名選手列伝(03/07-25/10)
0-10
11-20
21-30
31-40
41-99

MagicNumber
優勝

2003年、マジックナンバーとともに振り返った背番号別名選手列伝(03/07-10)
2005年、加筆(05/11) 2014年、付録に追記(14/10)
2023年、29番以下と日本シリーズ更新(23/11)
2025年、40番以下と日本シリーズ更新(25/11)

[付録]
日本シリーズ戦評
2025
○第1戦
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神 000 002 000 | 2
ソ 100 000 000 | 1

勝 村上(1勝0敗) 敗 有原(0勝1敗) S 石井(1S)

T 村上−及川−石井
H 有原−藤井−松本−杉山
よく考えるとホークスがいちばん知らないというか有沢、上沢、山川に加えかつて不可解トレードの小久保が監督やってるなどかつての悪者を集めるGみたいなチームに見えてるんで、関心を持たないようにしてきたと思います。そんなわけで要警戒は守備鉄壁の今宮と体感被打率7割の中村晃みたいな10年前のイメージのままですが、今宮も中村晃もスタメンにおらずほっと一安心。
一方、課題はDHをどうするか問題ですが、無難に高寺できたもののおののきの六番レフト島田スタメン。
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一回表
制球定まらず苦労する有原なのに近本、中野凡退で敗色濃厚の気配なれど森下二塁打で1巡目は温存の気配があったチェンジアップ、フォークを多投させることになってまずまずの立ち上がり。
一回裏 制球定まらず苦労する村上が四球から併殺崩れの周東に走られて二死後復帰戦の近藤勝負。そこそこ打たれるのはしょうがなく1失点。
二回表 島田初球セーフティバントでアウト献上。本当にやるならせめてワンストライクより後にしないと相手を乗せるだけ。
二回裏 村上たぶんシリーズ新記録59km/hのスローボールで場を和ます。
三回表 近本左前打でチェンジアップの打ち方の見本を示す。
三回裏 村上の外スラが決まりだして柳本、近藤連続見逃し三振。
五回表 島田内野安打から盗塁成功で無死二塁。高寺、坂本、小幡凡退でも有原を相当疲れさせることに成功。
五回裏 六回表が一番からの打順で大事なイニング。振れてなさそうな柳町を歩かせてしまって二死一二塁で近藤勝負。今度は速球が内角に決まって一ゴロでピンチ脱出。六回から継投か?
六回表 近本中前打。誰もが送りバントと思う1球目にまさかの盗塁成功。悪送球で三塁行けたのに気づかず嫌な予感がしたところで中野とっておきのセーフティバントが決まって無死一三塁。ここで代えてもよさそうな有原続投で中野がしれっと盗塁のあと森下遊ゴロで同点。ここで代えてもよさそうな有原続投で佐藤輝に2球ボールでも申告敬遠せずに3球ボールでも申告敬遠せずに4球目のチェンジアップを佐藤輝がすくって勝ち越し二塁打。
六回裏 村上続投。この日2回目の三者凡退で尻上がりの兆し。
七回表 ここから藤井松本杉山のホークス勝ちパターン継投で球筋を見させてもらう。
七回裏 尻上がり村上115球被安打6与四球2奪三振6の1失点でお役御免。
八回裏 及川初球を柳町にレフト後方二塁打コースに運ばれるのを島田好捕。近藤の上がりすぎ大飛球がフェンス直撃二塁打になってやばいところでスライダーを低めに決めて栗原空振り三振。代打山川で石井登板。調子に乗らすと厄介な山川とは無理に勝負せず歩かせて二死一二塁としても悪球打ちの雰囲気ある野村を球威で抑えてレフトフライ。
九回裏 石井続投。あと一人から柳田中前打でも次が周東なんでダイジョブと思ってたら柳田盗塁時に坂本痛恨の打撃妨害で二死一二塁。延長を覚悟したものの振れてない柳町センターフライで試合終了。

得も言われぬ渋い勝ち方で初戦勝利はよかったですが、六回表佐藤輝申告敬遠だったり、八回裏山川勝負だったりしたら違った展開になっていたことでしょう。島田の好捕も含めベンチワークで大いに上回ったと考えられ、2戦目以降もこの調子でお願いします。

○●第2戦
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神 100 000 000 | 1
ソ 360 010 00X |10

勝 上沢(1勝0敗) 敗 デュプランティエ(0勝1敗)

T デュプランティエ−岩貞−伊原−ドリス−湯浅−畠
H 上沢−ヘルナンデス−松本晴−木村光
第2戦先発は誰もが才木と思ってましたが、公式戦2か月半ぶりとなるデュプランティエという奇策。第1戦レフト島田は小吉と出ましたが、先発デュプランティエが吉と出るか凶と出るか?
あと、試合前はラジオ中継を聞いていたのですが谷繁が「五番が打った方が勝つ、大山が打てば阪神が勝つ」と言ってました。
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一回表
立ち上がり不安定というか帰国後はだいたいこんな感じだと思われる上沢から一死後中野中前打。続く森下ショート強襲。今宮だったら併殺打のゴロを川瀬がはじいて一死二三塁。さすがに初回から敬遠は難しく佐藤輝ライト前で1点先制。あと1点欲しいところで大山、高寺連続三振
一回裏 立ち上がり不安定なデュプランティエが柳田にカーブをすくわれ周東にストレートをはじき返され無死一二塁。振れてない柳町バント空振りで飛び出した柳田挟殺でピンチ脱出かと思いきや、振れてない柳町の手が出なかった外角カーブが不可解なボール判定で四球。少々打たれるのは致し方ない近藤には強いストレートがよみがえって空振り三振。この真っすぐにだまされ後々の配球や代え時を誤る。続く栗原も真っすぐで押し込むが最後カーブを拾われ同点。これでがっくりデュプランティエ、乗せると厄介な山川が右中間2点二塁打で1対3。いい勝負になる。
二回裏 一死後打率.304で首位打者なれど出塁率が.314しかない牧原に四球。二死後盗塁の後、終わってみれば05年今江状態の周東が内角真っすぐを左中間三塁打。さらに振れてない柳町を歩かせたうえに最後がワイルドピッチで1-5の二死一塁になって四番近藤。1打席目真っすぐで三振取ってるだけに少々打たれても致し方なく勝負にいってタイムリー二塁打、1-6になってデュプランティエ降板。5点差では第二先発伊原もったいなく勝負のかかった大舞台では使いづらい岩貞に行けるとこまで行ってもらう早めの敗戦処理のつもりが本人はまだ勝負をあきらめてなかったのか?栗原死球で乗せたら厄介な山川スリーランの最悪の展開。
三回表 長い守備で集中力を欠いて近本空振り三振。中野は粘るが空振り三振。森下は集中力を欠いた空振りで3球三振。あとは第3戦以降を見据えた戦いに。
三回裏 二死一二塁から振れてない柳町の左腕強襲打で岩貞降板。二死満塁で少々打たれてもしょうがない近藤という笑うしかない場面で伊原登板。ショートゴロに打ち取ってこの日一番の見せ場となる。
四回裏 山川のファールチップが球審の顔面直撃。上腕を支えて様子をうかがう人間性を発揮して坂本がまた株を上げる
五回表 大山自分の打球を見失い結果一邪飛なれど一塁へのスタートが遅れる。
五回裏 少々打たれてもしょうがない近藤との二度目の対戦もレフトフライに打ち取り伊原2回1/3 39球1失点でお役御免。六回からはドリス、湯浅、畠が少々もったいない場慣れ登板(漆原あたりがいてくれたら)。
七回表 ヘルナンデスに継投。全球真っすぐにかすりもせず大山空振り三振。ヘルナンデスの後も左投げの松本晴でヘルナンデス、熊谷、小野寺、梅野ら場慣れ出場(全員1三振以上)。
七回裏 05年今江状態の周東5安打目で厄介なことに。
九回表 大山、木村光の代わり端のど真ん中を一応ライトフライになるまで飛ばして復調の兆しか?

結果、デュプランティエ先発は大凶となりましたし、先発救援オールマイティの伊原がもったいない使い方になってしまいまして、暗雲が立ち込めてきました。さらに谷繁も危惧していた大山の逆シリーズ男化。交流戦でモイネロからヒットを打ってるヘルナンデスをスタメンにして大山に向かう誹りを自分に向けるようなことを藤川ならするかもしれません。

○●●第3戦
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ソ 000 101 000 | 2
神 100 000 000 | 1

勝 モイネロ(1勝0敗) 敗 才木(0勝1敗) S 杉山(1S)

H モイネロ−藤井−松本裕−杉山
T 才木−及川−岩崎−石井
今日の奇策は六番レフト豊田。代打でたまに打つだけでとくにスタメンではいいとこなしだったと思うのですが、第2戦の小野寺の打撃内容が悪くての消去法的抜擢かと考えられます。吉と出るか凶と出るか?
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一回表
才木8球全部150キロ台直球連投でクローザーみたいな立ち上がり。
一回裏 難敵モイネロから中野ヒットの二死一塁から佐藤輝ライト大飛球。ダサい追い方の振れてない柳町の頭上を超えて先制二塁打。続く大山は一飛。
二回表 乗せると厄介な山川に慎重に行ってストレート四球の後いつもの才木に戻って球数要するピッチング。
三回表 牧原のレフトフライをセンターに任せたようなダサい追い方で豊田ショートバウンド捕球で二塁打にする拙守。無死二塁からの力投で才木疲れる。
四回表 豊田に代えてレフトに振れてない熊谷の不可解な懲罰交代。今日の勝負手を捨てて守備を固める。で、乗せたら厄介な山川に慎重に行ったはずの2球目スライダーがど真ん中で同点ホームラン。
四回裏 佐藤輝の一ゴロを山川がはじいて内野安打。大山三塁併殺打を栗原がこぼすエラーで一死一二塁のチャンスに豊田おらず振れてない熊谷空振り三振、坂本中飛。
五回表 初球内角真っすぐを牧原二塁打。そろそろ才木代え時のところが、海野バスターが一ゴロになって挟殺からの併殺のビッグプレイ
五回裏 先頭小幡内野安打を才木が送るが近本中飛で二死三塁まで行くが中野凡退。
六回表 致し方なく才木続投で一死二塁から内角直球を振れてない柳町にライト線三塁打。慎重に乗せたら厄介な山川を歩かせたところで及川に交代。栗原併殺打の好リリーフで1失点でしのぐ。
六回裏 死球出塁の森下が佐藤輝の4球目に盗塁成功。何故ここで走る? 申告敬遠からの大山勝負になってしまって中飛。代打ヘルナンデス投邪飛、坂本レフト前はポテンと落ちずに今宮好捕で無死一二塁から無得点。
七回裏 小幡一ゴロを山川がはじいて代打高寺三振のときに盗塁&パスボール一死三塁。近本がケースバッティングの苦手な打撃職人の本領を発揮して3-0から空振り三振、中野も粘るが三振で小幡残塁。
八回裏 クリンナップ三凡かと思われた二死から大山死球、4人目の六番島田右前打で二死一二塁で坂本に代打木浪送らず遊ゴロ、二者残塁。
九回裏 代打木浪四球に近本左前打で一死一二塁から中野、森下凡退で残塁祭り終了。

結果、豊田拙守から奮起、雪辱のモイネロ撃破というチャンスを放棄しての残塁祭り。ホークスリリーフ陣が皆得点圏にランナーを背負うピンチをしのぎましたが、「劇場」度ではランナー3人溜めた岩崎が一番でした。
ますます暗雲立ち込めてきましたが、辛勝、大敗、惜敗は23年と同じ流れです。

○●●●第4戦
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ソ 010 011 000 | 3
神 000 000 020 | 2

勝 大津(1勝0敗) 敗 高橋(0勝1敗) S 杉山(2S)

H 大津−藤井−ヘルナンデス−松本裕−杉山
T 高橋−畠−桐敷−ドリス−石井
とうとう六番レフト前川。2安打1盗塁1好捕でそこそこ守備の巧いの島田でもなく、そろそろ場慣れしてそうで粘れて足も速い高寺でもなく前川。吉と出ましょうかもう手札がなくなったと出ましょうか。
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一回表
高橋悠人二ゴロ遊ゴロ空振り三振で万全の立ち上がり。
二回表 乗せると厄介な山川に慎重に0-2から何も真ん中に投げなくていい真っすぐを投げてしまって先制ホームラン。これで本気を出して2者連続空振り三振など、ボテボテ内野安打と死球以外しばらく完璧なピッチング。
二回裏 先頭佐藤輝、浜風ならスタンドに入るファールフライの不運。大山は左前打でトンネル脱出。前川は浜風ならフェンスに届きそうなレフトフライを取られる不運。坂本四球で二死二塁も小幡投ゴロで2者残塁。
三回表 浜風なら完全ファールの振れてない柳町のあわやスリーランポール際ファールにリクエストでヒヤリ。結果三振前のバカ当たり。
三回裏 二死からまた栗原三ゴロエラーで中野出塁、森下右前打の二死一二塁も佐藤輝中飛で2者残塁。
四回表 乗せたら厄介というかもはやノリノリの山川を内角ズバッと見逃し三振。これでほっとして栗原、野村連打も牧原二ゴロ併殺で切り抜ける。
五回表 九番大津に四球、柳田左前打の一死一二塁のピンチで周東が高橋悠人左腕強襲の不運。緊急登板畠が振れてない柳町犠飛の1失点で切り抜ける。
六回表 桐敷登板。牧原の二ゴロにグラブを出してしまい内野安打の不運。犠打後代打少々打たれてもしょうがない近藤にボール気味のひざ元ツーシームをライト前に持ってかれて3点目。
六回裏 真っすぐだけでも打てそうにない藤井から森下右前打からワイルドピッチで無死二塁。しかしフォークも織り交ぜられ後続凡退。前川は捕邪飛落球で命拾いしても結局レフトフライ。
七回裏 真っすぐだけで打てそうにないヘルナンデスがほぼ真っすぐだけで三者凡退。
八回裏 リリーフでいちばん打てそうな松本裕から近本中前打、中野四球の一死一二塁から佐藤輝中前打で4試合連続打点。大山二ゴロで1点差。前川二ゴロで手札なくなる
九回裏 真っすぐだけでも打てそうにない杉山がフォークも織り交ぜ、小幡が粘ったり代打木浪三邪飛落球で命拾いしたりするが三者凡退。

1勝後4連敗で西岡守備妨害で終わった2014年に似てきましたが、なんか就任1年目で優勝してしまうよりここで負けといた方が球団初の連覇に向けての好材料になるとか、藤川なら考えてなくもなさそうな気がしてきました。でも、明日以降は中4日有原、中5日上沢、中4日モイネロみたいなので何とかなりそうな気もします。

○●●●●第5戦
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ソ 000 000 020 01 | 3
神 010 010 000 00 | 2

勝 杉山(1勝0敗2S) 敗 村上(1勝1敗) S 松本裕(1S)

H 有原−ヘルナンデス−松本晴−藤井−杉山−松本裕
T 大竹−及川−石井−岩崎−村上
レフト高寺はよしとしても七番。その前の六番にショートで木浪ということで手札を失った後のヤケクソ感。ならば代打要員に原口と糸原も置いておきたいところです。
さらに桐敷、湯浅がベンチ外で代わりに村上、才木がリリーフ待機で崖っぷち感演出。岡田に代わって「普通にやったらええんよ」と言いたいところです。
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一回表
大竹スローボールを織り交ぜ三凡、上々の立ち上がり。今日は柳町見逃し三振。
一回裏 近本初球あっさり二ゴロで今日もマイペース打撃職人。が、中野、森下はいい当たりの外野フライで中4日有原早々に攻略の兆し。
二回裏 先頭佐藤輝左前打のあと盗塁失敗も大山、高寺四球の二死一二塁から坂本先制タイムリー
三回表 37球で大竹ここまで完全試合。
四回裏 大山四球、高寺左前打の一死一二塁。次の大竹のところでウェイティングサークルに前川、大竹に安藤が長話など代打の気配を出すベンチワークを察したかのように坂本併殺打でチャンス消失。
五回表 二死後木浪の前に当たれば怖い野村の難しい打球が飛んで強襲安打。完全試合途切れる。
五回裏 大竹しれっと中前打、近本右前打の無死一二塁で中野がわざと下手なバントで大竹三塁封殺、ベンチに帰してあげて森下中飛の二死一二塁でようやく中4日有原82球で降板。代わった真っすぐだけで打てそうにないヘルナンデスから佐藤輝5試合連続打点のセンター前タイムリーヒット。
六回表 海野に代打嫌な感じのする嶺井が出てきてセンター前。代打正木併殺後、柳田左前打。周東左飛で74球6回無失点。大竹そろそろ代え時か、もう1回だけ託すか迷うところ。
六回裏 高寺中前打の二死一塁で九番にまわってきたんで代打中川。初球の変化球にうっかり手を出してもったいなく右飛凡退。
七回表 及川登板。振れてきた柳町中前打、二死一塁で当たれば怖い野村を歩かせた二死一二塁で代打少々打たれてもしょうがない近藤。8球目に初めて投げる真っすぐを外角低めに決めて見逃し三振、今シリーズ最大のピンチを乗り切る
七回裏 大ピンチのあとで松本裕2イニング目の大事なところでマイペース打撃職人近本初球遊ゴロ。中野、森下も3球ずつで終わって嫌な感じに。
八回表 3連投の石井登板。いきなり嫌な感じの嶺井が0-2から外角真っすぐを右前打。一死後、柳田に浜風が吹いてたらファールの打球をポール際に持ってかれて同点。振れてきた柳町三塁打、山川申告敬遠の二死一三塁から柳町以上に振れてなかった栗原の痛烈ファーストゴロを大山がダイビングキャッチで好捕して今シリーズ最大のピンチを乗り切る
八回裏 真っすぐだけでも打てそうにないのにフォークも織り交ぜる藤井の初球を佐藤輝が叩く。浜風が吹いてたらフェンスに届く打球が届かず。
九回表 珍しく岩崎が三者凡退まであと1球からのスローボールがワンバウンドになって嫌な感じの嶺井ほとんどよけずに死球出塁。
十回表 まだ畠、ドリスの本職いるが桐敷、湯浅はベンチ外のここでリリーフだと割と打たれる村上登板。珍しい中野のエラーなどで二死一二塁までいくが柳町以上に振れてなかった栗原左飛でピンチ脱出。
十一回表 村上続投。当たれば怖い野村の浜風が吹いてたらライトフライの大飛球がスタンドまで届いて1失点。
十一回裏 リリーフで一番打てそうな松本裕から佐藤輝が粘るが前に飛ばせず四球出塁。代走植田走れぬまま大山、木浪(に代打も出せず)、高寺凡退。

そんなわけでシリーズ3敗後の第5戦になって普通にやらない背水の陣みたいなことになったがためか?浜風ならぬ秋風に負けての終戦。チーム打率.193では致し方ない結果と言えましょうが、対するホークスのチーム打率.266は第2戦デュプランティエの責によるものが大きいでしょう。が、デュプランティエが本来の球を投げられなくなったのが柳町見逃し三振のはずのカーブがボール判定で四球になったことが原因と考えられます。
そんなわけで「秋の空 あれがボールか 円城寺」の鬱憤をホークスが約60年越しに晴らしたと言えましょう。

2023
○第1戦
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神 000 043 001 | 8
オ 000 000 000 | 0

勝 村上(1勝0敗) 敗 山本(0勝1敗)

T 村上−加治屋−岩貞
Bu 山本− 山田−ワゲスバック−山岡−阿部
フツーに考えれば戦力差は歴然なのですが、何が起こるかわからない短期決戦。チーム全体の好不調や運不運、さらに采配の妙が勢いとなって現れ勝敗に直結したりするのが恐ろしいところです。
とくにCSで木浪以外ほぼ全員振れてない打撃陣、とくに一、二番の復調なければ厳しい戦いとなると予想されました。
あと、DH制。85年は二番弘田がハマりましたが、2003年広澤、2005年片岡の失敗が想起される中、なんと七番DH渡邉諒。第2戦宮城対策の予行演習と割り切らざるをえませんでしたが、どうだったか。
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一回表
近本二ゴロで復調気配なし。高目を取って低めに辛い不可解判定も中野の打席のみ。中野はインサイド詰まらせながらの左前安打でCS最終打席からの復調気配を醸し出し早くもノーヒットノーラン回避。森下はボール球振ってストライクに手が出ない例のやつでまた二軍落ちの危機。で、三振ゲッツーも山本にそこそこ球数放らせるまずまずの立ち上がり。
一回裏 そこそこ球数要するも村上まずまずの立ち上がり。
二回裏 要警戒頓宮のバットをへし折り村上4月12日以来の完全試合の気配を漂わす。
三回表 渡邉諒やっぱり以下の三球三振。
四回表 近本ボテボテ遊安、中野一ゴロ(併殺コース)エラーでもらったチャンスで「ゲッツー打ってこい」的スイングで森下案の定遊ゴロ併殺。二死三塁大山は高目抜けフォーク見逃し三振。むしろ山本に制球力不安の影が忍び寄る。
五回表 初球強振ヘルメットを飛ばす空振りのあとの3球目軽打の猿芝居で佐藤輝中前ヒット。しかし後続ノイジー、渡邉諒でいかんともしがたいはずが1球目盗塁成功で山本大いに動揺。ノイジー右飛で佐藤輝三塁進塁、外野を定位置に下げさせて迎えた渡邉諒の2打席目。初球まさかの半速球ツーシームを中前ポテンヒットで1点先制。村上の出来からして敗色濃厚を感じる山本の浮き球を木浪右前でつなぎ、坂本バント失敗後の二死一塁二塁で近本復活の2点適時三塁打。さらに中野がフォークを拾って左前に運んでこの回4点。次の森下三振でようやくこの回終了。
五回裏 森友の天井二塁打からのピンチで要警戒頓宮に粘られるが低め速球が頓宮のスタンス広くて膝が落ちるがゆえのストライク判定見逃し三振で救われ、さらにゴンザレスにも粘られるが最後は村上渾身の速球でドン詰まり二飛。
六回表 まさかの山本続投大山がいつも通り四球を取って作った好機から木浪が外角高め速球を苦も無く左前に運ぶ好調時得意の流し打ちで5点目。続く配球で頭がいっぱいのはずの坂本が左線二塁打で6点目、山本KO。さらに近本四球から中野レフトに3本目のヒットで7点目。二走坂本本塁憤死、タイムリーヒットでイニングを終わらす藤本コーチの好判断。
六回裏 85年日本シリーズで何度も見た併殺完成。
七回裏 村上100球被安打2無失点でお役御免。
八回表 こんなところで俺?山岡登板。代打糸原四球も木浪の猛ゴロ二塁手正面併殺打で山岡命脈をつなぐ。
八回裏 後半調子の出なかった加治屋テスト登板であっさり三凡。
九回表 近本3安打目中前打を足で二塁打にして一死後、三振・併殺打・三振・三振の森下「泣いたらあかんから」代えられずに登場。ハーフスイングセーフ判定にすくわれ中前打、全員出塁完成。つづく大山、ヒットなら先発全員安打というところで悠然と3つ目の四球を取った一死満塁で佐藤輝ボテボテ三ゴロでダメ押し8点目。
九回裏 後半調子の出なかった岩貞テスト登板、ウェスタンリーグ級九番一番連続三振の余勢で宗三振ゲームセット。

前回2014年は漫然と投げて打って、連日の西岡珍プレーを除いては見所の少ない5試合でしたが、今回は1戦目から見所満載。ゲップを禁じ得ない熱戦でした。2戦目以降もこの調子でお願いしたく切に願います。

○●第2戦

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神 000 000 000 | 0
オ 001 300 31X | 8

勝 宮城(1勝0敗) 敗 西勇(0勝1敗)

T 西勇−ビーズリー−岡留−島本−加治屋
Bu 宮城− 宇田川−山崎颯−小木田


第2戦予告先発西勇ということで、宮城は打てんからの捨てゲームという考えなのか、8月以降の復調が続いているという判断なのか、どっちでしょう?
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一回表
スローカーブを中野がセンターに打ち返すが打てそうな感じがしない宮城。
一回裏 1割9分7厘二番西野四球で嫌な予感をさせるものの変化球よく切れて西勇輝無難な立ち上がり。不可解なファウル判定に岡田の文句が奏功して森友外スラ見逃しストライクのジャッジを引き出す。
三回表 初回三振に続いて近本2打席目も三ゴロ凡退。こりゃ始球式背後を襲う吉高さんの軟投に狂わされた模様。
三回裏 牽制悪送球で二死二塁の外野前進シフトで.197二番西野に右中間を割られて1失点。
四回表 フルカウントからスローカーブというバカ配球で大山初安打。左右厳しい球審にクロスファイヤ取ってもらえず苦労し始める宮城に3安打浴びせるも途中森下連日の遊ゴロ併殺がはさまり無得点。
四回裏 切れすぎる変化球がしおれてきて宗四球の二死一塁から紅林ポテンヒットの代え時を逃してからさらに3連打3失点で手遅れのビーズリー登板。
六回裏 あとはビーズリーと岡留だけで終わらせたかったが満塁までいってビーズリー2回1/3の44球で一杯。
七回表 岡留使えず、ゴンザレスナメてはいけないと判明で収穫の3失点。
八回裏 場慣れで出した小幡ガチガチでトンネル。大山にも波及してのタイムリーエラーで猛省の1失点。

そんなわけで西勇第2戦先発は大失敗。甲子園で一つ勝てば山本、宮城で勝負できるオリに対し、甲子園で一つ負ければ村上はいいとしてどっちかに青柳社長登板(またはビーズリー)という事態に追い込まれてしまいました。

○●●第3戦

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オ 000 131 000 | 5
神 010 000 300 | 4

勝 東(1勝0敗) 敗 伊藤将(0勝1敗) S 平野佳(1S)
Bu 東− 小木田−山岡− 宇田川−平野佳
T 伊藤将−ブルワー−岩貞−石井−桐敷


土曜日曜の大阪ドーム(「京セラドーム大阪」に改称)の試合が18時半開始なのに、平日の甲子園が18時開始。それでも都合をつけて一回裏に間に合うように帰ってまいりました。
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二回裏
大山、一日一善ノイジーのヒットで一死一三塁から坂本セーフティスクイズファウルの後の二ゴロ併殺崩れで先制点。ゴンザレスに二封される不運で次の木浪二塁打でも2点目取れず重い空気に。
三回裏 先頭近本右前安打出塁。一死後森下の初球盗塁企図もまさかの対森下初球真っ直ぐ&滅多にない好送球の不運による盗塁死で暗雲。
四回表 それでもいつも通りの伊藤将司だったが、要警戒頓宮に変化球で2球空振りの後の真っ直ぐ勝負で同点ホームラン。も少し内か外に寄ってればの不運で敗色漂う。
四回裏 先頭大山フルカウントからのど真ん中カットボール見逃し三振で敗色濃くなる。
五回表 先頭ツイてる紅林が当てただけでライト前の不運。ここであろうことか若月にエンドラン決められ一死二塁ならまだしもセンター前に抜ける不運で一三塁。1失点やむなしの陣形で廣岡遊ゴロも併殺取れず敗色濃厚。次の東の下手なバントを伊藤将司痛恨の二塁悪送球。完全に空気が淀んで二死後宗に粘られフルカウントから一か八かのど真ん中真っ直ぐ勝負が不運にも裏目に出て2点二塁打で3点差。
六回表 ブルワー登板。要警戒頓宮シングルヒットで済んで早くも代走安達。3点差で気にすることもないのに走者気にして四球後ツイてる紅林がバントを決めて若月左犠飛のしょうもない1失点で4点差。
六回裏 森下ヒットによる空気の変わり目で大山三塁強襲、が、不運にもすぐ前に転がって宗による二封で完敗ムード。
七回表 岩貞が当然のように走者を溜めるが四番要警戒頓宮が安達に代わってて九死に一生
七回裏 山岡スライダー失投を坂本が逃さず二遊間からの一死満塁で中野一ゴロ、1点返して空気を換えたところで森下右前2点適時打で逆転ムード。続く大山の猛ゴロを宗に捌かれる。
八回表 石井登板。ツイてる紅林にバント失敗させて逆転ムード高める。
八回裏 一日一善ノイジーが宇田川からの二善目で逆転ムード高まるが、代走島田盗塁つまずいて戻って現役ドラフト候補ランキングさらに上昇。
九回表 桐敷登板。三凡の勢いも宗を歩かせての森友勝負。真っ直ぐとフォークでカウント作って最後はスライダー空振り三振で料理して逆転ムードさらに高まる。
九回裏 平野佳劇場で逆転ムードが最高潮に達するが百戦錬磨の老獪投球術に唸らされ大山三振。

そんなわけで不運重なり許したリードを紙一重の差で取り戻せませんでしたが、打撃陣はだいたい復調してるみたいなんでよほどの不運が重ならない限りあと2つは勝てるでしょう。なるべくなら宮城が出てくる前にもう一つ勝って終わらせてしまいたいところです。

○●●○第4戦

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オ 010 000 200 | 3
神 110 010 001X| 4

勝 岩崎(1勝0敗) 敗 ワゲスバック(0勝1敗)

Bu 山崎福− 比嘉−阿部− 小木田−宇田川−ワゲスバック
T 才木−桐敷−石井−島本−湯浅−岩崎


野球賭博のハンデ師なら5-1の4点差ぐらいを予想する試合だったはずなのですが、優勝決定試合でもスイスイ投げてた才木が力みまくって怪しい展開になってしまいました。
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一回裏
近本左前安打から今日は中野送りバントで森下左中間二塁打であっさり先制も後続なく1点どまり
二回表 要警戒頓宮左中間フェンス直撃打球が滅多にないイレギュラーバウンドの不運で三塁打に。歩かせてもよかったツイてる紅林の右前ポテンヒットでもう同点。
二回裏 二死無走者から木浪ボテボテ内野安打、才木四球で近本左前安打。藤本コーチが勝負をかけるや返球森友後逸で木浪生還。あっさり再び勝ち越し。さらに森友後逸の暴投で才木三進も中野の二遊間をゴンザレスに阻まれ1点どまり
三回表 親指引っかけての流血で才木の球筋定まらない中、無死一二塁から森友遊ゴロ併殺、要警戒頓宮三振。
五回表 四回もランナー2人背負った才木がこの回も宗二塁打のピンチも森友センター大飛球、要警戒頓宮ファウルフライ。速球で押し込みなんとか5回95球1失点。
五回裏 近本3本目に続いて中野送りバント悪送球でもらったチャンスで三回までに降ろしておきたかった山崎福ようやく降板。森下併殺崩れ、大山併殺崩れで財布を拾ったような落としたようなビミョーな追加点
六回表 スペードのエース桐敷登板。一死一塁からの一ゴロを挟殺に備えるゴンザレスの動きに惑わされず3-6-3のダブルプレー完成」。
六回裏 急に広くなったゾーンで佐藤輝昨日の3三振に続いて本日も3三振
七回表 桐敷続投。佐藤輝のエラーから一死二三塁、ゾーンが狭くなってまたフルカウントから宗にツーシームあわされ2失点、同点。さらに森友折れバットをボールと同じ方向に飛ばす秘打で内野安打、佐藤輝を下げて九番糸原、六番で石井登板。要警戒頓宮を速球で押し込みライトフライ、しぶといゴンザレスも速球で三振。
七回裏 糸原三遊間コースヒットに近本中飛中川落球でもらったチャンスに中野バント失敗、森下初球一飛、大山三振で無得点。
八回表 一死一三塁で打たせると厄介なT−岡田代打登場。島本に代えると代打の代打安達。三塁ゴロを佐藤輝ではなく糸原が冷静に本塁返球して事なきを得た二死後、驚天動地の湯浅投入大博打。ストライクが入るのかの心配をよそに初球中川セカンドフライで勝ったも同然。
九回裏 一死後四球出塁の近本が森友後逸の暴投で二進、さらに森友後逸(というか横に弾く)暴投で三進。フルカウントの中野申告敬遠、森下申告敬遠の満塁策に怒りの大山冷静にボール3つ見送りフルカウントからサヨナラ。ベンチから飛び出す植田海がコケる。

4連勝か4勝1敗で甲子園で決着をつけないと負ける。第6戦以降にもつれると相手は戦歴上位、さらに松沼兄、高橋直で打ちあぐむしと考えたのは1985年のことですが、あのときと同様に第4戦を終えて2勝2敗となりました。明日の第5戦はフツーにできたら西武小野先発の1985年同様に勝ちますが、問題は第6戦以降。第2戦に才木でも伊藤将でもなく西勇を使ったがためにゲームプラン(星勘定)を難しくさせています。

○●●○○第5戦

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オ 000 100 100 | 2
神 000 000 06X | 6

勝 湯浅(1勝0敗) 敗 山崎颯(0勝1敗)

Bu 田嶋− 山崎颯−宇田川−阿部
T 大竹−西純−島本−石井−湯浅−岩崎


昨日の第4戦は湯浅サプライズ復活がありましたが、第5戦はラオウ杉本スタメン五番レフト。結果的には第2打席で走れないことが判明。6回裏から守備を固めざるをえなくなってもつれる展開には不向きな布陣を敷いてきたことが攻め手を狭め中嶋ジック大不発となりました。
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一回表
一回裏)近本右前安打から今日も中野送りバントを田嶋エラーでもらったチャンス。森下止めたバットで二ゴロの謎の進塁打から大山右邪飛であっさり先取点かと思いきや、森友落球の頭脳プレーでファウル。ゴンザレス空タッチを審判が見抜くが演技力でリプレー検証後大山三振ゲッツー無得点。
四回表 1打席目ヒットの要警戒頓宮がまた三遊間。しかし木浪好捕にハーフバウンド送球大山好捕。続くラオウ杉本一二塁間を中野好捕も内野安打のはずが杉本走れず二死。両者にスローカーブを投じたりして余裕が出てきた大竹に好事魔多し、真っ直ぐ狙いのゴンザレスに逆球打たれて1失点。
四回裏 このへんで攻略したかった田嶋が大山のバットをへし折り、ノイジーいつものポップ、1打席目二塁打の佐藤輝も速球に押されてから低め変化球空振り三振で田嶋がキャリア最高級に調子を上げてくる
五回表 投ゴロをはじいた大竹がボールを見失い田嶋プロ初安打。
五回裏 左前打坂本を木浪がバントで送り、短期決戦なんで1失点好投の大竹に致し方なく代打渡邉諒。初球当てただけの二ゴロ謎の進塁打で坂本三進も速球に近本空振り三振。
六回表 ここで出すなら渡邉諒のとこから出しとけと西純登板。ポンポンと要警戒頓宮、ラオウ杉本を打ち取るが、ゴンザレスの投ゴロを丁寧に行き過ぎて変な送球を名手大山エラーからまたツイてる紅林の右打ちで一三塁のピンチを招くが、今日は八番若月なんで敬遠せずとも空振り三振、ちょっと冷汗。
七回表 西純、先頭田嶋を四球で出塁させて疲れさせる作戦だったが、一死後登板の島本から宗がセンター前。これを近本フェイクで二封のセンターゴロで田嶋ベンチに退場。このあと森友を二ゴロに打ち取るが芝の切れ目に足を取られて中野後逸。さらに森下が取り損ねるダブルエラーで田嶋からは取れない2点差に。ここで代わった石井は要警戒頓宮に絶対打たれないように四球。五番ラオウ杉本は守備固め中川圭に代わってて右飛でチェンジ。
七回裏 六回に続いて三者凡退も佐藤輝速い打球の一ゴロだったり坂本サードライナーだったりで継投を思案する中嶋を揺さぶる。
八回表 湯浅登板。二回以降取れそうで取れなかった、ピシャリと三者凡退。
八回裏 83球で田嶋降板。代わった山崎颯から木浪ボテボテ内野安打だけならまだしも守備固めの安達悪送球で無死二塁。代打糸原左前安打、近本右前安打で1点返して、中野送りバントで山崎颯KO3連投の宇田川を引きずり出し、森下粘って左中間三塁打で逆転。さらに真っすぐを投げられなくなった宇田川のフォークを拾って大山中前安打で追撃、宇田川KO。阿部からノイジー四球、佐藤輝キャッチャーフライでほっとさせておいて坂本とどめの右越三塁打でダメ押し磐石の4点差。
九回表 岩崎が久しぶりに3人でクローズ。

予想外の田嶋大好投に中野森下ダブルエラーとかあって、ちょっと、あるいはかなり肝を冷やさされましたが継投策で墓穴を掘ってもらえて、過程はともかくまあまあ想定内の結果となりました。
ここからが本当にいかんともしがたく大変な勝負だと考えてた1985年同様に1回表に満塁ホームランとか出ないものでしょうか。

○●●○○●第6戦

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神 010 000 000 | 1
オ 020 020 01X | 5

勝 山本(1勝1敗) 敗 村上(1勝1敗)

T 村上− 西勇
Bu 山本


ツイてる紅林と振れてるゴンザレスを前の方で並べられると嫌でしたが、紅林を三番に上げてきました。 一方七番DH糸原。いよいよ早い回から本気を出す雰囲気です。
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一回表
満塁ホームランどころかランナー出ず。
一回裏 今日は村上今年一番の不調。二死一二塁要警戒頓宮の遊直木浪好捕で救われる。
二回表 一日一善ノイジーの遅れて出てくるバットに丁度当たってライトポール際チーム1号本塁打で先制。さらに佐藤輝糸原連打からの二死満塁で近本三振の1点止まり。暗雲漂う。
二回裏 ラオウ杉本のファウルがファウルゾーンに切れる前に天井にハマる大不運から2失点。
四回表 一死後糸原二遊間安打の初球ヒットエンドランを木浪がレフト前に持ってっての一三塁から坂本セーフティスクイズファウル後三振、近本大飛球が森友のグラブにすっぽり入って無得点。
五回表 中野外角ボールをストライク判定で見逃し三振。調子イマイチの山本がここから調子に乗る。
五回裏 2四球で勝負を避けてたツイてる紅林にフォークが真ん中に入って2点本塁打。これで力が抜けて村上に調子が出る。
六回裏 調子が出てきた村上に代えて西勇ロング敗戦処理登板。内角を攻めて調子を狂わせる。
七回表 二死後近本のひざ元カーブがボール判定。これで調子が元に戻った山本から近本、中野連打も森下初球真ん中フォーク、紅林のときのホームランボールを痛恨の見逃し
八回裏 そこそこ相手の調子を狂わせてた西勇だったが要警戒頓宮へのシュートが真ん中に来てダメ押し本塁打。
九回表 木浪2本目で一死一塁とするも代打渡邉諒。小野寺秘密兵器状態のまま9残塁試合終了。

第7戦先発が宮城−青柳ということでハンデ師なら3.5オリとか4.5オリとするかもしれないところですが、漫然と青柳に任せるわけではないと思われます。投球内容や相手スタメンにもよりますがバッター一人で第二先発に交代とか、キャッチャー梅野とか、DH小野寺とかなんか考えてると思います。

○●●○○●○第7戦

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神 000 330 001 | 7
オ 000 000 001 | 1

勝 伊藤将(1勝1敗) 敗 宮城(1勝1敗)

T 青柳−島本−伊藤将−桐敷−岩崎
Bu 宮城−比嘉−小木田−宇田川−山崎颯−東


福田要警戒と昨日書きそびれたなあと思ってたのですが九番起用で助かりました。またツイてる紅林でしたが、滅多にホームランを打たないやつがホームランを打って調子を崩す、あのパターンにハマったみたいなのも幸いしたと言えましょう。
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一回表
近本センター前に弾き返してノーヒットノーランは逃れる。二死二塁となって大山また猛打を宗に阻まれ無得点。
一回裏 ツイてる紅林にインスラ見逃し三振、森友一ゴロとか青柳社長奇跡の無失点立ち上がり。
三回裏 福田ヒットから二死一二塁で紅林を迎えるが打法狂ってて一ゴロ無失点。
四回表 第2戦よりかは取ってもらえてたクロスファイヤーが甘く入っていいとこでしか打たない森下が一死無走者からレフト前ヒット。大山に甘くならないように厳しくいったら死球の一死一二塁で一日一善ノイジー。インローに行ったチェンジアップ投げそこないをすくい上げたらビックリ仰天、バットの一番いいとこに当たって奇跡の先制3点本塁打
四回裏 青柳社長が調子に乗ってきて2年連続最多勝の貫録を見せる。甘い球は見逃しかファールで難しい球に手を出してもらえる「術中」にハメて四五六番三凡。
五回表 一死後坂本近本連打からの中野遊ゴロ併殺打がリプレー検証で覆って宮城KO。宇田川かと思いきや比嘉が出てきて2ストライク後フォークの連投に森下がくらいついて左前二塁打、シリーズ新人最多打点タイ記録達成。さらに大山が宗のところは避けて適時遊撃内野安打、ノイジーが二善目のセンター前をたたみかけてクリンナップ3連続タイムリーで6点目。
五回裏 リプレー検証しても面白かった一塁内野安打が青柳社長のベースの踏み方が不細工だったんでリクエストしそびれた後に福田2安打目。一番中川に打たれたら交代かと思ってたらレフトフライに打ち取っても宗のところで島本登板。最後は速球で宗レフトフライ。
六回裏 伊藤将中4日登板。狂ってる紅林からスイスイで八回福田3安打目も中川投ゴロ併殺で3回9人で片づける
七回表 宇田川登板。八回の山崎颯とともに意地を見せた形にしてあげる。
九回表 東登板。東には容赦なく森下がシリーズ新人最多打点新記録達成
九回裏 意表をついてスペードのエース桐敷登板。狂ってる紅林に真っ直ぐ連投でライト前。ツイてたときの打ち方を思い出させてあげてから森友併殺打で岩崎登板。真っ直ぐしか待ってない警戒不要頓宮に初球真っ直ぐで意地を見せた形にしてあげ、最後はウィニングボール争奪戦。巨体を利してノイジーが近本を制してレフトフライ。
そんなわけで38年ぶりの日本シリーズ優勝が達成されましたが、1985年はテレビ中継が表彰式の途中で終わってたのでしょうか。こんなに表彰式をたっぷりやるとは知りませんでした。MVP近本がスポンサーからの賞金百万円を7つももらっててびっくりしました。

 オ 0-8 神 勝 村上 敗 山本
 オ 8-0 神 勝 宮城 敗 西勇
 神 4-5 オ 勝 東  敗 伊藤将
 神 5-4 オ 勝 岩崎 敗 ワゲスバック
 神 6-2 オ 勝 湯浅 敗 山崎颯
 オ 5-1 神 勝 山本 敗 村上
 オ 1-7 神 勝 伊藤将 敗 宮城

2014
○第1戦
1)1回制球定まらないスタンリッジでしたがカウント2-0から柳田中飛で助けていただく。
2)3回表一死二塁スタンリッジ送りバント失敗でまた助けていただく。
3)いちばんのガチガチは上本。4回表絵に描いたようなトンネルのおかげでその裏外角球にくらいついて出塁。このランナーが先制点になる僥倖。
4)スライダーの制球が定まらずアップアップのスタンリッジでしたが、それでもまっすぐもインコースも使わない謎の鶴岡配給。5回裏何かの罠か?と思わせる5得点ビッグイニング。
5)おまけにシリーズの鍵を握る男どうしの対決、森福から福留適時二塁打。
6)6回表アップアップになったメッセンジャーでしたが、李犠牲フライ、中村遊ゴロで逆シリーズ男になってくれそうな勢い。
7)5点差で7回表、岩崎試投のチャンスでしたがメッセンジャー続投で微妙な1失点。
8)8回表李の三ゴロ、西岡まさかのツーバウンド送球で緊張緩和。上本ほぐれて9回ジャンピングキャッチ。
9)8回表福原貫禄のセットアップで李、中村に加え松田も逆シリーズ男候補に浮上。
10)8回裏の森好投は嫌な感じですが、とりあえず藤井が男前の一撃センター前をお見舞い。

見所の多い第1戦でしたが、注目ポイントはCSセカンドステージみたいにバットを振れるかどうか。上本以外ダイジョブだったので楽勝ムードが漂います。しかしながらインコースを使わない配給は何かの罠かもしれないので油断禁物です。

○●第2戦
1)初回一死二塁のピンチとも思えないところで1失点
2)武田の縦スラに手こずらされるのが早々に判明したので狙い打って投げにくくさせたいところでしたが、特段の対策なし。
3)能見制球ミスでもったいない李出遭い頭の一発。
4)7回表左打者が続くところで岩崎を試投させときたいところでしたが、ベンチ入りしてませんがな。
5)とはいえ、高宮、安藤に加え松田も使えるメドが立つ有意義な敗戦処理継投。
6)一方、狩野が佐野みたいな狙い撃ち打法で縦スラをとらえてから、武田、五十嵐、サファテ全員一打同点の局面まで追込む。

見所の少ない第2戦でしたが、もう1回武田が出てきてもスタンカや和田みたいに続けてひねられるほどではないことがわかりました。不安材料は唯一依然ほぐれない上本。福岡では二塁西岡2番大和でお願いします。

○●●第3戦
1)スタメン2番上本で敗色濃厚。大隣が投げにくそうにカウント3-0にしてくれてるのに当てるだけの一邪飛、右飛という最悪のバッティング。
2)ふだん以上にどこに行くかボールに聞いてくれ状態の藤浪が、松田中村にも助けられて2失点。
3)さらに4回裏一か八かの大和一世一代のダイビングキャッチで流れが変わるはずが、5回表良太併殺打。
4)6回裏高宮の勢いが止められたところで西岡まさかの二塁送球で万事休す。
5)5点差がついて振れ出した上本突如目覚めて2安打。
6)第7戦までもつれたら先発歳内のメドがたった敗戦処理。

見所の少ない第3戦でしたが、大隣が出てきたらスタンカや和田みたいに続けてひねられかもしれないことがわかりました。そこから逆算するともう一つも負けられないわけで、三塁西岡とか7番DH良太とか眠たいことをやってる場合ではなくなりました。1番DH西岡にして三塁にはいよいよスタメン関本の背水の陣を敷くときです。

○●●●第4戦
見たのは3回表から。が、その前に当サイト推奨オーダーで臨んだのに松田にいらん真っ直ぐで2失点。
1)3回表福留同点タイムリーも次が関本なのに暴走アウト。これが最後まで響く。
2)立ち直った岩田が7回129球。これで第8戦までもつれてもダイジョブ。
3)7回細川に代走を出さない横綱相撲をされても岩田踏ん張る。
4)10回は西岡に代走を出さなかったら案の定判断ミスで西岡まさかの三塁ストップ。で、ゴメス力んで併殺、万事休す。
5)でも、10回裏男前藤井が次が松田だということを忘れず無難に一塁に投げていればどうなったか?

見所の少ない第4戦でしたが、逆シリーズ男になってもらう2人に打点がついて後がなくなりました。しかも第1戦インコース攻めがなかった罠が効いてきています。こうなると手の打ちようがないので、1番キャッチャー梅野がとにかく振る!とかの奇想天外な打開策が求められます。

○●●●●第5戦
見たのは3回から。
1)3回裏またまた大和に救われ、6回裏もあわせてシリーズ計7打点ぐらいの働き。
2)日ハムなら5点ぐらい取ってる攝津のカーブにひねられて早サファテ待ち。
3)8回裏メッセンジャー続投? 一死一三塁でも続投? エースと心中の覚悟もフルカウントからのカーブを松田にカットされて1失点。
4)救援した呉昇桓が中村に昨日打たれた球4連投で昨日のまぐれを証明。
5)9回表最後の頼みの綱のサファテが期待に応えてくれて一死満塁までくるがカウント3-1から西岡まさかの一ゴロ。一か八かの打者走者狙いの細川送球を当てられて万事休す。

見所の少ない第5戦でしたが、細川が普通に二塁寄りに投げて併殺くずれになっていれば勝負はどうころんだかわからず、たぶん土曜日曜も野球中継を楽しめたことでしょう。よって、本シリーズは引き分けということにしておきます。
しかしながら連日の西岡のまさかや、藤井の野選(次打者松田)、メッセンジャーがバントにダッシュしないなど、今の監督コーチではぴりっとした野球で勢いを長続きさせることができないことがよくご理解いただけたと思います。


2005
●第1戦
1)スタメン。9番DH関本もしくは林で臨みたかったところですが、百歩譲って7番浜中。しかし、第2戦以降2回当たる可能性がある渡辺俊介対策としての片岡とは。連戦の頭を井川で負けて相手を油断させておいてその後勝つ、という今季の戦い方としてはむべなるかなと言えるかどうかは対渡辺俊介戦の成否如何。
2)一方、春から短期決戦の積み重ねで勝ってきたのがボビーマジック。
3)掛布でもないのにファーストストライクを悠然と見送った一昨年の反省を生かし、積極的に打ってでるが、これが裏目に出て二回り目以降清水直の術中。ただ、振ればいいというものではない。
4)5回。真っ直ぐを散らしとけば何とかなるサブローが変化球を空振りしてくれたもんだからと続けた変化球が2点タイムリーで勝負あり。
5)清水直、西岡、今江の京都勢の活躍に対し、桧山はよしとして片岡3三振、橋健5失点。
6)濃霧中止で浜中、関本、林ほかの打席が流れて。これもボビーマジック?

●●第2戦
1)1回裏。滅多にない今岡の悪送球で敗色濃厚。
2)2回裏。対渡辺俊介戦にもかかわらずゲッツー態勢で2点目を取られてほぼ勝負あり。
3)6回までに2回もチャンスを作り、このまま行けば小林雅を引きずり出せるのでまだ望みあり。が、1点差ならば勝負のところ、2点差だったので6回表鳥谷のヒットがタイムリーにならず。
4)6回裏。真っ直ぐを散らしておけばいいサブローに2球も変化球を続けたあとの真っ直ぐを狙い打たれて完全に勝負あり。
5)7回裏。初芝たぶん見納めのサードゴロ。
6)8回表。林、関本代打登場も、渡辺俊介は同じ球種を続ける楽しいピッチング。
7)8回裏の頭から藤川を出すべきところ江草を引っ張って暴投のシリーズ新記録。
8)8回裏、江草が打たれて、ゴリ今江のところで藤川を出せばシリーズをオールスターに勘違いさせる作戦もあったが、岡田監督これを採用せず。
9)7回以降は3人ずつであまり疲れないように、これぐらいにしといてやってオープン戦終了。

●●●第3戦
見たのは4回裏から。が、その前
1)概してシリーズの趨勢を決める誤審が元による2失点で敗色濃厚。とはいえ追い風に扇風機
2)立ち上がりヘアスタイル同様へろへろだったらしい小林宏が、金本関本の大ブレーキでもう立ち直る
3)7回表。癖を見抜かれたとしか思えないフランコ橋本の変化球見送りで藤川窮地
4)鳥谷のエラーから勝負が決まる大量失点。去年やん
5)桟原炎上で敗戦処理要員として伊代野あたりをベンチ入りせねばならないところ、橋健踏ん張る
6)先発救援オールマイティ、もつれれば2,3試合登板して今シリーズのカギを握る予定だった福原能見の一翼、能見は3人でピシャリ
7)やはり藪田には手こずるので今後の連勝は小林雅次第

●●●●第4戦
見たのは3回裏から。が、その前
1)すんよぷの内角攻めきれず既に2失点。が、勝負になりそうな雲行き
2)が、4回表。能見が代わり端の唯一の失投ですんよぷ3打点目
3)5回表。もつれたときのカギを握る男福原初登板。第1戦のサブローのへんで見ときたかった
4)一昨年の日本シリーズ、去年の五輪と大舞台に俄然張り切るジェフウイリアムズ初登板。すんよぷに痛打されるが、すんよぷ三塁を欲張ってアウト
5)6回裏。ヒットポイントを取り戻した金本四球でチャンスを広げたところで、セラフィニ続投のボビーマジックかと思いきや、セオリー通り小野に交代
6)力で凌駕できる小野のおかげで今岡初タイムリーに続いて桧山が塀内の脇の下を抜いてようやく野球が始まる
7)7回裏。本日最大のポイント。前の打席粘ってチャンスを作った関本でいいのに、代打モンキー藤本で小野降板
8)昨日見抜かれてた藤川はフォークの顔をしながら低めの真っ直ぐでフランコ三振
9)8回裏。せっかくの薮田乱調も、シーツバント失敗で相手を助ける。セーフティ気味のバントは、球威ある高めはストライクでもバットをひくこと
10)9回裏。待望の小林雅初登板。小坂は見られずじまいかと思っていたところ代走久慈
11)併殺打3つにバント失敗2つゆえ、接戦をモノにするのはおこがましいものの、ようやくプレーオフ&予告先発のハンディキャップマッチを克服して勝負になりかけてきたところで終了

7回裏のポイントについて補足。どうせ赤星のところから藤田でしょうが、チャンスを作る可能性高い小野を代えるきっかけを相手に与えてしまった代打モンキー。さらに、田中秀太ではなくベテランの雰囲気を優先して久慈をベンチ入りさせてたがため、藤本起用で代走要員不足。この時点ではまだ中村豊がいましたが、直後に浜中に代えてライトに起用。そのため小林雅で作れるはずのチャンスに駒が不足してしまったわけであります。

ハンディキャップマッチ
プレーオフ期間の自宅待機と予告先発というハンディキャップマッチとして挙行された今シリーズでしたが、ようやくハンディキャップを克服しかけていい勝負になってさぁこれから、というところでもったいなく終了してしまいました。こんなところで終わっていいはずない、と小林雅も内心思っていたことでしょう。
いまさらながらですが、プレーオフ第1シリーズ敗退のライオンズの皆さんと一戦まみえておけばよかったと悔やまれます。すでに、勝ってしまったらキャンセルのつもりで海外旅行やゴルフ場の予約などされてたかもしれませんが、優勝賞金1億円、MVPと勝利監督には簿価の安い土地を差し上げるなどのにんじんをぶら下げたカップ戦をプレーオフ第2シリーズ期間中に行っておけば、シリーズ第5戦以降の機会損失を補填できたかもしれません。村上カップ争奪戦みたいな名称でもいいです。


2003

●第1戦

1)井川今季一番の大不調で大接戦
2)一番頼りになるはずの広澤トラゾーが一番頼りにならないことが判明。DHは9番沖原を提案
3)概して短期決戦の流れを決める誤審は僅少。アリアス見逃し三振は許容範囲。それより篠原の金本外角低めストライク判定が痛い
4)9回一死一塁で代走を起用しないところに、「選手がよければ誰が監督でも勝てる」根本イズムを見る

●●第2戦

1)勝ちたいんかっ? 広澤スタメンで早くも敗色濃厚。案の定2三振で途中交代
2)濱中復帰戦も強打の三塁ゴロ2本とバットを折られてのヒット。振りは鋭いが、左投手相手にこの打法ではきちんと投げられたら打てまい
3)まったくきちんと投げられない伊良部は素人以下。バルデスに真ん中スライダー、ズレータに落ちないフォーク。とくにズレータに緩い球でストライクを投げる配球は素人級。3回城島の1球目に真っ直ぐをストライクゾーンに投げた時点で俺ならキャッチャー交代。第3戦は下柳−野口推奨
4)一方の杉内−城島は勝負球を変化球−速球−変化球といいタイミングで変更。見事に狙い球を絞らせてくれなかったぞ
5)概して短期決戦の流れを決める誤審は少なめ。後半、ゾーンが狭まるが許容範囲
6)石毛が通用。安藤以下の球威や球のキレでもコントロールがまぁまぁならそう点は取られまい
7)ズレータのホームランは、直球ならここしか打てないというコースに金澤が狙い通りに投げて確認。まるで東尾が嶋田兄に打たせたように
8)時として短期決戦の流れを変えるのが敗戦処理。相手打者の振りを狂わせれば流れが変わる。そういう意味で金澤の大炎上は一か八か
9)惜しむらくは柴原と井口を除く全員、鳥越さえも溌剌と空振りするなどほぐれた身のこなし。当方は、天才今岡とモンキー藤本ぐらい?

●●○第3戦
見たのは6回裏から
1)和田は眉毛手入れしてるね
2)7回表。概して短期決戦の流れを決めるのは誤審。体に当たってもスイングしてればストライク。が、村松のスイングは認められず一死一塁二塁の大ピンチなれどムーア踏ん張る
3)その一死一塁二塁で8番打者に犠牲バントという不可解なサイン。大好投の和田に代打を出したうえ、敬遠されたら振れてない柴原勝負とは根本イズムのたまもの
4)その代打大道はさすが1球目の高目ボールから振ってくるものの、当てただけの二ゴロ。土橋ほどには恐るるに足りず
5)どいつもこいつも掛布でもないのにファーストストライクを呆然と見送るがためにまた岡本好投
6)この状況打開の適任は沖原。8回表の守備から9番に入ってさっそく8回裏二死二塁で回るが代打濱中
7)濱中3球目の真ん中ストレートを見送り結局凡退
8)九回表先頭松中出塁するも代走を送らない根本イズム。おかげで城島のボテボテ三ゴロで二塁封殺。
9)9回裏先頭代打に広澤トラゾー。当然の三振。初球の真ん中ストレート見送りで星野激怒。いちばん頼りになるはずからリストラ候補に急浮上
10)9回裏、村松より振ってない金本のハーフスイングが空振りとジャッジされて金本激怒。往々にして短期決戦の流れは誤審が決めるが二死無走者だったので大事に至らず
11)8回から登板の吉野が3回零封。吉野が3回通用するチームはセリーグには見当たらない
12)9回一死満塁で男星野がモンキー藤本に耳打ち。「嫁はんにカッコええとこ見せろ」

●●○○第4戦
見たのは6回表から。が、その前
1)1回裏、赤星が3年連続盗塁王の貫禄で概して短期決戦の流れを決める誤審を引き出す。このチャンスを桧山、片岡がきっちりモノにして3点先制
2)2回表。初球にナメたスローカーブを松中に投じて1失点。猛省されたい
3)6回表。出た、根本イズム。2点差の一死一塁のどうでもいい場面で代打の切り札大道「えっ、俺?」って感じで登場して三振
4)その裏、代打のために2回から好投のナイトに代わって登板の渡辺から金本漢の一発
5)7回表。漢金本、ヒットの松中を二塁で刺そうと色気を出した高い返球。さらに、続く城島の詰まったヒットで本塁に突入する松中を刺そうと色気を出した高い送球。このあと、ハードラックが続いて同点
6)ゾーンの狭い審判のうえに、制球イマイチの安藤ではパリーグ級。代わり端の押し出し四球をひきずって8回二死満塁のピンチ。ピッチャーゴロを前に落としたまではよかったが、球を拾う前に帽子を直していたことを猛省されたい
7)逆転された直後の8回裏一死二塁。アリアス、内角のすっぽ抜けスライダーに腰がひけたフリをした直後の外角スライダーをレフトに運んで同点
8)九回表。1回の誤審を帳消しにしてお釣りが来る判定連発。先頭出口見逃し三振のはずがボール判定のあと、ここしか打てない真ん中真っ直ぐをレフト前ヒット。さらに、こんなとこで取るか?という微妙なボーク判定で誰もがこの試合だけでなくシリーズの趨勢が決したと思うもリリーフのウィリアムス踏ん張り無失点
9)漢ならスライダー狙い撃ち。4球目の真っ直ぐで俺様は弱気になるも漢金本は強気に強振してサヨナラの一発。勝利監督インタビューの男星野の呂律もまわらなくなる

●●○○○第5戦
見たのは6回表から。
1)下柳が危なげないピッチング。狭いゾーンの球審なのにここまでまぐれの一発だけ
2)6回裏二死満塁で悠久の若虎桧山。わたくしが書いた打撃の基本通りに初球の厳しめの速球を振りにいってファール。これが効いて3球めの真っ直ぐをレフト前に痛打。逆転
3)出た、根本イズム。7回一死一塁で小器用なラッキーボーイ鳥越に代打ズレータ。不可解きわまれり
4)8回表。俺様も男星野も今日は大事なとこで使いたかった安藤登板。汚名返上の期待にそこそこ応える
5)8回裏のダメ押しチャンスは福岡にとっておく
6)一人出たら代打大道があった9回表。先頭城島がライトフライで万事休す。スライダー空振り名人バルデスと振れてない柴原ではウィリアムスにカスリもせず

●●○○○●第6戦
杉内にひねられただけのゲームなので特筆すべき事柄もないが、反省会はやっとかんとなっ。
1)本日も伊良部はアップアップ。唯一通用しそうな真っ直ぐを勝負球にして活路を見出すか打たれて楽になるかという状態なのに、井口の一発でびびったがために3回までずるずる
2)ただの不調なら許すが牽制球1球のみで走られ放題は草野球レベル。こういうときにピッチャーの頭を冷やす一言が言えたら片岡はもっと使ってもらえるのに
3)福原が締めるが6回ズレータに変化球3球続けてセンター前。配球ミスのもったいないランナーを出したから漢金本がレフトフライを取り損なう
4)出た、根本イズム。杉内7回降板。第8戦以降に登板予定?
5)王ちゃんが大好きなヒットエンドラン連発。外野フライ併殺やらサインのおかげでボール球を振らねばならない打者続出。そんな勢いだから9回村松はランナーも忘れる不始末。
6)9回バルデスのホームランは石毛がスライダーならここしか打てないコースに狙って投げて確認

●●○○○●●第7戦
見たのは5回裏から。スタメンだけは見ておいたがDH浜中で脱力。が、9番関本。そう関本を忘れてましたがな。シーズン終盤の好調を維持してるかどうかを確かめるのも忘れてましたなぁ。
1)6回裏。リガンが城島に真っ直ぐでストライクを取りに行ってガツン。3回にも変化球がすっぽ抜けたハーフスピードの真っ直ぐをガツンですから、野村や古田とかの捕手系の野球通から見れば負けて当然の配球
2)6回以降、3人ずつの攻撃ゆえ特に見るべきものなきまま白旗代わりの代打広澤。見納めの一撃

結局は、今季の象徴的なゲームとされる4月の後楽園の一戦。男星野の采配ミスから6点差を追いつかれたけど引き分けに持ち込んだゲームというのがありました。一方、対するホークスはシリーズの7試合と84年前後から察して、ここ数年ほぼ毎試合のように監督の采配ミスを選手が取り返して勝ってきたと言えましょう。その差が勝敗に表れたのやもしれません。
が、先発投手のデキが勝敗を左右するという至極当たり前の結果ともいえ、その力を引き出せない配球ミスの多さは圧倒的に当方にあったわけです。85年レギュラー取りたての木戸はピンチになるとベンチの土井バッテリーコーチにサインを出してもらってたといい伝えられます。
そんなわけで、吉野とウィリアムス以外は全員減俸!の覚悟で契約更改交渉に臨まれたいと思うわけであります。そして、今度はセリーグのホームグランドから始まる偶数の年に日本シリーズをやらねばなりません。19年後か21年後あたりに。