで、たぶんNGOヴィレッジの方を仕切っておられるおじさんが出てきてバンド紹介。最近亡くなった中心メンバーに触れるところでは言葉を詰まらせておられました。そんな前振りを経て、反ファシズム闘争などで使われるNO PASARAN!(やつらを通すな!)の横断幕とともにメンバーの皆さんが登場。

概ねベスト盤からの選曲でしたが、アコーディオンは不在。代わりにほぼ全曲ラッパ4本ないし3本。4本が3本になるのはトロンボーンのおじさんがヴォーカルを務めることもあるからなのですが、リードヴォーカルのおじさんより歌が上手かったりします。
途中、コミカルなオペレッタ風のイタリアらしいコーナーをはさんだ他はスカパンク中心で前方はモッシュやらサークルモッシュやらでたいへんなことになる大盛り上がり。
最後はまたNO PASARAN!(やつらを通すな!)横断幕を再び掲げ、拳を突き上げて「インターナショナル」斉唱。団結を誇示して大団円とあいなりました。

終演後、一息つく間もなく、アヴァロンフィールドへ急いだのですが、すでに玉城デニー知事が始まってました。
暑かったうえに次のオレンジレンジ目当ての客も含めての大観衆だったんでお話だけ聞いて歌と演奏は遠慮させてもらいました。
帰途、ホワイトステージのキューバからやって来たINTERACTIVOは去年も見たんでチラ見だけして、オアシスエリアで恒例のフィッシュ&チップス
イギリス生ビールも奮発してたへんおいしくいただきました。
便所に寄ってたら便所でも上手に聴こえるSuperflyの歌声が聴こえてきました。ロック系は前半に固められたみたいで、グリーンステージに戻ってきた後は散髪後の渋い楽曲ばかりで少し残念でした。
終演後、そのままグリーンステージでうとうとした後、JASON MARZが出てきたところで平沢進+会人に備えてレッドマーキーへ。(つづく)。


Fuji Rock Festival '19 3日目
_平沢進+会人[EJIN]  
2019. 8. 5 (Mon.)

最前列(付近)を目指したのですが、開演の小1時間前にはすでに数百人の馬骨で埋め尽くされていてご覧の有様。蒸し暑い人ごみの中で小1時間立ち尽くすことになったのでした。
その間、ステージ上ではライティングの最終調整。背景画が変わるごとに歓声が上がるのですが、数台のスポットライトを指定の立ち位置に当てたりと凝ったライティングが期待されます。
開演予定時刻になって出囃子が鳴り始めました。重低音サウンドが体を突き抜けるなか、2人の会人[EJIN]登場。ハンマーでサンプリング音源を鳴らすなか、銀髪の平沢師匠がいつもの出で立ちで登場して大歓声。いや、よく見ると眼鏡をかけてらっしゃっていて、時折緑の光を反射させます。
会人がギターとベースに持ち替えると本日の1曲目「TOWN-5 PHASE-0」から「Archetype Engine」。
平沢師匠は概ねレーザービームを遮ると音楽を奏でる装置(レーザーハープ)を操りながら唱歌。
タイに赴かれたSim Cityのころからあまり熱心には聴いておらず、アニメ期以降は持ってないCDもある馬骨失格なわたくしゆえ冒頭は馴染の小さい楽曲ですが、間奏では背にしたギターを前面に持ち替え、レーザービームを遮ると音楽を奏でる装置(レーザーハープ)の横や前の照明の当たるところに出てきてカッチョいいギターを奏でられます。
P-MODELからの通称「フルヘ」の手拍子による合いの手は相変わらず難しいですが、もう1曲P-MODELからの「ジャングルベッド」はブレークで「フゥー」と言うところと言わないところは難なくわかります。が、インストだったこの曲に謎の歌詞がついていました。
90年代以降、一般的にライブコンサートのヴォーカルのヴォリュームが、ナンバーガール以外、大きくなって歌詞を聞き取りやすくなった気がするのですが、ここは昔のままのように感じました。また、「ジャングルベッド」の歌詞に限らず全曲本日用アレンジだったようで、知ってる楽曲でも師匠が歌いだすまでわからないということが度々ありました。
中盤、平沢師匠がいったん袖に隠れて、ベースの会人がシンセベースを弾くと、それにあわせて電流が流れて稲妻が発生する装置(テスラコイル)が作動して危機感高まる中、「夢見る機械」の伴奏が始まり師匠再登場。舞台を練り歩きながら機械モノローグと「雲一転〜」の歌唱、そして「エントロピー〜」敬礼歌唱で場内は最大の盛り上がりを見せます。
機械モノローグ2番を語りながら、ベース会人の足下にからみつくコードか何かを直す師匠にベース会人がぺこりと、しかし深々とお辞儀。20回を超えるフジロックフェスティバルのなかでも屈指の名場面を目撃することができました。


テクノサーフロックなインストなどを挟んだ後、「オーロラ」から「白虎野」の流麗平沢節メロディもので大団円。一言「ありがとう」と言い残して去って行かれました。
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song
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artist
0 会然TREK 出囃子 会人
1 TOWN-5 PHASE-0 7th「救済の技法」(1998) 平沢進
2 Archetype Engine 5th「Sim City」(1995) 平沢進
3 フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ 5th「ANOTHER GAME」(1984) P-MODL
4 聖馬蹄形惑星の大詐欺師 11th「点呼する惑星」(2009) 平沢進
5 アディオス 13th「ホログラムを登る男」(2015) 平沢進
6 アヴァター・アローン 13th「ホログラムを登る男」(2015) 平沢進
7 夢みる機械 2nd「サイエンスの幽霊」(1990) 平沢進
8 ジャングルベッド(1.5) 3rd「potpourri」(1981) P-MODL
9 牛人(ぎゅうじん) インスト新曲  
10 Nurse Cafe 6th「SIREN」(1996) 平沢進
11 オーロラ(3) 4th「AURORA」(1994) 平沢進
12 白虎野 10th「白虎野」(2006) 平沢進
en 回路OFF 回路ON 13th「ホログラムを登る男」(2015) 平沢進

アンコールに1曲だけで応えると再び一言「ありがとう」と言い残して会人もろとも去って行かれたのでした。



グリーンステージに戻ってTHE CUREを数曲拝聴して撤収。場外の天ぷらそばで軽めに締めくくりました。
余談ながら平沢進+会人Tシャツは前日のうちに購入できていたのですが、3日目はヒカシューTシャツで臨んだのでした。





けいおん!  2019. 7. 19 (Fri.)

主要登場人物の多くがP-MODELのメンバーと同じ苗字ということで「けいおん!」ならばちょっとは知ってる程度の門外漢ですが、この度はたいへんいたましく残念に思います。合掌


蛇足ながら「モデル」をコピーしたのはヒカシューであってP-MODELではありません。



絶景(ヒカシュー)  2019. 7. 11 (Thu.)

絶景ヒカシューの絶景クリスマスというコンサートイベントが毎年末にあるのですが、その9回目ぐらいに当たる2016年末のは見てきました。ゲストに平沢進師匠がいらっしゃるからというのが最大の誘因だったことは言うまでもありません。
去年のうちにそのときの模様のDVDとCDがセットになって高額リリース。「生で見てきたライブ」にまた金を払うのもどうかと思っていたのですが、要点しぼった2枚組CDが3千円で出てました。
前座のあふりらんぽの皆さんの部分はばっさりカットされてましたが、Dicc1の7曲目以降はゲスト参加で異彩を放ってらっしゃいます。
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song
pix
LP
TIME
1 筆を取れ、彼方くん 17th「うらごえ」(2012) 7:49
2 生きること 15th「生きること」 10:51
3 入念 single(2007) 4:11
4 にわとりとんだ 18th「万感」(2013) 2:50
5 テングリ返る 19th「生きてこい沈黙」(2015) 4:52
6 もったいない話 8th「はなうたはじめ」(1991) 4:20
7 天国を覗きたい 6th「人間の顔」(1988) 5:50
8 ニョキニョキ生えてきた 18th「万感」(2013) 11:54
9 びろびろ 8th「はなうたはじめ」(1991) 7:26

Disc1はもっぱらヒカシューの皆さんの歌と演奏。20世紀ベストの後半から21世紀ベストに入ってた楽曲ばかりで聴きやすいですが、冒頭から前衛的な即興音楽のコーナー。ですがこれは1分程度で終わります。その後も多かれ少なかれほぼ全曲にわたって前衛的な即興演奏のコーナーを織り交ぜてライブの醍醐味を味わいなおすことができるのですが、スタジオ録音盤でも結構平気で即興演奏のコーナーを織り交ぜてこられる皆さんなのでありがたみは少し減退と言わざるを得ません。(Disk2につづく)


絶景(ヒカシュー)Disk2  2019. 7. 11 (Thu.)

絶景CD1枚目はヒカシューおよびヒカシュー+あふりらんぽの歌と演奏。2枚目も同様にヒカシューですがいきなり終盤のメンバー紹介を経て「レトリックス&ロジックス」からのスタート。ファーストLPのA面1曲目の楽曲です。これで一気に1980年前後に引き戻され、巻上が「ここでゲストを紹介しましょう」というからついに平沢師匠登場かと思いきや「もうすでに出てらっしゃる三田フリーマン」というオチで三田超人のアヴァンギャルドなコーナー。
もう一度「20世紀の終わりに」で気を取り直して師匠登場とあいなりました。
このあとは「ナルホド」を除いてP-MODELまたは平沢師匠ソロの楽曲を巻上が歌い、ヒカシューの楽曲を師匠が歌うという倒錯の世界。巻上の節回しが合う「庭師KING」は圧巻なるも概ね巻上の練習不足が目立っているのですが、しっかり収録されています。
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song
LP pix
artist
1 レトリックス&ロジックス 1st「ヒカシュー」(1980) ヒカシュー
2 ダメかな? 「チャクラ開き」featuringチャラン・ポ・ランタン(2013) ヒカシュー
3 20世紀の終わりに 1st「ヒカシュー」(1980) ヒカシュー
4 庭師KING 7th「救済の技法」(1998) 平沢進
5 グローバルシティの憂鬱 single c/w 鯉とガスパチョ(2009) ヒカシュー
6 ミサイル 2nd「LANDSALE」(1980) P-MODL
7 パイク 2nd「夏」(1980) ヒカシュー
8 RUKTUN OR DIE mp3配信(2001) 平沢進
9 ナルホド 19th「生きてこい沈黙」(2015) ヒカシュー
10 美術館で会った人だろ 1st「IN A MODEL ROOM」(1979) P-MODEL
11 プヨプヨ 1st「ヒカシュー」(1980) ヒカシュー
12 ラヴ・トリートメント 1st「ヒカシュー」(1980) ヒカシュー
13 ダイジョブ 2nd「LANDSALE」(1980) P-MODL
14 アルタネイティブ・サン 2nd「夏」(1980) ヒカシュー
15 いまわし電話 3rd「Potpourri」(1981) P-MODEL
16 ルージング・マイ・フューチャー 1st「ヒカシュー」(1980) ヒカシュー
17 「ラヴ」ストーリー 2nd「LANDSALE」(1980) P-MODL

12曲目以降は、コンサートでは中盤、ケラがギター1本をバックに歌う歌詞を全部覚えてる初期楽曲メドレーのボーナストラック「ヒカシュー&P-MODELメドレー」のおまけ付です。

良い加減に生きる 歌いながら考える深層心理
(きたやまおさむ・前田重治/講談社現代新書)
  2019. 7. 10 (Wed.)

良い加減に生きる2人の九大名誉教授による歌の文句を基軸にした軽めの人生論。900円+税。ご両名とも精神科医ですが、専門分野に深入りすることなく、ともにお好きな大衆芸術趣味娯楽文化論が勝っているからすぐに読めてしまいます。
全3部構成の第一幕は「歌の深層心理」と題され、北山先輩に九大教授を引き継いだ大先輩・前田先生自費出版雑文集よりの抜粋・再録。「あの素晴らしい愛をもう一度」に始まり、「風」まで北山作品20作から感じられた随筆が歌詞とともにまず掲載されます。その後それぞれの答え合わせをするかのように、北山先輩が自作を振り返るという構成。若干フロイト派的な視点も入りますが、そんなとこより芸能活動を振り返るところとが面白く読ませてもらいました。
たとえば、「あの素晴らしい愛をもう一度」(加藤和彦と北山修)の3番で「あのとき、風が流れても、変わらないと言った二人の」と歌われていますが、ここで流れてる風ははしだのりひことシューベルツの歌う「風」だったのですね。北山先輩も気づかなかったフォークル解散後の三角関係を見て取れる歌詞の構造に気づいたのがじつははしだのりひこだったというオチがついています。



もちろん、北山先輩最高傑作「コブのない駱駝」(ザ・フォーク・クルセダーズ)や大ヒット曲「さらば恋人」(堺正章)「戦争を知らない子供たち」(ジローズ)やら、もろにタナトゥスな「赤い橋」(浅川マキ)、極端にエロい「題名のない愛の歌」(杉田二郎)など、ベスト盤の趣です。最近の作品では自殺前後の加藤和彦との付き合いにも言及されていて涙なくして読めません、
第二幕「日常的創造性の自己分析」は北山先輩が半生を振り返る自伝エッセイ。北山先輩エッセイは70年代の作品を70年代に2,3冊読んでますが、幾分マシになったとはいえ、話があちこちに飛んでバラエティに富みつつ、良い加減に曖昧模糊と終わります。
そして第三幕「そろそろ、そういうことなら」でご両名の対談が曖昧模糊としたまま終焉。「いい加減」「適当」といった両義的な言葉に価値を見出して精神の危機を乗り越える教えの結論に半ば強引に導いてくださっておられます。

MAH(The Chemical Brothers)  2019. 7. 1 (Mon.)

今年の1月に世に出てたはずの表題曲ですが、ようやく6月21日深夜放映の空耳アワーに登場しました。半年近くかかるみたいで、映像化のご苦労がしのばれます。
タモリ倶楽部では「英語できるもん」の空耳でしたが、わたくしには依然として「あ゛英語できない、もう!」に聞こえます。マスクのおっさんが嘆いてるみたいなミュージックビデオを先に観てしまったからかもしれません。



回=回(核P-MODEL)  2019. 6. 29 (Sat.)

去年5年ぶりに出た核P-MODELの新作。余分なイントロアウトロなしの簡潔な10曲で約45分となる旧LPサイズで3,000円+税。
歌詞カード冒頭にある「無頭騎士からの伝言」約600字や歌詞から察するに、生命科学に量子力学をあてはめての平沢生命論がテクノ音楽化されていると察せられます。イラストデザインにも細胞がモチーフとされていてミトコンドリアやゴルジ体を認めることができます。
要するに生命回路が取り込むものと生命回路ををまわして出てくるものが等しくあるべき回=回の状態、これを妨げるものがあるゆえヒトがヒトたりえず機能制限版HUMAN-LE (Limited Edition) にとらわれているらしいです。
ではどうすれば「-LE状態」を脱せられるかということですが、何回聴いてもわかりませんから、まだまだ修行が足りないということでしょう。

音像は解凍期P-MODEL以降の飛び交う電子音がむせ返るものの、1曲目インスト曲は初期3枚目「ポプリ」(1981年)のようなくぐもる音響ギター。2曲目以降にも随所にギターが登場して平沢師ソロ作との違いと生命感が漂います。



Festival Echo '19  2019. 6. 8 (Sat.)

いつもこの時期に発刊されるフジロック広報誌「Festival Echo」、大量の広告にタイアップ記事にも埋め尽くされて無料フリーペーパー。いつもタワーレコードかL-BreathかLogosのお店でくすねてたのですが、なかなか見つからずに苦労したこともありました。そこで今年は先週の発刊日の朝についでがあったんで、池袋の岩盤直営店イベント会場まで赴いてほぼ一番乗りでもらってきたところが、回収騒ぎ。
なんでもエルレガーデンの細美武士の名前表記に誤りがあったそうです。
見てみたところ、すぐには気づかなかったのですが、よく見てみたら10か所も誤記があることがわかりました。細かいところはみんなよくチェックしますから、「大きい文字ほど危ない」編集出版業界あるあるみたいなことが起こっていたのでした。

La Brigata Internazionale
(BANDA BASSOTTI)
  2019. 5. 31 (Fri.)

イタリアの左翼パンクバンド、バンダ・バソッティの「国際旅団」と題されたベスト盤が全21曲76分で2,500円+税。30年を超えるキャリアからの選りすぐりということでどれもハイテンションでビールにあいます。ジャケットの絵の2人は裏ジャケでは小銃をかつぐ革命戦士。
イタリア語はちんぷんかんぷんですが、「All Are Equal for the Law」とか「Ska against the Racism」とかの英語タイトルで察せられるように自由や平等、公正を求めて野太い声で高らかに歌いあげておられます。
序盤はスカ多め。そこにラッパ、たまにアコーディオンがからまってビールにあいます。より一層ビールにあいそうなライブ音源がありました。


ヴォーカリストがこれといって定まってないみたいで、いろんな歌声がまじりあうのですが、労働者一同のような大勢での斉唱が多いのもまたビールにあう要素といえましょう。


後半はロックな楽曲や聞き覚えのあるロシア民謡、クラッシュのカバーからはもちろん「Revolutuon Rock」、さらに平和を愛する我々も認めてもらえたみたいな「Fuji Rock」なる楽曲も入り交じってますが、契約の問題かどうかはさておき、ブルーハーツ「情熱の薔薇」のカバーは選に漏れてしまったようです。
それはともかく、ビールで景気づけしてから戦う準備はできているぞ、と気合の入る楽曲の目白押しです。


DTMステップアップセミナー  2019. 5. 25 (Sat.)

地元に最近できた楽器屋のセミナー(無料)に行ってきました。
「「打ち込み」に挑戦してみよう!編」ということで、マウス入力とリアルタイム入力とステップ入力の違いという基本のキからのスタートで暗雲漂いましたが、リアルタイムの頭をそろえるクォンタイズからシャッフル(スイング)、ゴーストと呼ばれる楽譜に現れない小さな音の入れ方、これを称して「愛情を込めたひと手間」とのことですが、そんな技の実演のいくつかを見学させてもらいました。
とは言え、すぐに使えるかというとソフトも違うんで一朝一夕にはいかないのですが、薄れていたやる気に多少の刺激を頂戴することができたと思います。
次回は来月下旬、「エフェクターあれこれ編」です。

SONAR ARTIST 2年3か月  2019. 5. 21 (Tue.)

画面DTMソフトを導入して2年と3か月。2年ほど前にリズムを2小節ほど打ち込めたところまでご報告しましたが、その後の進展は皆無。
犬が調子を悪くして、さらに逝去後は写真を整理するのに時間を取られてDTMのみ後回しになっていたのでした。ついでに言うと、マルチエフェクターの導入とマルチトラックレコーダーの新機種導入、リズムマシンの電池交換なども頑張りました。
ところが先日、去年地元にできた楽器屋で近々DTMセミナー(無料)があるというので、参加を申し込むかどうか、久しぶりにDTMソフトを起動したり使い方を調べようとしてびっくり仰天。この2年の使ってない間にソフトの売却、販売停止、買収からの無料配布などいろんなことが起こっていたことを知りました。
さて、どうしたものか? とりあえずセミナー(無料)申込に間に合うようなら意見を聞いてきて参考にしたいと思います。

No Geography(THE CHEMICAL BROTHERS)
  
2019. 5. 15 (Wed.)

2007年の6枚目「We Are the Night」のオフビート感を嫌疑してその後あまり聴いてなかったケミカルブラザーズの新作は10曲に3曲のおまけ付で2,500円+税。
好戦的なジャケットにつられつつ、一応試聴してみたところ、1曲目で1分ぐらいじらされてから入ってくるうねるベースラインが決定打となって早々に購入を決意するにいたりました。

なんでも20年前の機材を引っ張り出してきての原点回帰だそうで、上げ下げのとくに上げるところの直球っぷりがうれしい新作になったと思います。
インパクトある歌モノがないのが残念なところですが、次に期待。代わりに終盤のシンセがウィーンウィーンしまくる楽曲が終盤のハイライト。フジロック第1弾ラインナップ発表に使われてた楽曲で「あ゛、英語できない、もぅ!」の繰り返しが耳に残ります。



コルホーズの玉ねぎ畑  2019. 5. 10 (Fri.)

いまわし部族の最初期のヒット曲に「十六文キックについての楽観的一考察」があるのですが、1980年の初出時はプロレス技のアトミックドロップなどにかけた反核反米プロテストソングでした。
その後、歌詞の大半を忘却した1986年にリメイクの必要に迫られた際、久保田香港という当時のバンドメンバーの池ノ上のアパートでひとひねり、ほぼ現在と同じ歌詞になったと記憶しています。
政治性は大きく後退させましたが、同年のチェルノブイリ原発事故を受けスターリンの楽曲から「コルホーズの玉ねぎ畑」の一節を拝借したのでした。合掌
あと、「ロマンチスト」という楽曲の間奏で「主義者ー!」と叫んでおられるところが「杉さんー!」と聞こえていて、おそらくはギター担当の方の名前かあだ名だとずっと思っていました。誤解が解けるには1995年の大槻ケンヂのカバーアルバム「ONLY YOU」の発売まで待たねばなりません。


シャッター商店街  2019. 5. 7 (Tue.)

久しぶりの松戸競輪場でしたが、悲しいことに正門からすぐの左手、4コーナー裏の向かい側にあった飲食店街がシャッター商店街と化していました。
十年近く前になりますが、バンク内の欧州庭園風植え込みもなくなってシンプルな風景になってしまっていますが、「犬も歩けば」などの美術作品は健在で何よりです。



(左)昔 (右)今


籔内佐斗司作「犬も歩けば」

それはともかく、松戸競輪応援大使の座をまじょぴちゅ(2018年10月活動休止)、東京CLEAR'S SMILE(2018年11月活動休止)と争って勝ち取ったParfait(パルフェ)もこの日で解散。泡沫アイドル、自治体癒着アイドル乱造の風潮というかビジネススキームには思うところ無きにしも非ずですが、ご苦労様でした。







OTHER ASPECTS(Paul Weller)
BAND & ORCHESTRA LIVE AT THE ROYAL FESTIVAL HALL
  
2019. 4. 29 (Mon.)

「Catch-Flame!」以来ポールウェラー師約13年ぶりのライブ盤。いつものメンバーに10人ほどの弦楽団と4人ほどの管楽団を加えた特別編成のホールコンサートの模様が収められた2枚組全25曲にDVD付で4,800円+税。
前作「True Meanings」がアコギとクラシカルな弦楽器中心でLPのなかに1曲ある名曲集的趣だったのですが、その流れのなかでの企画コンサートだったようです。

そういうわけで全25曲中半分弱の12曲が前作「True Meanings」からの選曲。渋い楽曲の奥深さと歌詞の思慮深さを1音1音から探るような、いつもと違う演奏なのですが、合間合間には昔の楽曲が挟まり緊張をほぐしてくださいます。
数年前からフツーの公演でも演目に加えてらっしゃる短いギターポップ「Boy about Town」のストリングアレンジなどですが、客も座席に座っての鑑賞なので、コンダクターのお姉さんがいちばん盛り上がってるようにも見受けられます。

CD1 songs LP
1 One Bright Star PW 9th "22 Dreams"(2008)
2 Glide PW 14th "True Meanings"(2018)
3 The Soul Searchers PW 14th "True Meanings"(2018)
4 Boy About Town Jam 5th "Sound Affects"(1980)
5 Have You Ever Had It Blue TSC film"Absolute Beginners"(1986)
6 What Would He Say? PW 14th "True Meanings"(2018)
7 Wild Wood PW 2nd "Wild Wood"(1993)
8 Country PW 2nd "Wild Wood"(1993)
9 Aspects PW 14th "True Meanings"(2018)
10 Strange Museum PW 1st "Paul Weller"(1992)
11 Amongst Butterflies PW 1st "Paul Weller"(1992)
12 Old Castles PW 14th "True Meanings"(2018)
13 Gravity PW 14th "True Meanings"(2018)
14 Where'er Ye Go PW 9th "22 Dreams"(2008)
CD2  
1 A Man of Great Promise TSC 3rd "Our Favorite Shop"(1985)
2 Mayfly PW 14th "True Meanings"(2018)
3 Private Hell Jam 4th "Setting Sons"(1979)
4 Tales from the Riverbank single c/w "Absolute Bigners"(1981)
5 Moving on PW 14th "True Meanings"(2018)
6 Long Long Road PW 13th "A Kind Revolution"(2017)
7 Hopper PW 13th "A Kind Revolution"(2017)
8 White Horses PW 14th "True Meanings"(2018)
9 Books PW 14th "True Meanings"(2018)
10 You Do Something to Me PW 3rd "Stanley Road"(1995)
11 May Love Travel with You PW 14th "True Meanings"(2018)

CDは楽曲のみの抜き出しですが、DVDの方には合間の曲紹介やメンバーらのインタビューを編集したドキュメント映像も随所に挟みこまれてて飽きずに一気に楽しめます。DVDの最後に出てきた客が言ってたように、つねに新たな課題に挑まれるウェラー師のことですからもちろん往年のヒット曲は皆無。せっかく弦楽団がいるのでスタイルカウンシル期のノーザンソウル系の楽曲が聴きたくなるところですが、最近は動画投稿サイトで見ることができます。


3-D 1 2 3 4 5 6 7 8(KRAFTWERK)  2019. 4. 15 (Mon.)

3-D 12345678物足りない新作より旧作のリメイクでいいのに、と思わされる大御所も少なからずいらっしゃるなか、90年代初めのリメイクベスト盤「THE MIX」以降は、21世紀初頭の「Tour de France Soundtracks」一発で乗り切ってこられたクラフトワークの最新リメイクベスト盤。
8曲入りかと思いきや、LP8作品の主要曲8曲に加え、それに付随する何曲かをメドレーで加えた全18曲による8部構成。CD規格満杯に近い76分で2,037円+税の良心価格。


付随曲は、テーマやアレンジで主要曲と通底するものが選抜されているので、MODELやDENTAKUが入ってないのは残念ですが、すべての楽曲でアップデートがなされています。よって、RADIOACTIVITYもフクシマ以降の日本語バージョンを聴くことができます。


美術館での公演などを経て高まるアート性がここんとこ3D映像に向かわれてるみたいで、映像作品なども多数発売されているのですが、コンパクトに楽曲だけをお手頃価格で鑑賞するには本作が最適かと思います。
今週から来日公演も始まるみたいですが、1万円を超えるチケット代はもとより、3D映像に実写があると酔いかねないと考えて敬遠したのですが、観とくべきだったか?ダフ屋から買えるか?定価1万2千円がダフ屋を経由したらなんぼになんねん?とかと逡巡中。


ノーザン・ソウル  2019. 4. 8 (Mon.)

英国北部で流行したソウルミュージックで踊るクラブカルチャーを回顧する青春音楽映画ということで割引1,100円で鑑賞してきました。


時は1974年。自意識過剰なポエム青年がソウルミュージックに目覚めて一歩先行くソウルメイトに出会うところから物語は始まります。道中いろいろありますが、「さらば青春の光」「トレインスポッティング」同様にアッパー系の向精神薬にまつわるトラブル発生。「コントロール」同様、自意識過剰な主人公ですから激しい浮き沈みがありますが、アメリカへのレコード買い付けや自分たちのクラブ開場などの目標は何一つ達成できないまま、ソウルメイトとの友情を取り戻して大団円。
映画的には盛り上がりに欠ける展開と言わざるを得ませんが、イギリス製青春音楽映画として定番のビミョーなストーリーの幅におさまっています。
ノーザンソウルというと、スタイルカウンシルから知りえたことなんで85年前後の盛り上がりが最盛期かと思ってましたが、それは勘違いで70年代のソウルの時代に地味に英国北部で盛り上がっていたことがわかりました。しかしながらSolid Bond in Your Heartの若者はもっと前の時代に見えます。


マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!
  
2019. 3. 27 (Wed.)

名優マイケル・ケインが語って聞かせてくれる60年代ロンドン文化革命にまつわるドキュメント映画を割引1,300円で観てきました。
我々がカッチョいいと思うモノの多くが1960年代にロンドンから現れたのですが、その要因として階級社会を覆す道を若者がこじ開けたことがあげられると思います。ポールマッカトニー曰く「世間は才能ある労働者階級の存在に気付いた、革命だった」。
それまでの英国保守社会ではありえなかったリバプール訛りのまま歌って話すビートルズの出現を契機に、三大ロックバンド、世界初コックニー訛りで話すファッションモデル・トゥイッギー、ミニスカートのマリークヮント、ショートカットのビダルサスーン、写真家ディヴィッドベイリーら音楽、ファッション界の人々を中心に、モッズ、ポップアート、反戦運動などの文化潮流のまつわり具合、それらを加速させた海賊放送、クラブ、経口避妊薬、マリファナ、LSD、おまけにイングランドが西独を下してワールドカップ優勝。これらがケインの軽妙な語り口とすさまじいカット割りに、さらにヒット曲連発のBGMで約90分詰め詰め情報洪水。スウィンギングロンドンの海に浸ることができます。
資料映像に載るのは当時の当事者の当時のインタビュー、当事者の後のインタビュー映像、さらに最近のインタビュー。
最近のインタビューに出てくるのは、ポールマッカトニー、ロジャーダルトリー、ディヴッドベイリー、マリークヮント、マリアンヌフェイスフルらですが、声だけの出演。マルアンヌフェイスフルのお婆さん声から察するに声だけがよかったような気がします。峰不二子スタイルの原形がマリアンヌフェイスフルにあることを世の人々が知ってるのかどうか気になるところではありますが、まだ健在みたいでなによりです。
蛇足ながら、ブライアンエプスタインとキットランバートぐらいしか知りませんが、陰で暗躍した人々がアシュケナージユダヤの同性愛者だったりするのですが、そこらへんへの言及は一切ありませんでした。


瀧メンバー  2019. 3. 15 (Fri.)

ふだん呼び捨てなんで昨日は瀧と呼んでましたが、瀧メンバーと言わねばなりませんでした。
いつのころからか悪事を働いたり嫌疑をかけられた芸能人はメンバー呼ばわりされるようになっています。たぶん稲垣メンバーから。
ではピン(ソロ)芸人だったらどうするのか?
調べてみましたところ、生田斗真も風間俊介もジャニーズJr.やその他のグループに属していたことがあったみたいです。よって、「元メンバー」で決まりではないでしょうか。
あと、配信で聴いてる若者たちは聴けなくなってるみたいで、ピートタウンゼントがやりかけてとん挫した幻の近未来ロックオペラ「ライフハウス」のディストピアがすぐそこまで来てるみたいです。

瀧逮捕  2019. 3. 14 (Thu.)

人生電気グルーヴ三十周年ウルトラのツアーも佳境、この週末はZEPP東京2夜連続公演というタイミングでの瀧逮捕です。さて、卓球はどうするのか?
横山やすし謹慎中のきよし師匠のようなソロ活動にならざるを得ないかと思いましたが、一つの策を思い浮かべるに至りました。
よしんばやってなくても、どこかから調達してきて自首するという奇策はどうでしょうか?



GANG OF FOUR - ENTERTAINMENT 40TH ANNIVERSARY JAPAN TOUR
中止  
2019. 3. 12 (Tue.)

以下、呼び屋よりのお知らせ。

【Gang of Four来日公演キャンセルのお知らせ】

2019年3月12日(火)、13日(水)に予定されていたGang Of Fourの来日公演は、ギタリストのAndy Gillの病状悪化により、開催を中止することとなりました。
今回の公演開催に向け、Andy本人も限界まで演奏できるよう最善を尽くしておりましたが、ドクターストップにより危険と判断された為、昨夜のタイミングで日本側へ連絡が入りました。回復には約1ヶ月を要し、回復後はまたツアーを再開できるとのことです。公演直前での発表となりましたこと、心より深くお詫び申し上げます。
尚、別日程にて来日公演を開催予定となっており、現在日程を調整中です。本公演のチケットをお持ちのお客様は、延期された公演でもそのままチケットをご利用頂けます。新たな公演日程については、決定次第お知らせ致します。また、返金についての詳細は後ほどご案内させて頂きますので、恐れ入りますが、今しばらくお待ちください。

Gang of Fourマネージメントより:
いつも応援ありがとうございます。現在Andyが重度の肺感染症を患っており、呼吸するのが難しい状況です。治療に専念すべく、予定しておりました日本、中国、オーストラリア、ニュージーランドでの公演を延期させて頂きます。Andyは、みなさんからの激励メッセージと多くの応援に心から感謝しています。体調を整え、新たなスケジュールが決定次第、みなさんへお知らせします。お手元のチケットは、延期となった公演でもそのまま使用できるので、保管しておいてください。

重ね重ねになりますが、楽しみにしていた皆様へご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございません。今後の情報をご確認くださいますようお願い申し上げます。

うそ、つかないとのことです。 Alive事務局

ヒカシュー21世紀ベスト(ヒカシュー)  2019. 3. 5 (Tue.)

「20世紀の終わりに」で世に出たヒカシューが20世紀の20年強と21世紀の20年弱であわせて活動40周年。その前半を総括するベスト盤が2枚組で3,000円+税。これは1月半ばに既報で、本日お届けするのは21世紀に入ってからの後半ベスト盤。やはり2枚組ですが、制作費回収のためかこっちは4,000円+税。
ほぼ現在のメンバーに固定され、安定作と前衛作の濃厚なコントラスト。


前作20世紀ベストは概ね時系列に沿った発表順の並びだったのですが、本作は適度にシャッフルされ、1枚目は1曲おきにその場で作曲しながら即興演奏する前衛曲が出てくる構成になっています。
Disc 1
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LP
1 入念 single(2007)
2 転々 14st「転々」(2006)
3 グローバルシティの憂鬱 single c/w 鯉とガスパチョ(2009)
4 脳千鳥 15st「生きること」(2008)
5 鯉とガスパチョ single(2009)
6 生きててよかったなあ 14st「転々」(2006)
7 ベトベト 15st「生きること」(2008)
8 ユウトリウス 16th「転転々」(2009)
9 デジタルなフランケン 15st「生きること」(2008)
10 名もないところに前進だ 16th「転転々」(2009)
11 ニコセロン
12 生きること 15st「生きること」(2008)

そんなわけでむしろ後半2枚目の方が聴きやすいです。ほぼすべての楽曲にその場で作曲しながら演奏する前衛的なコーナーがあるものの、速いビートと誰かが基調のキーは維持する態勢が整い、モダンジャズ、フリージャズのカテゴリーに収められなくもなくない前衛的な安定感の境地を開かれたようです。


Disc 2
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LP
1 筆を振れ、彼方くん 17th「うらごえ」(2012)
2 なのかどうか 18th「万感」(2013)
3 うらごえ 17th「うらごえ」(2012)
4 にわとりとんだ 18th「万感」(2013)
5 ニョキニョキ生えてきた
6 マグマの隣 19th「生きてこい沈黙」(2015)
7 生まれたての花 17th「うらごえ」(2012)
8 夕方のイエス 朝方のノー
9 もしもしが 18th「万感」(2013)
10 あんぐり 22nd「あんぐり」(2017)
11 メロンを鳴らせ!ベルーガ 19th「生きてこい沈黙」(2015)
12 テングリ返る
13 了解です 22nd「あんぐり」(2017)
14 ナルホド 19th「生きてこい沈黙」(2015)
15 いい質問ですね 22nd「あんぐり」(2017)
16 至高の妄想


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A Compact Disc(DRAHLA)  2019. 2. 15 (Fri.)

UKポスト・パンク+USノー・ウェイヴなる惹句につられて試聴してみたらまさにそんな感じ。そこはかとなくエフェクターで太くなったベース音がニューウェーヴ草創期を思わせるところにオルタナ草創期を想起させるジャリジャリしたノイジーギターのテンションコードストロークが乗ってきます。
そこにメロディ少な目でインテリ感とアート感漂う小難しそうな女声ヴォーカルが語りかけてくる三人組ドラーラがこれまでに本国で小出しに発表した9曲+リミックス1曲の日本独自編集盤がコンパクトディスクになって2,100円+税。


対訳どころか歌詞カードもないのでちょっと何言ってるかわからないのですが、おおよそキリスト教文明の虚構のなかでの人生哲学を模索されてるように感じました。
三人組ではありますが、録音はノイジーなところではエフェクターやギターのオーバーダビング効果か、あるいはベースの人も録音ではギターを重ねているのか、ソニックユースばりのちょいずれグルーヴも伝わってくるのでデカい音で聴くほど効果のある音像に仕上がっています。難を言えば9曲中2曲か3曲で入ってくる前衛サックスはちょっとビミョーかもしれません。


RAMONES  2019. 2. 13 (Wed.)

去年のことですが、よく行くレコード屋の階段の踊り場に突然ラモーンズ等身大パネルが出現していました。
一緒に写りたく思ったのですが、あいにく写真を撮ってくれる連れもいませんでしたし、何より革ジャンもジーパンも持っていないので遠慮することにしました。

SAITAMA(岡崎体育)  2019. 1. 30 (Wed.)

テレビで三浦大知が歌うところに3回ぐらい出くわしたことがあります。途中からおもしろくなるのだろうなと注視するものの、つねに何も起こらず終演。まったくおもしろくないものを最初から最後まで見させられて肩透かしをくらったような気分を毎回味あわされたのも岡崎体育のせいだと思います。
そんな岡崎体育が三浦大知ばりにハンサム化したジャケット写真の新作SAITMAについて明後日以降に何か書くと思います。

SAITAMA(岡崎体育)  2019. 2. 1 (Fri.)

ジャケット写真がハンサム化した岡崎体育の最新作はDVD付全12曲で3,241円+税。さいたまスーパーアリーナワンマンコンサートチケット先行抽選予約フライヤーも封入。
さいたまスーパーアリーナのオープニングにかけたらよさそげなれど何を言ってるのかわからない短いオープニング序曲からのメドレーでシンセベースがうねりまくる2曲目「からだ」。ミュージックビデオは歌詞を画面いっぱいに映して感受性を揺さぶってこられます。

2曲目以降、シンセベースを唸らせながらの縦ノリ横ノリ斜めノリ。21世紀以降ハンサム化した電気グルーヴにまりんが再加入したらこんな風になるかもなどと思わせるテクノな3曲に続いて、ポジティブJ-パンクのバンドサウンドにネガティヴな歌詞をのせる「なにをやってもあかんわ」。
いつも通り眠たいインスト曲「確実に2分で眠れる睡眠音楽」で前半終了です。
これまでの2作は前半いわゆるネタ曲、インスト曲を挟んでオレ歌、のような構成でしたが、本作はネタとオレが織り交ざっての一貫した岡崎ワールド。よって、1曲1曲の際立ちは前作前々作に比べて圧倒的に劣ってしまっています。(つづく)

SAITAMA(岡崎体育)  2019. 2. 2 (Sat.)

眠たいインスト曲「確実に2分で眠れる睡眠音楽(Interlude)」を挟んだ後半。うるさいテクノ曲、小粋なテクノ曲を経て1枚目の名曲「スペツナズ」系の名曲風の楽曲「Jack Frost」。ですが、残念なことに歌詞の風景描写と心象風景描写がハマり過ぎてて、かつサビの長いメロディとかでモダンアートの人が描いた写実的な風景画みたいなことになってて、聴くたびに「スペツナズ」を聴きたくなってしまいます。

続く「私生活」は人に頼んだアコギのプログラミングがイントロと間奏のいいとこで出てきたり、これまた人に頼んだゲットバックスネアや弦楽四重奏を採り入れた意欲作。自虐が基軸にある宇治作はこれまで何作も発表されてますが、自虐が見当たらない、あるいは男子全員に共通する宇治作と言うべき歌詞においても意欲作と感じられますが、市街地育ちのわたくしにはあまり響きません。
ゆっくりエレピ4つ打ちの、2枚目「式」系にあたる「龍」という楽曲はわたくしが最も苦手とする曲調ではありますが、1枚目の名曲「エクレア」などで垣間見えた体育の部屋が宇宙につながる壮大な六畳の間と化します。


最後はいわゆるチルアウトからにウィーンとシンセの音が上がっていってドラムのビートが速くなって盛り上がるテクノ曲。さいたまスーパーアリーナのエンディングにぴったりの構成なのですが、五島良子のハーモニーがついてたらテクノの名曲に数えられただろうと少し惜しまれます。

SAITAMA(岡崎体育)  2019. 2. 4 (Mon.)

いつもだいたいおもしろい付属DVDがついてくる体育作品ですが、今回のはロックインジャパンフェスティバルからの3年分ダイジェスト映像。一人でうん万人の聴衆を笑わかせてから盛り上げるパフォーマンスは圧巻ですが、結構強制的に踊らされるみたいで観る方もたいへんな様子。
そんなわけで新作CDにはさいたまスーパーアリーナの先行抽選予約フライヤーも封入されているのですが、応募するのは躊躇してしまいました。

輪ゴム  2019. 2. 5 (Tue.)

すでに日本語があるのに外来語のカタカナで表現されがちな事物が多い昨今、めずらしく逆コースにあるのが、かつてゴムバンドと呼んでたのにもっぱら輪ゴムと呼ばれるようになった結束するのに便利なゴムの輪。とは言え輪ゴムと呼ぶにはいかつい極太のゴムバンド(てっくんイラスト入り)が岡崎体育のCDのおまけでもらえたのですが、用途に困っています。

ヒカシュー20世紀ベスト(ヒカシュー)  2019. 1. 15 (Tue.)

「20世紀の終わりに」で世に出たヒカシューが20世紀の20年強と21世紀の20年弱であわせて活動40周年ということなのですが、その前半を総括するベスト盤が2枚組で3,000円+税。
アホほど聴いた3枚目までに対し、2年超のブランクを経て84年に出た4枚目「日本の笑顔」以降はあまり聴いてません。
その間にアミューズを「円満退社」して南伸坊や上杉清文、末井昭らと総合商社Hand-Joeの設立、最初のレコード会社との契約切れと移籍などの裏事情によるものもあったと察せられるのですが、何より演奏力が格段に高まりました。
格段に高まった演奏力でもって、クラフトワークやロキシーミュージックを安くした音に諧謔哲学詞をのせるテクノ・ニューウェーヴ路線から離れられ、売れる前から志向されていた前衛性、実験性、演劇性を強めた類例が稀有なノンジャンルな新境地を切り開かれたわけです。それが我々凡人には理解しづらく、CDを買っても2,3回聴いてお蔵入りみたいなことになってしまっていたのでした。
そんなお蔵入りCDに、当時は気づけなかった価値を見出して聴き直す契機となるベスト盤です。
Disc 1
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LP
主要メンバー
1 レトリックス&ロジックス 1st「ヒカシュー」(1980) 巻上/海琳/戸辺/井上/山下
2 20世紀の終わりに
3 ドロドロ single「20世紀の終わりに」side B(1979)
4 プヨプヨ 1st「ヒカシュー」(1980)
5 幼虫の危機
6 白いハイウェイ single(1981)
7 アルタネイティヴ・サン 2nd「夏」(1980)
8 パイク
9 マスク
10 ガラスのダンス single(1981) 巻上/海琳/戸辺/井上/山下/泉水
11 うわさの人類 3rd「うわさの人類」(1981)
12 出来事
13 予期せぬ結合
14 日本の笑顔 4th「日本の笑顔」(1984) 巻上/海琳/井上/野本/坂出
15 水に流して 5th「水に流して」(1984) 巻上/海琳/井上/坂出
16 魅惑のペイブメント
Disc 2
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LP
主要メンバー
1 人間の顔 6th「人間の顔」(1988) 巻上/海琳/井上/野本/坂出/谷口
2 ゾウアザラシ
3 何もない男
4 天国を覗きたい
5 丁重なおもてなし 7th「丁重なおもてなし」(1990) 巻上/(海琳改め)三田/井上/野本/坂出/谷口
6 キメラ
7 うたえないうた
8 びろびろ(プヨプヨに対抗して) 8th「はなうたはじめ」(1991) 巻上/三田/井上/野本/坂出/つの犬
9 もったいない話
10 あっちの目こっちの目 9th「あっちの目こっちの目」(1993) 巻上/三田/野本/坂出/つの犬/ラッシュ
11 石仏
12 さなぎ
13 不思議をみつめて 「不思議をみつめて」(1993)
※超時空戦記オーガス02 サウンドトラック
14 20世紀の終わりに 1996ver. 「かわってる」(1996) 巻上/三田/野本/坂出/ラッシュ/新井田
15 パイク 1996ver.






ねずみ返し〜推しのいる生活  2019. 1. 8 (Tue.)

先日の静岡の登呂遺跡続報ですが、再現されてる建造物には釘などの金属が要所要所に使われていて、どれほどの再現性かは謎です。それでも、高床倉庫といえばつきもののねずみ返しはこれでもか!と言わんばかりにしっかり設えられていたことは言うまでもありません。
なのにキュウソネコカミのミュージックビデオのロケ地になるとは皮肉なものです。
周囲は住宅街で少し油断すると近代建築が写りこむはずなのですが、そこらへんは文明の利器、CGがあるから安心ですね。



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