名選手列伝(03/07-10+05/11)
0-10
11-20
21-30
31-40
41-99

MagicNumber
優勝

2003年、マジックナンバーとともに振り返った背番号別名選手列伝(03/07-10)
2005年、加筆(05/11) 2014年、付録に追記(14/10)
2023年、29番以下と日本シリーズ更新(23/11)

[付録]
日本シリーズ戦評
2023
○第1戦
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神 000 043 001 | 8
オ 000 000 000 | 0

勝 村上(1勝0敗) 敗 山本(0勝1敗)

T 村上−加治屋−岩貞
Bu 山本− 山田−ワゲスバック−山岡−阿部
フツーに考えれば戦力差は歴然なのですが、何が起こるかわからない短期決戦。チーム全体の好不調や運不運、さらに采配の妙が勢いとなって現れ勝敗に直結したりするのが恐ろしいところです。
とくにCSで木浪以外ほぼ全員振れてない打撃陣、とくに一、二番の復調なければ厳しい戦いとなると予想されました。
あと、DH制。85年は二番弘田がハマりましたが、2003年広澤、2005年片岡の失敗が想起される中、なんと七番DH渡邉諒。第2戦宮城対策の予行演習と割り切らざるをえませんでしたが、どうだったか。
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一回表
近本二ゴロで復調気配なし。高目を取って低めに辛い不可解判定も中野の打席のみ。中野はインサイド詰まらせながらの左前安打でCS最終打席からの復調気配を醸し出し早くもノーヒットノーラン回避。森下はボール球振ってストライクに手が出ない例のやつでまた二軍落ちの危機。で、三振ゲッツーも山本にそこそこ球数放らせるまずまずの立ち上がり。
一回裏 そこそこ球数要するも村上まずまずの立ち上がり。
二回裏 要警戒頓宮のバットをへし折り村上4月12日以来の完全試合の気配を漂わす。
三回表 渡邉諒やっぱり以下の三球三振。
四回表 近本ボテボテ遊安、中野一ゴロ(併殺コース)エラーでもらったチャンスで「ゲッツー打ってこい」的スイングで森下案の定遊ゴロ併殺。二死三塁大山は高目抜けフォーク見逃し三振。むしろ山本に制球力不安の影が忍び寄る。
五回表 初球強振ヘルメットを飛ばす空振りのあとの3球目軽打の猿芝居で佐藤輝中前ヒット。しかし後続ノイジー、渡邉諒でいかんともしがたいはずが1球目盗塁成功で山本大いに動揺。ノイジー右飛で佐藤輝三塁進塁、外野を定位置に下げさせて迎えた渡邉諒の2打席目。初球まさかの半速球ツーシームを中前ポテンヒットで1点先制。村上の出来からして敗色濃厚を感じる山本の浮き球を木浪右前でつなぎ、坂本バント失敗後の二死一塁二塁で近本復活の2点適時三塁打。さらに中野がフォークを拾って左前に運んでこの回4点。次の森下三振でようやくこの回終了。
五回裏 森友の天井二塁打からのピンチで要警戒頓宮に粘られるが低め速球が頓宮のスタンス広くて膝が落ちるがゆえのストライク判定見逃し三振で救われ、さらにゴンザレスにも粘られるが最後は村上渾身の速球でドン詰まり二飛。
六回表 まさかの山本続投大山がいつも通り四球を取って作った好機から木浪が外角高め速球を苦も無く左前に運ぶ好調時得意の流し打ちで5点目。続く配球で頭がいっぱいのはずの坂本が左線二塁打で6点目、山本KO。さらに近本四球から中野レフトに3本目のヒットで7点目。二走坂本本塁憤死、タイムリーヒットでイニングを終わらす藤本コーチの好判断。
六回裏 85年日本シリーズで何度も見た併殺完成。
七回裏 村上100球被安打2無失点でお役御免。
八回表 こんなところで俺?山岡登板。代打糸原四球も木浪の猛ゴロ二塁手正面併殺打で山岡命脈をつなぐ。
八回裏 後半調子の出なかった加治屋テスト登板であっさり三凡。
九回表 近本3安打目中前打を足で二塁打にして一死後、三振・併殺打・三振・三振の森下「泣いたらあかんから」代えられずに登場。ハーフスイングセーフ判定にすくわれ中前打、全員出塁完成。つづく大山、ヒットなら先発全員安打というところで悠然と3つ目の四球を取った一死満塁で佐藤輝ボテボテ三ゴロでダメ押し8点目。
九回裏 後半調子の出なかった岩貞テスト登板、ウェスタンリーグ級九番一番連続三振の余勢で宗三振ゲームセット。

前回2014年は漫然と投げて打って、連日の西岡珍プレーを除いては見所の少ない5試合でしたが、今回は1戦目から見所満載。ゲップを禁じ得ない熱戦でした。2戦目以降もこの調子でお願いしたく切に願います。

○●第2戦

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神 000 000 000 | 0
オ 001 300 31X | 8

勝 宮城(1勝0敗) 敗 西勇(0勝1敗)

T 西勇−ビーズリー−岡留−島本−加治屋
Bu 宮城− 宇田川−山崎颯−小木田


第2戦予告先発西勇ということで、宮城は打てんからの捨てゲームという考えなのか、8月以降の復調が続いているという判断なのか、どっちでしょう?
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一回表
スローカーブを中野がセンターに打ち返すが打てそうな感じがしない宮城。
一回裏 1割9分7厘二番西野四球で嫌な予感をさせるものの変化球よく切れて西勇輝無難な立ち上がり。不可解なファウル判定に岡田の文句が奏功して森友外スラ見逃しストライクのジャッジを引き出す。
三回表 初回三振に続いて近本2打席目も三ゴロ凡退。こりゃ始球式背後を襲う吉高さんの軟投に狂わされた模様。
三回裏 牽制悪送球で二死二塁の外野前進シフトで.197二番西野に右中間を割られて1失点。
四回表 フルカウントからスローカーブというバカ配球で大山初安打。左右厳しい球審にクロスファイヤ取ってもらえず苦労し始める宮城に3安打浴びせるも途中森下連日の遊ゴロ併殺がはさまり無得点。
四回裏 切れすぎる変化球がしおれてきて宗四球の二死一塁から紅林ポテンヒットの代え時を逃してからさらに3連打3失点で手遅れのビーズリー登板。
六回裏 あとはビーズリーと岡留だけで終わらせたかったが満塁までいってビーズリー2回1/3の44球で一杯。
七回表 岡留使えず、ゴンザレスナメてはいけないと判明で収穫の3失点。
八回裏 場慣れで出した小幡ガチガチでトンネル。大山にも波及してのタイムリーエラーで猛省の1失点。

そんなわけで西勇第2戦先発は大失敗。甲子園で一つ勝てば山本、宮城で勝負できるオリに対し、甲子園で一つ負ければ村上はいいとしてどっちかに青柳社長登板(またはビーズリー)という事態に追い込まれてしまいました。

○●●第3戦

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オ 000 131 000 | 5
神 010 000 300 | 4

勝 東(1勝0敗) 敗 伊藤将(0勝1敗) S 平野佳(1S)
Bu 東− 小木田−山岡− 宇田川−平野佳
T 伊藤将−ブルワー−岩貞−石井−桐敷


土曜日曜の大阪ドーム(「京セラドーム大阪」に改称)の試合が18時半開始なのに、平日の甲子園が18時開始。それでも都合をつけて一回裏に間に合うように帰ってまいりました。
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二回裏
大山、一日一善ノイジーのヒットで一死一三塁から坂本セーフティスクイズファウルの後の二ゴロ併殺崩れで先制点。ゴンザレスに二封される不運で次の木浪二塁打でも2点目取れず重い空気に。
三回裏 先頭近本右前安打出塁。一死後森下の初球盗塁企図もまさかの対森下初球真っ直ぐ&滅多にない好送球の不運による盗塁死で暗雲。
四回表 それでもいつも通りの伊藤将司だったが、要警戒頓宮に変化球で2球空振りの後の真っ直ぐ勝負で同点ホームラン。も少し内か外に寄ってればの不運で敗色漂う。
四回裏 先頭大山フルカウントからのど真ん中カットボール見逃し三振で敗色濃くなる。
五回表 先頭ツイてる紅林が当てただけでライト前の不運。ここであろうことか若月にエンドラン決められ一死二塁ならまだしもセンター前に抜ける不運で一三塁。1失点やむなしの陣形で廣岡遊ゴロも併殺取れず敗色濃厚。次の東の下手なバントを伊藤将司痛恨の二塁悪送球。完全に空気が淀んで二死後宗に粘られフルカウントから一か八かのど真ん中真っ直ぐ勝負が不運にも裏目に出て2点二塁打で3点差。
六回表 ブルワー登板。要警戒頓宮シングルヒットで済んで早くも代走安達。3点差で気にすることもないのに走者気にして四球後ツイてる紅林がバントを決めて若月左犠飛のしょうもない1失点で4点差。
六回裏 森下ヒットによる空気の変わり目で大山三塁強襲、が、不運にもすぐ前に転がって宗による二封で完敗ムード。
七回表 岩貞が当然のように走者を溜めるが四番要警戒頓宮が安達に代わってて九死に一生
七回裏 山岡スライダー失投を坂本が逃さず二遊間からの一死満塁で中野一ゴロ、1点返して空気を換えたところで森下右前2点適時打で逆転ムード。続く大山の猛ゴロを宗に捌かれる。
八回表 石井登板。ツイてる紅林にバント失敗させて逆転ムード高める。
八回裏 一日一善ノイジーが宇田川からの二善目で逆転ムード高まるが、代走島田盗塁つまずいて戻って現役ドラフト候補ランキングさらに上昇。
九回表 桐敷登板。三凡の勢いも宗を歩かせての森友勝負。真っ直ぐとフォークでカウント作って最後はスライダー空振り三振で料理して逆転ムードさらに高まる。
九回裏 平野佳劇場で逆転ムードが最高潮に達するが百戦錬磨の老獪投球術に唸らされ大山三振。

そんなわけで不運重なり許したリードを紙一重の差で取り戻せませんでしたが、打撃陣はだいたい復調してるみたいなんでよほどの不運が重ならない限りあと2つは勝てるでしょう。なるべくなら宮城が出てくる前にもう一つ勝って終わらせてしまいたいところです。

○●●○第4戦

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オ 010 000 200 | 3
神 110 010 001X| 4

勝 岩崎(1勝0敗) 敗 ワゲスバック(0勝1敗)

Bu 山崎福− 比嘉−阿部− 小木田−宇田川−ワゲスバック
T 才木−桐敷−石井−島本−湯浅−岩崎


野球賭博のハンデ師なら5-1の4点差ぐらいを予想する試合だったはずなのですが、優勝決定試合でもスイスイ投げてた才木が力みまくって怪しい展開になってしまいました。
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一回裏
近本左前安打から今日は中野送りバントで森下左中間二塁打であっさり先制も後続なく1点どまり
二回表 要警戒頓宮左中間フェンス直撃打球が滅多にないイレギュラーバウンドの不運で三塁打に。歩かせてもよかったツイてる紅林の右前ポテンヒットでもう同点。
二回裏 二死無走者から木浪ボテボテ内野安打、才木四球で近本左前安打。藤本コーチが勝負をかけるや返球森友後逸で木浪生還。あっさり再び勝ち越し。さらに森友後逸の暴投で才木三進も中野の二遊間をゴンザレスに阻まれ1点どまり
三回表 親指引っかけての流血で才木の球筋定まらない中、無死一二塁から森友遊ゴロ併殺、要警戒頓宮三振。
五回表 四回もランナー2人背負った才木がこの回も宗二塁打のピンチも森友センター大飛球、要警戒頓宮ファウルフライ。速球で押し込みなんとか5回95球1失点。
五回裏 近本3本目に続いて中野送りバント悪送球でもらったチャンスで三回までに降ろしておきたかった山崎福ようやく降板。森下併殺崩れ、大山併殺崩れで財布を拾ったような落としたようなビミョーな追加点
六回表 スペードのエース桐敷登板。一死一塁からの一ゴロを挟殺に備えるゴンザレスの動きに惑わされず3-6-3のダブルプレー完成」。
六回裏 急に広くなったゾーンで佐藤輝昨日の3三振に続いて本日も3三振
七回表 桐敷続投。佐藤輝のエラーから一死二三塁、ゾーンが狭くなってまたフルカウントから宗にツーシームあわされ2失点、同点。さらに森友折れバットをボールと同じ方向に飛ばす秘打で内野安打、佐藤輝を下げて九番糸原、六番で石井登板。要警戒頓宮を速球で押し込みライトフライ、しぶといゴンザレスも速球で三振。
七回裏 糸原三遊間コースヒットに近本中飛中川落球でもらったチャンスに中野バント失敗、森下初球一飛、大山三振で無得点。
八回表 一死一三塁で打たせると厄介なT−岡田代打登場。島本に代えると代打の代打安達。三塁ゴロを佐藤輝ではなく糸原が冷静に本塁返球して事なきを得た二死後、驚天動地の湯浅投入大博打。ストライクが入るのかの心配をよそに初球中川セカンドフライで勝ったも同然。
九回裏 一死後四球出塁の近本が森友後逸の暴投で二進、さらに森友後逸(というか横に弾く)暴投で三進。フルカウントの中野申告敬遠、森下申告敬遠の満塁策に怒りの大山冷静にボール3つ見送りフルカウントからサヨナラ。ベンチから飛び出す植田海がコケる。

4連勝か4勝1敗で甲子園で決着をつけないと負ける。第6戦以降にもつれると相手は戦歴上位、さらに松沼兄、高橋直で打ちあぐむしと考えたのは1985年のことですが、あのときと同様に第4戦を終えて2勝2敗となりました。明日の第5戦はフツーにできたら西武小野先発の1985年同様に勝ちますが、問題は第6戦以降。第2戦に才木でも伊藤将でもなく西勇を使ったがためにゲームプラン(星勘定)を難しくさせています。

○●●○○第5戦

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オ 000 100 100 | 2
神 000 000 06X | 6

勝 湯浅(1勝0敗) 敗 山崎颯(0勝1敗)

Bu 田嶋− 山崎颯−宇田川−阿部
T 大竹−西純−島本−石井−湯浅−岩崎


昨日の第4戦は湯浅サプライズ復活がありましたが、第5戦はラオウ杉本スタメン五番レフト。結果的には第2打席で走れないことが判明。6回裏から守備を固めざるをえなくなってもつれる展開には不向きな布陣を敷いてきたことが攻め手を狭め中嶋ジック大不発となりました。
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一回表
一回裏)近本右前安打から今日も中野送りバントを田嶋エラーでもらったチャンス。森下止めたバットで二ゴロの謎の進塁打から大山右邪飛であっさり先取点かと思いきや、森友落球の頭脳プレーでファウル。ゴンザレス空タッチを審判が見抜くが演技力でリプレー検証後大山三振ゲッツー無得点。
四回表 1打席目ヒットの要警戒頓宮がまた三遊間。しかし木浪好捕にハーフバウンド送球大山好捕。続くラオウ杉本一二塁間を中野好捕も内野安打のはずが杉本走れず二死。両者にスローカーブを投じたりして余裕が出てきた大竹に好事魔多し、真っ直ぐ狙いのゴンザレスに逆球打たれて1失点。
四回裏 このへんで攻略したかった田嶋が大山のバットをへし折り、ノイジーいつものポップ、1打席目二塁打の佐藤輝も速球に押されてから低め変化球空振り三振で田嶋がキャリア最高級に調子を上げてくる
五回表 投ゴロをはじいた大竹がボールを見失い田嶋プロ初安打。
五回裏 左前打坂本を木浪がバントで送り、短期決戦なんで1失点好投の大竹に致し方なく代打渡邉諒。初球当てただけの二ゴロ謎の進塁打で坂本三進も速球に近本空振り三振。
六回表 ここで出すなら渡邉諒のとこから出しとけと西純登板。ポンポンと要警戒頓宮、ラオウ杉本を打ち取るが、ゴンザレスの投ゴロを丁寧に行き過ぎて変な送球を名手大山エラーからまたツイてる紅林の右打ちで一三塁のピンチを招くが、今日は八番若月なんで敬遠せずとも空振り三振、ちょっと冷汗。
七回表 西純、先頭田嶋を四球で出塁させて疲れさせる作戦だったが、一死後登板の島本から宗がセンター前。これを近本フェイクで二封のセンターゴロで田嶋ベンチに退場。このあと森友を二ゴロに打ち取るが芝の切れ目に足を取られて中野後逸。さらに森下が取り損ねるダブルエラーで田嶋からは取れない2点差に。ここで代わった石井は要警戒頓宮に絶対打たれないように四球。五番ラオウ杉本は守備固め中川圭に代わってて右飛でチェンジ。
七回裏 六回に続いて三者凡退も佐藤輝速い打球の一ゴロだったり坂本サードライナーだったりで継投を思案する中嶋を揺さぶる。
八回表 湯浅登板。二回以降取れそうで取れなかった、ピシャリと三者凡退。
八回裏 83球で田嶋降板。代わった山崎颯から木浪ボテボテ内野安打だけならまだしも守備固めの安達悪送球で無死二塁。代打糸原左前安打、近本右前安打で1点返して、中野送りバントで山崎颯KO3連投の宇田川を引きずり出し、森下粘って左中間三塁打で逆転。さらに真っすぐを投げられなくなった宇田川のフォークを拾って大山中前安打で追撃、宇田川KO。阿部からノイジー四球、佐藤輝キャッチャーフライでほっとさせておいて坂本とどめの右越三塁打でダメ押し磐石の4点差。
九回表 岩崎が久しぶりに3人でクローズ。

予想外の田嶋大好投に中野森下ダブルエラーとかあって、ちょっと、あるいはかなり肝を冷やさされましたが継投策で墓穴を掘ってもらえて、過程はともかくまあまあ想定内の結果となりました。
ここからが本当にいかんともしがたく大変な勝負だと考えてた1985年同様に1回表に満塁ホームランとか出ないものでしょうか。

○●●○○●第6戦

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神 010 000 000 | 1
オ 020 020 01X | 5

勝 山本(1勝1敗) 敗 村上(1勝1敗)

T 村上− 西勇
Bu 山本


ツイてる紅林と振れてるゴンザレスを前の方で並べられると嫌でしたが、紅林を三番に上げてきました。 一方七番DH糸原。いよいよ早い回から本気を出す雰囲気です。
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一回表
満塁ホームランどころかランナー出ず。
一回裏 今日は村上今年一番の不調。二死一二塁要警戒頓宮の遊直木浪好捕で救われる。
二回表 一日一善ノイジーの遅れて出てくるバットに丁度当たってライトポール際チーム1号本塁打で先制。さらに佐藤輝糸原連打からの二死満塁で近本三振の1点止まり。暗雲漂う。
二回裏 ラオウ杉本のファウルがファウルゾーンに切れる前に天井にハマる大不運から2失点。
四回表 一死後糸原二遊間安打の初球ヒットエンドランを木浪がレフト前に持ってっての一三塁から坂本セーフティスクイズファウル後三振、近本大飛球が森友のグラブにすっぽり入って無得点。
五回表 中野外角ボールをストライク判定で見逃し三振。調子イマイチの山本がここから調子に乗る。
五回裏 2四球で勝負を避けてたツイてる紅林にフォークが真ん中に入って2点本塁打。これで力が抜けて村上に調子が出る。
六回裏 調子が出てきた村上に代えて西勇ロング敗戦処理登板。内角を攻めて調子を狂わせる。
七回表 二死後近本のひざ元カーブがボール判定。これで調子が元に戻った山本から近本、中野連打も森下初球真ん中フォーク、紅林のときのホームランボールを痛恨の見逃し
八回裏 そこそこ相手の調子を狂わせてた西勇だったが要警戒頓宮へのシュートが真ん中に来てダメ押し本塁打。
九回表 木浪2本目で一死一塁とするも代打渡邉諒。小野寺秘密兵器状態のまま9残塁試合終了。

第7戦先発が宮城−青柳ということでハンデ師なら3.5オリとか4.5オリとするかもしれないところですが、漫然と青柳に任せるわけではないと思われます。投球内容や相手スタメンにもよりますがバッター一人で第二先発に交代とか、キャッチャー梅野とか、DH小野寺とかなんか考えてると思います。

○●●○○●○第7戦

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神 000 330 001 | 7
オ 000 000 001 | 1

勝 伊藤将(1勝1敗) 敗 宮城(1勝1敗)

T 青柳−島本−伊藤将−桐敷−岩崎
Bu 宮城−比嘉−小木田−宇田川−山崎颯−東


福田要警戒と昨日書きそびれたなあと思ってたのですが九番起用で助かりました。またツイてる紅林でしたが、滅多にホームランを打たないやつがホームランを打って調子を崩す、あのパターンにハマったみたいなのも幸いしたと言えましょう。
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一回表
近本センター前に弾き返してノーヒットノーランは逃れる。二死二塁となって大山また猛打を宗に阻まれ無得点。
一回裏 ツイてる紅林にインスラ見逃し三振、森友一ゴロとか青柳社長奇跡の無失点立ち上がり。
三回裏 福田ヒットから二死一二塁で紅林を迎えるが打法狂ってて一ゴロ無失点。
四回表 第2戦よりかは取ってもらえてたクロスファイヤーが甘く入っていいとこでしか打たない森下が一死無走者からレフト前ヒット。大山に甘くならないように厳しくいったら死球の一死一二塁で一日一善ノイジー。インローに行ったチェンジアップ投げそこないをすくい上げたらビックリ仰天、バットの一番いいとこに当たって奇跡の先制3点本塁打
四回裏 青柳社長が調子に乗ってきて2年連続最多勝の貫録を見せる。甘い球は見逃しかファールで難しい球に手を出してもらえる「術中」にハメて四五六番三凡。
五回表 一死後坂本近本連打からの中野遊ゴロ併殺打がリプレー検証で覆って宮城KO。宇田川かと思いきや比嘉が出てきて2ストライク後フォークの連投に森下がくらいついて左前二塁打、シリーズ新人最多打点タイ記録達成。さらに大山が宗のところは避けて適時遊撃内野安打、ノイジーが二善目のセンター前をたたみかけてクリンナップ3連続タイムリーで6点目。
五回裏 リプレー検証しても面白かった一塁内野安打が青柳社長のベースの踏み方が不細工だったんでリクエストしそびれた後に福田2安打目。一番中川に打たれたら交代かと思ってたらレフトフライに打ち取っても宗のところで島本登板。最後は速球で宗レフトフライ。
六回裏 伊藤将中4日登板。狂ってる紅林からスイスイで八回福田3安打目も中川投ゴロ併殺で3回9人で片づける
七回表 宇田川登板。八回の山崎颯とともに意地を見せた形にしてあげる。
九回表 東登板。東には容赦なく森下がシリーズ新人最多打点新記録達成
九回裏 意表をついてスペードのエース桐敷登板。狂ってる紅林に真っ直ぐ連投でライト前。ツイてたときの打ち方を思い出させてあげてから森友併殺打で岩崎登板。真っ直ぐしか待ってない警戒不要頓宮に初球真っ直ぐで意地を見せた形にしてあげ、最後はウィニングボール争奪戦。巨体を利してノイジーが近本を制してレフトフライ。
そんなわけで38年ぶりの日本シリーズ優勝が達成されましたが、1985年はテレビ中継が表彰式の途中で終わってたのでしょうか。こんなに表彰式をたっぷりやるとは知りませんでした。MVP近本がスポンサーからの賞金百万円を7つももらっててびっくりしました。

 オ 0-8 神 勝 村上 敗 山本
 オ 8-0 神 勝 宮城 敗 西勇
 神 4-5 オ 勝 東  敗 伊藤将
 神 5-4 オ 勝 岩崎 敗 ワゲスバック
 神 6-2 オ 勝 湯浅 敗 山崎颯
 オ 5-1 神 勝 山本 敗 村上
 オ 1-7 神 勝 伊藤将 敗 宮城

2014
○第1戦
1)1回制球定まらないスタンリッジでしたがカウント2-0から柳田中飛で助けていただく。
2)3回表一死二塁スタンリッジ送りバント失敗でまた助けていただく。
3)いちばんのガチガチは上本。4回表絵に描いたようなトンネルのおかげでその裏外角球にくらいついて出塁。このランナーが先制点になる僥倖。
4)スライダーの制球が定まらずアップアップのスタンリッジでしたが、それでもまっすぐもインコースも使わない謎の鶴岡配給。5回裏何かの罠か?と思わせる5得点ビッグイニング。
5)おまけにシリーズの鍵を握る男どうしの対決、森福から福留適時二塁打。
6)6回表アップアップになったメッセンジャーでしたが、李犠牲フライ、中村遊ゴロで逆シリーズ男になってくれそうな勢い。
7)5点差で7回表、岩崎試投のチャンスでしたがメッセンジャー続投で微妙な1失点。
8)8回表李の三ゴロ、西岡まさかのツーバウンド送球で緊張緩和。上本ほぐれて9回ジャンピングキャッチ。
9)8回表福原貫禄のセットアップで李、中村に加え松田も逆シリーズ男候補に浮上。
10)8回裏の森好投は嫌な感じですが、とりあえず藤井が男前の一撃センター前をお見舞い。

見所の多い第1戦でしたが、注目ポイントはCSセカンドステージみたいにバットを振れるかどうか。上本以外ダイジョブだったので楽勝ムードが漂います。しかしながらインコースを使わない配給は何かの罠かもしれないので油断禁物です。

○●第2戦
1)初回一死二塁のピンチとも思えないところで1失点
2)武田の縦スラに手こずらされるのが早々に判明したので狙い打って投げにくくさせたいところでしたが、特段の対策なし。
3)能見制球ミスでもったいない李出遭い頭の一発。
4)7回表左打者が続くところで岩崎を試投させときたいところでしたが、ベンチ入りしてませんがな。
5)とはいえ、高宮、安藤に加え松田も使えるメドが立つ有意義な敗戦処理継投。
6)一方、狩野が佐野みたいな狙い撃ち打法で縦スラをとらえてから、武田、五十嵐、サファテ全員一打同点の局面まで追込む。

見所の少ない第2戦でしたが、もう1回武田が出てきてもスタンカや和田みたいに続けてひねられるほどではないことがわかりました。不安材料は唯一依然ほぐれない上本。福岡では二塁西岡2番大和でお願いします。

○●●第3戦
1)スタメン2番上本で敗色濃厚。大隣が投げにくそうにカウント3-0にしてくれてるのに当てるだけの一邪飛、右飛という最悪のバッティング。
2)ふだん以上にどこに行くかボールに聞いてくれ状態の藤浪が、松田中村にも助けられて2失点。
3)さらに4回裏一か八かの大和一世一代のダイビングキャッチで流れが変わるはずが、5回表良太併殺打。
4)6回裏高宮の勢いが止められたところで西岡まさかの二塁送球で万事休す。
5)5点差がついて振れ出した上本突如目覚めて2安打。
6)第7戦までもつれたら先発歳内のメドがたった敗戦処理。

見所の少ない第3戦でしたが、大隣が出てきたらスタンカや和田みたいに続けてひねられかもしれないことがわかりました。そこから逆算するともう一つも負けられないわけで、三塁西岡とか7番DH良太とか眠たいことをやってる場合ではなくなりました。1番DH西岡にして三塁にはいよいよスタメン関本の背水の陣を敷くときです。

○●●●第4戦
見たのは3回表から。が、その前に当サイト推奨オーダーで臨んだのに松田にいらん真っ直ぐで2失点。
1)3回表福留同点タイムリーも次が関本なのに暴走アウト。これが最後まで響く。
2)立ち直った岩田が7回129球。これで第8戦までもつれてもダイジョブ。
3)7回細川に代走を出さない横綱相撲をされても岩田踏ん張る。
4)10回は西岡に代走を出さなかったら案の定判断ミスで西岡まさかの三塁ストップ。で、ゴメス力んで併殺、万事休す。
5)でも、10回裏男前藤井が次が松田だということを忘れず無難に一塁に投げていればどうなったか?

見所の少ない第4戦でしたが、逆シリーズ男になってもらう2人に打点がついて後がなくなりました。しかも第1戦インコース攻めがなかった罠が効いてきています。こうなると手の打ちようがないので、1番キャッチャー梅野がとにかく振る!とかの奇想天外な打開策が求められます。

○●●●●第5戦
見たのは3回から。
1)3回裏またまた大和に救われ、6回裏もあわせてシリーズ計7打点ぐらいの働き。
2)日ハムなら5点ぐらい取ってる攝津のカーブにひねられて早サファテ待ち。
3)8回裏メッセンジャー続投? 一死一三塁でも続投? エースと心中の覚悟もフルカウントからのカーブを松田にカットされて1失点。
4)救援した呉昇桓が中村に昨日打たれた球4連投で昨日のまぐれを証明。
5)9回表最後の頼みの綱のサファテが期待に応えてくれて一死満塁までくるがカウント3-1から西岡まさかの一ゴロ。一か八かの打者走者狙いの細川送球を当てられて万事休す。

見所の少ない第5戦でしたが、細川が普通に二塁寄りに投げて併殺くずれになっていれば勝負はどうころんだかわからず、たぶん土曜日曜も野球中継を楽しめたことでしょう。よって、本シリーズは引き分けということにしておきます。
しかしながら連日の西岡のまさかや、藤井の野選(次打者松田)、メッセンジャーがバントにダッシュしないなど、今の監督コーチではぴりっとした野球で勢いを長続きさせることができないことがよくご理解いただけたと思います。


2005
●第1戦
1)スタメン。9番DH関本もしくは林で臨みたかったところですが、百歩譲って7番浜中。しかし、第2戦以降2回当たる可能性がある渡辺俊介対策としての片岡とは。連戦の頭を井川で負けて相手を油断させておいてその後勝つ、という今季の戦い方としてはむべなるかなと言えるかどうかは対渡辺俊介戦の成否如何。
2)一方、春から短期決戦の積み重ねで勝ってきたのがボビーマジック。
3)掛布でもないのにファーストストライクを悠然と見送った一昨年の反省を生かし、積極的に打ってでるが、これが裏目に出て二回り目以降清水直の術中。ただ、振ればいいというものではない。
4)5回。真っ直ぐを散らしとけば何とかなるサブローが変化球を空振りしてくれたもんだからと続けた変化球が2点タイムリーで勝負あり。
5)清水直、西岡、今江の京都勢の活躍に対し、桧山はよしとして片岡3三振、橋健5失点。
6)濃霧中止で浜中、関本、林ほかの打席が流れて。これもボビーマジック?

●●第2戦
1)1回裏。滅多にない今岡の悪送球で敗色濃厚。
2)2回裏。対渡辺俊介戦にもかかわらずゲッツー態勢で2点目を取られてほぼ勝負あり。
3)6回までに2回もチャンスを作り、このまま行けば小林雅を引きずり出せるのでまだ望みあり。が、1点差ならば勝負のところ、2点差だったので6回表鳥谷のヒットがタイムリーにならず。
4)6回裏。真っ直ぐを散らしておけばいいサブローに2球も変化球を続けたあとの真っ直ぐを狙い打たれて完全に勝負あり。
5)7回裏。初芝たぶん見納めのサードゴロ。
6)8回表。林、関本代打登場も、渡辺俊介は同じ球種を続ける楽しいピッチング。
7)8回裏の頭から藤川を出すべきところ江草を引っ張って暴投のシリーズ新記録。
8)8回裏、江草が打たれて、ゴリ今江のところで藤川を出せばシリーズをオールスターに勘違いさせる作戦もあったが、岡田監督これを採用せず。
9)7回以降は3人ずつであまり疲れないように、これぐらいにしといてやってオープン戦終了。

●●●第3戦
見たのは4回裏から。が、その前
1)概してシリーズの趨勢を決める誤審が元による2失点で敗色濃厚。とはいえ追い風に扇風機
2)立ち上がりヘアスタイル同様へろへろだったらしい小林宏が、金本関本の大ブレーキでもう立ち直る
3)7回表。癖を見抜かれたとしか思えないフランコ橋本の変化球見送りで藤川窮地
4)鳥谷のエラーから勝負が決まる大量失点。去年やん
5)桟原炎上で敗戦処理要員として伊代野あたりをベンチ入りせねばならないところ、橋健踏ん張る
6)先発救援オールマイティ、もつれれば2,3試合登板して今シリーズのカギを握る予定だった福原能見の一翼、能見は3人でピシャリ
7)やはり藪田には手こずるので今後の連勝は小林雅次第

●●●●第4戦
見たのは3回裏から。が、その前
1)すんよぷの内角攻めきれず既に2失点。が、勝負になりそうな雲行き
2)が、4回表。能見が代わり端の唯一の失投ですんよぷ3打点目
3)5回表。もつれたときのカギを握る男福原初登板。第1戦のサブローのへんで見ときたかった
4)一昨年の日本シリーズ、去年の五輪と大舞台に俄然張り切るジェフウイリアムズ初登板。すんよぷに痛打されるが、すんよぷ三塁を欲張ってアウト
5)6回裏。ヒットポイントを取り戻した金本四球でチャンスを広げたところで、セラフィニ続投のボビーマジックかと思いきや、セオリー通り小野に交代
6)力で凌駕できる小野のおかげで今岡初タイムリーに続いて桧山が塀内の脇の下を抜いてようやく野球が始まる
7)7回裏。本日最大のポイント。前の打席粘ってチャンスを作った関本でいいのに、代打モンキー藤本で小野降板
8)昨日見抜かれてた藤川はフォークの顔をしながら低めの真っ直ぐでフランコ三振
9)8回裏。せっかくの薮田乱調も、シーツバント失敗で相手を助ける。セーフティ気味のバントは、球威ある高めはストライクでもバットをひくこと
10)9回裏。待望の小林雅初登板。小坂は見られずじまいかと思っていたところ代走久慈
11)併殺打3つにバント失敗2つゆえ、接戦をモノにするのはおこがましいものの、ようやくプレーオフ&予告先発のハンディキャップマッチを克服して勝負になりかけてきたところで終了

7回裏のポイントについて補足。どうせ赤星のところから藤田でしょうが、チャンスを作る可能性高い小野を代えるきっかけを相手に与えてしまった代打モンキー。さらに、田中秀太ではなくベテランの雰囲気を優先して久慈をベンチ入りさせてたがため、藤本起用で代走要員不足。この時点ではまだ中村豊がいましたが、直後に浜中に代えてライトに起用。そのため小林雅で作れるはずのチャンスに駒が不足してしまったわけであります。

ハンディキャップマッチ
プレーオフ期間の自宅待機と予告先発というハンディキャップマッチとして挙行された今シリーズでしたが、ようやくハンディキャップを克服しかけていい勝負になってさぁこれから、というところでもったいなく終了してしまいました。こんなところで終わっていいはずない、と小林雅も内心思っていたことでしょう。
いまさらながらですが、プレーオフ第1シリーズ敗退のライオンズの皆さんと一戦まみえておけばよかったと悔やまれます。すでに、勝ってしまったらキャンセルのつもりで海外旅行やゴルフ場の予約などされてたかもしれませんが、優勝賞金1億円、MVPと勝利監督には簿価の安い土地を差し上げるなどのにんじんをぶら下げたカップ戦をプレーオフ第2シリーズ期間中に行っておけば、シリーズ第5戦以降の機会損失を補填できたかもしれません。村上カップ争奪戦みたいな名称でもいいです。


2003

●第1戦

1)井川今季一番の大不調で大接戦
2)一番頼りになるはずの広澤トラゾーが一番頼りにならないことが判明。DHは9番沖原を提案
3)概して短期決戦の流れを決める誤審は僅少。アリアス見逃し三振は許容範囲。それより篠原の金本外角低めストライク判定が痛い
4)9回一死一塁で代走を起用しないところに、「選手がよければ誰が監督でも勝てる」根本イズムを見る

●●第2戦

1)勝ちたいんかっ? 広澤スタメンで早くも敗色濃厚。案の定2三振で途中交代
2)濱中復帰戦も強打の三塁ゴロ2本とバットを折られてのヒット。振りは鋭いが、左投手相手にこの打法ではきちんと投げられたら打てまい
3)まったくきちんと投げられない伊良部は素人以下。バルデスに真ん中スライダー、ズレータに落ちないフォーク。とくにズレータに緩い球でストライクを投げる配球は素人級。3回城島の1球目に真っ直ぐをストライクゾーンに投げた時点で俺ならキャッチャー交代。第3戦は下柳−野口推奨
4)一方の杉内−城島は勝負球を変化球−速球−変化球といいタイミングで変更。見事に狙い球を絞らせてくれなかったぞ
5)概して短期決戦の流れを決める誤審は少なめ。後半、ゾーンが狭まるが許容範囲
6)石毛が通用。安藤以下の球威や球のキレでもコントロールがまぁまぁならそう点は取られまい
7)ズレータのホームランは、直球ならここしか打てないというコースに金澤が狙い通りに投げて確認。まるで東尾が嶋田兄に打たせたように
8)時として短期決戦の流れを変えるのが敗戦処理。相手打者の振りを狂わせれば流れが変わる。そういう意味で金澤の大炎上は一か八か
9)惜しむらくは柴原と井口を除く全員、鳥越さえも溌剌と空振りするなどほぐれた身のこなし。当方は、天才今岡とモンキー藤本ぐらい?

●●○第3戦
見たのは6回裏から
1)和田は眉毛手入れしてるね
2)7回表。概して短期決戦の流れを決めるのは誤審。体に当たってもスイングしてればストライク。が、村松のスイングは認められず一死一塁二塁の大ピンチなれどムーア踏ん張る
3)その一死一塁二塁で8番打者に犠牲バントという不可解なサイン。大好投の和田に代打を出したうえ、敬遠されたら振れてない柴原勝負とは根本イズムのたまもの
4)その代打大道はさすが1球目の高目ボールから振ってくるものの、当てただけの二ゴロ。土橋ほどには恐るるに足りず
5)どいつもこいつも掛布でもないのにファーストストライクを呆然と見送るがためにまた岡本好投
6)この状況打開の適任は沖原。8回表の守備から9番に入ってさっそく8回裏二死二塁で回るが代打濱中
7)濱中3球目の真ん中ストレートを見送り結局凡退
8)九回表先頭松中出塁するも代走を送らない根本イズム。おかげで城島のボテボテ三ゴロで二塁封殺。
9)9回裏先頭代打に広澤トラゾー。当然の三振。初球の真ん中ストレート見送りで星野激怒。いちばん頼りになるはずからリストラ候補に急浮上
10)9回裏、村松より振ってない金本のハーフスイングが空振りとジャッジされて金本激怒。往々にして短期決戦の流れは誤審が決めるが二死無走者だったので大事に至らず
11)8回から登板の吉野が3回零封。吉野が3回通用するチームはセリーグには見当たらない
12)9回一死満塁で男星野がモンキー藤本に耳打ち。「嫁はんにカッコええとこ見せろ」

●●○○第4戦
見たのは6回表から。が、その前
1)1回裏、赤星が3年連続盗塁王の貫禄で概して短期決戦の流れを決める誤審を引き出す。このチャンスを桧山、片岡がきっちりモノにして3点先制
2)2回表。初球にナメたスローカーブを松中に投じて1失点。猛省されたい
3)6回表。出た、根本イズム。2点差の一死一塁のどうでもいい場面で代打の切り札大道「えっ、俺?」って感じで登場して三振
4)その裏、代打のために2回から好投のナイトに代わって登板の渡辺から金本漢の一発
5)7回表。漢金本、ヒットの松中を二塁で刺そうと色気を出した高い返球。さらに、続く城島の詰まったヒットで本塁に突入する松中を刺そうと色気を出した高い送球。このあと、ハードラックが続いて同点
6)ゾーンの狭い審判のうえに、制球イマイチの安藤ではパリーグ級。代わり端の押し出し四球をひきずって8回二死満塁のピンチ。ピッチャーゴロを前に落としたまではよかったが、球を拾う前に帽子を直していたことを猛省されたい
7)逆転された直後の8回裏一死二塁。アリアス、内角のすっぽ抜けスライダーに腰がひけたフリをした直後の外角スライダーをレフトに運んで同点
8)九回表。1回の誤審を帳消しにしてお釣りが来る判定連発。先頭出口見逃し三振のはずがボール判定のあと、ここしか打てない真ん中真っ直ぐをレフト前ヒット。さらに、こんなとこで取るか?という微妙なボーク判定で誰もがこの試合だけでなくシリーズの趨勢が決したと思うもリリーフのウィリアムス踏ん張り無失点
9)漢ならスライダー狙い撃ち。4球目の真っ直ぐで俺様は弱気になるも漢金本は強気に強振してサヨナラの一発。勝利監督インタビューの男星野の呂律もまわらなくなる

●●○○○第5戦
見たのは6回表から。
1)下柳が危なげないピッチング。狭いゾーンの球審なのにここまでまぐれの一発だけ
2)6回裏二死満塁で悠久の若虎桧山。わたくしが書いた打撃の基本通りに初球の厳しめの速球を振りにいってファール。これが効いて3球めの真っ直ぐをレフト前に痛打。逆転
3)出た、根本イズム。7回一死一塁で小器用なラッキーボーイ鳥越に代打ズレータ。不可解きわまれり
4)8回表。俺様も男星野も今日は大事なとこで使いたかった安藤登板。汚名返上の期待にそこそこ応える
5)8回裏のダメ押しチャンスは福岡にとっておく
6)一人出たら代打大道があった9回表。先頭城島がライトフライで万事休す。スライダー空振り名人バルデスと振れてない柴原ではウィリアムスにカスリもせず

●●○○○●第6戦
杉内にひねられただけのゲームなので特筆すべき事柄もないが、反省会はやっとかんとなっ。
1)本日も伊良部はアップアップ。唯一通用しそうな真っ直ぐを勝負球にして活路を見出すか打たれて楽になるかという状態なのに、井口の一発でびびったがために3回までずるずる
2)ただの不調なら許すが牽制球1球のみで走られ放題は草野球レベル。こういうときにピッチャーの頭を冷やす一言が言えたら片岡はもっと使ってもらえるのに
3)福原が締めるが6回ズレータに変化球3球続けてセンター前。配球ミスのもったいないランナーを出したから漢金本がレフトフライを取り損なう
4)出た、根本イズム。杉内7回降板。第8戦以降に登板予定?
5)王ちゃんが大好きなヒットエンドラン連発。外野フライ併殺やらサインのおかげでボール球を振らねばならない打者続出。そんな勢いだから9回村松はランナーも忘れる不始末。
6)9回バルデスのホームランは石毛がスライダーならここしか打てないコースに狙って投げて確認

●●○○○●●第7戦
見たのは5回裏から。スタメンだけは見ておいたがDH浜中で脱力。が、9番関本。そう関本を忘れてましたがな。シーズン終盤の好調を維持してるかどうかを確かめるのも忘れてましたなぁ。
1)6回裏。リガンが城島に真っ直ぐでストライクを取りに行ってガツン。3回にも変化球がすっぽ抜けたハーフスピードの真っ直ぐをガツンですから、野村や古田とかの捕手系の野球通から見れば負けて当然の配球
2)6回以降、3人ずつの攻撃ゆえ特に見るべきものなきまま白旗代わりの代打広澤。見納めの一撃

結局は、今季の象徴的なゲームとされる4月の後楽園の一戦。男星野の采配ミスから6点差を追いつかれたけど引き分けに持ち込んだゲームというのがありました。一方、対するホークスはシリーズの7試合と84年前後から察して、ここ数年ほぼ毎試合のように監督の采配ミスを選手が取り返して勝ってきたと言えましょう。その差が勝敗に表れたのやもしれません。
が、先発投手のデキが勝敗を左右するという至極当たり前の結果ともいえ、その力を引き出せない配球ミスの多さは圧倒的に当方にあったわけです。85年レギュラー取りたての木戸はピンチになるとベンチの土井バッテリーコーチにサインを出してもらってたといい伝えられます。
そんなわけで、吉野とウィリアムス以外は全員減俸!の覚悟で契約更改交渉に臨まれたいと思うわけであります。そして、今度はセリーグのホームグランドから始まる偶数の年に日本シリーズをやらねばなりません。19年後か21年後あたりに。